3月21日(月曜日・祝)。
山陰本線を、京都から鳥取まで移動してきた凡であります。
んでもって、美味しい晩御飯を頂き、ホテルで眠りについたのでありますが、すぐに目が覚めた。
凡は、寝るのが下手なんですよね。
仕方が無いので、今日の予定を考えてみる。
ああ、時刻表が欲しい。
やっぱり、山陰本線には時刻表が必要だ。
今日は、どこまで行こうかなーーーー。
どこかで途中下車するかなーーー。
観光もしてみたいなあーーー。
なんて、気楽に考えていたら、山陰本線であることを、アイフォンの路線案内アプリが教えてくれる。
鳥取から、下関までの路線を検索すると、ここに至っても、乗り換え案内アプリは、まだ山陽本線に乗ることを指示してくるのだ。
仕方が無いので、路線を小刻みにネットで調べる。
その作業が、何十回と、夜中に続けられた。
それでもって、どうも益田駅以降の本数が少ないことが原因だと、おぼろげながらに気が付いて来る。
もう、特急乗っちゃうか。
もう、観光諦めるか。
もう、ずっと列車で遠くまで走って、夜中にコンビニ弁当ですませるか。
なんてことを考え始めたが、やっぱり、この旅の初心に戻って、青春18きっぷで、山陰本線の最後まで行こうと思う。
ということで、出した結論が、鳥取を出発して、大田市で降りて、1カ所だけ観光をして、そしてまた、山陰本線を走る。
んでもって、今日の最終地点は、東萩駅とした。
ということで、そのまま寝られずに、朝まで部屋で路線などを調べて、ホテルを、0445時ごろに、チェックアウト。
鳥取駅は、まだ駅員もいなくて、乗客は、凡以外に、3、4組。
駅そばなんて、まだやっていないので、パンと缶コーヒーを買って、0536時、鳥取発、米子行きに乗り込む予定だったが、それより早い0516時発が来たので、そのままキハ47に乗り込む。
早朝の車窓は、清々しく、今日1日、たっぷりある時間に胸を膨らませる。
0741時、米子駅着。
駅そばは、無いか、立ち食いそばは、無いのかーーーっと、思ったが、無さそうだ。
とはいうものの、駅弁というのも、次の気動車のシート配列や、乗客の込み具合が分からないので、止めた。
改札口を出て、駅前を歩いてみる。
(向こうに特急が停まっている。いい色ですね。)
米子を出て、出雲市に移動。
朝の宍道湖(だと思う)を見ながら、ただ座っている。
0944時、出雲市駅着。
ここで、またもや、駅そばを探す。
どうも、駅そばに憑りつかれているようだけれど、旅に出ると、何故か食べたくなってしまうのだ。
駅にある、立ち食いそばをね。
改札口を出たところに、駅そば風の麺処が、あるにはある。
「風」と書いたのは、微妙に、凡の求める駅そばじゃないからだ。
メニューを見ると、出雲そばとある。
出雲市だから、それはあって当然だし、出雲に来たら出雲そばを食べたいと思うのが、自然の考えというのもだろう。
他にも、ご当地ラーメンなるもの提供しているようだ。
しかし、違うのである。
値段線を見ると、850円とかしているじゃない。
凡が求めているのは、不味くはないが、そこまで美味しいものでもないもので、せいぜい400円ぐらいで食べさせるお店なのであります。
いや、美味ければ、美味いほど良いのではありますが、何となく、胃も心も、ちょっと温めてくれるものが良いのである。
なので、駅そばは、諦めて、隣にあった喫茶店に入った。
和食モーニング、500円とあったからだ。
焼き魚でご飯を頂いて、最後にコーヒーも付いているので、なかなかお値打ちである。
不味い駅そばを探して食べるよりは、こっちの方が良かったかもしれない。
しかし、凡も贅沢になったものだ。
学生時代は、安い駅そばを、「ああ、美味い。」などと思いながら食べていた。
