平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(628)釜山・フェリー&ピーチ旅。(7)

釜山へ来て3日目。
4月13日。
ホテルの朝食のパンを食べたら、今日は行ってみたいところがあった。
ただ、それはミニボンが聞いたら怒るだろうことが予想される場所である。
とはいうものの、1度はやってみたいから、行ってみることにした。
「釜山実弾射撃場」である。
ミニボンは、拳銃というものは、武器であって、イコール、人を殺すものだという認識なので、そんなものを撃つなんてことは、絶対にイヤなのです。
でも、男の子だったら、と、ここで「男」に「子」を付けたのですが、子供のころから、テレビや映画で見てきた拳銃を、これは撃ってみたいと思うのは、自然な気持ちでありまして、凡も打ってみたいのであります。
なので、ミニボンに帰ってから怒られるかもしれないけれど、行ってみることにした。
ホテルを出たら、雨だ。
向かいのコンビニで傘を買って向かったが、まだ開店時間に少しある。
場所を確認したら、あることを思いついた。
今さっきホテルで朝食のパンを食べたところなのですが、朝食を食べに行こう
昨夜、ウロウロしている時に、アワビ粥のお店を見つけたのです。
凡は、アワビ粥は日本で食べたことがあるけれども、見た目は白かった。
でもそのお店のアワビ粥の写真は、今まで食べたようなお粥じゃなくて、緑色をしたアワビ粥なのです。
想像では肝の色なのではないだろうか。
それだったら食べてみたい。
「済州家」(チェジュガ)さん。

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お店に入って、いざ注文しようと思ったら、メニュウにウニスープなる料理があった。
凡は、ウニも好きである。
一瞬迷って、ウニスープに変更した。9000ウォン。

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運ばれてきたウニスープは、スプーンですくうと、ウニがどっさり入っている。
こんなスープは日本では味わえないだろう。
1口スプーンで飲んでみる。
「薄い。」
そう感じた。
ウニが入っているので、ウニというか海の香のスープではあるけれども、想像よりは薄い。
そしてウニ自体も、熱を加えているので、日本のすし屋で食べるようなトロッとした食感もなく、どちらかというとボソッとした感じの食感だ。
味も、生のように濃厚ではなく、出がらしのように感じた。
これはあくまで味音痴の凡の主観でありますが、アワビ粥にすれば良かったと思った。
そして、これだけの量のウニを、生のままご飯の上にのっけて食べたら、どんなにか美味いかと。
さて、朝食を頂いたら、いよいよ実弾射撃である。
10時40分、釜山実弾射撃場に入る。

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入口は狭くて、階段を下に降りていく。
階段にはゲームセンターのような音楽が流れているが、ドアを開けて中に入ると、そこは静かで落ち着いた雰囲気の空間である。

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(落ち着いた雰囲気で説明が聞ける)
お客は、凡だけで、声を掛けたらすぐに応対してくれた。
ただ、後で話を聞くと、土日などは待たなきゃいけないから、予約するのがベターだとのことだ。
店内には若い可愛い女の子のスタッフが2人と、店長と言う若い男性が1人いて、店長は大阪に6年住んでいたとのことで日本語がペラペラだった。
接客してくれた可愛い女の子は、聞くのを忘れたが、日本人だったと思う。
まずは落ち着いてやったほうが良いというので、店長がコーヒーを持って来てくれた。
そして、射撃の説明を受ける。
撃つ玉の最小単位は10発で40000ウォン。
セットなら、10発ずつ拳銃を3回変えて30発で80000ウォンというコースもあるという。
凡は、とりあえず10発のみでお願いをした。
そして、銃を選ぶのですが、凡には撃ってみたい銃があった。
「ベレッタ」である。
これは、香港映画でチョウ・ユンファが、「男たちの挽歌」シリーズなどで使った銃なのです。
男たちの挽歌は、シリーズになっていて、どれもカッコイイんですよね。
なので、もしその銃があればと決めていたのです。
店長に、それを言うと、映画で使われた銃のファイルを出してきてくれた。
やっぱりみんな、映画の主人公のように撃ってみたいんですよね。
この銃は最近入ったばかりとのことでコンディションも良いということだ。
そして、店長は、私は年を取っているから解ったというようなことを言った。
チョウ・ユンファは、もう年寄りの人しか分からない俳優になったのだろうか。

