平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(615)凡凡列車(15)

凡凡列車の8日目。
3月20日。
「南三条」にあるコンフォートホテル札幌で迎える札幌の最後の日。
そして、青春18きっぷ使い切りの旅の最後の日。
1階のフロントの横にある食堂で朝食を食べる。
おにぎり、ウインナー、ジャーマンポテトなど、それで十分だ。

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9時ごろチェックアウト。
外に出ると粉雪が舞っている。
みゆきさんのコンサート一会で歌った「六花」の時の振り付けを思い出して、凡も真似をしたくなった。
あれ、可愛かったんだ と、そんな話は見てない人は分からないので先へ進みます。
一旦、地下鉄で札幌駅まで行って荷物を預け、そしてまた地下鉄で中島公園まで移動。
中島公園は街中よりも雪が残っていて、真ん中にある池もまだ凍っていた。
どのくらい凍っているのかと石を投げてみようかと思ったが、雪が積もっているので石が探せなかった。

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ここへ来た目的は、北海道立文学館に行ってみようと思ったからです。
到着したのは開館と同じ9時30分。
一般展示と特別展示があって、ちょうど特別展示は「さとぽろ発見」だった。
ここでも、さとぽろだ。
一般展示で面白かったのは、作家の直筆原稿を見ることができる引き出しだしだ。
厚さの薄い引き出しに原稿用紙が1枚入れてあって、その上にアクリルの板で触らないように保護してある。
引き出しを開ける楽しみもあり、間近で見る楽しみもあって、良かったが、ただし、下の方はしゃがまないとダメなので、足と腰が痛く見るのが辛い。
20名ぐらいの作家の原稿があったかな。
特別展示の「さとぽろ発見」は、これも面白かった。
特に版画が民芸調かな、趣がある。
それに、北海道大学の学生の創作に対する意欲の高さに感心した。
完全審査なしの展覧会なんていう実験的なこともやってるし、面白い。
それと、映画帝都物語にも登場する學天則という人間型のロボットを作った西村真琴さんという教授も後半参加していたのは興味深かった。

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(さとぽろの版画)
客はほとんどいなかったので、ゆっくりと見ることができました。
さて、そろそろ帰ることを考えよう。
最後の札幌を名残惜しく感じながら歩く。
ああ、みゆきさーん。
凡はもう行っちゃうよ。
本当に大阪に帰っちゃうんだからねー。
何てことを言ってみても、みゆきさんは、今は東京に住んでいるんだから、このセンチメンタルなつぶやきは、無意味である。
それにしても、札幌は地下街が発達していますね。
狸小路の下にも地下街があるし、大通りから札幌駅までも地下街で移動することができる。
やっぱり冬の寒い街は地下街なのだろうか。
11時45分ごろ、札幌駅のグルメゾーンのようなところで早めの昼食をいただく。
北○(きたまる)さん。
黒カレイの煮付け定食を頂いた。

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そしてホームに上がった。
するとホームに立ち食いのそば屋がある。
お昼を食べたところだけれど、どうにも食べたくなって、電車の時間を気にしながら急いで食べる。
たぬきそば。
北海道もたぬきといったら、天カスなんですね。
ただ、このたぬきそばなんだけれど、正油味で甘い味付けをしている。
これが意外と美味しかった。

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みゆきさんもホームで立ち食いそばを食べることがあるのだろうか。
札幌に住んでいたときは、もし飛行機での移動なら、札幌駅から電車に乗るだろうし、ホームでそばを食べたことがあっても不思議じゃないものね。
列車の移動でも札幌から東京へ行くにも札幌駅を利用する。
きっと食べてるな、立ち食いそば。
でも、どのホームだろうね。
最後の汁をすすったら、空港行きのエアポートライナーがホームに着いた。
凡は指定席に乗り込む。
帰路は少し贅沢に行こう。
指定席は、2席2席のロマンスシートなので楽チンだ。
値段は乗車券だけなら1070円で、指定を入れると1380円。
普通席を見ると、立っている人がかなりいたので、これは正解だったかもしれない。
旅の途中で、帰路は何となく飛行機で帰ろうと考えていた。
それは、マイルが余っていて、特典旅行で乗ればタダだという理由もある。
なので、普通に乗るならタダである。
でも、帰路は少し贅沢に行こうと思う。
今回は追加料金を払ってプレミアムにしよう。
北海道と伊丹なら飛行時間も長いのでプレミアムにする価値がある。
ANAのカウンターでプレミアムにクラスが空いているかを聞くと大丈夫とのことで、お願いをした。
差額料金9000円。
お土産を買ってから、プレミアムクラス専用の手荷物検査を通過して、プレミアムクラスのラウンジに行く。
北海道限定の札幌クラシックビールと、もう1つこれも北海道限定のビールを頂く。
それと青汁1杯。

