平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。
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散散歩歩。(458)アイラブユー・ほたえてくれ!みゆきさーん。(145)

11月の18日。
いよいよ、みゆきさんに会いに東京へ行く日。
着替えなどの支度はミニボンがキャリーに詰めてくれている。
当日の朝、シャワーをして着替えをする。
上は紺色のチェック柄のシャツに、下はGパンだ。
Gパンというと、洗いざらしで素肌に直にはくものだ。
でも、凡の手が止まる。
Gパンを両手で手に持ったまま少し考えて、やがて、暖かいステテコを取り出した。
そして、首を傾げながらはく。
これでいいのか。
Gパンに暖かいステテコは、これでいいのか。
勿論、見た目も格好悪い。
でも、見た目のことではない。
恋するみゆきさんに会いに行くのに、Gパンに暖かいステテコをはいていいのかという凡への問いだ。
一所懸命にステージで演じているみゆきさんを、ヌクヌクのステテコとGパンで見ていいのか。
それが、恋する人に会いに行くもののすることだろうか。
しばらく、暖かいステテコを持ったまま、突っ立っていた。
でも、仕方がない。
もう、それほどには無理なことが通じないお年頃。
ここは、大事をとってヌクヌクステテコで行こうと、Gパンを履こうとした時に、ミニボンがそれを見て言った。
「あんた、そんなんはいて行くん。」
「、、、待っている間、寒いかもしれへんし、、、、。」
「みゆきさんに会いに行くのに?」
「、、、寒いかもしれへんし、、、。」
そう答えて、Gパンを上まで上げた。
「何ぞ事があったとき」のために、折角、ミニボンが、新しいパンツを用意してくれたのにね。
思い出してみると、前にみゆきさんのコンサートに行った時も、ヌクヌクで行ったのかもしれないな。
同じようなことを書いた記憶がある。
同じようなことで考え、同じような結論を出しているんですね、
進歩ゼロ。
大阪モノレールで、伊丹空港に行く。チェックインを済ませて。
さて、往路の飛行機はANA020便、10時発の11時10分着だ。
B777—200の窓際3席の通路側だ。
しかも、予めスチュワーデスさんの目の前の席を予約していた。
ここは足許がゆったりとしているので楽なんだ。
出発までの間、座席で見ると話にスチュワーデスさんの仕事を見ていた。
この時、普通の気の抜けた時というのは、自然とやや下を見ていることがおおいのじゃないだろうか。
でも、その自然な視線の方向には、スチュワーデスさんの薄い黒のストッキングの足があった。
その時だ、凡はスチュワーデスさんの視線を感じた。
「いやいやいやいや、そうじゃない。凡は決してスチュワーデスさんの足を見ていたのじゃない。ただ、視線がそこにあっただけで、焦点すら合わせていなかったんだ。」
そう言いたかった。
でも、仕方がない。
そして、離陸するために滑走路を走り出すのに合わせてスチュワーデスさんが、向かいの席に座った。
さあ、どうする。
さあ、どこを見るのよ。
さあ、スチュワーデスさんのどこの部分を見たらいいのですか。
いや、見る必要はないし、見たいけれど、見ようとは今は思っていない。
でも、目の前にスチュワーデスさん。
自然な目の力の入れ具合なら、自然とやや下方向となって、スチュワーデスさんの膝のあたりに視線が向くだろう。
しかし、これは危険だ。
何しろスチュワーデスさんはスカートをはいている。
これは誤解をされることになるだろうう。
なら、少しばかり上を向こうか。
でも、そこはバスト。
これもダメだ。
なら、もう少し上を向いたらどうだ。
そこは顔。
1番誤解の危険はないものの、やや恥ずかしい。
なので、仕方なく目をつむった。
しかし、目をつぶったのはいいが、眉間に皺をよせて、口をへの字に曲げていては、これは顔が疲れる。
とはいうものの、目をつむって笑っているのも、おかしいか。
そんなことで悩むうちに、スチュワーデスを見たり、目をつぶっって難し良い顔をしたり、笑ってみたり、天を仰いだりと、意外にも窮屈な時間となってしまった。
はー、疲れる。
とはいうもの、スチュワーデスさんが側にいるというのは、少しばかり嬉しいもので、目をつぶってはいるものの、見ていたのである。
すると、スチュワーデスさんは花粉症なのか、しきりに鼻水を気にしているようだ。
とはいうものの、スチュワーデスさんは、皆んなから注目されている存在。
それとはなしにみんなが凡のように見ているのだ。
それはスチュワーデスさんも感じているのだろう。
しきりに鼻水のチェックをするのだけれど、指先でチェックなんとことはしいない。
鼻の穴に指を突っ込んでいるスチュワーデスさんがいたらビックリしちゃうよね。
でも、ティッシュで鼻をかんだりはしない。
ずっと鼻水は出っ放しだものね。
その点、花粉症の鼻水は厄介だ。
そんなスチュワーデスさんの鼻水のチェックの仕方。
指の第2関節と第3関節の間の指の腹を、そっと鼻の穴に当ててチェックをするのだ。
スチュワーデスさんも大変だね。
綺麗に見せるというのは、それなりの苦労がいるんだね。
そうだ、みゆきさんは、鼻水をチェックするとき、どうするのかな。
指の腹ではしないと思うな。
でも、きっと綺麗なチェックの仕方だと思うね。
右手をさっと頭の上に上げるよ。
その手には赤いハンカチが握られていて、ヒラヒラって振るんだね。
当然みんなはハンカチを見るよね。
そして、その隙に左手で鼻水をチェックを。
そうじゃない。
それじゃ、手品師だ。
どんな方法かは知らなけれど、兎に角綺麗なんだな。
そうしているうちに、飛行機は着陸態勢に入るというアナウンス。
すると、反対側の席から子供の鳴き声が聞こえてきた。そして、その鳴き声に反応した凡の筋の後ろの方で、別の子供が泣き出した。
泣くというのも伝染するんだね。
普通ならやかましいなと思うのだろううけど、凡は何故かその鳴き声が心地よかった。
それで、気がついた。
これはシンクロだ。
今回の夜会の前に発売されたCD「問題集」に収められている曲、そして前回夜会工場で歌った曲、「産声」。
この子供の声は、まさしく産声じゃないか。
つまりは、これから始まろうとしている新しい人生を象徴しているのだ
新しい人生。
みゆきさんとの出会い。
そして高らかに歌うラブソングは、あたかも産声のように自分のよう思いを伝えたいという原動力に満ちている。
「オギャー、オギャー、オギャー、みゆきさん大好きです。」
「オギャー、 オギャー、オギャー、あたしも凡ちゃん大好きよ。」
なんてさ、なんの躊躇もなく、何の恐れもなく、自分の欲望をさらけ出せる。
赤ちゃんって、すごいね。
凡なんか、幼稚園の頃から人の目を気にせずにはいられなかったよ。
今回の東京では、きっといいことがまっているに違いないよ。
そんなことを考えていたら、ロクシタンのハンドクリームの香りがした。
スチュワーデスさんが飲み物の後片付けを終えて、着陸態勢に入った。

