暗闇の湖で釣りをする男がいた。
そこで、入水自殺をした妻の事を考えているという。
男は、妻が自殺した原因が、絶望や孤独であったのではないかと考えている。
一緒に暮らしながら孤独を感じる。
そんな、悲しいことがあるだろうか。
暗い湖の向こうに見える赤い鳥居の下に、その答えがある気がした。
人の実体は、精神なのか、肉体なのか。そんなことは、どうだっていい。ただ、マリコの肉体が、全てだった。
マリコとケンジが結婚した後も、タクミは、マリコを愛していた。
いくら手に入れたいと思っても、手に入れることのできない存在マリコが、今、タクミの掌の上にあった。
それは、間違いなくマリコの実体だったのである。
いささか、サイコなストーリーが、気持ち悪いです。
あたしの夢を叶えてくれたのは、泥棒さんだった。
マリコが家に帰ると、そこに泥棒さんがいた。
泥棒は、マリコが余命6ヶ月と知って、夢を叶えてあげようとする。
小さな恋のストーリー。
次の「神の眠る島」は、ちょっとだけ長めの文章です。
1時間ぐらいかな。でも、お付き合いいただければ、うれしいです。
陰謀論者にもおすすめの、サイコなサスペンスです。
総理が成功をおさめたのは、おぞましい風習の残る島に秘密があった。
婚約者の匠が自殺した怜子は、その真相を探るために、四十九日に、僕を誘って匠の実家に行った。
そこで、匠が、総理大臣の後継者として期待されていたことを知る。
そして、その期待の陰に、おぞましい風習があることに気が付くのだが、島から出られない状況になっていた。
次の「右隻の愛 左隻の憎しみ」も、ちょっぴり長めの文章です。
でも、愛することを考える若い人に読んでほしい物語です。
1時間50分ぐらいかな。
復讐するために、愛することが必要だった。
ただ、愛した。
復讐するために。
でも、本当に愛してしまった時、その復讐を実行に移す必要があるのだろうか。
そして、その復讐に気が付かない妻。
切ない物語です。
次の「悩み多きブッダたち」は、凡蔵。が、初めて書いた文章です。
これも、少し長めの文章です。3時間ぐらいかな。
何となく、疲れたなと思った時に、読んで頂けけると、少し楽になるかもしれません。
ハートフルなコメディタッチなので、あっという間に読めちゃいますよ。
題名にもあるように、仏教学者というか、仏教に興味のある人は、読んで欲しいな。
仏教の本尊についての凡ちゃんなりの、問題提起もあって、面白いよ。
そのお寺の本尊は、ブッダの特別な秘宝だった。
大阪のビジネス街にあるビルの中のお寺のような施設。
そこで繰り広げられる館長さんと、娘の怜子のハートフルで面白いストーリー。
既存の仏教の本尊に対する問題提起もありますが、コメディでもありますので、楽しい物語です。
初めて書いた文章なので、是非、読んで頂ければ、本当に嬉しいです。
次の文章も、やや長めです。
読むのに2時間ちょっと掛かります。
んでもって、中島みゆきさんを知らない人にとっては、まったくもって、意味の不明な内容かもしれません。
歌手 中島みゆきさんへのラブレターであり、賛歌であります。
中島みゆきさんを知らない人にとっては、意味不明な文章かもしれません。
でも、コメディタッチなので、案外、楽しんで頂だけるかもです。
ブログで展開してきた文章を、無理やり繋ぎ合わせたものですので、言葉がチグハグなところがあります。
(注)みゆきさんが好きな人が読んだら、怒りだすかもしれません。
ここからは、また、ショートショート的な短い文章ですので、気軽に読んでみて頂けたら、うれしいです。
誰かに愛されるなんて、奇蹟だよ。
マリコは、もう余命いくばくもなかった。
そんなマリコが、タクミに聞いた。
誰かに愛されることと、長生きでいられることと、どちらを選ぶかと。
マリコは、愛されることだと答えたが、タクミは即答できなかった。
でも、今なら即答できる。
ヒナが生まれる前の玉子の中には、生きる営みがあるのだろうか。
タクミとケイコの住むマンションのベランダに、鳩が巣を作った。ある日、気が付くと、鳩はいなくなっていて、そこに卵が残されている。慌てて、その玉子を温めようとするケイコだったが。日常の中に起きた鳩の玉子事件ともいえるタクミの家の一コマ。