平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

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散散歩歩。(233)アイラブユー・ほたえてくれ!みゆきさん。その8。臭いさんと黄色いさん。

大都会東京のホテルの1室。
白いレースのカーテンを閉めると、みゆきさんは言った。
「シャツを脱がしてあ・げ・る。」
遂に待っていた瞬間がやってきたのであります。
ボタンを上から1つ、また1つ外していく。
「何、この匂い。雑巾の腐った匂いがする。とういうかドブの匂い?」
臭い匂いに戸惑いながらもシャツのボタンを最後まで外すと、その下に、まだらに黄色くなった凡の下着が現れる。
「何、このまだらの黄色は、、、。もう、最低!」
みゆきさんには最低で、凡には最悪だ。
どうにも、うまくいかない。
妄想であっても、うまくいかないのでありますから、現実は、確実にうまくいかないに違いない。
というか、現実は、会えるところまでいかないと凡の理性でも、はっきりと想像できる。
ならば、会えないのだから、臭い匂いや、まだらな黄色は気にしなくてもいいのだけれど、どうも気になるのであります。
もともと、汗かきでありましたので、あります。
寒い冬でも食事をしたら必ず手の甲に汗がにじんでいますし、夏はもうシャツが体に引っ付いて脱げないぐらいボトボトに水分を吸っている。
でも、ちょっと前までは汗をかいても「うわー。きラキラ水だ。綺麗だなあ。」なんて冗談を言っていました。
首からでる黄色い汗も、凡は「トパーズ水」と呼んでいたのです。
まだ若干の余裕があった。
でも、そのキラキラ水やトパーズ水が、どうも臭い匂いの原因のようなのである。
仕事場の女性からは、雑巾の腐った匂いと言われるのです。
雑巾の匂いじゃないんですよ。
雑巾の腐った匂いなんですよ。
最悪だ。
特に最近は、自分でも匂うような気がして、休みの日にはインターネットで、「汗がドブの匂い。」とか「シャツが黄色くなる」なんてキーワードで検索を繰り返し繰り返し、そして更に繰り返し調べるのだけれど、それでも解決策が見いだせずに、ションボリとなっていたのです。
凡はもともと汗かきなので、夜はお風呂、朝はシャワーを必ずするし、朝シャワーから出ると、体に制汗剤を塗りたくるし、下着のシャツには汗のにおいをバラの匂いに変える消臭剤をスプレーしまくるし、そんなことをしていても匂ったり黄色くなったりするのでは、もう堪らないじゃないですか。
泣きたいよー。
最近は、家に帰ったら真っ先に下着のシャツを脱いで、洗面所で汗の黄ばみが取れるという「ウタマロ」という石鹸でゴシゴシと予備洗いをするようにした。
凡が今日も洗面所で、「♪クッサイさん消えろー、消えろー。黄色いさん、なくなれ、なくなれー♪」なんて、デタラメな鼻歌を歌いながらウタマロでゴシゴシしていたら、その横でミニボンが悲しそうな目で凡を見ていた。
「もう、やめてー。悲しすぎるやん。もう、臭くてもいいやん。」
と、泣きそうにつぶやいた。
どうも、凡の臭いさんと黄色いさんは、凡の家庭を悲しくさせるようであります。
どうして神様は、ここにきて凡に臭いさんと黄色いさんという悲しいギフトをくれたんだろうね。
♪人のー、恋路をー、邪魔するやつはよーうー、馬に蹴られてー、死ねばいーい♪
とはいうものの、神様だから死なない訳なんだけどね。
何とかならないものだろうかね。

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