6月20日(火曜日)。
台北に来た次の日。
朝市に行ってから、淡水を散策して、MRTで、中山駅まで戻ってきた。
ここで、旅の軍資金を補充するため、銀行で少しお金を下した。
さて、これから迪化街(ディーホワジェ)に向かうのだけれど、暑いので、タクシーを拾ったら、何となく車内も臭いし、独り言を、ずっと喋っている。
ちょっと、癖のある運転手だなと思っていると、目的地に到着。
ここは、何度か来たことのある場所なので、懐かしくもあるが、歩いていると、そこここで、改装などをして綺麗になっていると言うか、お店も若者風のものが増えている。
迪化街へ来た目的は、ミニボンが来たかったということなのですが、凡は凡で、お茶を買いたかったのだ。
この辺りの商店街は、乾物などの卸のお店が並んでいて、他で買うよりも安く買うことが出来る。
ドライフルーツや、薬っぽいものは、買わないので知らないけれど、以前に行って買ったお店は、お茶のお店で、良いものが安かった。
今回も、その同じ店に行きたいのである。
なので、記憶を頼りに、お茶のお店を探しながら歩く。
そんでもって、結構、お店のある道の最後の方まで歩くが、見つけることが出来なかった。
なので、また、来た道を引き返す。
途中、雑貨屋さんみたいなお店の前に、紫蘇梅汁と書かれた小さなテーブルを出して、座っているかなり年配のお姉さんがいた。
ちょこんと座っている姿が可愛かったので、1杯買って飲んだ。
味は、名前の通りの味だったが、凡が飲んでいる間、ずっと、凡に話をしてくれるのだけれど、それが中国語なので、何を言っているか、まったく解らない。
しかも、凡が解らないということなど、気にもせずに、ずっと話続けている。
飲み終わって、また歩き出したが、何を言ってたのだろうと気になった。
そんでもって、またお店の並ぶ通りの端っこまで歩いたが、見つけることが出来なかった。
或いは、お店が無くなってしまったのだろうか。
と、そんな時に、かき氷屋さんがあったので、入ることにした。
ミニボンが、マンゴーのかき氷が食べたいと言ってたからだ。
それに、ちょっと休憩もしたい。
凡は、小豆のかき氷、ミニボンは、マンゴーのかき氷。
なのだが、凡の小豆のかき氷は、すぐに来たのだけれど、ミニボンのマンゴーのは、まったくもって来ないので、聞いたら、忘れられていた。
んっでもって、そのマンゴーのかき氷は、マンゴー自体がが美味しくて、しかも、たっぷり乗っかっているので、これは良かったです。
さて、お茶屋さんだ。
どうしても見つけられないので、そうだ、名前が分かれば見つけられるかもしれないと思って、凡のブログの記事の検索機能で、お店を探してみた。
すると、2011年だから12年ほど前に来ていて、その時のブログが表示された。
(もし、お時間ありましたら、12年前のブログも読んで頂けたら、うれしいです。→→→)
そこで、名前が「福記銘茶」さんであることが判明。
それから、アイフォンで、名前で検索をしたら、フェイスブックだか、何かのSNSで、住所が判明。
その住所から、アイフォンの地図アプリで、場所を特定した。
じゃ、そこに向かいましょう。
それにしても、ブログも書いておくべきですね。
凡も、日ごろ、みんなに読んでもらいたいのがメインの気持ちで書いている訳なのですが、サブの気持ちに、老後になって読み返したいと言う事があるのです。
まさに、それが役に立ったのであります。
ということで、お店に行ったら、まさしく、そこにお店があった。
新しく改装されていたので、見落としていたようだ。
店先で、お茶を売られていて、見ていたら女の子が来て、お茶の説明をしだしたのですが、ゆっくり見たかったので、中に入る。
すると、店主であろう男性が出てきて、これまた説明をされたので、実は、12年前に、来たことがあるんだと、ブログの記事の写真を見せた。
凡としては、感慨深いものがあったのですが、御主人にしてみれば、もう覚えていない、過去に来たことのあるタダの客のひとりにしか過ぎないわけで、あまり興味を示してもらえず、お茶の説明を続けられている。
そういうことなんだよね。
こんなことは、実によくあることで、旅に出て、飲食店や、或いは、ちょっと変わったお店などに入るよね。
そんな時、楽しい会話や、おもてなしを感じて、ああ、また来たいなと思うことがある。
特に、そのご主人やお姉さんの人柄や、そういうのに惹かれた時は、また会いたいなと思う。
そんでもって、数年して、また行くと、凡のことなど、1ミリも覚えてくれて無いのは、それは仕方が無いけれども、あんた誰?みたいなことになると、こちらも、あれ?みたいな拍子抜けした感じになってしまって、なんとなく、居づらくなってしまうのである。