でも、最近は、「まあ、こんなものか。」と思う。
ある意味、損している気がするな。
ホームに戻ったら、サンライズ出雲が停まっていた。
1019時、出雲市駅を発。
1100時、大田市に着。
ここで、1カ所観光をしようと考えている。
昨日から、どこにも立ち寄ってないからね。
荷物を預けて身軽になりたいところだけれど、コインロッカーのあった場所は閉鎖されている。
仕方が無いので、キャリーケースを引きずってバスに乗り込んだ。
そして向かったのは、物部神社。
始めから目的としていた訳じゃなくて、鳥取の夜に決めたのだけれど、その決め手となったのは、神社の名前だ。
物部。
凡は、日本史などには興味はあるものの、知識は浅い。
でも、物部と聞いたら、ちょっと行ってみたくなるのは、仕方がないだろう。
その物部神社が祀っているのは、御祭神宇摩志麻遅命(うましまじのみこと)という神様です。
饒速日命(にぎはやひのみこと)の子供であり、そして神社の名前になった物部氏の先祖ということらしいです。
この神様の「まじ」というのが気になりますよね。
詰まり、まじないの神様。
ということじゃないのかな。
物部氏の先祖が使ったまじないとは、どんなものだったのだろう。
ロマンを感じるね。
ということで、神社の前にあるバス停で降りた。
物部神社は、ものすごく大きいと言うほどでもないが、石見国の一の宮とあって、風格もあり、また摂社末社も多い。
取り敢えずは、参拝。
そして、ここでしか買えないようなお守りはないかと探したが、ごく普通だったので、買わずに、ブラブラしていた。
兎に角、まじないだからね、まじないっぽいお守りが欲しかったというか、見たかった。
さて、これからどうするか。
次のバスの時間まで、1時間以上ある。
ちょうどお昼の時間なので、ランチでもしようかと思うが、何しろ田舎だ。
これといったお店は、無い。
なのだけれど、お店らしき建物が、神社の真ん前にある。
これは何なのだろうと、様子を窺っていた。
喫茶店のようでもあり、お弁当屋のようでもあり、ボランティアの施設のようでもあり。
不思議に思ったが、どうもランチを食べさせてくれるお店のようなので、思い切ってドアを開けた。
大きめのテーブルが2つ、客が3人座っていた。
何か、地元の人というか、知り合いが集まっているという感じで、地域活性の為にボランティアで食堂をしているとか、そんな雰囲気だ。
一瞬、入るかどうか迷ったが、「食事?」と年配のお姉さんに聞かれたので、「ええ。」と答えて、そのまま座った。
すると、お姉さんが、「今、ちょっと、おかずが無いので、ちょっと待って。」と言う。
そして、そのまま放ったらかし。
いや、何を注文するとも言ってないのだけれどね。
メニューも無いしさ。
するとご主人が、凡の事を気にして、奥さんに何か言ったら、「ちょっと待っててと言ってある。」と返していた。
いや、だから、これから、どうなるの凡は。
とはいうものの、1時間以上時間もあるしね、まあ焦ることも無いので、ただ座っていた。
目の前に座っていた、客が帰って行って、ようやく奥さんに聞いた。
ここが何なのかを。
説明によると、ここはお惣菜のお店で、かつ、このお店でも食べることが出来るお店だと言う。
お店の片隅には、小さなテーブルがあって、そこにおかずがあって、パックに詰め放題というシステムらしい。
それで、ランチは、そこのお惣菜を、これまたバイキング形式で食べることもできるという。
奥さんが追加のおかずを作っている間に、ご主人と少し話をしたら、ご主人は、全国の一の宮を廻るのが趣味という。
そんな旅も楽しいかもしれないね。
奥さんは、「頑張って作りまーす。」と、厨房から、ご主人にか、凡にか、独り言を言った。
そして、ようやく持って来たのが、ハンバーグだ。
