平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

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散散歩歩。(622)釜山・フェリー&ピーチ旅。(1)

海が怖い。
夜が怖い。
これが夜の海となると、もう恐ろしくて仕方がない。
なのであるけれども、夜の海に行こうと思う。
今月のはじめの頃です。
どこかに行こうかと思ってミニボンにそう言ったら、良いという。
でも、今までは凡だけ海外旅行というのも可哀想なので行かなかったのですが、海外でも行っても良いという。
なら、行きたい。
でも、それならミニボンが1番に行きたいなと思わないところで、行きたいと思わない方法で行こうと考えた。
そんな時に、凡のつたないブログにコメントをして下さる「ゆけむり」さんの少し前のコメントを思い出した。
プサンに船で行こうと福岡に行ったけれども欠航になったというコメントだ。
そうだ、それにしよう。
それをヒントに凡流に旅を計画した。
それが今月の始めのことなんです。
そう考えたら、自然とプランが決まってくる。
まずは、下関か福岡からフェリーで釜山へ行く。
そして、釜山で数日滞在。
そして帰路は、ピーチで関空まで飛んで自宅へという計画だ。
そこで思いついたのが、青春18きっぷである。
もし、下関か福岡まで新幹線で行くとしたら13000円ぐらいはかかるだろう。
ピーチで福岡空港まで行くという手もある。
でも、4月10日までは青春18きっぷが使える。
これなら安い。
そうすると、自宅を出る時間と移動時間を考えると下関からフェリーと言うことになる。
しかも、関釜フェリーのホームページを見ると、青春18きっぷを使った旅のキャンペーンをやっていて、チケット売り場で青春18きっぷを見せると、通常9000円のフェリー代が半額になるという。
半額は魅力的だ。

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ということで、プランが決定。
と、ここで冒頭の凡の言葉なのであります。
関釜フェリーでの釜山への移動は、夜の海。
凡は、この恐怖に耐えることができるのでありましょうか。
さて、出発は4月10日の青春18きっぷの使える最終日である。
(梅田の金券ショップで高いとは思ったが3600円で購入)
05時過ぎ、自宅を出発。
05時28分、京阪電車の門真市駅発。京橋駅05時39分着。
JR京橋駅で青春18きっぷにスタンプを押印してもらう。
京橋のホームで持参したサンドイッチを食べる。
大阪駅まで移動。

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(いよいよ大阪出発)
06時00分、大阪駅発。
07時30分、姫路駅着。
ここで、いつものホームの駅そばを食べようかと計画していたのですが、今回は不安もあり少しでも早く下関まで移動したかったので、ホームに停まっていた列車に乗り込む。
07時31分、姫路駅発。
09時08分、岡山駅着。
ここで駅弁でも食べようかと思ったが、どれも1000円オーバーなので、コンビニのおにぎり(270円)を買って車内で食べる。
09時31分、岡山駅発。
11時09分、三原駅着。
10時50分ごろに尾道駅を通過するが、凡は何故か尾道駅に近づくとテンションが上がる。
すぐそこに見える向島との間の狭い海が、どうも好きなんです。
尾道には凡が大好きな朱華園さんというラーメン屋さんがある。
走る電車から店を見たら、30名ぐらい並んでいた。
日曜日だものね。
福山駅だったか三原駅だったかの手前で、ぼんやりと風景を眺めていたら、ビルがあって「御幸町・中島整形外科」だったと思うが、そんな看板を見た。
あっ、と思ってカメラを構えたけど遅かった。
三原駅では50分ほど時間があるので昼食をとろう。
でも、これといってお店はない。
駅前も、駅が大きい割には寂れた感じがする。
商店街へ行ってみようかと思ったが、時間が気になるので、駅の下にあった観光案内所の横の喫茶店に入る。
すると、お姉さんが、ここから5分ほど歩いたところに和食の美味しいお店があると教えてくれた。
他のお店を紹介してくれるなんて、観光案内所が経営しているのだろうか、それにしても親切だ。
とはいうものの、時間がないので、そのまま喫茶店でカレーを食べることにする。
レトルトだろうけれど、これはこれでいい。600円。

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11時59分、三原駅発。
14時11分、岩国駅着。
広島駅を過ぎると乗客が少なくなる。
14時12分、岩国駅発。
16時05分、新山口駅着。
16時14分、新山口駅発。
17時21時、下関駅着。
自宅を出発してから約12時間。
やっと下関に到着した。

