今月は、奇跡的に、凡が6連休という、今の会社に入って初めての長期の休みが、本人は希望していないのだけれど、決まった。
なので、そのうちの最初の3連休は、凡だけで、新潟、長岡、糸魚川と、その周辺に縄文の資料館を周ったり、ひすい海岸で翡翠を探したりと、遊んできた。
んでもって、1日、家で休んで、残りの2連休である。
ここは、ミニボンも休みだったので、どこかへ行こうということになった。
ミニボン曰く、2日間、ふたりで家にいたら、息が詰まるらしい。
とはいうものの、ここだという目的地も無い。
そんな時に、ミニボンがネットで、福岡往復とホテルが付いて、1人、12000円だったかのパック商品を見つけた。
往復と言っても、新幹線でなくて、JALだ。
これは、値段的には安いのじゃないかということになって、その安さから、福岡往復に決まったのであります。
んでもって、このパックは、自由度も高くて、JALも便を選ぶことができるし、ホテルも選ぶことが出来る。
ということで、7月11日(月曜日)。
大阪モノレールの始発で伊丹まで移動して、JALにチェックイン。
時間は忘れたが、7時ごろの出発で、8時半ごろ福岡空港に着。
やっぱり、伊丹発は、関空発と違って楽ですね。
しかも、福岡は空港から博多までが近い。
9時過ぎには、福岡に着いてしまった。
今日は、朝から行動が出来るので、ちょっと遠くまで移動しようと思う。
門司レトロだ。
ミニボンが行ったことが無いと言うので、行ってみようと思う。
まずは、キャリーケースをホテルに預けよう。
今日のホテルは、ホテル法華クラブ福岡さんだ。
口コミで、朝食が良いと言うので、ここに決めたのだ。
さて、博多から、門司港まで、移動しようと思うが、この距離なら、普通電車で行っても大丈夫だろうけれども、ミニボンと一緒なので、新幹線で行こうと思う。
ネットの乗り換え案内を見ると、博多から門司港までの乗車券が、1380円、そして、博多から小倉までの新幹線自由席が、990円とあって、合計で、2370円だ。
特急料金が990円なら、新幹線を利用するのも値打ちがあるだろう。
と、博多の自動販売機で、きっぷを買ったら、乗車券は、1380円で同じなのだが、新幹線が、指定席にしたせいか、特急券が、2290円で、合計で、3670円になってしまった。
しまった。
自由席と指定席で、こんなにも値段が違うものなのだろうか。
これも、みどりの窓口の駅員さんと、話をしながら買ってたら、こんなミスはなかっただろうに。
やっぱり機械で買うのは苦手だ。
ということで、さくらと在来線を乗り継いで、門司港に着。
門司港の駅は、門司港レトロと言われるだけあって、ホームもまた趣があって、何枚も写メを撮ってしまう。
駅を出て、海の方に歩いて行って、門司港に来たことを感じてみる。
これは、考えてもみなかったのだけれど、「恋人の聖地」という跳ね橋があって、少し待ったら、橋が跳ね上がって、通れるようになるというので、待ってから、橋を通った。
とはいうものの、別に何ていう事も無い。
向かいに渡ったところで、門司レトロ名物の焼きカレーのお店があったので、入ることにした。
門司港茶寮別館さん。
ミニボンは、普通の焼きカレー、凡は、シーフード焼きカレーを頼んだ。
これはもう、カレーにチーズが乗っていて、それをオーブンで焼いているので、間違いないですよね。
美味しかったです。
外へ出ると、少し雨が降り出したようだ。
焼きカレーのお店から、老松公園の方に向かって歩いて、中央市場を通って、それから栄町銀天街を抜けて、門司港まで帰って来ようと思う。
ぶらぶらと、のんびり歩く。
こういう街歩きが、凡は好きだ。
中央市場も、銀天街も、月曜日が定休日のお店が多いのか、大体が閉まっている。
銀天街の横道に、前に行った焼きそばと甘味のお店があったので、かき氷を食べる。
やっぱり、暑いときは、かき氷に限る。
途中で、雨がドシャ降りになってきたので、百均で300円の傘を買った。
そして、関門連絡船のりばまで移動して、ここから、下関の唐戸まで、短い船の旅である。
ミニボンは、旅行に行って、そこで船に乗ったら、大体が満足してくれるので、ここは、船に乗ってかなきゃいけない。
ということで、下関の唐戸に着いたら、これまた、更にドシャ降り具合が、酷くなっている。
港の奥を見たら、軍艦が雨に霞んで見えている。
カッコイイね。
唐戸市場が近いので、覗いてみる。
でも、こんなところに来ても、買うものがないのである。
生ものは、買えないし、これといって欲しい物も無い。
凡が、ぶらぶら歩いていると、カマボコ屋さんの兄ちゃんが、声を掛けてくる。
それを素通りして、歩いていると、後で大きな声で話しているのが聞こえた。
ミニボンと、カマボコ屋の兄ちゃんだ。
このちくわが、どうたら、こうたら。
でもって、このカマボコは、殿さまが食べるカマボコだとか、なんたら、かんたら。
