平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(341)冷しゃぶ。

暑いですねえ。
これって、もう夏って言っていいのかな。
こんな時は、ひんやりとした「冷しゃぶ」が食卓に上ることも多いのじゃないでしょうか。
あれって、美味しいですか?
凡はどうも、あの冷しゃぶという料理に疑問がある。
「美味い。」と感じたことがないのです。
たまにミニボンも作ることがある。
御膳に乗った冷しゃぶを見て、「冷しゃぶか。」とココロの中で残念に思っていると、ミニボンが「冷しゃぶは、好きちゃうねんな。」と言った。
ミニボンは、凡が冷しゃぶという食べ物を、それほど好きでないことを知っている。
それなのに、わざわざ作って、凡が好きでないことを確認する。
どういうことなの。
たまにこういう無意味なことが起こるのでありますが、凡に料理を作ってくれるなんて人はミニボンしかいないので、まあ、仕方がないということなのであります。
さて、その冷しゃぶだ。
大きめのサラダボウルか深皿に、レタスやキャベツ、玉ねぎなどの野菜をたっぷり敷き詰めて、そこに豚か牛の薄切り肉を沸騰したお湯かだし汁に、まさしくしゃぶしゃぶとくぐらせて、それを冷水で冷やす。
それを先ほどの野菜の上に乗せて、周りにミニトマトなどで色合いを添える。
こんな感じで皆さん作られているのじゃないですか。
如何にも涼しげで夏の暑い日には、見た目は食欲の出る1品であります。
とはいうものの、その味というか食感が問題なんだ。
風呂上りによく冷えたビールを喉にいっきに流し込んで、さて件の冷しゃぶを箸で摘まみ上げ、ゴマダレかポン酢につけて口に入れる。
「硬い。」
まず、その肉を噛んだ時に、そう思う。
冷水で〆ているので肉が硬くなるのは解る。
それに、肉が硬いのは、凡はそれほど嫌じゃない。
でも、その硬くなった肉を咀嚼しても、焼いた肉を噛んだ時ほどの旨味を感じないのです。
これは凡の味覚が鈍感なのかもしれないけれど。
でも、ここまではまだいい。
1番問題なのは、肉の脂身だ。
これも冷やされて固まっている。
口の中に入れると、その固まった脂身の食感が気持ち悪い。
ややザラッとした固まった脂身が、口の中に入れても、すぐには解けずに暫らく口中にとどまっている。
ナンセンス。
溶けない脂身を口の中に入れたまま、モグモグと口を動かす。
動かすけれども、まだ解けずに口の中にある。
どうも、無意味な時間と行為だ。
仕方がないから、ゴマダレの旨味をモグモグと噛んでいる間に既に呑み込んでしまって、味の無くなった、まだ溶け
ていない脂身と硬くなった赤身を、どうも納得のいかないまま飲み込むことになる。
この冷しゃぶを、ゴマダレを絡ませて、電子レンジでチンしたらダメかなという気持ちも出てくるのでありますが、それは言っちゃいけないだろう。
でも、溶けない油は、納得がいかないものであります。
脂もしくは油というものはね、口の中で溶けるから美味しいんだ。
油の旨味を感じるには、液体でなきゃいけない。
その油が、塩や酢、砂糖などの調味料と混ざり合った時に、人に感動を与える食材となるのであります。
高温に熱した中華鍋に、油をたっぷり入れて、包丁の腹で「パン。」と叩いて潰したにんにくを入れる。
食欲の湧く香りが油に移るのが堪らないのよね。
そこへ薄く切った豚肉を投入して、いっきに炒め揚げよう。
仕上げにオイスターソースや醤油などの調味料を回しかけると、「ジャン。」と如何にも元気の出る香りが鼻孔にはいる。
「さあ、たべるぞ。」
そんな勢いが好きだ。
口の中に入れると、
そっちの方が、豚肉を食べるということにおいて、誰でもが好きなはずであり、美味しいと感じるはずなんだ。
夏の暑い日でも、そんな料理の方が食欲が湧く。
だから、冷しゃぶという豚肉の調理方法は、どうも納得がいかない。
わざわざ、気の抜けた味になるように調理をして、どうするのよ。
料理というものはね、食材をさ、より美味しくする行為であるはずなんだ。
それなのに、どうして冷しゃぶなんて料理が、消えることなく残っているのか。
もっと美味しい調理方法があるのに、わざと気の抜けた調理をする。
自虐的調理方法。
なのであるのだけれど、今日もどこかの家庭で冷しゃぶが作られようとしています。
みなさん、あれを美味しいと思っているのですか。
それを知りたい。
そして、凡の家庭でも今年の夏には、何度か冷しゃぶが食卓に上るだろう。
そして、ミニボンが聞くのである。
「冷しゃぶ嫌いやったよね。」
(追記)
冷しゃぶの、柔らかく仕上げる調理方法もあるようです。
50度のお湯に、脂身の少ない肉を投入して、ほぐした後は、かき混ぜないで、沸騰させるそうです。
そして、それを冷水じゃなくて、常温の水で粗熱を取って、冷蔵庫で冷やすと、柔らかい冷しゃぶができるそうです。
ネットでも紹介されているので、検索されてみてはどうでしょう。
でも、凡が見たそのホームページでも、脂身は固まるので、赤身の多い肉を使うとよいと書かれていました。
やっぱり、冷しゃぶは脂が固まるんだ。
つまりは、やっぱり意味の解らない料理ということである。

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