平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(1113)ただ、近鉄電車に揺られて。(1)

みゆきさんの妄想

少し前の話だけれど、記録の為に書いておこうかなと思う。
2月の7日(月曜日)と8日(火曜日)の2日間、近鉄全線3日間乗り放題のきっぷで出かけたきたのであります。

このきっぷは、今までも、何度か使ったことがある。
それにしても、3日間乗り放題で3000円は、なかなか、やってくれますよね、近鉄電車は。

ということで、7日(月曜日)であります。

京橋駅から、鶴橋駅に移動して、そこから近鉄電車の旅が始まる。
今回は、名古屋に行ってみようかと考えていた
というか、近鉄で長距離を乗ろうと考えたら、どうしても、行き先を名古屋にしたくなってしまうのは、仕方がないだろう。

鶴橋駅で、0730時頃、入鋏。
アナウンスでは、人身事故でダイヤが乱れているということだけれど、まあ、来た電車に乗り込むだけだから、そのまま進むことにしよう。
鶴橋 → 高安 → 榛原 → 青山町。
ここまでは、座る事も出来て、楽ちんに移動。
青山町で降りたのは、凡ひとり。

青山駅では、次の電車まで時間があるので、一旦、改札を出るも、何も無い。
前も、この駅で降りて、そう言えばブラブラ歩いた記憶がある。

んでもって、青山町から伊勢中川行きの急行に乗り込む。
ここで乗り込んだのは、凡と、女の子1人。
乗り込むと、もっと前の駅から来た急行だったので、既に、乗客が座っている。

前もそうだったが、前もって、急行の時間を調べて乗れば、もっとスムースに移動で来たんだよね。
今回もまた、ただ、時刻表を見ずに来た電車に乗って移動してきたからね。

伊勢中川から、名古屋行きに乗り込む。
そして、津新町で、人身事故の影響が出始めたのか、電車が停まった。

そして、しばらくしたら、名古屋行きは、3番線が先に出るみたいな車内アナウンスがあったので、みんな一斉に跨線橋を渡って、ホームを移動した。
んでもって、待っていると、さっきのアナウンスは間違いで、やっぱりさっきの電車が先に着くと、今度は、駅員が大声で案内して回りだした。
なので、また一斉に、橋を渡って、さっきの電車に戻ったが、折角、座れてたのに、今度は、座る席が無くなっていた。
あらら。

というようなことがあって、12時頃、名古屋駅に着。
さて、お昼ご飯でも食べようかと思う。

ミユキステーションホテルの割烹みゆきまで、見に行ってみたが、何となく、折角だから、名古屋っぽいものを食べたいなと思ったので、地下街に行ってみる。

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でも、あまり迷ってもいられないので、味噌煮込みうどんを食べることにした。
いつも、麺は、柔らかい方が良いと言っているのではありますが、まあ、今日ぐらいは、味噌煮込みうどんの、硬い麺を味わってみるのも悪くはないだろう。

山本屋本店さん。
メニューを見ると、かなりの強気の値段設定。
名古屋コーチンの入ったものになると、2000円オーバー。
なので、普通の何も入っていない味噌煮込みうどんを注文。
味噌味は好きなので、大変美味しく頂きました。

さて、これから観光でもしてみようと思う。
「あいち航空ミュージアム」

男の子なら、飛行機は憧れるよね。
名古屋駅から、名鉄西春駅まで、まずは、移動する。

その前に、名鉄の名古屋駅では、見たいものがあった。
ホームの天井に設置された、電車の発着の案内をするアナウンス室だ。

以前に、BS放送の妄想トレインという番組で、紹介されていたのですが、名鉄は、そのダイヤが混雑しているので、自動アナウンスでは、間に合わないので、人間が、天井にぶら下げられたアナウンス室で、電車の発着を放送するそうだ。

なので、それを見てみたいと思っていたのだ。
んでもって、早速、ホームに行ったら、凡の乗るホームの上にあるので、アナウンス室の横顔しか見えない。
とはいうものの、成る程と納得して、ホームに入ってきた電車に乗り込んだ。

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(天井から、ぶら下がっているのがアナウンス室)

まずは、これで1つやることをやった気がした。
んでもって、しばらく電車に乗っていたら、あることに気が付いた。
凡の降りるべき西春駅を通過したのだ。
どうやら、アナウンス室に興奮して、特快に乗ってしまったようだ。
岩倉駅で折り返して、西春駅に着。

