平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(1400)凡蔵。の 我愛 TAIWAN(3)

旅(海外)

6月20日(火曜日)。

台北にやってきた次の日だ。

昨日は、台湾鐡道に乗って新竹駅に行き、夜は、台湾の居酒屋である熱炒(ルーチャオ)で台湾ビールを頂いた。

んでもって、バドワイザーの女の子にビールを注いでもらったんだよね。

あれは、少しばかり鼻の下を伸ばしちゃいましたね。

そして、今日は、台北を中心に観光しようかという日でありまして、どういうところに行くかは、ミニボンに任せてある。

さて、朝食を頂きに行きましょう。

2階のラウンジが会場だ。

6時30分からやっているので、7時ごろに行ったのですが、ガラガラと言ってもいいぐらいにお客が少なく、非常にゆったりとした雰囲気が漂っている。

良い感じだね。

泊まっている人が少なかったのだろうか。

日本のビジネスホテルや、温泉旅館なんかだと、もう、席に着くのも一苦労で、混雑した中、料理を取りに行かなければならない。

でも、今回のホテルの、今回においては、非常に優雅な朝食時間なのであります。

さて、料理を見てみると、種類は、それほど多くは無いのですが、どれも台湾を意識した料理で、海外から来ている人には、すごく魅力的な内容である。

今日の朝食のメインは、料理の説明のプレートに、チャーシューと書かれている角煮のようなもの。

八角が効いた本場の味付けだ。

それに、ゴーヤとパイクーのスープ。

台湾で食べられているゴーヤは、白いゴーヤだと知った。

ピータンのお粥。

ピータンが好きでないので、食べなかった。

台湾風のおでんに、サラダは、涼拌龍髭菜(ロンシューツァイサラダ)なんて、日本では食べたことないような葉っぱのサラダがあったりする。

このサラダ、美味しかったです。

実に楽しく、そして、優雅な朝食でありました。

座っている席から外を見ると、昔に行ったことのある豆乳の朝食で有名な阜抗豆漿というお店が道路を挟んで向かいに見えていて行列ができている。

今回は、ホテルに朝食が付いているので、今回は、行かないだろうな。

さて、部屋に戻って、出発の用意である。

まずは、ミニボンが、朝市に行きたいと言う。

なので、ホテルを出て、雙連という駅まで移動。

駅を出ると、建物と建物の間に遊歩道的な細長い公園のようなスペースがあって、その公園と建物の間の1本の細い道に朝市が続いている。

赤い提灯が風に揺れて雰囲気が、これまたいい感じなんだなあ。

ぶらぶらと歩いて行くと、いろんなものが売られている。

魚なども売られているが、買う訳にもいかないし、というか、この暑い中、氷も敷かないで、魚を並べていて大丈夫なのかと思うが、大丈夫なんだろうね。

その他にも、肉や、鶏なども、売られているが、買えないし、凡には、ちょっと食べられないような生々しい見た目で並べられている。

途中に、お寺があって、その前に、女の人が立っていて、建物の修理の寄付を募っているようなので、少しばかりコインを入れたら、お守りを呉れた。

雑誌ムーに、たまに付録で付いて来るような文字が書いてある小さな赤い紙の護符をパウチしたものだ。

(後で見ると、地蔵菩薩のお守りだった。)

