平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(1428)弾丸香港旅。んでもって、マカオもね。(2)

旅(海外)

香港弾丸旅の1日目。

ホテルBPインターナショナル(龍堡国際)にチェックインをしまして、ちょっと、街を散策してみようかと、外に出た。

この時点で、もう4時ごろだ。

楽しい時間が過ぎるのは、早いですね。

凡は、香港に行ったら、以前に訪れた時に飲んだコーヒーが美味しくて、また飲みたいと、ずっと思っていた。

今回は、それを実現するチャンスである。

凡の飲みたいコーヒーは、香港なら、どこでも飲むことのできるコーヒーなんだけれども、やっぱり、また飲みたいという気持ちにさせたお店に行ってみたい。

ミニボンも、凡にコーヒーを飲まさなきゃということで、付き合ってくれるようである。

ぶらぶらと、尖沙咀を、街並みを見ながら歩いてフェリー乗り場に向かう。

大きなガジュマル(だと思うのですが)の樹から、ひげのような根っこなのか、どこの部位なのか知らないけれど、垂れ下がっている風景を見ると、何とも気分が高揚する。

ああ、南の国に来たんだなと、それだけで、異国情緒を感じるのだ。

好きだなあ、この風景。

香港には、薬屋が多い。

ちょっと歩くと、薬屋があるし、もう、すごい場所になると、隣同士だったり、尖沙咀のメインストリートだったら、1分も歩けば、薬屋がある。

凡は、薬屋が好きだ。

なので、フェリー乗り場へ向かう間も、何軒も薬屋を覗いてみる。

折角だから、牛黄を使った薬など、日本では、ちょっと高くて買えない薬を買おうかなんて覗いてみるが、いやいや、日本より高い値段設定だ。

もともと高いのか、為替レートが悪いのか。

なので、値段を聞いて、すごすごと店を出る。

でも、1個ぐらい買っても良いかと、ミニボンと話をしたが、ピーチで来てるんだし、無駄遣いは、止めておいた方が良さそうだ。

それにしても、どの薬屋さんも、筋肉痛などに身体に塗るオイルが、棚に、これでもかと置いてある。

どんだけ、香港人は、筋肉痛になるねん。

と、誰かにツッコミをいれたかったが、棚にツッコンデモ仕方がない。

でも、パッケージは、香港っぽいものばかりなので、買いたくなるけれども、やっぱり、要らないもんね。

いつもなら、薬を、嬉々として買うんだけれども、今回は、買うのを止めた。

そんなことをしながら、フェリー乗り場までやってきた。

スターフェリーは、1階と2階があって、1階の方が、海に近いし、地元の人が多いから、楽しいのだけれど、乗り場の指示に従っていたら、2階席になった。

少しの時間の船旅。

楽しいよね。

凡の乗っているフェリーから、帰ってきたフェリーを撮影。

中環に着いたら、路面電車のトラムで、凡が前に行った食堂に向かう。

そこで、コーヒーを飲もうという算段である。

前も、飲んだんだから、間違いない。

竹で組まれた足場を見ると、香港に来たんだなあと思う。

水街という駅のあたりで、トラムを降りた。

凡の記憶で、店を探して歩く。

なのだけれども、見つけることが出来ない。

ここまでは来なかったなというか、行き過ぎたのかなという場所まで行って、そこから、また引き返す。

やっぱり、見つけることが出来なかった。

場所を、間違って記憶していたのかな。

もう少し、探し回りたい気もするが、この時点で、6時ごろだ。

今から、店を探して、コーヒーとするよりも、夕食の事を考えた方がいい。

となると、この近くに、これまた前に行ったことのあるお店があって、そこなら、料理も美味しいし、店の兄ちゃんも愛想が良いし、何を置いても、ビールがある。

そこにするかと思ったが、ホテルからも離れているし、この時点では、ビールを大いに飲んでやろうなんて考えていたので、酔っぱらって、トラムや地下鉄に乗って、ホテルに戻ることを考えたら、ホテルに近い場所でお店を探す方が良いだろうと思ったのだ。