さて、おかずも出来たことだし、バイキングと行きましょうか。
とはいうものの、おかずは、今作ってくれたハンバーグと、スパゲッティとカボチャの煮ものぐらいしかない。
それに、奥さんが作っている手料理的な感じなので、今作ったハンバーグを4つも5つもなんて、遠慮して取れないよ。
ということで、バイキングながら、皿の上を見たら、極めてシンプルな定食風になってしまった。
ということで、600円のランチを頂きまして、またバスで大田市駅まで戻る。
この駅でも、また時間があるので、駅前を歩いては見るものの、何も無いので、待合で待つことにした。
待っている間に、トワイライトエクスプレスの瑞風が通り過ぎて行った。
大田市から、今度は益田に向けて移動。
この区間が、山陰本線でも1番本数の少ない区間だ。
んでもって、益田に着。
一旦、改札の外まで出てみる。
いよいよ最後に、益田から東萩まで移動。
益田のホームに戻ったら、凡のこれからのるキハ47のむこうにキハ40が停まっていた。
んでもって、益田から、東萩まで移動して、今日の山陰本線の旅は終わった。
今日のホテルは、駅前の「萩ロイヤルインテリジェントホテル」さんだ。
税込み、6351円。
3階にあるフロントに行くと、広いスペースがあって、左にお土産物屋、そしてフロント、右の奥には、絵画がいくつも壁に飾られている。
フロントで、オススメのお店を聞いてみたら、今日は祝日なので、やっているお店は少ないかもしれないと言う。
ホテルの2階にある和風レストランも美味しいですよと言う。
部屋に入ると、始めに感じたのは、臭いということだ。
何の匂いだろう、体臭のような、汗臭さのような、そんな匂いがするのである。
ベッドなのだろうか、壁なのだろうか、ジュータンなのだろうか、部屋に合った消臭スプレーを振りまいてみたが効果なし。
部屋を変えて貰おうかと思ったが、もう遅いしね。
それにしても、臭い。
部屋には、空気清浄機があって、入ったらもう、稼働していた。
その本体には、「消臭」と、その効果が書いてあったが、まったく効果無いじゃないかと、ツッコミを入れたくなった。
部屋の広さは、十分で、お風呂はなくて、座れるシャワーブースがあった。
トイレも別になっていて、このあたりは、なかなか快適だ。
この臭いにおいがなければね。
さて、もう遅いし、祝日なので、晩御飯を食べに行こう。
一旦、ホテルを出て、橋を渡ってみたが、繁華街的なところではなかったので、またホテルの周辺にもどる。
焼き鳥屋などもあったが、入口も入り難くて、ネットの評判も悪いので止めて、やっぱり、フロントのお姉さんのオススメの2階の和風のお店に行くことにした。
「だいにんぐ まめだ」さん。
中に入ると、小上がりの個室が3間ぐらいと、奥にテーブル席が5卓ぐらいあったか。
凡は、テーブル席に座る。
奥には、年配のご婦人が2人、もうすでに長居をされている感じのご様子。
凡の左には、ここまでお腹が出るんだということを教えてくれる出腹の50ぐらいの男性独り。
たぶん、ホテルの宿泊者だろう。
さて、メニューを見ると、なかなか良い感じだ。
値段線は、やや高めだろうか。
まずは、生ビールと、長萩和牛と長州地鶏のあぶり盛りを注文。1100円。
どうなのよ、地元の名物って感じじゃない。
んでもって、サーブされた料理は、冷たい。
てっきり、あぶりとあるので、温かい料理だと思っていたのだが、どうもタタキのようである。
それから、かれいの煮つけ。980円。
注文をしてから料理してくれるのだけれど、これは、すごく美味しかったです。
そして、これまた名物の真ふぐの呉豆腐グラタン。750円。
真ふぐは、萩の名物らしいです。
見た目、小さいかなと思ったが、具も多くて、実に美味しかったです。