これは、どうみたって、ご利益のありそうなお守りじゃないか。

「みゆきさんと、あんなことや、こんなことが、ありますように。」

と、いささかイヤラシイお願いをして、ポケットに仕舞った。

朝市の端っこまで歩いたら、また来た道を引き返しましょうか。

途中に、普段着のズボンを無造作に並べているお店があって、覗いてみる。

実は、凡は、お気に入りの化繊のペラペラのズボンを持っている。

これが、なかなかのもので、家でもはくし、旅行にも持っていく。

家の近くの門真市の駅のイズミヤで買ったんだけれど、生地がスベスベなんだよね。

あんなスベスベな生地を、それ以来、見たことが無いのだけれど、兎に角、スベスベで、ペラペラで、同じものを数枚持っているんだ。

ただ、もう、ボロボロになりかけているので、また買いたいのだけれど、どこにも、それは売っていないから、買うことができなんだよね。

どうして、そんなにお気に入りかと言うと、凡は、クーラーの風が苦手なんだ。

夏は暑いよね。

なので、クーラーを入れる。

でも、あのクーラーの風が直接凡の素肌に当たるのが辛いんだ。

本当は、パンツ一丁でいたいけれども、風が辛いから、何か着るのだけれど、そうなると、今度は、暑いのである。

そんな時に、見つけたのがペラペラのズボンなんだ。

たとえ、汗をかいても、生地がスベスベだから、気にならない。

でも、今は売っていないので、どこかに行く度に、似たようなズボンを見かけると、ミニボンが、これはどうだと、凡に聞いて来るのだ。

ってなことがあって、この台北の朝市だ。

見ると、クール的な機能を謳った薄い生地のズボンが売られている。

凡の持っているズボンとは違うけれども、次に見つけるまでの繋ぎには良いのじゃないかなと、なので買おうと思う。

でも、普通なら、こんな時、お店に行っても、置いているサイズは、S、L、Mしかない。

でも、このお店は、非常に雑然としたお店なのに、4Lも5Lもあるのだ。

さて、サイズは、どうだろうとお姉さんに聞いたら、ちょっと、こっちに寄れみたいなことを言って、そうすると、凡の腹を、お姉さんが挟むようにポンポンと触ったと思ったら。4Lだと言った。

すごいね。

ただ、お姉さんが触ったのは、凡の横腹だ。

前の方にも腹は突き出ているので、5Lを貰うことにした。

こんな能力、凡も身につけたいね。

んでもって、みゆきさんとデートするときに、それを発揮するんだ。

「ねえ、凡ちゃん。このジーンズ、ちょっと大きいかなあ。」

凡とみゆきさんは、ショッピング中だ。

「そうだな。あ、ちょっと待って。」

凡は、みゆきさんのお腹をポンポンと触るね。

「うん、ちょっと大きいかな。みゆきさんのウエストは、58センチだよ。」

みゆきさんのスリーサイズは知らないけれど、ここは、みゆきさんの為にも58センチということにしとかなきゃね。

それにしても、少し前までは、アイドルのプロフィールなどを見ると、大体が、ウエスト58センチって書いてあったんだよね。

世の中に、果たして、ウエスト58センチの女性は、本当に存在しているのかね。

大いなる疑問を持つとともに、追及してみたい課題なのだが、それを追及するには、少しばかり危険を伴うだろう。

ああ、会ってみたいものである。

ウエスト58センチの女に。

そして、メジャーで、本当に58センチなのか計ってみたい。

そんな訳で、みゆきさんのウエストも、58センチなのだ。

「あれ、どうして、あたしのウエストのサイズ知ってるの?凡ちゃん、すごーい。」なんてね。

みゆきさんもウエスト58センチの女に成りきっているよ。

なにしろ、みゆきさんもアイドルだからさ。

「ねえ。このタンクトップ、どう思う?サイズ合うかな。ほらバストのところとかさ。」

「うん。ちょっと待って。」

そう言って、凡は、みゆきさんのおっぱいを、ポンポンって触るね。

前からポンポンとやるのか、下から持ち上げるようにポンポンなのか、それは、その時の状況に任せるとして。

「きゃー。何するの凡ちゃん。」

と、急に触ったものだから、みゆきさんは、そう叫んで、凡の脇腹に一発、パンチを入れた。

「痛たたたた。みゆきさん痛いよ。」

「あたしのおっぱいに触るからよ。」

そう言ったら、みゆきさんは、凡の脇腹をポンポンと触った。

んでもって言うのである。

「この感触なら、折れてるのはね、肋骨2本。」

そうなのね、2本なのね。

っていうか、みゆきさん、脇腹触って、折れてる本数解る能力持ってたのね。

「あ、そうだ。言うの忘れてたけど、そのタンクトップ、サイズ大きすぎるよ。だって、みゆきさんのおっぱいSサイズだからさ。」

そう言ったら、今度は、反対側の肋骨が2本折れた。

「みゆきさん、、、パンチ強すぎるよ。」

ただ、みゆきさんを見ると、パンチを放った快感で、満面の笑みを浮かべている。

そして、凡は、みゆきさんのおっぱいを触った喜びで、これまた満面の笑み。

街の中、お互いに満面の笑みの凡とみゆきさん。

、、、、って、これまた、凡の妄想では、おっぱいポンポンからのハッピーエンドにはならないのでありました。

そんでもって、これまた、みゆきさんを変な人にしてしまって、ごめんなさい。

ということで、話は、台北の朝市のズボンだけど、5Lでピッタリサイズ。

お気に入りのズボンには、スベスベ度は、負けているけれども、なかなかの、はき心地。

2本買ったら安くすると言うので、2本買って、800NT$だったか。

台湾のスイカは、こんなに大きい。このスイカを、おじいちゃんが両手で抱えて食べていた。

朝市の来たところまで戻ってきて、公園のようなところにいたら、スイカを6分の1ぐらいに縦割りに切ったのを持ったおじいさんがやってきて、公園の花壇の縁に座って食べだした。

