読んで頂く前に、ひとこと。
今回も、のんべんだらりと、そんな文章になってしまってます。
少し、長めのレポートです。
7月24日(月曜日)。
湯村温泉の三好屋に到着した凡とミニボンであります。
往復直行バスは、1時半ごろに着いたのですが、部屋に入れるのは、3時からなので、近くを散策でもしてみましょうか。
まずは、湯村温泉の中心部に行ってみようかとフロントに尋ねたら、同じ三好屋の別館清山荘へ通じている連絡通路を行けば近いと言うので、そこを通じて向かう。
清山荘は、ワンちゃんと泊まれるホテルになっているようだ。
そして、清山荘を出て、左手に行くと、すぐに湯村温泉のメインの観光地の「荒湯」に出た。
それにしても、暑い。
気温は、多分、35度とか、或いは、それ以上だっただろう。
それに加えて、荒湯からの熱気が、これまた半端ないのである。
湯村温泉の荒湯は、98度ということで、温泉でもかなりの高温。
その湯気というか、湿気を帯びた空気が、身体にまつわりついて来る。
とはいうものの、湯村温泉の目玉のひとつである荒湯である。
湯をのぞき込んだりと、一応は、観光らしきことをしてみた。
荒湯の前には、売店があって、そこで生玉子を買って、荒湯で、茹で玉子を作ることにしよう。
冷凍みかんが入ってるようなオレンジの網に、玉子が入っていて、その先に長い紐が付いている。
その玉子を荒湯に浸けて、紐を引っかけておくのだ。
売店のお姉さんは、今日は、湯温が熱いから、10分だと教えてくれた。
んでもって、待つこと10分で引き上げて、水道水で冷やす。
とはいうものの、それでも、玉子は、熱々で、持っていられないほどだ。
売店で貰った塩を付けて食べると、ちょうど良い茹で具合だった。
荒湯の横には、小さな川が流れていて、その横の遊歩道には、夢千代日記の出演者や、有名芸能人の手形の陶板が、貼られている。
それを端っこまで見て、さて、どうしますか。
湯村温泉は、こじんまりとしていて、観光地と言えば、この荒湯と、夢千代館ぐらいなものだ。
なので、もう観光の半分は終わってしまった。
なんというか、のんびりしに来る温泉地というか、車で来たなら、他の観光地にも行けるのだろうけれど、バスで直行したものにとっては、特にすることがないのだ。
それにしても、暑い。
なので、荒湯の横にある大きなお土産屋さんで、パッションフルーツなどの入ったソーダを飲んだ。
甘くて、冷たくて、美味しい。
ちょっと生き返って、そろそろ、ホテルに戻りましょうか。
既に、鍵を貰ってあるので、そのまま部屋に向かう。
凡の部屋は、3階で、「プール側、眺望なし、スタンダード。」という部屋だ。
1泊2日、朝夕食付きで、1人、11146円で、飲み放題は1人、2508円だった。
1番安いプランは、「エコノミー」という部屋だったのだが、写真を見ると、如何にも狭まそうだったので、一応、スタンダードにしたのであります。
入ると、そこそこの広さだけれども、布団が、端っこに、キュッと寄せられて敷かれている。
テーブルもあるが、メチャ小さい、ちゃぶ台?みたいな感じのテーブルだ。
障子を開けると、窓があって、その向こうが木の塀になっている。
詰まり、眺望無し。
その塀の隙間から、すぐ窓の外にあるプールが見える。
凡の部屋は、プールの横の部屋っていう感じだ。
それにしても、この塀の向こう側にプールがあるなんて、ちょっと、ドキドキするよね。
別に、変な意味じゃなくてね。
とはいうものの、ドキドキする。
凡は、塀に向かって、精神を集中した。
こんな時、毎月、月刊「ムー」を買って、超能力などの記事を読み続けている凡の技量が試されるのだ。
「うーむ。」
臍下丹田に力を入れた瞬間だ。
眉間に、一筋の光が見えたかと思ったら、目の前に、鮮やかな映像が広がった。
「見える。見えるぞ。」
20才ぐらいの沖縄からやってきた、日に焼けたスレンダーな少女が、プールサイドにいる姿が見えたのである。
イメージとしては、南沙織ちゃんが、ビキニで、はしゃいでいる感じを想像して欲しい。
おお、こっちにはまた、アグネス・ラムちゃんが、ビキニでいるじゃないか。
しかも、ふざけて、ぴょんぴょん跳ねておるではないか。
「おお、跳ねておるぞ。ぴょんぴょん、跳ねておる。」
♪♪ た・わ・わ おまえを殺したい
た・わ・わ あいつをとらないで ♪♪
(中島みゆきさん 「た・わ・わ」より)
「おお、正しく、た・わ・わ、であるぞよ。」
そんでもって、「おお、こっちには、五月みどりさんがいるじゃないか。」