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ぶらぶらと下関港国際ターミナルに向かう。
いよいよ、これから釜山への船旅が始まるのである。

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ターミナルに着いて予約してあったチケットを購入。
青春18きっぷを見せて半額の4500円と、燃油サーチャージ100円と施設利用料610円を払う。
そして、改めて待合の場所を見渡すと、韓国人しかいない。
時間があるので、あたりをウロウロと歩き回るが、日本人らしい人を見ないのである。

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結局、出国の時に30歳代ぐらいの女性の2人組と、乗り込んでから5人組の作業着を着た仕事の男性の5人組、それから年配の3人組の女性しか見なかった。
定員562名だけれども、その内の少なくとも2等室は満室だったので、かなりの韓国人率である。
関釜フェリーは、韓国籍のフェリー「星希」と日本籍の「はまゆう」が毎日交代で運行をしている。
凡が乗船したのは韓国籍の星希だ。
韓国人ばかりなのは、その為なのか、或いは、日曜日だからか。
フェリーは朝の8時に釜山に到着するので、釜山に着いたその日の月曜日に仕事に行くことが出来る。
或いは、ただ単に多いのか。

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ここはもう日本じゃない。
そんな感じて時間を待って、18時20分過ぎに、手続きが始まった。
まずは、個人客から始まって、団体が後に入ってくる。
入口を入ると出国手続きがあって、荷物のチェックはなく、そのまま船に乗り込む。
凡の部屋は、フロントの階の112号室。
入るとマットと掛け布団とシーツと枕がたたまれて11人分置かれていたが、実際に部屋に入ったのは10人だった。
早速マットを広げてシーツを掛けて自分の陣地を確保している人もいる。
また、荷物だけ置いて帰ってこない人もいる。
全員男性である。
この時点で、同室に可愛い釜山の女の子が来て、釜山の情報などを聞こうという凡の夢は消えてしまった。
凡の頭の中では、ここで意気投合して、釜山の街を20歳代の女の子に案内してもらって、しまいにはチゲをフーフーしてもらうというところまでリアルに妄想できたんだけれどね。
「熱いよ、フーフー。」ってね。

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凡も、一応マットとシーツを広げて寝るところを確保。
マットを広げるときに見たら髪の毛が何本もひっついていた。
下の面だったし、シーツがあったので何とかセーフだったが、もしシーツがなかったら、掛け布団の上に寝ていたか、マットは引かなかっただろう。
乗船はしたものの、19時45分の出港までは時間がある。
船内をウロウロ見て回った。
凡のいる階は全部2等席だ。
フロントのある前のスペースには、まだオープンしてはいないがコンビニと自動販売機、そして待合の椅子とテーブルがあった。
果たして、既にそのテーブルとイスは韓国の人たちに占領されて、というか韓国人しかいないのですが、下関のスーパーかどこかで仕入れた寿司や焼き鳥をあてにビールや焼酎をやりだした。
出港まえから大宴会。
さすがですね。
でも、楽しそうではある。

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(フロントの女の子はかなり可愛い。)
さて、まだ出港はしていないのですが、ということはまだ港に停泊しているのですが、お風呂に入ることにした。
風呂は、凡の部屋の横にあって、ドアを開けると脱衣所とその横にお風呂がある。
湯船につかる。
ここはもう出国をした船の中なんですよね。
お風呂には、人が出ては入りと、常に6、7人がいた。
風呂に入るかどうか迷ったのですが、今日の12時間の移動の疲れも取れて、ほっと一息つけたので、入って良かったと思った。
そうこうしている間に出港の時間が来た。
船が港を離れたと思ったら船内放送で「アリラン」が流れた。
ここはまだ下関の港なのですが、既に韓国なのであります。

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sansanpopo@tairabonzou.jp
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コメント

  1. ゆけむり より:

    青春18切符というのは、色々と便利な面が多いようですね
    使い方しだいで旅の幅がグンと広がりますね
    凡蔵さんの釜山行に触発され、ちょいと調べてみましたが大阪・南港からもフェリーが出ているようですね
    しかし今回は下関から行かれたんですね
    フェリー内は韓国人ばかりとは驚きました
    なんだかんだ言いつつも、日本に遊びに来てくれる観光の人が多いと言う事ですね
    大阪から下関まで電車で12時間と言うのはちょっと時間が掛かるけ、ど旅の情緒と言うか旅情をかき立てられ気分は盛り上がりますよね
    関空からピーチで飛べばあっという間ですが、あえて時間が掛かる旅を選択したのだから、行くまでの道中を楽しむのもまた一興ですよね!
    自分はどちらかと言うと急ぎ足の旅が多いので、今回の凡蔵さんのスタイルを真似したみたいです
    今後の展開がこれまた楽しみです
    そうそう、フェリー内のお風呂は、外の景色は見えるのでしょうか?

