平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(614)凡凡列車(14)

凡凡列車の7日目。
3月19日。
近代美術館を見つけられなかったので、それは諦めてホテルに向かうことにした。
地下鉄で札幌駅まで戻って、コインロッカーの荷物を出す。
そして、またホテルのある西11丁目駅まで戻ってくる。
今日のホテルは、コンフォートホテルだ。
このホテルはチェーン店で、前に東京で泊まったことがあるので安心だ。

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そして今回は少しばかり嬉しい。
何故なら、コンフォートホテルは「南3条」にある。
要らない説明かもしれないが、みゆきさんの歌に「南三条」という歌がある。
いい曲なんですよね。
さてチェックインして部屋に入って、窓を見て驚いた。
何と部屋の窓が自分で開けられるようになっているのだ。
これは危険じゃないか。
凡の部屋は9階だよ。
もし、酔った勢いで、ヒューン、ドシンなんて落ちたらどうするのよ。
思わずカーテンを閉めた。
この恐怖感を何とかするには、窓を見ないようにするしか方法がない。
部屋は機能的であるけれど、多少建物が古いのだろう。
エアコンの調節も強弱のボタンをガチャンと押し込む方式だ。
その他にも古さを感じるところはあるが、凡は古いことは気にしない。

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(壁の空調のボタンが旧式で良い。)
さて、札幌の最後の夜だから、美味しいものを食べたい。
それで思いつくのがジンギスカンだ。
ただ、1人じゃお店に入りにくい場合もある。
そこで作戦である。
ちょっと早いけれど今から行こう。
大抵のお店は17時開店だ。
だから17時過ぎにお店に行こう。
それなら空いている。
空いているから1人でも気兼ねをしなくて済む。
そして、店が混みだすころに会計することになるので、お店の人も喜ぶだろう。
そう思って、ホテルを出て、取り敢えずは、すすきのに向かって歩く。
一応の予定は南6条西4丁目にある「やまか」さんというお店だ。
これも札幌駅の観光案内所でパンフレットを貰ったときに、お姉さんに聞いた店だ。
ただ、このあたりはジンギスカンのお店も多いので、もし良い店があったらそこにしようとも思う。
店の前まで来たら、通りに面したところがガラス張りになっていて、中の様子が見えた。
カウンターに中年の男性が2人いる。
計画通りに空いている。
他にこれと言ったというか、入りやすい店もなかったので、ここにしよう。
因みに近くにあった有名店のだるまさんは既に行列ができていた。
でも、15年ぐらい前に行ったときに、予想より高い金額を請求された記憶があるので入る気はなかったのですが。
なので、やっぱり予定通りに「やまか」さんにしよう。
ドアを開けて1人だと言うとカウンターを案内された。
そして大きなビニール袋を渡されて服とかを入れろという。
匂いが付くからだ。

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まずはサッポロクラシック。
そしてジンギスカンは、最初は3種類の肉の盛り合わせがおすすめだというので、それにした。
生ラムと特上肩ロースのラムと特上肩ロースのマトンのセットだ。
マトンは臭いかと問うと、それほど臭くないという。
なら、それでいい。
すると、まず炭の入った七輪を持ってきてカウンターに置いた。
いこった炭を見たら急に食欲がわいてくる。
そして、肉である。

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生ラムは、これは文句なく美味しい。
臭みと言うものがまったくなくて、柔らかい。
特上肩ロースのラムもまた臭くなく美味い。
そして、特上肩ロースのマトンは、匂いはどうかなと思ったが、若干マトンの匂いだけれども、想像したよりも全然匂わない。
大阪のスーパーで売られているマトンとは大違いだ。

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結構、炭の火力が強くて、次々に焼いてはビールを飲む。
これは楽しい。
カウンターの男性2人の前には女主人だろうか、カウンターの前に椅子を出して座って酎ハイか何かを飲みながら談笑している。
これは客商売としてどうなのかというような気持ちは起きなかった。
凡はラムを焼くのに嬉々としていたからね。
食べながらも男性と女店主の会話が聞こえてくる。
焼いて食べているのはラムだ。
ラムと言うのは生後1年未満の羊の肉のことだ。
後で知ったことだが、ニュージーランドでは4~8か月で出荷するそうです。
そんな話をしていたと思ったら、女店主が「可哀想やねえ。」と言う。
「それをあんたが売ってるんや。」と突っ込みたくなった。
とはいうものの、可哀想というのも分からないではない。
でも、凡は欲を持ってしてガンガン食うのであります。
それは美味いからである。
店の奥にはテーブル席が並んでいた。
その後、店に来たお客の対応を見ていたら、テーブル席は予約で満杯だそうだ。
やっぱり17時来店作戦は正解だった。
盛り合わせを食べ終わったら、追加をした。
生ラム、これは札幌というか北海道でしか味わえないから食べなきゃね。
そして、数量限定と書かれたラムのサーロインと特上肩ロースのラム。

