子を思う母親の魂は、何十年も乳をやることを夢見て暗闇に座っていた。
父親の通夜に、実家の部屋の片隅で母親を見つける。
母の魂は、子を思い、何十年も、その場所にとどまり続けていたのだ。
そんな母親の乳房を書いた、切なくも、少しエロティックなムードの漂う物語。
最後は、コメディっぽく終わります。
初めて付き合った彼女は、自分をマリア様だと思い込んでいた。
人を平等に愛することは、これほどまでに悲しいものなのだろうか。
愛する人が、人を平等に愛する人だったら、あなたは、どうしますか。
青春の甘く切ないラブストーリー?
愛していた夫から自分の記憶が消えた。あたしは、もう彼の中に存在しない。
認知症になった夫には、あたしは、存在しない。いや、自分が認知症になったら、自分さえも消えてしまうのだろうか。
そんな風に悩む和子だったが、ふと新しいハイヒールを買うことで、どこか吹っ切れた自分になることが出来るんじゃないかと思い始める。
大切なものほど、忘れてしまう。そんなバカな。
忘れたものと、捨てたものは、違う。
彼が、捨てたと思っていた元カノの事を、忘れただけだと気が付いてしまう。残された女は、自分の事を捨てたのだろうか。
悲しいストーリーです。
人類の進化の原因は、神様のエロい神様の気まぐれだった。
ある日、頭の上に生えたチューリップ。その影響で、魂が抜けたようになったタクミ。
それを心配したケンジは、そのチューリップを引っこ抜いた。
すると、急に元気を取り戻したタクミだったが。
人の進化の真実が、これを読むと解るコメディです。
あ、お地蔵さんだ。何をお願いしようかな。
苔むしたお寺にカップルのお地蔵さんがいた。
でも、お地蔵さんは、毎日毎日、苦しんでいたのである。
仲睦まじくも、ブラックジョークなストーリー。
死んで初めて本当の愛をしるのかもしれない。
死んだ人を生き返らせる井戸。
そこに叫んで生き返らせたものの、肉体は死んでいる。
身体が腐りつつも、愛を感じて暮らすふたりのラブストーリー。
あなたも、霊感を身につけたいですか?でも、エライコトになりますよ。
お寺の息子である匠は、霊感を身につけるために滝に打たれていた。
あまりの辛さに気を失ってしまうが、そのお陰で霊感を身に着けることが出来た。
でも、果たして、それを人のために使う事ができるのだろうか。
匠は、悩むうちに、エライコトになってしまう。
君には君の、僕には僕の、時間があったら、どうなるの。
ある日、時間公安なる公務員がやってきて、主人公の時間が多数決できめられてしまう。
こんなことが本当にあるのだろうか。
考えてみれば、日本には日本の時間があって、アメリカにはアメリカの時間がある。個人に時間があっても不思議じゃないのかもしれない。
読んで頂いて、ありがとうございます。
すごく、嬉しいです。
他の創作劇場も、宜しければ、読んで頂ければ、幸甚です。