台湾のスイカは、兎に角、でっかくて、それを両手に抱えて食べている。

何か、スゴイことをやっているようで、気になったが、おじいちゃんは、あのスイカを、全部食べたのだろうか。

食べ終わるまで見ていたかったな。

公園には、見たことのないような花も咲かせている木もあって、そんな風景に亜熱帯を感じる。

これが台北の風景なんだよね。

来てよかったと思う瞬間でもある。

さて、ミニボンの予定では、これから淡水というところに行きたいと言う。

その前に、何かお土産などを買った時に入れるエコバッグのようなものを買っておきたい。

と思って、朝市の近くにあったワトソンズに入る。

香港や、台湾に来たら、必ず1回は入りたくなるお店なんですよね。

でも、エコバッグは無かった。

でも、薬が気になるなあ。

お店のお兄ちゃんに、翻訳アプリで、二日酔いを変換して見せたが、これだという薬を思いつかないような素振りだ。

何度も首をひねりながら、酵素のようなものを勧めてくれた。

見ると、日本製だ。

なるほど、酵素も二日酔いに効くのかもしれない。

でも、さらに、嘔吐という文字を見せると、さっきのは違うという感じで、また首を傾げながら、別の薬を、これまた、首を傾げながら薦めて来た。

いや、そんな首を傾げながら薦めてくれる薬は、買いたくない気もするよ。

というか、この兄ちゃん、二日酔いになったことがないのだろうか。

飲まない人なら、それは無理もない話であるかもしれないな。

と諦めたので、自分で、嘔吐と、食欲不振に聞きそうな薬を何点か購入した。

701NT$だった。

さて、これから淡水に向かいましょうか。

淡水までは、4、50分ぐらいだろうか。

北投で乗り替えて、淡水まで移動した。

駅前のビルの電光掲示板の気温を見たら、35度だったか、36度だったか。

兎に角、暑いのである。

淡水は、淡水河に広がる河口に開けた港町だそうだ。

駅の後ろには、すぐそこに淡水河があって、遊歩道が続いている。

それに沿って、ずっとお店が続いているのだが、結構な割合でお店が閉まっている。

淡水は、夕日が有名なので、或いは、お店のオープンが遅いのかもしれない。

凡とミニボンは、暑い中、遊歩道を散策。

チープなカバンだけれど、こうやって写真に撮ると、オシャレ。

お土産物屋かな、可愛い雑貨のお店の入口に、カラフルな、ちょっと透けた感じのエコバッグ的なチープな作りのカバンが吊り下げられている。

台湾のお土産で流行っているらしい。

なので、大小の2種類を購入。

なかなか、可愛いバッグだ。

しばらく歩くと、対岸への渡し船がある。

出航するところだったので、急いで乗り込む。

淡水河の向こう側に10分ほどで到着。

メチャメチャ暑いのだけれど、船に乗っている間だけは、風が吹いて気持ち良かった。

対岸にも、色々、探せば見どころもあるのかもしれないが、ちょっと歩いただけで、帰りの船を待つ。

また駅側に戻ってきたら、そこいらを歩いてみる。

微型博物館というのがあったので、入ってみたが、これということもなかったかな。

なので、また淡水河のほとりにもどってきたが、このあたりは、遊歩道も雰囲気が良いですね。

すぐ横に淡水河が、結構、水面を揺らしながら流れている。

そして、遊歩道があって、その横には、ガジュマルなのだろうか、枝から細い根っこのようなものを垂らして、それが風に揺れている。

こんな風景が好きだ。

そして、さらに駅の方角に戻っていくと、またお店の並ぶエリアにたどり着く。

折角だからお昼でも食べておこう。

というか、名物料理があるので、それを食べよう。

厚揚げにビーフンを詰めた「阿給」という食べ物が名物だそうだ。

そして、その有名店が、渡し船乗り場の前にある。

正宗阿給老店さん。

名物の阿給と、肉丸というのを注文。

阿給は、厚揚げとビーフンだなという、そのままの味。

肉丸は、真ん中に豚肉の具が入っていて、外側は、もちもちした米で包んである。

少し癖のある感じもするが、美味しいと言えるのだろうけれど、また、絶対に食べたいと言うものでは無かった。

それにしても、暑い。

さとうきびジュースのお店があったので、ミニボンとシェアして飲む。