それに、折角の香港だから、新しいお店を探したい気持ちもあったのだ。

なので、ホテルの近くに戻ることにした。

トラムと、地下鉄で、佐敦駅まで、戻る。

そう言えば、ホテルの近くに、廟街という夜店などが出る通りがある。

折角だから、お店を探しがてら、行ってみる。

こういうところでは、いつもそうだけれど、欲しいものは無く、ただ、お店を冷やかして通り過ぎた。

仕方がないので、ネイザンロードの向こう側に渡って、これまた、ホテルの方向に戻る感じで歩きながら、店を探そう。

と、歩いていると、これまた、薬屋を発見。

薬は買わないと決めた凡ではありますが、折角の香港なんだから、凡の旅の趣味である二日酔いの薬を、吉例に従って、買う事にしましょう。

30才ぐらいの男の子の店員に、「二日酔い、飲み過ぎ、食べ過ぎ。」と、翻訳アプリに打ち込んで、それを見せた。

兄ちゃんは、胃が気持ち悪いのか見たいなジェスチャーをして、そうだと答えると、1つの薬を差し出した。

「胃朗」(WELONG)という薬だ。

胃が朗らかなんて、これはいいじゃい。

1箱貰った。

80香港ドル。(1600円ぐらいか。)

この薬は、ファモチジンが成分の薬で、所謂、H2ブロッカーの制酸剤だ。

胃の気持ち悪いのには、効きそうである。

香港で、買って喜んでいたが、後で見ると、台湾製だった。

まあ、それも楽しいね。

薬を受け取ったら、兄ちゃんが、凡に、何かを説明しだした。

「この店を出て、角を曲がったら、セブンイレブンがある。」

「セブンイレブン?」

「そこに行くと、トマトジュースがある。」

「トマトジュース?」

「そう、トマトジュースだ。」

「トマトジュース?」(何回も聞いてしまう。)

「そう、トマトジュース。」

凡に解るように、ゆっくりと、トマトジュースと言ってくれるのだが、英語だから、「トメィトゥ」となるのかと思ったら、「トマト」と、しっかり日本語的な発音だった。

香港では、トマトは、日本と同じ発音なのだろうか。

「そのセブンイレブンに行くと、トマトジュースを売っているから、それを飲んだらいいい。すると、頭と、胃がスッキリする。」

と、指で、頭とお腹が、スッキリというのをジェスチャーで教えてくれた。

おお、これは有難い情報を頂きましたよ。

よく巷では、二日酔い防止にはこれ、二日酔いになったらこれ、という飲み物や、対処法が、情報として流れて来はするものの、果たして、その効果は、如何なるものかと思っていたんですよね。

