1月14日(金曜日)。
さて、楽しかったミステリーツアーも、今日が最終日だ。
ホテルの温泉「鹿山の湯」は、朝の6時からなので、オープン同時に入りに行く。
内湯に浸かると、先に入っていた人がいて、見るとツアーの人である。
温泉に浸かりながらお話をすると、もう何度も、確か50回とか言ってたかな、ツアーに参加されているということだ。
でも、今回は、食事など、イマイチだということを話されていた。
そう聞くと、じゃ、もっと良いであろうと類推できる他のツアーにも参加したくなるという凡の思考は、単純すぎるか。
んでもって、海外旅行は、阪神トラベルがオススメだとか、そんな情報を、成る程と、うなずきながら聞いていた。
さて、朝食である。
会場は、昨夜と同じレストラン。
凡は、和定食。
そして、ミニボンは、洋定食にした。
サラダだけは、バイキング形式になっている。
果たして、このサラダバーは必要なのだろうかと思ったが、まあ、別にあっても差し支えないのではありますが、どうも、どっちつかずで中途半端な気もする。
折角、定食形式で、ゆっくりとテーブルで頂くことができるのに、サラダバーに群がって、あれもこれもと、とりまくるというのは、冷静に考えて見ると、すこしばかり滑稽だ。
定食と一緒に、テーブルに運んでくれればいいのだけれどね。
洋定食は、スクランブルエッグに、ハム、ソーセージのセットだ。
んでもって、和定食は、メインは、鮭の塩焼きに、小鉢がいくつか。
器が多いので、豪華には見えるが、その内容を1つひとつ確認して見ると、Sランクホテルと言っても、いたって普通。
であるけれども、美味しく頂きました。
それにしても、Sランクという言葉に、どうして、こうも弱いのだろうか。
Sランクのリゾートホテルのレストランで、業務スーパーか、或いは、食材業者から安い値段で仕入れたキンピラや伊達巻を、畏まって、すました顔で、上品に食べていた凡を思い出したら、吹き出しそうになった。
さて、今日も9時の出発である。
バスに乗り込むと、添乗員さんから、今日は、午前中に観光を1カ所、そして、昼食を頂いて、帰路の駅に向かうと言う。
途中、諏訪湖のサービスエリアみたいなところで、トイレ休憩をして、バスが到着したのは、松本市である。
ここで、1時間半ほどの時間の自由散策だ。
松本城まで添乗員さんに付いて行って、そこで解散。
凡は、松本市には来たことがあるので、街の雰囲気は知っている。
ただ、松本城だけは、前まで来たが、天守閣には登っていない。
あんな高いところに行くなんて、正気の沙汰じゃないからだ。
とはいうものの、今回は、ミニボンが登りたいというので、とりあえずは、お城の中に入ることにした。
しかし、本当に、お殿様は、天守閣にいたのだろうかね。
きっと、高所恐怖症のお殿様だっていたはずだ。
それに、中に入ると、階段が、とにかく急なんだ。
どうして、ゆるやかなスロープにして、楽に上れるようにしなかったのだろうか。
ということで、お城の中に入るには入ったが、怖くて仕方がない。
階段も急だし、もうこの辺りは相当な高さになっているんじゃないかと、鉄砲を撃つためにある小さな覗き窓から外を見たら、もう、だめだ。
急に腰が引けて、変な歩き方になっている。
ミニボンが、「先に降りてる?」と聞いたので、そのまま2階ぐらいから退散した。
そして、お城の下のベンチで座っていたら、天守閣まで登ったミニボンが下りて来た。
まずは、松本城を見学したので、そこそこ満足したようだった。
さて、その後、パワースポットの四柱神社を参拝して、縄手通りを散策。
この辺りは、雑貨店や簡単な飲食店などが並んでいるので、歩いていても楽しい。
そこから、中町通りを歩いて、お土産などを買って、駐車場まで戻った。
ということで、松本市内の観光は終わった。
ミニボン曰く、この松本市内散策があったから、やっと、有名どころに行ったなというか、ちゃんとしたところに行ったな、という感じになったと言う。
まあ、今までマイナーなところしか観光してないものね。
さて、観光を終えたら、昼食だ。
「石井味噌」さんという味噌の工場の見学をして、その後、そこの施設で昼食を頂くと言う。
工場に着くと、まずは、味噌の樽を前に、スタッフの方から、味噌の出来るまでの説明を聞く。
この説明は、分かりやすかったです。
工場ではあるけれども、ツアー用に、駐車場もあり、見学できるようにしてあって、敷地内にレストランもある。
説明が終わったら、レストランとは別の団体ツアー用のスペースで、昼食を頂く。
ここも夫婦膳という形をとっていて、凡は、鮭の陶板焼き、ミニボンは、牛肉の陶板焼きという感じで、シェアして食べる形になっているのだけれど、コロナの透明の板で仕切られているので、実際は、シェアして食べることは出来ないのだけれど、それぞれ、違う料理を頂く形になっていた。
内容は、さっきの陶板焼きと、豚汁。
鮭の身もたっぷりあって、豚汁も具沢山で、美味しかったです。
食事のあとは、味噌のお土産を見て、味噌のソースなどを購入。
折角だからね。
ということで、これで、今日の 観光も、昼食も終わった。
後は、帰路の電車を楽しみましょうか。
バスは、予想した通り、塩尻駅に到着。
