平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

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散散歩歩。(345)日光と東京ツアー(2)

伊丹空港7時5分発、羽田行。ANA962便。
B777-200の座席配列は、3-4-3だけれど、最後尾の方の数列は2-4-2と窓際が2席となることを前回に東京へ行った時に知ったので、今回もその2席を選んだ。
エコノミーのシートは幅が狭いですよね。
もう少し広かったらなあ。
隣に肥えたオッチャンが座ったなら、最低だよ。
と肥えた凡が呟いた。
機内サービスは、初めてコンソメなるものを注文した。
少し薄めだけれど、高級そうな味である。
ジュースやコーヒーは、言ってもドリンクだ。
コンソメはスープだからね。
スープは食事だ、これは間違いなく。
しかも、西洋料理である。
西洋料理というのは、贅沢な料理だと凡は子供のころから思っている。
東京へ向かうジェットの機内で、贅沢な西洋料理を満喫する。
「エクセレント。」微かに笑みを浮かべながらね。
これから始まる旅への期待を隠しながら、窓の外の淡い雲を眺めた。
「グッドモーニング。」
コンソメの紙コップを、やや持ち上げて飛行機の旅に、御挨拶。
さて、スープの後のメインディッシュは、何だろうなと空想したら、機体は着陸態勢に入った。
スープだけのブレックファーストは、エコノミーの小市民には、丁度いい具合ではあります。
さて、これからが問題だ。
羽田から、どうやって浅草へ行くのか。
東京を知らない田舎者は、こんなことが解らない。
アイフォンの路線案内で調べると、モノレールで浜松町まで行って、何とか線で浅草まで行けと出る。
とはいうものの、その何とか線が、何なのか、どこなのか分らない。
とりあえずモノレールに乗ろうかと思ったら、案内所があったので尋ねると、羽田から浅草までの直通の電車があるという。
それなら、乗り換えがないので間違いがないだろう。
なので、その電車に乗り込んだ。
座って表示を見たら、浅草まで結構な駅の数があった。
東武特急の時間は調べてあって、出来たら9時30分の「けごん」に乗りたい。
時計と睨めっこしながら、乗っていたので、東京なのだけれど、東京の雰囲気を味わえない。
ぎりぎりで浅草に着いたら、これまた東武の駅までが遠い。
小走りに走って駅に着いたら3分前だった。
「セーフ。」
けごん7号。
車内は、お客様も少なく快適だ。
シートの横幅もゆったりとしていて、お弁当を置くテーブルのスペースにも余裕がある。
この特急には、電子レンジでチンだけれど、簡単な料理を提供する車両もあり、これはずっと続けて欲しいですよね。
チンであると言っても、旅の愉しみの1つでもある食事が出来る電車は、いまでは貴重だものね。
出来るなら、コックがいる車内調理が理想だけれどもさ。
JRでも食堂車が復活してくれることを切に願う凡でありました。
さて、車内販売が回ってきたので、せっかくの旅なので、お弁当を買おう。
わっぱめしや、牛肉弁当など3種類の弁当があって、どれにしようと迷っていたら、弁当の中身の写真を見せてくれた。
これは良いですね。
お勧めを尋ねると、他の弁当はJRでも売っているが、「なつかしの18品目弁当」は、東武だけなのでというので、これに決定。

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宇豆基野ゆば工房というところが作られているようです。
弁当の名前から、大したことないんだろうなと思って蓋を開けると、これが中々のものである。
料理の説明が入っているのもいいね。
シートに座って、なるほど、これがこれなんだね、などと説明書を見て、1つ1つ答え合わせをしながら食べるの
も、また旅のゆったりとした時間の愉しみだ。
揚げ湯葉、湯葉の含め煮などの、名物料理が織り込まれているのも、旅情がかき立てられるというものでありまして、ちょっと嬉しい献立だ。
「うん、よし。名物料理を食ったぞ。」
そして、18品目という品数も嬉しいが、何よりその1つ1つが、しっかりとしているのだ。
玉子焼きなども、薄っぺらい板状の玉子焼きが入っているものが多い中で、この弁当にはしっかりと大きい厚焼
き玉子が、まさしくドーンと弁当の奥に納まっている。
1口では食べられない大きさだ。
その他の具材も、それぞれしっかりとした大きさがあり、説明書きと見比べて食べるのが、より楽しくなる。
写真では隠れているけれど、鮭なんかも、しっかりとしてるんだねこれが。
兎に角、弁当箱にギューっと詰め込まれているのが、宝箱のように楽しいお弁当でありました。
大いに弁当を楽しんだ凡は、車窓の風景に目をやる。
高級なシートで、冷房の効いた車内で、眺める風景は、どこかまだ知らない土地へ来たという実感がわかないまま、中途半端な気分で目の前を流れていった。
さて、2週目の車内販売が回ってきた。
今度は、アイスクリームを注文。

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ジャージー牛乳は、少し濃いめの味なので、アイスクリームにしたら美味しいだろう。
電車の中でアイスクリームを食べるなんてことは、夢みたいだね。
しかも、ちょっと小さめのカップが高級感があって、贅沢旅行を演出してくれる。
東武特急の車内で、今日の愉しみの半分はやりおえた満足感を感じていた。
もう車内でやることが終わったなというころに、日光へ到着した。

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(日光駅に着いた「けごん」)

コメント

  1. ゆけむり より:

    羽田からは京急で行けば良いのにって思っていましたが、なんとか京急で無事行かれたようですね!
    東武のスペーシアで行かれたようですが、乗った事がないので羨ましいです・・・
    車内にチンで簡単な料理を提供する車両があるってのも、なんだか嬉しいですよね~

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、ゆけむりさん。
    そう京急っていうのですね。
    東京は、線が多くて、どうも乗り換えが難しいし、呼び名も沢山あって、ややこしいです。
    アイフォンの路線案内では、どうしてもモノレールを使うように表示されるんです。
    でも、案内所の方が、こっちのほうが直通だと教えてくれたので。
    時間的には、どっちが早いんでしょうね。
    スペーシアは、快適でしたよ。
    また、乗りたいです。

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