平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(1122)山陰本線の端から端まで、電車や気動車に乗る旅。(4)

旅(国内)

3月22日(火曜日)。
山陰本線を走破する旅の初日は、京都から鳥取まで移動して、そして、2日目は、鳥取から東萩まで移動してきた。
んでもって、昨夜は東萩の駅前のホテルに泊まったのでありました。

そんなホテルの夜中。
今日もまた、なかなか眠れない夜を過ごしていた。

ようやく迎えた22日。
6時ごろに、2階のロビーにあるマッサージ機を40分ほど利用させてもらう。
何しろ、このマッサージ機は、無料なのだ。

すると朝食の時間の15分ぐらい前から、もう食べに降りてくる人がいる。
仕事で、早めに出なきゃいけない人のようだ。

ということは、今、大浴場に行けば、空いているかもしれない。
ということで、部屋に戻って、その足で大浴場に行ったら、やっぱり誰もいない。
ゆっくり足を伸ばして朝風呂を楽しんだ。

大浴場には、露天風呂もあって、その露天風呂が変わっている。
テラスのようなところに、小さな一人用の湯船が、確か3つほど、ポンと置かれているだけなのだ。
しかも、朝は、使用不可だという。
昨日の夜に入っていれば、露天からの星空は綺麗だったかもしれないね。

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ということで、部屋に戻って、窓の外を見たら、今まで気が付かなかったけれど、窓の下に、露天風呂が丸見えになっている。
なるほど、朝の露天風呂が使用不可の理由が分かった。

ということは、女性の方の露天風呂は、、、それは考えない方が良いですね。
っていうか、わざわざ書くぐらいだから、しっかり考えてるじゃん。

さて、朝食会場に行きましょうか。
内容的には、ごく普通のビジネスホテルの朝食である。
世話をしてくれるお姉さんが、親切なのは、朝から気持ちが良い。

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どこかで地産地消の朝食なんてコピーを見かけた気がするが、それはどれなんだと思ったら、サラダの横に地産地消と書かれた札が立っていた。
見ると、コーンにキャベツの千切り。
コーンは、たぶん缶詰だろうから、地産地消の素材は、このキャベツの千切りということになるのだろう。
萩で採れたキャベツ。
ささやかな地産地消に、何かホッコリとした。

今日は、山陰本線に乗る旅の最終日。
目標の山口県を昼間に走る山陰本線の車窓の景色を楽しみましょうか。
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チェックアウトをして、9時まえぐらいに東萩駅に行く。
んでもって、0903時発の長門市駅行きに乗り込む。
この気動車を逃したら、次は1257時なので、気を付けなければいけない。
冷や冷やさせるぞ、山陰本線。
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ということで、長門市駅に着。

ここで乗り替えるのだけれど、乗り替えるという車内アナウンスはあったが、何番線かというアナウンスがなかった。
なので、一旦、改札口の方に行ってみたが、どうもおかしいい。
乗り替え時間が3分間なので焦る。

ホームにいたおじいちゃんに聞いたら、さっきのホームだと言うので、跨線橋を小走りに戻って、無事乗り込むことが出来た。

いよいよ、山陰本線の旅も終わりである。
長門市駅といえば、このことに触れておかなければいけないだろう。

実は、山陰本線は、京都から幡生までの区間を指すのではありますが、この長門市から、仙崎という駅まで、1駅だけ走る仙崎支線と言う路線がある。
本当なら、この1駅を乗ってこそ、山陰本線を走破したと言えるのでありますが、まずもって、凡は鉄ちゃんじゃないと普段から宣言しているわけでありますし、もともと、愚で凡な、エエ加減なあたしでありますから、そこはまあ、見て見ぬふりをしていただきまして、山陰本線走破したと言わせて欲しいのでございます。

というかね、この世の中の事は、完璧であってはいけません。
完璧なものに、先はないのです。
行き詰まりだ。
完璧なものは、もう後は、壊れるしか道はないのであります。

今回の山陰本線もね、完璧に走破してはいけないのではないだろうか。
あと、1駅残しておくことで、まだ、凡の中で山陰本線を、愛おしく、穏やかに、見つめていきたいと言う気持ちが残り続けるのだと思う。

いずれ、あの仙崎線に乗ってやろうってね、そう思える状態が、山陰本線を愛し続けるエネルギーに繋がるに違いないと思うのです。

女性もそうだ。
完璧な女性は、どこか冷たい気がするな。
美人で、頭もよくて、気が利いて、なんでもできちゃう女性。
素晴らしいけど、そんな女性を抱きしめたいとは思わない。

、、、いや。
思うだろう。
美人なら、抱きしめたいと思うに違いない。

まあ、その辺の理屈が合わないところは置いておいて。
完璧な女性は、悲しい存在に違いないのであります。

みゆきさんだって、顔も、声も、才能も、すべてにおいて、完璧な存在に見えてしまう。
でも、たぶん、どこか1パーセント、ダメなところがあるに違いないと思う。

その1パーセントのダメなところがあるから、こんなにも愛おしく思える訳だ。
そして、1パーセントのダメなところがあるから、抱きしめたいと思うのだろうと、これは凡の推測だ。

、、、いや。
みゆきさんなら、完璧でも、抱きしめたいと思うだろう。
その辺もまた、理屈に合わないけれど、やっぱり、抱きしめたいね。

というか、結論から言うと、凡は、女性なら、完璧でも、完璧でなくても、誰でも抱きしめたいということに行きつくのかな。
詰まりは、凡は、スケベという結論になってしまう。
果たして、それは事実なのだろうか。

ということで、山陰本線の旅ではありますが、仙崎線に関しては、見て見ぬふりで通過であります。
ただ、いずれ仙崎線に乗ろうと思った時に、廃線になってないことだけを祈りたい。