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、ゆけむりさん。
    青春18きっぷは、時間がある人には面白いきっぷです。
    ただ、休みが取れない人については、お得感がないかもしれません。
    フェリーについては、フェリーを考えた時点で、下関か福岡しかパッと思いつきませんでした。
    大阪からもフェリーが出ているようですが、今ホームページを見ると、随分と高級感がありますよね。
    もし、青春18きっぷを使わないなら、大阪発の方が良いですね。
    そんでもって、韓国人の多さなんですが、帰りのピーチも9割は韓国人だったので、やっぱり日本に来られている人が多いということですよね。
    折角の機会だから、今沢山来られている時に、少しでも日本の良さを知ってもらって、どんどん交流していきたいですよね。
    その為には、こちらもどんどん受け入れる気持ちを示さなきゃと思います。
    ゆけむりさんも、以前プサンに行かれていたようで、その時のブログも拝見させていただきました。
    いつもながら、活動的ですよね。
    それから、フェリーのお風呂なんですが、確か記憶では窓があったと思います。
    曖昧な記憶なんですが。

  3. ゆけむり より:

    なるほど、青春18きっぷを使った旅を、いつか自分もできたら良いなぁなんて思います
    そうですか、大阪からのフェリーで行くのも良さそうなのですね
    ならば自分だったら、大阪グルメを楽しみがてら、南港からってのも悪くないし、博多グルメを楽しんでからなど、選択肢が広がるなぁ~
    帰りのピーチもほぼ韓国人でしたか?
    やっぱりけっこう遊びに来てくれているんですね
    お互い垣根を取っ払い、もっと仲良できればいいんですけどね・・・
    釜山は海鮮鍋とかが特に美味しかったし、魚介類を使った韓国グルメをまた楽しみたいと思っているんですよね~
    なので、今後の記事が凄く楽しみです

  4. 凡蔵。 より:

    ありがとう、ゆけむりさん。
    その案も良いですね。
    大阪で粉もんグルメと、そんでもって、タクシーのリベンジをして、釜山へ。
    でも、下関や博多も、美味しいもの多いですからね。
    迷いますよね。
    それで、帰りのピーチも韓国人がほとんどだったんで、やっぱり韓国からのお客様が多いということじゃないかと思います。
    釜山では、チャガルチ市場が有名ですが、今回は行かなかったんです。
    気にはなっていたのですが、1人なので美味しそうな魚があっても、量的にどうかなと思ったので。
    でも、帰りにピーチで帰ってきたときに思ったのは、想像以上に近いなということで、また帰ってきたばかりですが、再度行きたくなっています。

  5. ともさん(カミサカイ) より:

    お久しぶりです。
    そして久しぶりにブログを読んだら、ビックリ(*_*)
    下関に来てたなんて!
    通過点とをいえ、下関に来るんだったら連絡してくれれば、会えたかもしれないのにね。楽しい船旅のお供の差し入れでもしましたのに!残念でした!
    お仕事辞めてから、なかなかの行動力で毎日楽しんでますね。またちょこちょこブログ読ませてもらいます。

  6. 凡蔵。 より:

    ありがとう、ともさん。
    みゆきさんの大阪のコンサート以来ですね。
    お久しぶりです。
    そうなんですよ。
    下関に行きましたよ。
    そんでもって、ともさんの顔も思い浮かびましたよ。
    そんでもって、下関の美味しいお店を教えてもらおうとか思いましたが、今回はフェリーの時間があったので、そのまま連絡しないで通過しました。
    ですけれど、船旅のお供の差し入れは、残念。
    仕事を辞めてからは、まだ次の目途が立っていないので、時間があるので旅行しているだけなんですよ。
    なので、建設的な行動力は、もうゼロに近いですよ。
    ただ、まあ折角のフリーなので、マイペースで行こうと思っています。
    あ、これからもまた、ブログにもお付き合いくださいましです。
    コメントも、ありがとう!
    ブログを開いてみて、ビックリというか、うれしいビックリでしたよ。

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