平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(1105)ミステリーツアーに身を委ねて。(2)

みゆきさんの妄想

1月13日(木曜日)。
ミステリーツアーの当日であります。

クラブツーリズムさんのツアー名は、

「往復新幹線グリーン車利用!2泊7食付き!
宿泊は2泊とも弊社Sランクホテル
ご夫婦ミステリーツアー 3日間」

というものだ。

ツアー名を見ただけでも、ワクワクするよね。

あ、前にも書いたのですが、これから、このツアーに参加しようとしている方が、ネットの検索で、このページにたどり着いても、内容は見ないでね。
ネタバレが書いてありますから。

と、これは一言、ことわっておきまして、出発です。

新大阪駅に07時30分に集合なので、早めに家を出て、京橋からJRに乗って、新大阪に06時30分頃着いた。
そして、駅構内にある開店したばかりのカフェで、朝食。

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んでもって、改札を出て、集合場所に行った。
既に、添乗員さんが待っていたので、ツアー中着けておくバッチと、その他、説明書を貰って、まだ時間があるので、後で再集合となった。

同行の客も、チラホラ見かけたけれど、他のツアーもここで待ち合わせだから、同じツアーなのか分からない。

んでもって、再度、集合して説明があった。

ツアーに参加するのは、大阪から18名、京都から6名の合計24名だと言う。
そして、午前中に1カ所、午後に1カ所の観光があるとう事と、お昼が13時ごろになるという説明があった。

ということは、特急の下車駅は、高山じゃないな。
高山駅で降りるなら、1223時着だから、観光してから昼食というプランなら13時には間に合わない。

じゃ、どこで降りるのだろうか。
これまた、予想が外れて、嬉しいなあ。

ということは、下呂あたりなのかなあと、予想を修正。

さて、時間が来たので、添乗員さんがクラブツーリズムの旗を持って先頭を歩くあとを、みんなでゾロゾロついて行く。
楽しい、実に楽しいぞ。
参加者は、大体、70才代から80才ぐらいの人が、ほとんどで、凡は、1番若い部類の参加者という感じだ。
なので、みんな大人しい。
騒いだり、大声を出したりする人もいないので、これまた実に落ち着ける。

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そして、新幹線に乗車。
んでもって、グリーン車。

青春18きっぷで名古屋に移動するときとは、違う車窓が流れていく。

新幹線も、楽しいなと思って、ミニボンを見ると、寝ていた。
折角の新幹線、折角のグリーン車で寝るとは、勿体なくないのか。

とはいうものの、普段の仕事疲れもあるのかもしれないね。
それを癒すための旅行だから、寝てもまあそれでいいのだけれど。

んでもって、名古屋に到着。
ここで、25分ほどの特急の待ち時間がある。

ここで、迷った。
駅弁だ。
お昼が13時ごろなら、今駅弁を食べても、昼食には影響しないだろう。

食べたい。
折角の旅行だから、食べたいじゃない。
これから乗るのは、特急だし。
これがロングシートならね、食べにくいけど、特急のクロスシートだもの。

とはいうものの、周りを見ると、駅弁を買っている参加者はいない。
ツアーと言うと、みんなで団体行動ということになるのだけれど、なので、食べてはいけないのだろうか。

いや、イケナイと言う事はないだろうけれど、1人浮いた感じにはならないだろうか。
なりそうだな。

松坂牛だか何だかの牛肉の弁当を見ていたが、やっぱりと、ショウケースの前を立ち去った。
しかし、バスの中の飲食は、不可だと説明書にはあったけれども、列車の中での飲食には触れてなかった。
詰まりは、食べて良いということだろう。

再度、ショーケースの前で、うなぎの弁当を見ながら、考えていた。

とはいうものの、ツアーは始まったばかりだ、始まって、早速、単独行動。
いや、単独行動ではないにしろ、そんな目立つ行動をして、これからのツアーで、変な目で見られるのも嫌だ。
やっぱり、ダメだ、とショウケースの前を離れる。

いや、目立つからイケナイんだ。
名古屋名物といえば、天むすという手もある。
これなら、こっそり食べても目立たないだろう。

とはいうものの、せっかくのツアーに参加して、特急に乗って、みんなから隠れるようにして、天むすにパクつく。
何か、悲しい。

またまた、ショウケースの前を離れた。
そんなショウケースの前に行ったり、離れたりを、25分の間に、7、8回やった。
やった挙句に、やっぱり買わなかった。

さて、そうこうしている間に、特急に乗る時間だ。

添乗員さんが座席表を配りながら説明があって、下車駅は、「下呂」だという。
やっぱり、下呂か。

温泉に入るわけでもないだろうし、やっぱり白川郷あたりなのか。
みんなで在来線のホームに行って、特急ひだ5号を待つ。
そして、やってきた特急に乗り込む。

急いで、ディーゼルの軽油の匂いを嗅ごうとしたけれども、気が焦っているので、それはそこそこに、列車に乗り込んだ。

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凡の乗る列車は、6号車だ。
あれ?
ひょっとして、特急もグリーン車?
これはまた、予想が外れたよ。
しかも、嬉しい外れ方である。

そういえば、Sランクのホテルに泊まる今回のツアーに相応しい席じゃないか。
ゆったりとしたグリーン車での移動。
贅沢だ。

と思ったら、凡の場所は、もっと先だと言う。

凡の乗る6号車は、1両の車両が半分に分かれていて、半分がグリーン車、半分が普通の指定席という変な車両だったんだ。

あれ?
折角、喜んだけれども、普通の指定席に座った。
よりによって、この車両かーい!
と、無言でツッコミを入れながら、とはいうものの、こんな車両に乗るのもまた、ミステリアスなので、また面白いのではあります。

思わず記念にと、車体にあった「キロハ」の文字を写メした。
キは、気動車、ロは、グリーン車、ハは、普通車の意味である。

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さて、走り出した特急ひだ5号。
列車は、いま来た岐阜駅まで戻る感じで走っている。

そして、岐阜駅で、しばらく停車。
ここで、大阪から来た特急ひだ25号とドッキングするのだ。

ドッキングするのだ、大阪から来た25号と。
、、、、あれ?