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そして、遂に山陰本線の終点である幡生駅に到着。
でも、下関まで乗りたいので、降りることはしないで、車内から写メをパチリ。
凡、ココニ山陰本線ヲ走破セリ。
そのまま、下関駅まで行った。

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ちょうどお昼頃なので、ランチでも食べようかと思う。
駅前にいると、だいぶん前に、関釜フェリーで釜山に行ったことを思い出す。
また、行きたいなあ。

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下関の駅前には、コリアンタウンというのだろうか、韓国料理を食べさせるお店も多いみたいなので、釜山を偲んで食べてみようかと思ったが、開いているお店がない。

仕方が無いので、駅で立ち食いそばでも食べようかと思う。
そういえば、これも昔に、博多から広島の方に向かう途中で、下関の駅そばが美味そうだったのに、それを我慢して、電車に乗り込んだ記憶がある。
今回は、急いでいないので、駅そばを食べようではありませんか。

しかし、ここで、前回に下関に来た時にやった同じ間違いをしていることに気が付かなかった。
先に結論を言うなら、凡が、博多から広島に向かう時に美味しそうだと思った駅そばは、この下関のそばじゃなくて、小倉の駅そばだったんだよね。
しかも、前回も、同じように下関まで来た時に、間違って、そんお店は下関の駅そばだと勘違いしていた。
でも、その時は、気が付かなかった。

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なので、ビルの1階にある立ち食いそば屋で、うどんを食べた。
注文をするときに、昔、改札の中にあったそば屋なのかとお姉さんに聞いたけれども、どうも話がかみ合わない。
ただ、火災があるまでは、駅の中にあったということは事実らしい。

ということで、うどんを食べて、外に出たら、看板に「小郡駅弁当株式会社」と書かれている。
下関で、小郡の会社のうどん。
これまた、奇妙な感じがした。

出汁は、カツオでなくて、アゴ出汁なのかな。
ただ、麺は細めで柔らかく、凡好みである。
小倉の駅そばではなかったけれども、美味しかったです。

ということで、下関から小倉まで移動。
小倉駅の構内で、駅そばを見て、ああ、本当は、ここだったんだと思ったけれども、もう食えない。

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んでもって、小倉駅から、博多駅まで移動した。
今日は、最終日なのだが、これから青春18きっぷで、大阪まで帰るのは無理だ。
なので、ANAのマイルを使った特典旅行で、福岡空港から伊丹空港まで帰ろうという算段である。

この博多での時間は、2時間ぐらいである。
なので、繁華街を散策する時間も無い。
そして、美人に巡り合う時間も無いということだ。
となると、あとは食べるだけだ。

折角の旅行だから、帰る前に1杯だけ飲んで帰りたいな。
だって、旅の最終日は、特別な日だものね。
地下街などを歩き回って、結局、前にも入ったことのあるカレー屋さんにした。
生ビールとカツカレーのルー大盛りを注文。

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さて、もう帰らなきゃね。
博多駅から福岡空港まで移動。
福岡空港は、手荷物検査をした後も、中に飲食店があるので楽しいですね。

福岡空港 1740時発。ANA428便。
B787。シートは、3-3-3で、モニタあり。
久しぶりに大きな飛行機で、それだけで嬉しくなる。

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1850時、伊丹空港着。
このフライトで、凡は、大きな衝撃を受けた。
それは、着陸するときのCAさんの最後のアナウンスだ。

こんな時に聞くのは、大概、事務的なアナウンスだ。
でも、この時のCAさんのアナウンスは、ゆっくりと、ごく自然に、語り掛けるような感じで、しかも、声に抑揚があって、それがあたかもCAさんの心からの感情表現であるかのようなアナウンスだったんだ。

ありがとうございますという言葉の時なんか、好きな人にプレゼントをもらった時のように、微妙に声を震わせながら、声にうれしさが乗っかっているかのようだった。
あのありがとうの言葉を聞いた時は、鳥肌が立った。
ゾクリとしたね。

凡が、今まで、ものすごい数のアナウンスを、いろんなシチュエーションで聞いてきたけれども、あのアナウンスは、1番だろう。

みゆきさんの歌も、ラジオの声も、それはそれは、素敵だから、きっとアナウンスをしても超素敵だろうと思う。
思うのだけれど、みゆきさんは特別だから、みゆきさんと、CAさんは比べたくないので、みゆきさんが、もしアナウンスをしたらという妄想は止めておこう。

アナウンスで、人を感動させる事も出来るんだと言う事を、このCAさんに教えて貰ったよ。

以前に読んだ本で、仕事に雑用というものは無いという文章が書かれてあった。
おそらく、ほとんどのCAさんは、最後のアナウンスを雑用だと思っているに違いない。
雑用と言うのは、雑にやるから雑用になるのである。
それを丁寧にやれば、それは立派な仕事になるのだ。

このCAさんは、アナウンスを雑用とは考えずに、丁寧にやってるからこそ、人を感動させるアナウンスになるんだろうなと思う。
これは、凡自身に向けて言いたいことなんだ。
凡に向けて、お前も気づけよというメッセージ。
忘れないようにしなきゃね。

最後に、そのCAさんが誰なのか知りたかったが、変態と思われても困るので、それはやめた。

んでもって、大阪モノレールで、門真市まで帰ってきたのであります。
ということで、山陰本線、ほぼ全線走破しましたーっ。

最後まで、お付き合いくださいまして、ありがとうございます。
んでもって、みゆきさんの妄想も入れたかったのですが、エネルギー切れを起こして、ログだけになってしまいました。
ああ、みゆきさん、会いたいよー。

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