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(名鉄のドアの横には、大阪では見かけない機械があった。気になるなあ。)

んでもって、バスで、エアポートウォークというところまで移動。
ここは、県営名古屋空港の隣にある施設だ。

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施設の2階から入ると、意外にも広いスペースが広がっていた。
まずは、歴代の名機100選というミニチュアの模型のコーナーを通り越して、1階に行く。
ちょうど、職業体験ということで、YS11のフライトシュミレーションが出来る時間だったからだ。

先に、若い女性スタッフの説明を聞いて、シュミレーションのボックスに座る。
画面の指示通りに、操縦かんを操作するのだ。
凡が行った時は、施設の客は、ほとんどいなくて、ガラガラだった。
シュミレーションは、凡以外は、カップルが1組。

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さて、いよいよパイロットという職業体験が始まる。
「凡機長、何かお飲み物でもお持ちしましょうか。」
CAさんが、優しく声を掛ける。

ハイジャック映画では、たいてい、こんなシーンから始まる。

「いや、結構だ。それより、到着してから、何か予定があるのかね。」
「いいえ。どうされました。」

「いやなにね、面白いものを食べさせる寿司屋を見つけたんだが、良かったら、どうかね。」
「いやーん。嬉しい。じゃ、あたし、待ってるね。それまでは、安全運転よ。」

そう言って、CAさんは、自分の唇に人差し指を当てて、その指で凡のオデコに口づけをした。
「機長も、なかなかやりますね。」副操縦士が、ニヤニヤと笑う。
なんて、妄想もしたくなるような、本格的なシュミレーションだ。

さて、いよいよ出発だ。
おや、操縦席の遥か後ろの方の客席から歌が聞こえる。

♪ 誰だってナイフになれる~ いつだってナイフになれる~ ♪(問う女)

「えっ、みゆきさん?」
中腰になった凡を、CAさんが止めた。
「機長、しっかりしてください。これからフライトですよ。」

「ああ、そうだった。しかし、後ろの席に、みゆきさんがいるんじゃないかと思ってね。ほら、この歌声。これは、きっと、みゆきさんだよ。」
(ちっ、なんだよ、このみゆきさんボケは。黙って、運転してろっていうの。)
CAさんのこころの声。

「ええ、あれね。あれは、おじいちゃんが歌ってるんですよ。汚いおじいちゃんが。」
「えっ、おじいちゃん?だって、あんな可愛い声をおじいちゃんが?」

「そうそう、鼻くそほじくりながら、歌ってるんです。」
(はあ。本当は、みゆきさんが乗ってるけど、嘘ついちゃお。)
CAさんのこころの声。

「そうか。凡の耳も、いよいよオカシクなってしまったか。まあいい。出発だ。」
、、、と、こんな意味のない妄想もしてみたくなるぐらい楽しいのである。

しかし、このフライトシュミレーションは、難しいですね。
やり方を聞いていたのだけれど、そんな風には操縦できないんだよね。

何度も、コースアウトして、何度も、墜落して、その度に、後の若い女性スタッフさんに、見られているかと思うと、恥ずかしくて仕方なかった。

おや、また、みゆきさんの声が聞こえる。

♪ 風が強くて YSは降りない~ ♪(空港日誌)

「やっぱり、みゆきさんが乗ってるんだ。」
(ちっ、また、みゆきさんボケが始まったよ。鼻の下伸ばして、ああ、気持ち悪る。)
CAさんの心の声。

「いえ、機長。あれは、おばあさんが歌ってるんですよ。」
「君、おじいさんじゃなかったのかね。まあ、いい。じゃ、これから、例のすし屋でもいくかね。」

「あ、機長、ゴメンナサイ。あたし、副操縦士さんと約束があるの。」
「機長、すいません。なんか、申し訳ないですね。彼女が奢ってくれるっていうものですから。何でも、面白いものを食べさせる寿司屋があるらしいんですよ。」
副操縦士とCAさんが、腕を組んでタラップを降りて行った。

って、また、無駄な妄想をしてしまった。
とはいうものの、フライトシュミレーションは、楽しませて頂きました。

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職業体験のコーナーの前には、実物のYS11が展示されている。
カッコイイね。
凡は、1度も乗ったことが無い。
何とか、無理してでも乗ったら良かったな。
でも、当時は、飛行機なんて、夢のまた夢だったんだよね。