凡は、今日、新大阪を0754時のこだまに乗って、そして名古屋に来て、そこで、ひだ5号に乗り込んだ。
んでもって、ドッキングするひだ25号は、大阪を0758時に出て、今、ここまで来ている。
この2つの列車が、ドッキングする。

ということは、始めっから、ドッキングするひだ25号に乗ってれば良かったんじゃなかったのかな。
出発時間も、同じような時間だしね。
乗り替えする必要も無いしさ。

ひょっとして、新幹線はグリーン車ということを宣伝文句にしたかったからなのか。
それにしても、ミステリアスだ。

とはいうものの、参加者を見ると、高齢者が多い。
トイレ休憩も必要だしね。

年配の人の旅は、距離を小刻みに区切るのが楽なのかもしれないですね。

それにしても、楽しいな。
今回のミステリーツアーは、もう楽しむつもりで参加してるからね。
予想が外れることを期待して。
そして、期待を裏切られることを期待して。

というか、それらのことが、悪い方向に裏切られても、これもまた楽しもうと。
なので、これもまた面白いねと、岐阜駅で停車しながら、思っていたのであります。

岐阜駅からは、進行方向が逆になって、出発。
車窓は、雪景色。
楽しいなと思ってミニボンを見たら、寝ていた。

いやいや、外の景色は綺麗だよ。
見なくて良いのかなあ。
でも、旅の楽しみ方は、いろいろだ。
列車で寝るのも、まあ楽しみの1つとも言えなくもない。

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高山本線の楽しいところは、兎に角、横揺れが激しいことだ。
その揺れを感じながら列車は雪景色の中を走っていく。

2時間弱ほど列車に揺られて、11時半ごろ、下呂駅に着。
もうホームから雪の世界が広がっている。

急いで、冷えた空気の列車の下から香るディーゼルの匂いを嗅いだ。

ずっとホームの向こうも雰囲気が良いなあと思ったが、みんなと一緒に駅前に停められたバスに向かう。
このあたりが、団体ツアーの自由の利かないところだけれど、みんなで同じ行動をするのもまた団体ツアーの醍醐味だろう。

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バスの座席は、真ん中ぐらいの横並びの2席だった。
その座席なのだが、申し込みの段階から、どういうことだろうと思っていたことがある。

「貸し切りバスは、1列3名様まで。他のグループとの相席なし。」と書かれていたのである。

このチラシを見た時点で、どういうことだろうと思っていたのだ。

今回の旅は、夫婦限定の旅というものらしい。
となると、参加者は2名が1単位の筈だ。

そこで、1列3名までというのは、どういうことなのか。
凡の予想では、1列3名まで、かつ、参加者は2名限定、という要素を合わせて考えたら、詰まりは、1列に夫婦2名だけという結論が出る。

ゆったりとした旅が出来るじゃない。
と思っていた。

1列2名なら、2席を1人で座るということも出来るのかもしれない。
と、期待を持っていた。

さて、凡とミニボンは、横並び。
じゃ、隣の2席はどうなるのと見ていると、ツアーに申し込んだのが早い人は横並び、そして、遅い人は、前後に分かれて座るという。

ということは、隣の席は、夫婦が、前後の席に分かれて座る。
詰まり、2席を1人で使うということだ。
そっちの方が良くない?

もともとバスは狭いんだから、2席を1人で使った方が、遥かに楽だ。
とミニボンと話していたら、隣の人は、前後に分かれて座ったが、どうも、横並びになりたかったようだ。

結構な年齢だったけれど、仲良しさんなんだね。

バスの後ろは、空席があった。
でも、コロナの対策として、どこに誰が座ったのか、会社に報告しなきゃいけないそうだ。
そう聞いた参加者は、誰も席を移動する人はいなかった。
みんな、大人なんだよね。

というか、年配の夫婦なんだよね。
さて、いよいよ、ミステリーツアーは始まるのでああります。

コメント

  1. yukemuri より:

    けっこう雪が降っていて良い感じですね
    旅の気分もアップしますね!
    それはそうと、ひとつの車両でグリーンと普通の指定が半分半分なんてのがあるんですね
    全く知りませんでした
    う~ん、弁当を買いませんでしたか
    電車で食べるんだから大丈夫だったのではないでしょうか?
    バスの座席は1人で2席の方が圧倒的に楽で良いですよね
    なんか微妙な割り振りですね・・・

  2. 平 凡蔵。 より:

    ありがとう、yukemuriさん。
    そうなんです、雪が、かなり降り積もっていまして、これだけで、テンションが上がりましたよ。
    んでもって、グリーン車と普通指定席が、一緒になった列車は、見たことがあるのですが、その車両に乗ったのは初めてです。
    グリーン車を抜けて、普通車に座ったので、ガッカリ感はありましたよ。
    それで、駅弁は、やっぱり、食べても良かったみたいですが、みんな買ってなかったので、気が引けて、買えませんでしたよ。
    まあ、これも団体ツアーの面白さと楽しみました。
    それからそれから、席の割り振り。
    先に申し込んだ方を、前後に振り分けて欲しいですよね。
    1人2席の方が、断然良いですよね。
    もう、みんなかなりの年齢だから、みんなそう思うと思うんですよね。
    それとも、仲良しは、隣同士が良いのでしょうかね。

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