、、、、「また、違った意味で、色っぽいぞ。これはいい。」
凡が、ありありと、塀の向こうの映像を見ていると、ミニボンが言った。
「子供の声、よく聞こえるね。」
そういえば、子供が、はしゃぐ声が、すぐそこで聞こえている。
それに気が付いたら、急に、さっきの目の前の若い女の子の映像が消えてしまった。
そりゃそうだよね。
こんな湯快リゾートのプールには、子供しか入らないよね。
というか、ここのプールは、家族連れ用の施設のようであります。
プールも、子供用みたいな小さなプール。
実際に、小さな子供のいる家族も、何組か見かけたのですが、そういうファミリーには、丁度良い、ホテルなのかもしれません。
部屋に入れるのは、3時からですが、それまで、先に、プールで遊べるし、次の日のチェックアウトも12時なので、午前中、たっぷり、プールで遊ぶことができるからね。
んでもって、親は、温泉に入って、食事もできる。
まあ、プールは、凡とミニボンには、関係ない施設ではありすが。
しかしさ。
プールと言えば、水着だよね。
みゆきさんの水着姿って、見たことないな。
ひょっとしたら、昔の雑誌とかには載っているのかもしれないけど、見たことない。
きっと、可愛いだろうなあ。
想像だけれど、きっと、ビキニだな。
しかも、鮮やかなオレンジとか、そんな色だ。
意外と、みゆきさんって、見せたがり屋さんじゃないかと思うな。
「ねえ、凡ちゃん。あたしのこと見て。」
みゆきさんが、プールサイドで、凡に言うんだ。
刺すような太陽光線に、胸のふくらみというか、ふくらまず、というか、胸元が眩しい。
「ああ、見てるよ。ずっと、みゆきさんを見てる。」
すると、みゆきさんは、凡を、じっと見てたかと思うと、急に、両目の瞼を閉じて言った。
「ねえ。凡ちゃん。あたしの目の色、何色だった?」
「黒じゃないの?」
「そんな、黒一色な訳ないでしょ。凡ちゃん、あたしのこと、全然、見てくれて無い。」
「見てるよ。ずっと見てるんだって。んー、じゃ。黒色に、茶色が混ざってる。」
「どんな茶色?ただ茶色な訳ないよね。」
「うーん。みゆきさん厳しいね。そうだなあ。何年か前にさ、北海道の釧路から根室に向けてキハっていうディーゼルの列車に乗ったのね。ほら、みゆきさん帯広出身だから解るでしょ根室本線。そしたらね、なんかさ、パアーン、パアーンって、しきりに警笛を鳴らすわけよ。なんだろうなと思ってたら、ふと窓の外にね、小鹿がいたのよ。だから、警笛を鳴らしてたのね。線路の脇の湿原の入口で、小さな小鹿が、可愛い耳をクルクルって回してさ、ビックリして、跳ねるようにして消えて行ったんだ。可愛かったなあ。あの小鹿。その小鹿の首筋の茶色に似てるかな。そんな茶色が、みゆきさんの瞳に見えるよ。それから、あれはいつだったかな。公園でさ、幼稚園ぐらいの女の子がブランコに乗ってたんだ。すると、お母さんを見つけたら、急いで走り出して、「これ、拾ったんだ。」って、嬉しそうに、小さな手を開いたら、艶やかな小さなどんぐりがあったんだ。公園のどこにも、樫の木も楢の木もなかったのにね。あの艶やかなどんぐりの色も見えるよ。」
「ふーん。まあ、それで目の色は、許してあげるわ。」
「それにしても、あの少女の掌のどんぐりの艶やかさといったら、今、どこかで、まさに、落っこってきましたっていう感じだったんだよね。まるで、信州かどこかの高原の木から、少女の掌に、ワープしてきたような感覚っていうのかな、、、。」
「もう、少女のどんぐりの話は、いいわ。興味無いし。」
「あ、そうなの。」
「じゃ、あたしの背中のホクロの数、当てて御覧なさい。」
「そんなの分んないよ。10個ぐらい?」
「あたしが、知る訳ないでしょ。背中見れないんだから。」
「そんな、無茶な質問やめてよ。」
「じゃ、じゃ、、、。」と言いながら、みゆきさんは、ビキニのパンツを下して、凡にお尻を見せた。
「あたしの、ケツの穴に生えた毛の数、当ててみて。」
「み、み、みゆきさーん。そんな、ハシタナイ。それに、ケツの穴だなんて、せめて、お尻の穴って言って欲しいよ。っていうか、そんなプールでパンツ下ろしたら、みんながオカシナ目で見てるでしょ。やめなさいって。」
「もう、凡ちゃんて、面白くない。」
そう言ったかと思うと、みゆきさんが、凡にお尻の穴を見せながら、大きな屁をこいた。
「ぷーっ。」
みゆきさんの屁の風で、一瞬、凡のまつ毛が、揺れた。
「ああ、爽やかな屁だ。」
、、、、なんて、そんな訳あるかい!