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(18日はファンクラブで取ったチケット。H列だから、結構前の方ということで、うれしい。)

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(19日は、TBSのメルマガで当選したチケット。後ろの方だけれど、それでも1階だから、これも嬉しい。)

コメント

  1. 北のトド より:

    H列かなり前ですね。みゆきさんの表情肉眼で読み取れそう。私は明日25日出動しますが、2階のはじです。ブログ読みまくり予習は十分。凡さんの感想を事前に知りたいような読まないほうがいいのか。     
    「個が集団を捨てる」ことを、このタイミングで世に問うことの意味を正面から捉え切れてる感想は少ない。勿論、みゆきさんは受手のレベルで楽しめるよう十分配慮しているのでしょう。わかる人にしかわからない合言葉。私も受け止めるきれる自信はありません。

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、北のトドさん。
    25日楽しみですね。
    私がコメント書いているのが12時回っているんで、今日という事ですか。
    ひょっとして興奮してまだ眠れていないんじゃないですか。
    私は「捨てる」ということしか知らなかったので、なるほどっていう感じで新鮮したね。
    その感想は、後でブログにアップしようと思っているのですが、書くのも勇気が要りますよね、アホなこと書いてるなとか思われないかなと思ってしまう。
    それにネタバレしないように、少しだけ書こうと思っています。
    それよりも、同じ空間にみゆきさんがいるんだという、その同時感、同場所感で、もうメロメロになりました。
    そして、みゆきさんが素敵で素敵で。
    北のトドさんは2階ですか。
    それはちょっと残念。
    でも、ステージ全体の構成や、ストーリーの流れは2階とか後ろで見る方が解り易いです。
    私も2日目に後ろで見ましたが、1日目では左端が見えなかったのですが、2日目に、このセットはこうなってたんだと、その時に始めて知りました。
    いずれにしても、そんなことよりも、とにかく夜会に行けるというそれだけで、幸せというものですよね。
    今日の夜、すてきな時間を過ごされることを願っております。

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