少し時間があるので、駅の売店で、これから乗る特急しなので飲むビールとゆで玉子を購入。
塩尻駅から、特急しなの16号に乗り込む。
やっぱり特急の旅はいいですね。
ビールを飲みながら、車窓の風景を楽しんだり、快適なシートを楽しんでいた。
そして、名古屋に1706時着。
少し時間があって、新幹線に乗り替え。
1743時発、こだま735号に乗車。
勿論、グリーン車である。
これもまた快適である。
京都近くになったら、添乗員さんが、1組ひと組に、挨拶をして回る。
いろいろ、お世話になりました。
今回の旅は、ツアーの内容自体は、あれ?と思うところもありましたが、それを楽しいと感じさせてくれたのは、添乗員さんの気配りとトークだったと思う。
観光地の下調べも十分されて、このツアーに望まれたことが解る説明だったし、何より、分かりやすく、また安心させてくれる添乗員さんであった。
んでもって、1851時、新大阪に到着。
ここで、凡たちは、JRに乗り替えるので、ツアーのみなさんとお別れ。
殆ど喋ったりする機会も無かったけれども、そこは、3日間一緒にいたせいもあるだろう、ちょっぴり寂しい気持ちもするのではあります。
ということで、楽しいミステリーツアーは、終了したのであります。
JRで大阪駅まで行くと、もう、そこは日常の生活である。
慌ただしく、行きかう人々、どこか、誰もが笑顔を忘れて、足早にどこかへ歩いて行く。
ああ、楽しい旅も終わったね。
すると、前から、カツカツとハイヒールの音を高らかに響かせて歩いて来るミニスカートの女性がいる。
タイトな黒のスーツに、膝上15センチの黒のミニスカート。
かなりの美人だ。
と思っていると、凡の前に来て、サングラスを取った。
「この前は、どうも。」こぼれるような笑顔に、どきりとした。
「あ、どうも。バーで会った外交官さんですね。今日は、、、あ、やっぱり、秘密のミッションなんですね。やっぱり、プーチンさんですか。」
「シーッ。」
彼女は、凡の唇に人差し指を当てて、ウインクした。
「外交官さん、大阪に住んでるんですか。」
「ほへ?お、お、ちゃか?」(鼻から息のもれもれの、アホの声で。)
いやいや、もうアホの女は、1話目で終わったんですよ。
普通にしてください、普通にね。
そう思っていたら、横から別の女が現れて、「ごめんなさい。変でしょ、この子、友達なの。でも、仕事は出来るのよ。」
と、深めに被った帽子の下を覗くと、、、み、み、みゆきさーん。
「ひょっとして、あなたは、みゆきさんですか。」焦って、そう聞いた。
すると、みゆきさんは、目尻を下げた笑顔で言った。
「ほへ?みんー、ゆんー、きんー?」(息のもれもれの、アホの声で。)
いやいやいや、みゆきさんまで、アホの女のマネしなくて良いんですよ。
と、最後の最後に、また、アホの女と、アホのみゆきさんを登場させずにはいられなかった凡なのであります。
みゆきさん、ごめんなさい。
とはいうものの、アホの女に、何故か惹かれてしまうアホの凡なのではありました。
(あんまり「アホ」なんて書くと、大阪以外の地域の方からお叱りを受けそうですが、そこまで深い意味はございませんので、お許しくださいましね。)
ということで、最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございました。
コメント
朝風呂での旅談義、良いですね~
自分も湯船につかりながらの温泉談義とか、旅談義ってのが大好きです
時々世界中を旅したとか、大袈裟な旅自慢をする人もいるけどそこは旅先ならではと話半分で聞いたりしています
朝食も何気に少なかったようですね
凡蔵さんの言い回しから微妙にディスっているような気がするのは自分だけでしょうか?
諏訪湖を見てからの松本城見学、なるほどって思います
松本城のまわりのお店とかものぞいて見ると良いもんですよね
味噌蔵の見学とかって大好きです
岡崎の八丁味噌屋さんを見学した時も良かったですよ
こちらでの昼食ですが、またまた量が少ないようですね
やはりツアー客の年代からそれほど多くなくて大丈夫と思っての事なんでしょうね
ほとんど年配の人だから、きっと企画段階でそんな風にセッティングしちゃったんでしょうね
まぁそこがツアーの辛いところでもあり楽しいところでもあるんでしょうね
今度フリーで旅した時にいっぱい食べて下さいm(__)m
ありがとう、yukemuriさん。
朝食は、まあ、普通という感じです。
ただ、やっぱりSランクホテルということで、期待しちゃってますからね、ハードルが高くなってるかもです。
でも、ホテルで調理したという感じではなかったんですよね。
メインの鮭にしたって、ホテルで焼いた感じがしなかったのは、わたしの見間違いかもしれませんが、そのへんの定食屋よりも、なんか力無い感じでした。
とはいうものの、これもまた、楽しい経験といえば、そうなんですよね。
ディスってるというよりは、期待外れという感じです。
ただ、期待外れなんですが、不味いということでもなくて、美味しく頂きましたです。
昼食は、3回食べた中では、1番良かったかもです。
今回の旅は、団体ツアーと言う事で、もう任せきりの旅でしたが、団体ツアーの楽しさは味わえたので行って良かったです。