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(ファイルには映画のシーンと、そのシーンの拳銃の説明が書かれている)
さて、防弾チョッキを着て、簡単なビデオを見て、いざ射撃の部屋に入る。
目の前にあるのは、憧れのベレッタである。
映画で見た銃である。
もう、この時点で凡は映画の主人公である。
出来れば、コートを着て、黒のサングラス、そんでもって、2丁拳銃で撃ちたかったな。
2度ほど空打ちをしてから、実弾をセット。
初めて、引き金を引く。
「ボシューン」という音と伴に手に反動が伝わる。
ただ、思ったより反動は少なかった。
もっと手を持っていかれるというか、手が跳ね上がるのかと思ったが、そうでもない。
というかチェーンが付いていたからなのかもしれないが。
打った時に火花が少しでたような気もした。
とはいうもの、初めての実弾射撃で緊張もして興奮もしているので、感触を味わうまでにも至らず、あっという間に終わってしまった。
ただ、すごく気分が高揚しているのが自分でわかる。
この間、可愛い女の子が横について、しっかりフォローもしてくれて、打っている写真も撮ってくれる。

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終わってから、女の子が凡の写真をインスタグラムにアップしても良いかと言うので、凡もブログにアップさせてもらうことにして、お互いに写真を撮り合った。
これもまた、何となく内心嬉しかったのではあります。

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(可愛い女の子とツーショット。)
映画の「セーラー服と機関銃」で薬師丸ひろ子が、銃を撃った後に、「快感。」って言うシーンがあったけれども、あれ解る。
凡も、言いたかったな。「カ・イ・カ・ン」。
凡が終わると、日本の女の人が2人やってきて、説明を聞いていた。
やっぱりみんな来るんだね。
実弾射撃は、思いのほか気に入って、また追加で打とうかと思ったが、機会を逸して、でも、とりあえずはやったので、店を出た。
さて、ベレッタの興奮も冷めやらないのではありますが、これから考えていたお店に昼食を食べに行こうと思う。
そこは地下鉄の2号線のビーチリゾートで有名な海雲台(ヘウンデ)というところの次の中洞(チュンドン)駅から、考えていたのは歩くことだった。
駅を出て、調べていた行き方で歩きだしたが、どうもおかしいい。
なので道行くお兄さんに聞いたら、地図を見てタクシーじゃなきゃダメだと教えてくれた。
そして、お兄さんがここで捕まえろという場所でタクシーを停めた。
乗り込んで、地図を見せるが分からないという。住所を見せるが分からないという。
本当に分からないのか、近いための乗車拒否なのか。
そのタクシーを諦めて、次のタクシーを捕まえる。
乗り込んで、地図を見せるが分からない。
住所を見せたら、それをナビに打ち込んでようやく出発した。
画面に表示されたナビを見ると、結構入り組んだ道だった。
これは、歩いては無理だったな。
タクシー3600ウォンで、5000ウォンを渡す。
5分ぐらいだろうか、坂道の多い道をクネクネ走って、お店に着く。
ネットの写真と見比べて、どうもここだというお店に入ると、1階は駐車場で、念のために駐車場のオジサンに確認したらお店の中まで案内してくれる。
ただ、お店の名前は、「コッケワサランエパジダ」というのですが、建物には大きく「アレキサンダー」と書かれているのです。
駐車場のオジサンに、あやうく階上のアレキサンダーにつれ行かれそうになるが、気が付いてお目当ての店にとどまる。
多分、同じビルの同系列のお店なんだろうと思う。
アレキサンダーの方は、ステーキとかパスタのお店らしいです。
さて、凡のお目当てのお店は、ワタリガニのお店だ。
お店の名前の「コッケワサランエパジダ」とは、「ワタリガニと恋に落ちる」という意味だそうです。
店内は開放的で、ゆったりとしていて雰囲気が良い。
熟年のマダムらしきグループや観光客らしきグループがワタリガニのてんぷらなどを食べている。

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席について、さっそく決めていたワタリガニのしょうゆ漬けとワタリガニの甘辛あえ、にワタリガニの天ぷやワタリガニの味噌汁、エビ醤油漬けなどがセットになって19900ウォンというお値打ちのコースを注文した。
するとしばらくして、これは2人前以上からの料理だと言う。
仕方なく、「ワタリガニのしょうゆ漬けとワタリガニの甘辛あえのみのセット」にした。
(カンジャンゲジャン+ヤンニョムゲジャン 15900ウォン)
4000ウォンの違いで、お得なセットと比べて随分と品数が少なくなる。
でも、食べてみるとこれが正解だった。
何しろ量が多い。
マダムのテーブルを見ても、天ぷらを持て余している人もいる。
まずは、つけ合わせのおかずが並ぶ。
これも美味しそうだ。
そして、いよいよワタリガニの登場。