んでもって、2、3分歩いたら、スイカジュースのお店があったので、これまた注文。

作り方を見ていると、そのまま食べるぐらいの大きさの皮の付いたスイカを、氷と一緒にミキサーに入れて、まずは粉砕する。

んでもって、ザルのようなものがついている機械があって、そのザルに今のスイカのジュースを入れると、ザルがブルブルと振動をして、タネとかを振るいにかけて、ジュースだけを下に置いたカップに落とすというものだ。

こんなお土産ものを売っているお店の簡易な感じのジュースなんだけれど、意外と機械で作っているのにびっくり。

このジュースは、スイカ100%なので、美味しかったです。

それを見て、スイカミルクジュースみたいなのがあったので、追加で注文した。

カップにミルクを入れて、後は、スイカジュースと同じ。

スイカとミルクなんて合うのだろうかと思ったが、意外と美味しかったです。

さて、ぶらぶらと歩いて駅まで戻る。

折角だから、駅の反対側というか正面の方も歩いてみる。

こっちは、生活に根差したお店が沢山集まっていて、ここだけ見て回っても面白そうだなと思う。

淡水と言えば、ガイドブックなどには、紅毛城や、淡水礼拝堂などが紹介されているが、そこは、行かなかった。

でも、楽しかったというか、川沿いの遊歩道は雰囲気がありましたよ。

ただ、暑いのは、なかなかのものでした。

さて、時間的に、また台北に戻ろう。

ミニボンの行きたい迪化街(ディーホワジェ)と西門(シーメン)に向かうことにした。

コメント

  1. yukemuri より:

    ホテルの朝ごはんですが、のんびり食べられるのは良いですよね
    日本のホテルだとオープンから多くの人が来てる事が多いから、滅多にのんびりって感じにはなりませんもんね
    それと見た簡易は品数もまぁまぁって気がしますよ
    それから台湾はメチャクチャ暑いようですね
    これでスコールが降ったりすると、メチャクチャ蒸し暑くなるんですよね(笑)
    お土産のカバン、全然チープじゃないですよ
    ちょこっとお出かけする時とか絶対良いと思いますよ
    日本では売ってないので電車などでは見られていると思いますよ
    自分もカンボジアで買った布のトートバッグですが、像の刺繍やプリント柄などが入っているんですが、知り合いなどは凄く可愛い言って言っていますよ
    家に5種類ぐらいあり、自分のは可愛いミニゾウが9頭ぐらい(3列×3段)プリントされていて、しかもカラフルなのでかなり目立ちます
    実用的なお土産が一番良いと思っていますよ
    なんせ使うたびに台湾旅行の事をきっと思い出しますからね
    スイカジュース美味しいですよね
    海外のスイカジュースって特に美味しく感じます
    そうそう、淡水の渡し船、メチャクチャ良いですね
    船に乗っている時の風が涼しいとありますが、この風を受けながら乗る船は最高ですよね
    この船に乗るだけでも楽しそうですもんね!

  2. tairabonzou tairabonzou より:

    ありがとう、yukemuriさん。
    ホテルの朝ごはんですが、そうなんですよ、不思議なんですが、人が少なくて、もう、ゆっくりと頂けました。
    台湾の気候は、この時は、暑いなあって思いましたが、日本でも、夏はこんな感じかなと、イメージなんでしょうね。
    お土産のかばんは、持ち手のところなんて、安物ですよ。
    でも、ちょっと可愛い感じで、気に入っています。
    ちょっと透けた感じも良いですよ。
    スイカジュースは、材料がスイカのみですから、これはもう、喉が渇いた時には、最高ですよね。
    市場とかで、フルーツも買って食べたかったのですが、何しろ、時間がないのと、お腹が空いてないのとで、
    食べる機会がありませんでした。
    もう1日あったら、フルーツを買って、ホテルの冷蔵庫で冷やして食べたら、美味しかっただろうなと思います。
    渡し船は、奥さんが好きなので、喜んでましたよ。

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