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その他にも、飛行機やヘリコプターが、6、7機ぐらいだったかな、展示されていて、見て回るだけで実に楽しい。
また、映像を見ることのできるブースも2つあって、これもまた楽しかったです。
屋上で、ちょっと、小牧空港を見物して、バス停から、今日のホテルのある栄まで移動した。

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今日のホテルは、東京第一ホテル錦さんだ。
1泊食事なし、税込み4000円。

1630時頃、チェックイン。
部屋は、まずまず、ゆったりとしていて、快適に過ごせそうだ。
窓の外は、どこかのビルの壁面なので、スリガラスで見えないようにしてある。
ただ、掃除の点で、やや不満なところがあったけれども、まあ仕方がない。

さて、街に繰り出そう。
フロントで地図を貰ってオススメを聞くが、近くの名古屋名物を食べさせるお店などを教えて貰う。
確かに、1軒のお店で、名古屋名物を食べられるので、良いかもしれないが、名古屋に来て、さあ、名古屋の名物を集めましたよっていう観光客相手の店に入らなくても良い気がする。

なので、取り敢えずは、街を散策して見たいし、歩き回る。

少し横道にそれたり、路地に入ったりしたところに、ガヤガヤしていない落ち着けるお店があれば良いのだが、見つけられない。

それなら、いっそのこと、若者が行くカフェなんてどうかと思うが、勿論、これは、若い女の子との遭遇を期待しての選択だが、以前、そんな気持ちでイタリア風のお店に入ったら、すぐ横に50才位のむっつりスケベ風のサラリーマンがいて、独りで、むっつり飲んでいた。
その人を見ていると、まるで鏡に写った凡をみているようで情けなくなったことがある。
あれは、嫌だ。

こうなったら、世界の山ちゃんとか、風来坊とか、或いは、足を延ばして、矢場とん、味仙なんてのも視野に入れようか。
以前、行ったみゆきさんのサインのあるお店は、美味しかったけれど、いささか高い。

とはいうものの、急がなきゃいけない。
マンボウのせいで、アルコールのラストオーダーが2030時だ。

すると、大甚さんという安そうな居酒屋のようなお店があった。
大甚さんという名前のお店は、以前、2回ほど行ったことがある。
あれは、本店だったのだろうか、伏見にあって、年配のお姉さんが、樽酒を、燗をつけて出してくれる。

あのお店は、居心地が良かったし、また料理も美味しかった。
ひょっとして、あのお店の支店なのだろうかと思って入った。

小鉢料理は、自分で取るシステムなので、たぶん系列店なのだろうけれど、先客は、2人のみで、何とも寂しい。
メニューを見ると、本店より、かなり種類が少なくて、しかも、簡易なものしか出来ないようだ。
でも、入ったからには、仕方がない。
ウインナー、どて、カキフライで、ビール2杯ほどをやった。

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後ろの席の常連ぽいおじいさんが、しきりに「ごげー。」っていう音を発している。
ゲップなのか、癖なのか、それが気になって仕方がない。

まあ、自然に発してしまう音については、これは責めるには可哀想だ。
と、思っていると、またもや「ごげー。」

いや、それは、ゲップなのか癖なのか。
振り返って、確かめる気もないが、さっきから、15回ぐらい聞かされている。

どうせなら、「うっふーん。」とか、そんな声を出せないものかね。
というか、おじいさんが、「うっふーん。」は、更に気になってしまうだろうけれどさ。
さて、河岸を変えよう。

料理を給仕してくれるお姉さんは、いたって親切なのだけれど、料理の種類も少ないし、生ビールも600円台と、それほど安くも無い。
ということで、1軒目の店を出た。

また、歩き出すが、やっぱり居酒屋難民となっていた。
どこかのビルの1階に、すしざんまいさんがあって、ああ、寿司も食べたいなと店先のメニューを見ていたら、外から小走りに女性が駆け寄ってくる。
誰だろうと思ったら、店のスタッフさんだった。

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なので、そのまま女性スタッフさんと入店。
カウンターに座る。
広い店内には、誰もいない。
後から、2組入ってはきたけれども、ガラガラだ。

すしざんまいさんは、何度か入ったことがあるが、安心のお店だ。
この時の、オススメは、デカねた98円というものだ。
まずは、それを3つほど注文。

それ以外にも、中トロ、赤身など、いろいろ頼んだ。
どれも、美味しい。
すしざんまいさんは、ネタを細く切ってあるのが良いですよね。
箸で摘まみやすいし、ネタが大きく見える。