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醤油漬けの方は、ワタリガニの味をストレートに味わえる味付けで、身の部分を噛むと、たっぷりのワタリガニの身が口の中に広がる。
これほど身の多いワタリガニは、なかなか食べる機会がなかったが、兎に角うまい。
味噌も付いていて、その風味も格別だ。
ただ、どうだろう、もう少し味噌が付いていたらなあとも思ったが。
甲羅は、釜山ナビに説明のあったやりかたの、甲羅にご飯を入れて食べてみる。
ただ、そのまま食べたほうが味噌を感じて美味しいと思う。
ワタリガニの甘辛あえは、これは思った以上に辛い。
タレがたっぷりと付いているので、そのタレの辛さと、カニのうまさとが合わさって、これぞ韓国のカニと言う感じだ。
ご飯も勿論合うが、これでビールが進んでしまった。
このお店の最大の特徴は、このワタリガニの醤油漬けと甘辛あえが食べ放題なんです。
食べ終わってお姉さんに言うと、ワゴンで2種類のカニを持って来てくれて、また盛ってくれる。
ただ、甲羅は始めの1回目だけだった。
それに何が嬉しいかと言って、追加のカニの量も、むしろ始めにセットされたカニの量より多いんです。
凡は追加を2回して合計各3皿食べたが、それでお腹いっぱいになってしまった。

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(ガラ入れいっぱい食べました。)
ビールを2杯飲んで、24900ウォン。
この値段でこれだけ食べたら値打ちです。
店を出ると、あたりは霧で風景は全く見えなかった。
タクシーで中洞駅へ戻る。14時30分ごろ。

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(外に出たら霧だった)

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sansanpopo@tairabonzou.jp
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コメント

  1. ゆけむり より:

    済州家は自分もチェックしているお店です
    もし行く機会があれば、アワビ粥を食べたいと思っていた店です
    凡蔵さんは急にウニスープにしちゃったんですね
    なんとなく分かる気がしますが、どうせなら両方食べちゃえば良かったのに
    凡蔵さんなら余裕で食べられたのではないでしょうか?
    コッケワサランエパジダですか?
    カンジャンケジャンの食べ放題ができるんですか?
    良いお店をチェックしていましたね、自分は全く知りませんでした
    それにしてもビールを2杯飲んで、24900ウォンとは超お得なお店ですね!
    差支えなければ、もうちょっと詳しいお店情報を教えていただけないでしょうか?
    そうそう、実弾射撃もされたようですね、これもまた特別ですよね
    ところでバレッタとは何口径なんでしょうか?
    44口径とかになると、かなりの反動と言うか衝撃が手に伝わり、撃つのがちょっと怖くなるぐらいでしたよ
    それにしても何度も同じことを言いますが、かなり釜山を楽しんでいるし、アクティブに行動されてますね
    増々自分も行きたくなってきちゃいましたよ(笑)

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、ゆけむりさん。
    済州屋は、やっぱりアワビ粥の方が良かったですよね。
    でも、直前にウニスープがネットに載っていたことを思い出して変更してしまいました。
    実は、次の日にリベンジしようかと思ったのですが、済州家へ行く途中、近くにあったおでんとキンパの屋台のお姉さんに声を掛けられて、そっちに行ってしまいました。
    コッケワサランエパジダは、釜山ナビのページで見つけてチェックしておいたんです。
    私が参考にしたページは、
    https://www.pusannavi.com/food/5879/
    です。
    このページに関しては、値段など記事と実際に違いはなかったですよ。
    それから、実弾射撃については、9ミリの弾になるので38口径になるのでしょうか。
    でも、もっと違う拳銃というか、ゆけむりさんのように44口径とか撃ってみても良かったですね。
    実は、これから書こうかと思っていたのですが、私、ちょっとハマってしまって、次の日も行ってしまったんです。
    でも、その時も私の好きな映画の主人公になりきりたかったので、同じ銃にしてしまいました。
    でも、もっと迫力ある銃にしても良かったかな。
    それと、バレッタって本文に書いてしまったのですが、ベレッタの間違いです。
    これから本文も訂正しなきゃ。
    でも、今も思うのが、もっと長いこと釜山に滞在したらよかったなということです。
    釜山いいですね。

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