んでもって、このちくわが、2つと、カマボコを2つ、それに、特別に、あーたら、こーたら。
それを、凡は、離れたところから見ていた。
どーなんのかなーってね。
ミニボンが、始めに試食をしたので、まあ、これは買うだろうなと思ってはいた。
買わない物は、試食しないからね。
試食したなら、付き合いで、買うんだろう。
凡にしたって、行ったこの時は、ドシャ降りで客は誰もいない。
そんな中で、強引といえば、強引だけど、熱心にすすめるのは、嫌いじゃない。
ある意味、商売熱心だから。
ただ、兄ちゃんの手に持った本数が、手に持てないぐらいになってるので、これは、どーなんのかなーってね。
ということで、結局、カマボコは断って、ちくわ2袋を1000円で買って、凡に追いついてきた。
これは、後日談だけれど、家に帰って、ちくわを食べようかなと思ったら、原材料のところの最初に書いてあったのが、「魚肉(輸入)」とあるではないですか。
下関の唐戸の市場で売ってるので、凡だって、てっきり下関か、福岡のフグを使ったちくわなんだろうなと思っていたのね。
だって、ちくわの袋には、「唐戸市場」と赤く大きく書いてあって、その横に、フグのイラストと、「〇〇栄誉大賞」とデカデカと印刷してあるもんね。
ちくわの名前も、「ふく」(フグ)という文字の付いた名前である。
じゃ、輸入の魚肉って何なのということなんだけれど、鱈とか、そういうメジャーなもんだったら、そう書くよね。
魚肉としか書いてないのは、どんな魚なんだろう。
フグの絵が描いてあったり、フグという文字の入った商品名だったりしてるんだけど、肝心のフグは魚肉に入ってないのかと思ったら、「ふぐエキス」とある。
フグじゃなくて、エキスだ。
しかも、トラフグじゃなくて、シロサバフグ。
と、帰ってからも、原材料の表示を見て、なかなか、楽しめたのであります。
いや、これは怒ってるのではなく、面白なあということなのでございます。
ちくわも、美味しかったですし。
というか、観光地の土産物で怒るなんて、それは、野暮というものでございます。
ということで、唐戸市場で、ちくわを買ったら、もうすることがない。
2階に、寿司屋があるようなので、行ってみたら、長蛇の列だったので、やめた。
外は、ドシャ降りが続いている。
なのだが、港の奥に停まっている軍艦が気になる。
なので、近くまで行ってみることにした。
もう、雨の勢いがスゴクて、ほとんど、傘を差している意味がない。
全身、びしょびしょだ。
護衛艦「いなずま」。
甲板で、白い制服を着た自衛官が、2人、作業をしていた。
カッコイイ。
さて、こんな雨じゃ、他に行くことも出来ないので、門司港へ帰ろうと思う。
とりあえず、ミニボンも、船に乗ったし、下関も来たので、まあ、満足というところか。
唐戸から、船で、門司港まで移動。
JRの時間に余裕があるので、スターバックスで、アイスソイラテだったかを頂く。
この時も、凡とミニボンは、柄は違うのだけれど、似たようなデザインのかりゆしウエアを着ていたので、お姉さんに、お揃いのシャツ素敵ですねの言葉をもらっちゃった。
いや、これ、恥ずかしいですね。
何故か、このペアルックに見える取り合わせは、目立つのか、この日だけでも、居酒屋さんとか、他のお店でも、4回ぐらい言われたかな。
もう、ペアで着るのはよそう。
最近、ペアルックって、街でほどんど見かけないものね。
してると目立ってるのかも。
恥ずかしいね。
でも、みゆきさんとなら、ペアルックもしてみたい気もするな。
とはいうものの、凡なんて、みゆきさんに認識もしてもらえないので、ペアになることすら無理な話だ。
もし、これが近所に住んでたらね、みゆきさんのお出かけするときに、ちらっと何を着ているか見てさ、凡も同じ服を着るとかね。
無理やりペアルック作戦。
でも、みゆきさんは、東京で、凡は、大阪だ。
なので、チャンスがあるのは、コンサートの時ぐらいということになる。
2枚チケットが当たったら、まず初日は、みゆきさんの服を記憶しておいて、2回目のコンサートの時に、同じような服を着て参戦。
今回のラストツアーで言うなら、花柄のフェミニンなブラウスに、シースルーの袖みたいなね。
凡が着て行ったら、目立つだろうなあ。
ああ、でも、そんなことして何の意味があるんだろう。
でも、しちゃうのが恋というものだ。
無理して、人の視線に耐えて、やっとの思いで、ペアルックで、みゆきさんのコンサートに参加するさ。
凡も、そりゃ、バカなことをしてるって解ってるんだ。
でも、みゆきさん恋しさにしてしまった。
コンサートが終わって、急に、凡自身が、情けなくなって、そして寂しくなって、こんなことしたって、みゆきさん、ちっとも喜ばないもんね、なんて思いながら、空を見上げたら、涙がこぼれちゃった。