その時に、ああ、この人にとっては、凡は、ただの通りすがりの、日々流れて消えていく客のひとりにすぎなかったんだなあってことを知る。
片想いしてただけだったんだと。
ただ、片想いは、片想いでも、そこには、ちょっと、こういうのも悪いものじゃないって思う事もある。
だって、相手を好きだってことなんだもん。
誰かを好きって気持ちは、素敵な気持ちだと思う。
でも、それは、軽い片想いだからこそ、そう思える訳で、本当に好きな片想いなら、そうも、気安く、悪いものじゃないなんて落ち着いていられないだろう。
例えば、みゆきさんに会って、あら、そのTシャツいいね、みたいな、そんな他愛ないことを褒めてもらったとするよね。
凡にしてみれば、もう、人生で1番かどうかの嬉しい出来事になるだろうさ。
毎日、毎日、それを思って、日々を過ごすよね。
ああ、みゆきさんが褒めてくれたって思い出しながらね。
んでもって、何とかして、また、みゆきさんに会った時だ。
あんた誰?ってなことになったら、もう、頭真っ白けになるだろうね。
みゆきさんにとっては、凡なんて、明日死んでも、何の思いも抱かない存在でしかなかったことを知ることになる。
残酷だ。
片想いであることが、こんなに苦しいものであったのかと言う事を、帰り道に思いしらされる。
ただ、そんな場合でも、実は、2回会ってるんだよね。
始めに褒めて貰った時と、あんた誰って言う時と。
ただ、それだけでも幸せなのかもしれない。
今の凡ときたら、みゆきさんに認識もしてもらってないものね。
それでも、ただ、好きで、好きで、片想い中だ。
そんな時に、思うことがある。
みゆきさんを思うこの愛に、意味があるのだろうかと。
みゆきさんが好きだってことで、みゆきさんにも何ももたらさないし、社会にも何ももたらさないし、良いようにも、悪いようにも、なーんにもならない。
凡のみゆきさんに対する愛は、無意味で、無価値で、存在価値がゼロだ。
ああ、苦しい。
、、、、と、最近、みゆきさんが来年初めに、コンサートをするって言う話を聞いたものだから、これまた、片想いが募っておる凡なのでありまして、こんな弱音も吐いてしまったのでありますが、まずは、苦しみに耐えて、来年まで待つことにしよう。
ただ、それだけが、今の救いであります。
と、話がそれてしまいましたが、台北のお茶屋さんである。
店主は、凡の片想いの気持ちなど気にすることもなく、お茶を薦めてくる。
まあ、仕方がない。
というか、始めから買うつもりで来ているので、何かお茶を買いますよ。
ということで、ちょっと高級品の阿里山のお茶150gと、凍頂烏龍茶100g、金萱烏龍100g、それと、がぶ飲み用の凍頂烏龍茶300gを購入。
前に来た時よりも、値段は、随分と上がっていた。
それを店主に言ったら、ミニボンが、酷いことを言ったと、店を出てから凡に言った。
別に、責めて言った訳じゃなくて、それから話を発展させたかったんだよね。
だって、お店を改装したんだもん値段上げなきゃさ、とか何とか、そんな話を聞きたかっただけなんだよね。
でも、改装にお金がかかったのは、事実だろうな。
お店も随分と綺麗に、そして、今風に改装されている。
それはそれで、おめでとうということなんだけれど、12年前の写真を見て、凡は、前の方が良かったのになと思う。
今のお店は、如何にも若い人にはウケそうな感じだけど、昔の写真は、誠実な感じが出ていて、こんなお店で買う方が、凡は嬉しいと思う店構えなんだけどなあと、昔の写真と見比べて思った。
お茶の値段は、全部で、1250NT$とか、そのぐらいだった。
買った茶葉から考えると、それでも、十分に安いですね。
ここは、真空パックで、脱酸素剤も入れてあって、お茶の質は良くて、値段も安いので、おすすめであります。
やっぱり買いに行って良かった。
12年前と、同じポーズで写真を撮ってもらった。
お店の名前は、昔は、「福記銘茶」だったのが、今回行ったら、「王福記銘茶」
に変わっていた。(銘茶の銘は、茗茶と書くのが正解のようです。)
あ、そうだ、プーアル茶のおまけを呉れたのだが、それが小さくて丸くて可愛い。
さて、これから、また、ミニボンが行きたいと言っていた西門に行きましょう。
と、西門まで移動した。
西門は、初めて台北に来た時に訪れたことがある。
その時に食べた屋台のとうもろこしが忘れられないとミニボンが言う。
今回も、そんなのを求めて西門へやってきたのだが、周辺をぐるりと歩いて見て、若者の店ばかりだし、ミニボンの興味のあるものはないということで、早々に、西門は切り上げることにした。
これから、ホテルに戻ろうかとも思うが、そうだ、また別のお茶屋さんにも行ってみよう。
ミニボンが、ガイドブックを見て、マークしていたお店が、中山という駅の近くにある。