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取り敢えずはこの辺で止めておこう。
何しろ機内でも飲まなきゃいけないのであるから。
帰路のフライトは、
ANA984便。
14時45分千歳発。
16時45分伊丹着である。
さて、搭乗時間が来たので乗り込むと、凡の横は中年のサラリーマンのようだ。
席は新しいシートなのかな、結構隣との境がきっちりとしていてシートの独立感もある。
さすがプレミアムシートである。
ただ、プレミアムシートにはスリッパが付いていて、
おっさんがスリッパに履き替えると匂いが気になる。
でも、凡の隣の人は靴のままだった。
さて安定飛行に入ったら、機内サービスが始まった。
これを待っていたんだものね。
凡の乗ったフライトはお昼過ぎの時間なので機内食は食事ではなく茶菓というか軽食だ。
運ばれたものは2段になっていて1つはサンドイッチなどの軽食と、1つはクッキーなどのスイーツになっている。
このスイーツは、凡も食べなかったが、そういう人も多くて、今回のフライトの全員がお土産として持って帰っていた。

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(メニューの説明を読むのも楽しい。)
さて、軽食の方の箱だけれど、これだけでも立派なアテになる。
凡はまずスパークリングワインをお願いした。
このスパークリングワインは最高だ。
凡はたまに、昼間に空を見上げる。
すると飛行機が飛んでいるのを見ることがある。
そんな上空の飛行機の中のスパークリングワインを想像してみる。
飛行機を透かして見たら、スパークリングワインは、そら高く空中にポツリと浮かんで、とてつもない高速で飛びながら移動している。
下から見上げたら、とてつもない状態にスパークリングワインは存在しているのである。
そのスパークリングワインを凡はまさに今いただいているのである。
こんなスパークリングワインは特別以外の何物でもないだろう。
そして、特別なものは美味いのであります。
そして、次は赤ワインだ。
これもまた、ほどよい渋みもあり、美味しいワインだった。
そんでもって、次は白ワインである。
やや注文するのが恥ずかしかったが、北海道伊丹間なら、時間もあるし、注文しても不思議じゃないだろう。

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(ドリンクのメニューも、見ていると時間を忘れる。)
そして、何かお飲み物の追加はありませんかと言うので、日本酒ときのこポタージュスープをお願いする。
最後の最後まで、凡はタダのものを飲みまくったのであります。
何故か隣の男性が凡にRemanのフォンダン・ビスキュイ・スイートというのをくれた。
食べると実に旨い。
でも、どうしてくれる気になったのだろうか。
不思議である。

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(隣の男性がくれたチョコ味のクッキー。)
さて、今回の青春18きっぷ使い切りの旅は、無事5日分を使い切って、みゆきさんの縁の地にも行きまして、そして最後は豪華にプレミアムクラスで帰ってきたのであります。
自宅までの大阪モノレールでは、飲みすぎたのかな。
席で爆睡してしまった。
門真市が終点で良かったです。
起こしてくれた車掌さん、ありがとう。

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sansanpopo@tairabonzou.jp
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コメント

  1. ゆけむり より:

    お~、帰りは豪華にプレミアムクラスですか?
    良いなぁ~
    羨ましいなぁ~
    ラウンジで軽く一杯、そして機内でも優雅に白ワイン
    そして更に赤ワインなんて、かなりリッチな気分だったでしょうね!

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、ゆけむりさん。
    そうなんですよ。
    札幌、伊丹間は距離が長いので、プレミアムにしたら値打ちあるんじゃないかと思ったんです。
    ここで格好良く決めるんだったら、機内でスパークリングワイン1杯飲んで、それで余裕な表情で本でも読んでたらいいんでしょうけれど、そこは貧乏人の悲しさで、飲みまくりましたよ。
    でも、追加、追加で頼むのは、格好悪いというか、恥ずかしいんですよね。
    なんですが、そこはさすがANAの綺麗なお姉さんは、笑顔で持ってきてくれるんです。
    おまけに、さらに追加はいかかですかと言われたら、素直な私は追加してしまいます。
    そのせいで、帰路のモノレールでは爆睡して駅員さんに起こされるという、これまた格好悪いことになってしまいました。

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