いや、ここのお店の料理は、どれをとっても美味しいですね。
瓶ビールを2本ほど頂いた後、熱燗に切り替える。
これには、自家製のらっきょを頼んだ。200円。
んでもって、最後の締めに、鍋焼きうどんのセットを注文。1200円。
白菜、餅、アサリなど、具も多くて、普通ならうどんに乗っている天ぷらも別添えにしてある。
また、おにぎりが付いているのも、締めにはピッタリだ。
これもまた、美味しかったです。
ということで、やっぱり、フロントのお姉さんのオススメにしてよかったと思った次第であります。
このホテルは、ロビーのある階が、独特の雰囲気を醸し出している。
壁という壁に、絵画が飾られていて、パソコンの上には、風水グッズ。
朝食会場の前のスペースは、ただただ、だだっ広くて、マッサージ機や、足のマッサージ機、身体を振動させるダイエットの機械などが、置かれている。
何故か、目の検査の道具まで置かれているのは、面白い趣味である。
なので、そのマッサージ機で身体をほぐして、部屋でシャワーをして寝た。
いや、寝ようとはしたのだが、マスクを外して息をする度に、臭いにおいが鼻から入って来るので、それが気になって寝られない。
後で考えると、あの空気清浄機の加湿の水が腐っているのではないかと思う。
あれに、消臭スプレーの液を入れれば良かったのか。
また起きて、消臭スプレーを振りかけてみたが、どこからか知らないが、臭いにおいが漂ってくる。
でも、もうベッドに横になっているので、部屋を変えて貰う訳にもいかない。
臭い部屋で寝た。
コメント
>学生時代は、安い駅そばを、「ああ、美味い。」などと思いながら食べていた。
でも、最近は、「まあ、こんなものか。」と思う。
ある意味、損している気がするな。
分かりますこの気持ち、学生時代よりもお金を使えるようになった分、損している部分もありますよね
実は数日前に某中華チェーンの店でラーメン&チャーハンを食べたのですが、美味しいと感じませんでした
ただ空腹を埋める為に食べたようで、どこか寂しい気持ちになりましたよ
これが学生時代だったら美味しい美味しいと言ってきっと喜んで食べていたんだと思うんですよね・・・
夜の居酒屋も良いですね
鶏と牛の炙りはすごく美味しそうですよ
ビールのつまみにぴったりのように見えます
フグのグラタンですか?
ちょっと想像つきませんが、カレイの煮つけは思い浮かべるだけで口の中が煮汁の甘さを思い出しますよ
煮汁をご飯にかけて食べたいなんて言ったら下品かな?
〆のなべ焼きうどんセットも食べ応え満点のようですね
しかしいつもだったら更に別の店でラーメンとかカレーを食べるのに、今回は流石にお腹いっぱいで断念されたのでしょうか?
ありがとう、yukemuriさん。
そして、yukemuriさんのブログでも、私のブログに触れていただいて、感謝です。
若い時に比べて、美味しいものを提供するお店が増えましたよね。
というか、外食自体をしなかった。
そのせいか、外食をするだけで、もう満足というか。
それに比べて、今は、味がどうとか批評している。
欲と言うのは、キリがないですよね。
食欲も、そうなのかもですね。
ホテルのビルにあったお店は、ちゃんとした料理ばかりで、美味しかったですよ。
ただ、お客は少なくて、ひっそりとした感じでしたけど。
普通なら、もう1軒締めにというところですが、東萩は、フロントのお姉さんに聞いたのですが、
店が、散在しているということらしいんですよね。
どうも、繁華街というところは無いみたいなんです。
駅前に橋があって、それを渡ったら、お店もあるらしいのですが、
暗い街を歩き回ることを考えたら、ちょっとやめておこうかと。
というか、駅前は、人が歩いていないんですもん。