中山駅まで移動して、そこからお店に向かうと、赤い入口に、ミッキーマウスのシルエットが目立つオシャレなお店があった。
「王徳傳茶荘」さん。
如何にも、今風で、オシャレで、高級感のあるお店だ。
中に入ると、左の壁には、ずらっと図書館のような引き出しに、茶葉の名前が書いた引き出しが並んでいる。
ただ、これはデザインで、引き出しの中には、何も入ってはいない。
んでもって、右側は、カウンターになっていて、お茶の試飲ができるような感じになっていて、カウンターの奥の壁には、赤いお茶の缶が並べられている。
それだけで、こったデザインの内装だ。
ふと、店の隅を見ると、メジロなのかな、小鳥がレトロな鳥籠に入れられて、置かれている。
すると、お姉さんが、小さな器に入ったお茶をくれた。
スッキリとした香りのよいお茶を冷やしてあるものだから、これは美味しい。
お姉さんは、お茶を指さして、これだと言った。
そこには、「杉林渓高山烏龍茶」と書かれていて、100g1300MT$とある。
っていうことは、6000円ぐらいか。
成る程、成る程、なかなかのお値段。
さて、どうしますかということなのだが、折角来て、値段が高いやら止めるというのも、格好悪い。
何かを買って帰ろうかと思う。
手ごろなものはないかと見ると、水出しのティーバッグがあった。
水出しの烏龍茶なんて、珍しいよね。
ということで、紅水烏龍茶水出しティーバッグ580NT$と、さっきの杉林渓高山烏龍茶を150gのにして、1880NT$のものを購入。
会計をしたら、別売りの赤い茶缶は要らないかと聞かれた。
可愛いけれども、茶葉だけでいい。
ということで、お茶を2個で、税込み2460NT$だった。
日本円で、11400円ぐらいか。
お店を出て、ミニボンと、買ってしまったねと、半分笑うしかなかった。
凡にしてみれば、なかなかの高級品を買いました。
お店にお金をかけてるなと思ったら、お茶の値段にも影響しているみたいですね。
と、これは悪口ではありません。
この店の良いところは、やっぱり高級感があって、お金を持っていたなら、買い物の楽しさを味わうことが出来る。
1番良いところは、品ぞろえの豊富さだ。
同じ高山茶と言っても、10種類ぐらいあるし、その他のお茶を入れたら、50種類以上のお茶がメニューに載っていた。
凡が会計をしている時に、隣に、地元の子連れの女性が来て注文をしていたが、プレゼントのようだった。
成る程、そういうことだろうね。
プレゼントにしたら、きっと喜ばれるに違いない。
店を出たら、駅前の三越の地下で、ミニボンが職場へのお土産のパイナップルケーキを買って、一旦、荷物を置きに、ホテルに戻りましょう。
ということで、ホテルで、シャワーをして、サッパリとして、そんでもって、Tシャツに着替えて、さて出発。
コメント
まずは当時のお店に辿り着き、懐かしい店主さんと再会できて良かったですね
こう言うのって、お互い嬉しいもんなんですよねって思っていたら、お茶屋の御主人はそれほど嬉しそうで無かったとの事ですが、なんだか寂しいですね
自分はソウルの屋台のベルト屋のお兄さんも覚えていてくれたし、サムギョプサル屋さんも覚えていてくれてメチャクチャ嬉しかった記憶があります
ところでそのお店買ったお茶ですが、高級烏龍茶とは言えなかなかのお値段ですよね
しかしお値段以上にきっと美味しいんでしょうね
話は戻りますがかき氷、良いですね~
あずきのかき氷も良いけど、やっぱり台湾だったらマンゴーのが食べたいなぁ~
きっとこれもメチャクチャ美味しいんでしょうね
最後に立ち寄ったお茶屋さんですが、100g6000円ですか?
これはかなり高級なお茶なんではないでしょうか?
日本の新茶だって100g2000円とかだったら良いお茶の部類に入りますもんね(実際もっと高いお茶もあると思うけど)
お土産として2個で1万円越え!
なかなか勇気がいる買い物ですね
実際どんな烏龍茶なのか飲んでみたですね
飲んだら是非感想を聞かせて下さいね
ありがとう、yukemuriさん。
会いたい人や、行きたかったお店などに再訪すると、こっちのテンションと、むこうのテンションが、
ちょっと違う時があって、そんな時は、寂しい気持ちになる時もありますが、まあ、仕方が無いんでしょうね。
でも、 yukemuriさんは、サムギョプサル屋さんとか、確か、yukemuriさんの、リースホテルの近くのお店の記事で、そんなことを読んだ記憶が残ってますが、
向こうの方も、覚えいてくださったようで、それは、再訪して、嬉しかったでしょうね。
いいですね、そういうのは。
お茶は、買うつもりで行ってるので、1軒目は、それでも安い方かもしれません。
でも、2軒目は、かなりのお値段でした。
プレゼント用とか、そういうのを狙っているのかもしれません。
普段使いじゃないですよね。