いくら、みゆきさんの屁でも、臭いものは、臭い!
もう、やめてよと、みゆきさんを見たら、みゆきさんの屁が眼球を直撃したせいか、世界が、黄色く見えた。
、、、、ってさ、みゆきさんの妄想が始まったと思ったら、これまた、みゆきさんが、ビキニのパンツを下すなんて、ハシタナイ妄想になってしまって、ゴメンナサイ。
んでもって、みゆきさんのお尻の穴まで、見せちゃって、これまた、ゴメンナサイ。
んでもって、んでもって、みゆきさんに、屁までさせちゃって、本当に、ゴメンナサイね。
もし、みゆきさんが読んだら、殺されるね。
ということで、話は、湯村温泉の三好屋の凡の部屋の窓のプールに面した塀の話から、脱線しちゃいましたね。
ただ、窓の外から聞こえるプールではしゃぐ子供の声は、キャッキャと、嬉しい声なので、これは、吉兆に違いない。
何か、いいことがあるかもしれませんね。
さて、温泉にでも入りにいきますか。
この三好屋には、2つの温泉がある。
1つは、ビルの中にある大浴場。
そして、もう1つは、大浴場のある階から、庭というか、外に出て、93段あるという階段を上って行ったところにある露天風呂だ。
露天風呂には、身体を洗う場所がないので、先に、露天風呂の方に向かう。
露天風呂は、自然の中に、ポツリとあるので、正に、露天というか自然の中で、お湯を楽しむことが出来る。
凡が行った時は、若い金髪のお父さんと、子供が2人、入っていた。
いやあ、実に気持ちが良いね。
子供は、なかなか、じっとしていなくて、露天風呂の湯に浮かんだ葉っぱを取ったり、そんなことをして遊んでいる。
お父さんは、お湯に浸かって、のんびり、、、とはしていられなくて、子供が、うろちょろするのを、見守っていた。
まだ、ゆっくり浸かっていたそうだったが、子供が、もう飽きたようで、仕方なく、出て行った。
小さい子供がいると、なかなか、ゆっくりもしていられなくて、大変だね。
さて、次は、大浴場だ。
一旦、またパンツと浴衣を着て、階段を下りて、大浴場に向かう。
これが、ちょっと面倒くさいところだ。
大浴場は、男女入れ替え制で、この日は、丸い小さな湯船で、畳の床の浴場だ。
建物が、少し古いので、大浴場の天井とか、柱のデザインとか、どこか昭和で、懐かしい感じで、これを古いとか、そんなことを言う人もいるかもしれないが、凡は、結構、気に入ったのであります。
さて、部屋に戻って、浴衣から、Tシャツと、台北で買った黒のロングパンツに履き替えたら、後は、バイキングの夕食を待つのみである。
昔は、温泉ホテルに来たら、絶対に、何が何でも、浴衣で過ごしていたのですが、最近は、夕食前に、Tシャツに着替えることが多い。
なんせ、楽だもんね。
ということで、部屋で、少し休憩をしたら、夕食に向かいましょう。
5分ほど前に行くと、もう、既に人が待っている。
でも、バイキング会場の入口は、パーテーションで遮られていて、その前で待つのは、何とも、食い意地の汚い客のようで、自分ながら、恥ずかしい。
夕食のバイキングは、2部制になっていて、6時と、7時半で、凡は、6時を予約していた。
パーテーションが開けられると、順番に案内されるのではなくて、バーッと一斉に、好きなところに座るというシステムだった。
席に着くなり、みんな、どっと、料理をめがけて駆け寄って行く。
ああ、恥ずかしい。
とはいうものの、2部制ということは、制限時間1時間半ということだろう。
恥ずかしいけれど、凡も、わざと急いでいないフリをしながら、料理を取りに行った。
そうそう、湯快リゾートさんは、最近、今ある、既存のホテルを、プレミアムという仕様に替えて行こうとしているようだ。
他社のホテルや、普通の湯快リゾートに飽きた人に対しての対策だろうけれど、同じ今までの湯快リゾートなんだけれど、ちょっと値段を上げて、ホテルの内の、いくつかを、プレミアムと位置付けて、高級感を出そうとしているのだ。
どこが違うかと言うと、部屋に、バスタオルが1人につき、2枚用意されている。
、、、、微妙だ。
確かに、有り難いが、でも、今回は、部屋に、髭剃りも、櫛も、無かった。
プレミアムなんだけれど。
そして、大きく違うのが、食事だろう。
、、、しかし、これもまた、微妙だ。
その土地の名物みたいなものが登場したり、今回で言うと、ローストビーフが、食べ放題。
そして、蒸籠蒸しが特別料理みたいな位置づけて用意されていた。
自分のテーブルで、固形燃料で、最終の火入れをするので、ちょっとした、豪華さも味わえる。
ただ、蒸籠蒸しのイカも、カチカチの、まだ凍っている冷凍だし、豪華食材というほどでもない。
とはいうものの、このカチカチの冷凍のイカも、火を通すと、なんとも柔らかくて、美味しかった。
ローストビーフも、今までのバイキングなら、惜し気に惜し気に、切り分けてくれるバイキングが多いけれども、今回は、分厚く切り分けてくれて、いくらでも、貰うことができた。
それは、良いよね。
ただ、筋が硬くて、フォークでも、その筋が切れなかったのは、まあ、愛嬌と言うことにでもしておきましょうか。
というか、プレミアムなバイキングで、何が微妙かというと、制限時間が1時間半だということだ。
ちょっと短くないですか?