でも、薬屋の兄ちゃんが、教えてくれるのだから、これは、重要な情報であるには違いない。

これは、今回の旅の小さなオマケである。

1度試してみたいのだが、二日酔いになるのは、勘弁してほしいのではある。

この二日酔いだけれども、その原因は、アルコールの代謝物であるアセトアルデヒドによるものだと、これは、本でも、ネットでも、そう説明されている。

もっともらしく語っているその説明を聞くと、ああ、この先生は、人の意見を、さも自分の意見のように言える人なんだなと思ってしまう。

自分で、いろいろ検証をして言っているのではなくて、どこかの偉い先生が言ったことを、そのまま、それが真実だとして語っているからだ。

久里浜医療センターの院長・樋口進さんという先生によると、二日酔いの原因は、まだ、ほとんど解明されていないという。

先生は、自分で研究をされて、こう言われているそうです。

「二日酔いの方を検査しても、血中からアセトアルデヒドが検出されることは、ほぼゼロです」と。

これ、説得力ありますよね。

ということは、あの吐き気や頭痛は、アセトアルデヒドのせいじゃないということになりますよね。

薬屋の兄ちゃんオススメのトマトジュースには、そのアセトアルデヒドを分解する力もあるという情報もネットには書かれています。

とはいうものの、先ほどの樋口先生の考察からいうと、それは、意味がないということになってしまう。

となると、薬屋の兄ちゃんのアドバイスは、どうなのと考えてしまうのである。

一体、どうなんだろう。

ただ、凡としては、旅先で出会った、このトマトジュースという技を、1度は、試したいのではあります。

折角、香港の兄ちゃんにもらった小さなオマケなんだからね。

大切にしたいよね。

それに、アセトアルデヒド以外の部分で、トマトジュースが効くのかもしれません。

取り敢えずは、自宅の冷蔵庫に、トマトジュースは、2、3本用意しておきましょう。

でも、二日酔いは、嫌だなあ。

ということで、オマケを胸に、夕食のお店探しの続きであります。

なのだけれど、そのお店が見つけられない。

いや、飲食店は、沢山あるのだ。

でも、凡とミニボンが、苦手だなと思うような料理だったり、ビールの無さそうなお店だったり。

ホテルの近くまで来た時に、もう、そろそろお店を決めなきゃという時間であるので、凡は、ひとつを諦めた。

そのひとつは、ビールだ。

とりあえず、ビールは無いお店でも、兎に角、どこかの店に入ろう。

ミニボンは、脚の付け根が、たくさん歩くと痛くなるので、取り敢えず、店に入って座ったほうがいい。

ホテルには、バーもあるそうなので、ハシゴしても良いかなと、ミニボンに言ったら、あまり良い顔はしなかった。

まさか、香港に来て、ビールの無い夕食を食べるなんて。

凡もミニボンも食べれそうなお店が2軒ほどあったので、そこのひとつに入る。

「元朗冰室」さん。

香港でよくあるファミレスタイプの食堂で、ボリュームのある定食が中心だ。

お腹も減っていたので、肉と、鶏と、ソーセージなどが鉄板に乗ったものを注文。

パンと、マッシュポテトなどが付いている。

それと、飲み物は、凡はアイスレモンティー、ミニボンは、ミルクティーをお願いした。

香港のレモンティーは、レモンがたっぷりで、美味しい。

そんでもって、ミニボンのミルクティーがサーブされた。

それを見た瞬間、「これだ。このコーヒーだ。」と思った。

凡が、飲みたかったコーヒーなのだ。

とはいうものの、注文したのは、ミルクティー。

何故、これがコーヒーかと思ったら、カップが、ブラック&ホワイトのカップだったからだ。

香港では、紅茶に、ブラック&ホワイトというエバミルク(コンデンスミルクの甘くないバージョンみたいなもの)を入れるのが、所謂、「港式奶茶」というミルクティーで、茶餐廳という香港の喫茶店兼食堂みたいなお店で、よく飲まれている。

このエバミルクの会社が作っている製品が、ブラック&ホワイトという名前なのだ。

なので、お店で提供されるカップには、これが使われていることが多い。

凡が、前に飲んだコーヒーも、ブラック&ホワイトのカップだったので、あれ?ひょっとしたら、前に凡が飲んだのも、紅茶だったのかと思ったが、遠い記憶で、判然としない。

紅茶だったのか、、、でも、やっぱりコーヒーだったと思う。

その時のブログを読んでもコーヒーと書かれているので、エバミルクを入れたコーヒーだったのだろう。

ミニボンは、そのミルクティーを、ひと口飲んで、好きじゃないと言った。

凡も、ひと口貰って飲んだら、「うまい。」。

凡の大好きな濃厚な味わいだ。

さて、料理はというと、ステーキは、それほどでも無かったが、全体的に、ボリュームもあって良かったです。

それにしても、周りは、地元の人ばかりなのですが、やっぱり、ビールは飲んでいない。

そりゃそうですよね、置いてないないんだから。

置いたら、もっと、儲かるのにと思って、店内の様子を眺めていた。

でも、その顔は、悲しそうだ。

ビールが無いものね。

凡だけ、ホテルに戻ったら、バーに行ってみようかな、なんて、密かに考えてしまう。

会計をしたら、191香港ドル。(4000円弱ぐらいかな。)

店を出たら、ミニボンが、通りにあった回転すしに入るかと言ってくれた。

何寿司だったか忘れたが、日本のチェーン店だ。

そこなら、ビールがある。

凡が、悲しそうな顔をしていたので、言ってくれたのだ。

回転ずしなら、ミニボンは、食べないという選択も出来る。

ありがとう、そうしようと、店に入ったら、店の中で行列が出来ていた。

なので、ガッカリしながら店を出る。

そういえば、ホテルの近くにサイゼリアがあったよねということになって、行ってみたら席があったので、入ることにする。

ただ、このお店の店員の兄ちゃんが、どうも態度が悪い。

何かを言っても、「ハイ、ハイ、ハイ、ハイ、ハイ、、、。」みたいな、横柄というか、いい加減な態度なのだ。

もうお腹はいっぱいなので、ミニボンは、デザート、凡は、エスカルゴとビールを注文。

やっと、ビールにありつけた。

クローネンブルグというビール。

後で知ったのですが、フランスのビールだそうだ。

まあ、そんなことは、どうだっていい。

重要なのは、凡が飲んでいるのが、ビールだということだ。

シュワシュワっとする酔っぱらう事の出来る液体であることが、何より大切なのである。

すぐに、飲み干して、次に日本のサイゼリアでは見たことのないアップルサイダーを注文。

なのだが、これが、なかなか来ない。

いや、忙しいのなら、それは、仕方がない。

でも、観察するに、例の兄ちゃんは、その辺で、ぶらぶらしている。

それに、調理が必要なものでもないし、ただ、栓を抜いて持ってくるだけだ。

ひたすら待っても来ないので、兄ちゃんを呼んでレシートを指さしたら。

ああ、という感じで、それもダラダラと持って来て、コン、とテーブルに置いた。

ここが日本なら、気分が悪いから店を変えようなんてこともしたかもしれないが、なんせ、ミニボンが、ビールを飲ませてあげようと店に入った訳だし、もし店を出たら、もうビールは飲めないのであるからして、そこは、目をつぶることにして、シードルを飲み干した。

