平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(234)アイラブユー・ほたえてくれ!みゆきさーん。その9。歌姫

中島みゆきさんのコンサートも行くことが決まったので、今から楽しみでしょうがない。
そして、折しも10月13日から映画館で「歌姫」劇場版を上演が始まった。
これは、どうしても行かなきゃいけません。
そして19日に行ってきました。
大阪難波のTOHOシネマズ。
ビルの1階の案内で上映時間を確認する。
昔は映画館の入り口の壁にはガラスのショウウインドウがあって、その中に上演映画の白黒の写真が貼ってありましたよね。
子供の頃、映画はたまにしか見れなかったけれど、近くの映画館の前に行って、ガメラやゴジラの白黒の写真を見ては、想像を膨らませていたなあ。
みゆきさんの写真が貼ってあったら、これは絶対に欲しいな。
そんなことを考えながらエレベータで4階のチケット売り場に行くと、販売するカウンターはなくて、機械で自分でチケットを購入するようになっている。
時代は変わったものですよね。
まだ45分ぐらい前なのですが、チケットを買った。
するとすぐに後ろに人が来て、凡の次にチケットを買おうとしている。
「え、どうしたらええんや。解らん。」と70歳ぐらいだろうか、オッチャンが1人で映画を見ようとしてチケットを買っていた。
そっと覗くと、みゆきさんの映画だった。
こんな年配の男性が、みゆきさんの映画を見にくるなんて、よっぽどのファンなのだろうか。
映画をやってるなんてことは、みゆきさんファンじゃないと知らないだろうしね。
すると、また1人の男性がやってきてチケットを買っている。
この人も、どうもみゆきさんの映画のようである。
しかも、やっぱり60才ぐらいの男性で、1人で来ている。
これには、やや驚いた。
コンサートの映画なんだから、もっと若い女の子が来ているのかと思ったら、結構なお年の、しかもオッチャンが、しかも1人で見に来ているなんて。
とはいうものの、他人から見たら、凡も立派な中年の男性で、しかも1人で見に来ている訳でありまして、同じなんでありますよね。
何か寂しいものを感じた。
その後も、結構年配の方が来られたが、40歳ぐらいだろうか女性のカップルが来たときは、何だかほっとした。
上映時間が来て、劇場に入る。
人数をそれとなく数えると10人ちょっとだろうか。
まあ、平日だからね。
凡は、一番前の中央に席を予約した。
だって、一番前で、みゆきさんを独り占めしたいんだもんね。
とはいうものの、他の映画でも、凡はいつもどちらかというと、前の方の席に座る。
その方が映画の世界に入り込めるし、折角の大画面なんだから。
折角映画館に来たのに、最後尾の席で見ている人がいるけど、あれは理解不能だ。
なんでわざわざ映画館に来て小さい画面で見なきゃいけないのですか。
特に最近は小さな劇場が増えてきているのにね。
そして、いよいよ上演。
「可愛い!!!」
やっぱり大画面で見るみゆきさんは、その大画面に比例して、大大だーい可愛いのであります。
歌が変わるごとに衣装も変えてくれるのですが、そのどれもがいいんです。
赤いドレスも良かったし、全部似合っててね、もうメロメロで、あっという間に時間が過ぎちゃいました。
中でも良かったのは、歌姫のときの白いシャツにシーパン。
みゆきさんは、白が似合うなあ。
可愛いし、カッコいい。
上演が終わって、場内が明るくなると、1人の中年のオッチャンが拍手をしていた。
「もう、やめてーな。こんな10人ぐらいしかいない劇場で、そんなことしても恥ずかしいだけやで。」
そう思ったら、ある不安が浮かんできた。
ひょっとして、楽しみにしているコンサートも、今日みたいな客層なんだろうか。
劇場に入るとオッチャンが90パーセント。
汗臭い体臭と、マンダムの整髪料の匂い。
当然凡の両横は、オッチャンとなるだろう。
小太りのオッチャンとの肘掛の微妙な取り合い。
汗ばんだオッチャンの腕と、汗ばんだ凡の腕が触れ合って気持ち悪い。
すると後ろの席のオッチャンがゲップをした。
にんにくラーメン?
みゆきさんのコンサートに来るのに、にんにくは止めてくれ。
オッチャンと言えども、みゆきファン。
開演を待つ間に、パンフレットを取り出して見るだろう。
当然嬉しいもんだから、ニヤニヤとしながら見ることになる。
あっちのオッチャンもニヤニヤ、こっちのオッチャンもニヤニヤ。
ニヤニヤ、ニヤニヤ。
ニヤニヤ、ニヤニヤ。
「あー、もう逃げ出したいよー、こんな劇場。」
とはいうものの、逃げ出したんでは、みゆきさんのコンサートを見ることができない。
天国と地獄。
、、、なんてことになるのではないかという不安が湧いてくる。
なんせ、みゆきさんのコンサートへ行くのは初めてなものでありますから、どんな客層なのかも全く知らないのであります。
そして、実際は、どうなんだろうね。

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