通り過ぎる人は、変人を見るかのように、嘲りながら、通り過ぎてゆく。
「ああ、みゆきさん。凡は、バカです。」
そう呟いた時に、黒いハイヤーが横に停まった。
すっと窓が開いたかと思ったら、そこに、みゆきさんがいる。
「み、み、みゆきさん。」
「あんた、ほんと、バカだねえ。泣くぐらいだったら、どうして、そんな格好してきたのよ。明日も、その格好で来なよ。分かった?」
って、ハンカチを凡に渡した。
白い亜麻のハンカチ。
なみだを拭くと、かすかにジャスミンの香がした。
そして、みゆきさんのハイヤーが去っていった後に、ハンカチを開くと、そこに明日のチケットが挟んであった。
と、まあ、無理やりペアルックからの、みゆきさん登場。
妄想は置いておいて。
帰路は、小倉までは普通で、小倉から博多までは、特急ソニック74号に乗った。
ソニックは、車内のデザインとか、あまり好きではないんですよね。
でも、特急なので、在来線の横揺れはあるが、ゆったりとしたシートで快適に、博多まで帰って来たのであります。
博多から、ホテルに行く前に、ミニボンが、今回の旅行で行ったみたいと言う場所があるので、そこだけは、先に押さえておこう。
櫛田神社だ。
別に、この神社の御祭神が、どうだとかいうのではない。
ミニボンの好きな桑田さんが、この神社の山笠というのかな、その前で、原坊さんと、写真を撮ったらしいんです。
その写真と同じところで写真を撮りたいと、そういうことなんです。
ということで、その写真も撮りまして、商店街をブラブラしながら、ホテルにチェックイン。
ホテル法華クラブ博多さん。
部屋は、清潔で、広めである。
値段を考えると、充分、快適だ。
まずは、シャワーをして、雨でぬれたシャツを着替える。
さて、博多の夕食を食べに行きましょうか。
フロントで貰った、近くの居酒屋などの飲食店のコピーを見ながら、ここはどうだろうと思うお店に行ってみようと思う。
居酒屋「はる坊」さん。
桑田佳祐さんの奥さんの原坊に名前が似てるから良いじゃん。
店の前に来ると、地元感が出てて、もし、コピーを貰わなかったら、入ってないかもしれないと思う感じの雰囲気だ。
とはいうものの、ホテルのおすすめだし、事前にネットで見てみたけれど、評判もいい。
テーブル席には、先客の4人組。
凡とミニボンは、カウンターに座った。
いわしの刺身に、明太子いりの出汁巻き、エビのマヨネーズみたいなの、山芋の鉄板焼き、とんぺい、などを注文。
ふわふわの出汁巻きは、やや甘めの味付け。
とんぺいも、もやしなどの具を多く使って仕上げてある。
どれも、美味しいです。
スタッフは、マスターとお姉さんは、ご夫婦でやられているのかな。
他に、スタッフが、2人だったか。
奥さんは、気を遣ってくれて、ミニボンとも、話を合わせて、いろいろお相手をしてくれる。
法華クラブに泊まっていると言ったら、奥さんも、県民割か何かでお安く泊まったという。
それで、朝食が美味しいでしょうと続けた。
なるほど、居酒屋の奥さんが、安いプランと言えども、わざわざ、地元のホテルに泊まりにいくぐらいだから、それが、朝食目当てな訳だから、明日の、朝ごはんは、期待が持てそうである。
そんな訳で、いろいろ奥さんが相手をしてくれて、楽しく食事をすることができました。
できました、と書きましたが、飲み食いは、まだまだ続きますよ。
つくねのハンバーグ、それに、鯛のあらだき。
あらだきには、日本酒でしょうと2合徳利をつけた。
いやあ、楽しかったです。
そして、美味しかったです
と、言ってますが、まだ、締めを食べていません。
ミニボンは、お腹いっぱいで脱落しましたが、凡は、まだ健在でございます。
最後の、締めに、カツカレーを注文。
これまた、ごちそうさまでした。
帰りに、コンビニで、甘いお菓子を買ってホテルに戻る。
まずは、順調な旅でありました。
コメント
福岡往復とホテルで12000円は超お得ですね
これは行かない手は無いですよね
博多良いですね~
大好きな街です
門司も何度か行きましたが、こちらの焼きカレーは自分が食べた行列店よりもはるかに美味しそうですよ
唐戸市場にも何度か行きましたが、近くに護衛艦が停泊しているなんてビックリです
それにしても「ふく」のエキス入りは笑えますね
エキスってなんですかね?
ありがとう、yukemuriさん。
そうですよね、JALの往復が付いて、ホテルが付いて、12000円は、安いですよね。
今回は、まず、その企画があって、博多に決めたようなものです。
護衛艦は、わたしも、停泊してるとは思わなかったので、思わず、ずぶ濡れになりながら、見に行きましたよ。
カッコイイですね。
んでもって、ちくわのフグのエキス。
しかも、トラフグじゃなくて、シロサバフグ。
身でもなく、乾燥させた粉でもなく、エキスですもんね。
フグを煮出した、汁なのかな。
でも、面白いものを食べることが出来ましたよ。