平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

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散散歩歩。(313)鎌倉アンド東京。ちょっぴり、みゆきさーん。

下品な行為であることは解っている。
やらない方がいいってことも解っている。
でも。
でも、好きだから、出来るだけ近くに行きたいっていう気持ちは、紛れもなく欲望として凡のこころの中にある訳で、その感情は誰かを好きになった人には、大小の差はあれ誰でもが持っているものじゃないだろうか。
それをするか。
それをしないか。
別に家の中を覗こうという訳じゃない。
ずっと居座る訳じゃない。
ほんの10秒でいいから、みゆきさんと同じ空気を吸いたい。
同じアスファルトで靴の底を減らしたい。
同じ桜の花を見て、綺麗だなあって眺めたい。
ただ、それだけなんです。
それだけで、みゆきさんを近くに感じられるし、前向きに生きられる。
前にも、通行人になったことはあるけれど、それは昼間だったんですね。
でも、今回夕方に行きたかったのは、家にともる灯りを見たかったから。
昼間だと、誰かいるのかもしれないけれど、誰もいないかもしれない。
灯りがともっていたらね、誰かいるんだって、ひょっとしたらみゆきさんが居るんだって感じられるから。
そんな気持ちでもって、また行ってきました。
のですが、どうもミニボンが機嫌が悪い。
疲れてるって表情100%で、ブツブツと、ファンとして、こんなことしたらアカンとか、マナー違反だとか、嫌だとか、やりたくないとか言うんです。
それは、そうだけれど、もう近くまで来たんだから、今言わなくてもいいじゃない。
そんな嫌な雰囲気で、家の前まで来ると、果たして灯りがともっていた。
なんと優しい光なんだろう、カーテン越しに漏れてくる光は、どんな傷も癒してくれる暖かさがあった。
そして、合掌。
「みゆきさんに、会うことができますように。」
そして、そうそうに立ち去った。
通行人だからね。
その間、30秒。
そして、渋谷に戻る。
今思えば、タクシーで戻れば良かったな。
電車で、渋谷に着くとミニボンの疲れた表情は200%になっていた。
じゃ、これから渋谷で居酒屋とお洒落なカフェのハシゴだ。
とはいうものの、ミニボンの表情から推測するにお店を探してブラブラなんてしようものなら、どうなるかしらない。
ホテルに向かって歩いていると、女の子が声を掛けてきた。
「土間土間」さん。
渋谷に来たならね、渋谷か、それか関東で展開しているお店に入ってみたい。
でも、土間土間さんは、大阪にもある。
それにね、全国チェーン展開しているお店でも、養老乃瀧とかだったら、まだ東京でも入ってみてもいいなって思うのだけれど、でも、土間土間さんは、そんな気持ちにはならない。
とはいうものの、ミニボンを見ると、これから決まってもいないお店を探すのは止めた方が良さそうだ。
仕方なく、入ることにした。
でも、入るに入ったけれども、どうも凡の気持ちがしっくりとこない。
こんな筈じゃなかった。
適当に食べて、テンションの上がらないまま、ホテルに戻った。
そして、何となく冷戦状態。
凡にしてみても、折角の東京、折角の渋谷なんだけれど、ホテルの部屋でフラストレーションをためている。
どうも我慢が出来なくなって、1人でコンビニに水を買いにいった。
そして、少しばかり渋谷を歩く。
小ぶりの雨がズボンの裾を濡らした。
それにしても、凡の計画は、どうも中途半端に終わってしまった。

コメント

  1. うかれぶた より:

    うかれぶた なら、いつでも猫るんるん
    300% 喜んで、お供しますのに~るんるん
    私にとっては、
    みゆきさまは、
    最期の女神さま♪かなぁ
    駅までの あの坂道だって、歩くことに 意義が あるのですぅぴかぴか(新しい)
    もしかして、「傾斜」とか「あぶな坂」とかを
    作りながら 歩いてたように 私は 思うのですっ猫
    みゆきさまって…
    花の色は うつりにけりな いたづらに…
    みたいな、または、
    ♪たとえばこんな 満天の ~ … 討ち死にをしたくなる~
    るんるん 暦は いいかが?
    まだ 古文的 言い回しが、自然に 素敵に謳ってるんだけど、生まれかわりが あるとすれば…
    清少納言さんか、
    紫式部さんでは ないか?と考えてしまうぴかぴか(新しい)
    髪も、中学生以来、長いままだし猫わーい(嬉しい顔)

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、うかれぶたさん。
    やったー!
    一緒に行ってくれるって言ってくれるのは、うかれぶたさんだけです。
    あそこらへんに、そよそよと吹いている風が重要なんです。
    あそこらへんの、酸素と窒素と二酸化炭素が重要なんです。
    いつも、みゆきさんが感じている風。
    いつも、みゆきさんが呼吸している空気。
    それを少しでも、私も感じたいんですよね。
    みゆきさんの前世があるとしたら、それはやっぱり、みゆきさんだと思う。
    他の誰かの生まれ変わりじゃなく、いつの世もみゆきさんそのもの。
    でなきゃ、いやだ。
    だって、みゆきさんって、完璧だもの。
    そして、来世も、みゆきさんそのもので生まれて、私も、私そのもので生まれ変わって、めぐり逢うのでございます。
    夢。

  3. うかれぶた より:

    そ~だわね!ひらめき
    考えると、みゆきさまに 代わる 何者も ないわねぴかぴか(新しい)
    あたしも、あたしになって…
    また みゆきさまの時代に、誕生猫るんるん するダッシュ(走り出すさま)
    そして、うかれたぶたは、みゆきさまの傍で、仕事をする。
    ぴかぴか(新しい)

  4. 凡蔵。 より:

    ありがとう、うかれぶたさん。
    うかれぶたさんも、うかれぶたさんで生まれかわるんだったら、次の世で会えるかもしれませんね。
    先にみゆきさんを見つけたら、教えてくださいよ。
    でも、でも、やっぱり今、会いたいなあ。

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