お酒は、ビールから始まって、熱燗に変える。
この辺りで、少し酔いが回ってきたのか、気持ちが大きくなってしまった。

このまま、お寿司をちょっとずつ食べてれば、それほど高くはつかなかったのだけれど、「ばくだん」という文字に目がいった。
聞いたら、色んなネタを混ぜて食べるお刺身のアテである。
聞いた以上、注文しなきゃと思って頼む。
税抜き1628円だった。

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これには、醤油を垂らして、かき混ぜて食べるのだけれど、その時に、醤油を、ドボドボと大量に入れてしまった。
いくら濃い味が好きな凡でも、ネタの味が損なわれるぐらいにカライ。
折角の、ばくだんが、台無しだ。

少しシュンとなって、それでも、そんな表情を見せずに、食べた。
折角、高いアテだったのにね。

すしざんまいさんは、これはまあ、間違いない味で、楽しく食事をさせて頂きました。
さて、締めの店でも探しましょうと歩いていると、藤一番さんだったかな、そんな名前のラーメン店があった。
チェーン店らしいが、美味しそうだ。

なんだけれど、その前に、さっき通ったところにあった中華料理の店も気になる。
名古屋の街中華というのも良いなあ。
店の前に立っていたら、中から女の子が出てきて、どうだという。
普通なら、こんな場合、すぐ入るのだけれど、店先のメニューの写真を見て、こんなに食べられるのかと思ったので、断って店を去った。

とはいうものの、やっぱり、ここかと戻ってきたら、今度は、中から店主だと思われる男性が出来た。
小さいサイズは出来るかと聞いたら、出来ると言うので、入店。
台湾料理のお店「梅園」さん。

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まずは、台湾ビールと、台湾風玉子焼きを注文。

凡は、玉子料理の何が好きかって言うと、玉子が油で焦げているところが好きなんだ。
あの玉子の焦げた香りは、食欲がそそられるのである。
玉子焼きの中は、ひき肉と切り干し大根みたいな感じだった。

こうなってくると、凡もエンジンがかかってくるというもので、おすすめ料理というシジミの醤油漬けをアテに注文。
店主に、台湾が好きで、テレサテンのお墓に行ったという話をしたら、店主も行ったことがあると言う。
でも、少しばかり酔っぱらいかけてたのか、あまり凡の話に乗ってくれなかった。
んでもって、ラストオーダーの直前に、台湾ビールを2本追加した。

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最後に、チャーハン。
2種類あって、高い方が美味しいというので注文したら、結構量が多かった。
ということで、どれも美味しかったです。
ただ、お腹空いている時に来たら良かったかな。

さて、もうアルコールは、提供中止の時間なので、ホテルに帰る。
今日の、晩御飯は、どれも美味しかったけれども、何か中途半端な感じに終わってしまったか。
とはいうものの、お腹いっぱいで、満足の名古屋の夜ではありました。

コメント

  1. yukemuri より:

    凡蔵さん、大阪から名古屋まで時間はどれぐらいかかるのでしょうか?
    気軽に言って味噌煮込みうどんを食べたりできるのは羨ましいです
    エアポートウォークという施設が県営名古屋空港の隣にあるんですね
    飛行機ファンとしては是非行ってみたいです
    そう言えばセントレアのフライトオブドリームスがリニューアルしたようですよ
    また行きたいです
    台湾風玉子焼きと、シジミの醤油漬け、それとチャーハン、どれも旨そうですね~
    シジミの醤油漬けは食べた事無いので是非食べてみたいです

  2. 平 凡蔵。 より:

    大阪から名古屋までは、特急に乗らなければ、3時間半ぐらいでしょうか。
    乗り継ぎ乗り継ぎで。
    時間は、結構かかるといえば、かかるのですが、今回の期間限定のきっぷなら、安いので、気楽に行くことが出来ますよ。
    でも、このきっぷがないと、ちょっと値段的には、そこまで気楽な感じではないかもです。
    1度セントレアも行って見たいなと思ってるんです。
    ただ、見に行くだけでも楽しいかなと。
    んでもって、シジミの醤油漬けは、そこまで、美味しいっていうものじゃないのですが、お酒のアテにはなりますよ。
    やっぱり、紹興酒なんかには、んでもって、ひょっとしたらウイスキーのソーダ割とかにも、合いそうです。

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