まあ、シードルは、ビールじゃないけれども、そこは、ビールと同じと考えて良いだろう。

そして、さらに、最初飲んだビールを、もう1本。

徐々に、夕食の時の悲しい顔が、ビールのお陰で、しあわせな顔に変わって行く。

この小さな瓶なら、まだまだ、飲めそうだが、このぐらいでホテルに戻ろう。

125香港ドル。(2500円ぐらいかな。)

コンビニで、水と香港の紅茶を見つけたので、買って帰ってホテルで飲んだ。

やっぱり、美味しいな。

ホテルの窓からは、香港の夜景が見えている。

ああ、来てよかったなと思う。

さて、明日は、早いのでシャワーをして寝ることにしましょうか。

ホテルも夜見ると、なかなか、カッコイイ。
香港の夜景は、やっぱり綺麗だね。ホテルの窓から。

コメント

  1. ゆけむり より:

    スターフェリーはザ・香港って感じがしますよね
    香港島に行くまでの雰囲気や湾越しの高いビル群が、まさに香港を代表する景色ですもんね
    2階建てトラムも香港らしいし、そんな乗り物に乗るだけでも香港を楽しめますよね
    夜は香港のファミレスとは、これまた凡蔵さんらしいお店に突撃しましたね
    ボリュームのあるステーキには色々なお肉も付いていて、日本には無いタイプのメニューですね
    奥さまが飲んだミルクティーは、若干薬っぽい匂いがしたんでしょうか?
    東南アジアあるあるの匂いかな?
    自分はカンボジアやベトナムのコーヒーは大好きです
    日本では味わえないようなコーヒーを飲むと、あ~、海外にいるんだなって実感が湧くんですよね
    それほど多く食べてないけど、海外のハンバーガーも好きなんです
    日本とは微妙に違ったテイストで、これまた異国感を感じられるんですよね
    たとえそれほど美味しくなくても、海外でしか味わえないバーガーとかは、やっぱり海外ならではなんですよね
    ドリンクもそんな感じで楽しめますよね
    せっかく海外に行ったんだから、日本との違いを楽しまなければって思っちゃいます
    おっと、サイゼリアにも入られたようですが、かなり日本とは違っているようですね
    それと店員の兄ちゃんは、これは中国的な態度だったのかな?
    最近の香港は、だんだん中国本土っぽい人が増えて来たって事でしょうかね?
    海外の回転寿司は経験ないけど、いつか食べてみたいと思っています

  2. 平 凡蔵。 より:

    ありがとう、yukemuriさん。
    スターフェリーは、香港に行ったら、用事は無くても、乗って見たくなります。
    香港に来たなあって、思えますよね。
    夜に行ったファミレスっぽいお店は、選んだというよりも、諦めたと言う方が、正解かもしれません。
    探せば、もっと、いいなって思えるお店もあったと思いますが、そこまで、ふたりなら歩き回ることも出来ませんし。
    でも、このタイプのお店は、結構、香港では、よくあるタイプみたいですよ。
    お客さんも、地元の人だし。
    紅茶は、ロイヤルミルクティーを、もっと濃厚にした感じです。
    ほんと、美味しいんですよ。
    たぶん、yukemuriさんも、好みじゃないかな。
    サイゼリアに入ったのは、100%ビール目的でした。
    夕食にビールを飲めなかったわたしを見て、まあ、お情けで、付き合ってくれたというか。
    兄ちゃんは、たまたま、こんな兄ちゃんに当たってしまったのか、他のスタッフも同じなのかは、不明ですが、
    ここじゃない他のお店では、あんな態度の人はいなかったので、たまたまかな、たぶん。
    おお、海外のハンバーガーですか。
    それは、面白いですね。
    海外の回転ずしは、1回、北京で行ったことがありますよ。
    海外に行くと、どうしてか、日本のチェーン店に入ってみたくなるんですよね。
    日本との味の違いを体験したいと言うか。
    あれー、日本と、全然、味が違うやん、みたいなのがあったら、楽しだろうなと思うんですよね。
    なので、海外で、吉野家とか、そんなお店を見つけると、入りたい衝動にかられます。
    でも、折角の短い日数の海外旅行なんで、やっぱり、その土地の名物みたいなのを食べたい気持ちが勝って、
    入ることは、あまりしないのですが、ひとりで行ったら、入ってしまうかもしれません。

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