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(これはサーロイン。)

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店内には可愛いスタッフもいる。
ただ、少し無口なのだけれど、注文を取るときは、少しだけ笑顔になる。
そして、サーロインは、片面10秒、裏返して10秒で食べろと言う。
やってみたら、これも柔らかい。
まだまだ食べることができるのだけれど、このまま続けるとビールの飲みすぎでヘロヘロになってしまう。
なので、このあたりでお会計。
肉と野菜とビール4杯で、6180円か6810円だった。
店を出ても、何となく夜のサッポロが楽しい。
ブラブラと風に吹かれて歩きたい気分である。
街のそこここに綺麗なお姉さんがいる。
素敵な街である。
とはいうものの、凡1人では女の子のいる店に行く勇気もなく、フラフラと狸小路まで戻ってきた。
最後のシメにご飯粒を食べたい。
回転すしを探したが、すしざんまいさんはいっぱいで、そのほかの店は見つけられずに、狸小路まで戻ってきた。
そこで、ちょっと気になっていた店に行ってみることにした。
上等な店ではない。
でも、大阪にはない店だ。
「みよしの」さん。
店の前のショウウインドウを見ると、兎に角安い。
カレーが300円だ。
凡はと言うとカレーと餃子のセットになった「みよしのセット」470円にした。

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味の感想はというと、ギョーザはフニャフニャで少し残念。
カレーは野菜の細切れとひき肉が入っていて特徴のない味で、且つ熱々ではなかった。
ただ、癖のない分、300円の安いカレーとして虫押さえ程度に食べるなら、ありか。
シメも終わったのでホテルに帰ろう。
コンビニで、ビタミンと書かれたカステラがあったので買って帰った食べてみたが、何かカステラではないような気がした。

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今夜が、旅行の、そして札幌の最後の夜だと思うと少し寂しい。
明日の午前中は観光をして、午後からは空港へ向かおう。

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sansanpopo@tairabonzou.jp
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コメント

  1. ゆけむり より:

    昼間の味噌バターコーンに続き、今度はジンギスカンですね!
    やはり北海道に来たら、ジンギスカンが食べたくなりますよね
    こちらでは色々な部位を堪能されたようですね
    ラムのサーロインなんてのは食べた事ありませんが、レアで食べるのですか?
    あ~、七輪で焼いたジンギスカンなんて、煙の良い匂いで絶対美味しいでしょうね~
    食べたいですよ!
    ちなみに有名なだるまはイマイチなんでしょうか?
    〆に狸小路でカレー&餃子ですか?
    なんだか凡蔵さんらしいチョイスですね!
    あ~、記事を見ていたら、自分も札幌に行ってフラフラ食べ歩きがしたくなってきちゃいましたよ(笑)

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、ゆけむりさん。
    札幌に来たら、やっぱりジンギスカンに行ってしまいました。
    大阪にもジンギスカンのお店があるのですが、肉が全然違うんですよね。
    臭みがまったくない。
    でも、1人だとお店に入りにくいんですが、今回の5時入店作戦で気軽に食べることができました。
    ラムのサーロインは、私も初めてなんですが、柔らかかったです。
    店員さんも、軽く炙るぐらいと言ってたのですが、でも私はちょっと焦げたぐらいがいいんですよね。
    でも、今回は店員さんのオススメの焼き方で食べました。
    だるまさんは、有名店ですよね。
    でも、これは15年ぐらい前の話になるのですが、すごく美味しく頂いて、会計をしたら、メニューの値段の合計より、はるかに高かったんです。
    でも、そのまま納得いかずに払いました。
    店員さんに言おうかどうか迷いまいしたが、その迷うこともイヤなんですよね。
    札幌は、やっぱり良いですよね。

  3. ゆけむり より:

    えっ、メニューの値段の合計よりも、はるかに高いってのは納得いきませんよね
    多少多く取られるぐらいならまだしも、はるかに多いのはダメですよね!

  4. 凡蔵。 より:

    ありがとう、ゆけむりさん。
    そうなんですよ。2倍とまでは、いかなかったんですが、ホテルに帰ってから計算しても、やっぱり違うっていう感じで。
    たまたま店員さんが他意なく計算間違いをしたのかもしれません。
    でも、その場で再計算してくれと言わなかったのは私ですし、現金その場限りやし、諦めました。

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