プレミアムにしてはね。
美味しいディナーを、リゾートで、楽しむというには、少しばかり時間が足りない。
せめて、2時間欲しいよね。
と、いろいろ、文句を書いてしまいましたが、どの料理も美味しくて、お腹いっぱい頂くこともできまして、飲み放題のお酒も、たくさん頂きまして、大満足の夕食ではありました。
さて、そろそろ、制限時間かなと、時計を見て、レストランを出ようかと思っていたら、次の回の客が、入って来るのだけれど、今いる客もまだ、座って食べている人がいる。
ホテルによっては、きっちり、時間になったら、追いだされるホテルもある。
でも、凡の後ろの席のファミリーなどは、凡と同じ時間に入室したのに、まだ、これから料理も取って来て、お酒も貰いにいったじゃないか。
今日は、宿泊客が少ないのか、やや、時間も適当なようである。
それならそうと、始めに言ってよーーー。
こっちは、1時間半だと思ってるからさ、急いで食べたのに。
今から、延長しても、もう、食べられないよ。
お腹いっぱいだ。
と、お腹いっぱいの幸せであるのに、グチってしまうのは、貧乏人の証明であるのか、はたまた、食い意地の悪い証拠なのかもしれません。
レストランを出たら、お土産物などを見て、部屋に戻る。
それほど、酔っぱらってはいないけれども、部屋に敷かれた布団にゴロリとなったら、ウトウトと寝てしまったようだ。
コメント
食事時間が1時間半と言われ、キッチリ時間を守る凡蔵さんは良い人なんですね
きっと根が真面目な良い人なんだと思います
後ろの家族連れはまだ料理を取りに行こうとしているとありますが、こう言ってはなんですが図々しい人には適いませんよ
世の中図々しいの天下と言うか、得をするのは図々しい人ほど得をする事が多いように思っています
まぁそれでも美味しい料理をたくさん食べて、美味しいビールも飲まれたのだから人は人って事で済ませましょうね
分厚いローストビーフ、良いですね~
時々セコイ薄切りローストビーフもありますが、やはり景気よく厚切りじゃないとね
それと蒸籠蒸し、これは豪華じゃないですか
海老やサザエも入っているし、目の前で仕上がるのは特別感がありますよ
そうそう、温泉街も風情がありますね
源泉が湧き出ている所なんて、まさにTHE・温泉地って感じですもんね
温泉で茹でて食べる玉子も良いし、熱燗やおしるこなんてのもあるんですね(笑)
それから宿の温泉に続くアプローチも良い雰囲気ですね
これは入る前から期待が膨らむし、絶対良い温泉だと思いますよ
なかなか良い温泉宿を紹介してくれましたが、近くなら行けるんですがこちらからだとちょっと遠すぎますもんね・・・
ありがとう、yukemuriさん。
食事時間の1時間半は、始めから、適当だって知ってたら、もっと、のんびりしてたんですけどね。
1時間半で、追いだされるかもしれないと思ってたので、それでお腹いっぱいになるように食べたんですよね。
でも、粘って食べても、それほど、もう入らない感じでしたので、ちょうど良かったです。
蒸籠蒸しに限らず、テーブルで固形燃料をつける料理は、単純だと言われるかもしれませんが、
楽しいですよね。旅行に来たぞって感じがして、大好きです。
湯村温泉は、温泉地っていう感じで、雰囲気も良いですよ。
でも、狭い温泉地だし、観光の名所も無いし、車で来たなら、近くの観光地にも行けますが、何もすることのない場所ですよ。
なので、横浜から、わざわざ来たら、何か、勿体ないような感じです。
関西なら、何もすることが無くても、ゆっくりということも有りだと思うんですが。