平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

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散散歩歩。(164)杉乃井ホテルの棚湯は、怖かった。

期待が少なければ少ないほど、その結果が良かった時の喜びは大きくなる。
今回、凡が予約をしたのは、「お部屋はお任せ。飲み放題付き1泊2食のバイキング付プラン。1人9000円。」である。
こちらから部屋の希望は言えない分、普通のプランより料金が安く設定されている。
まあ、1泊なので、清潔であればそれでいい。
たぶん、エレベーターの横とか、人の出入りの激しいところで喧しい部屋になるんだろうなと想像していた。
フロントでチェックインをすると、本館の14階で、禁煙ルームを用意してくれていた。
予約の時に、備考欄に「可能であれば、消臭対応を。」と書いたのを、ちゃんと読んでくれていて対応してくださったのである。勿論、禁煙ルームなどの指定はできないプランなのにであります。
また、フロントでは、地図をくれてレストランや温泉の説明をしてくれるのですが、浴場にタオルが置いてあることを教えてくれたのは有難かった。
いつもは、こちらから聞くのですが、必要な情報はちゃんと言わなくても教えて呉れるところがお客様の声を聞いている証拠だと思う。
杉乃井ホテルは、本館とHANA館があって、HANA館の方が新しい建物のようです。
さて、チェックインを終えて、可愛い係りの女の子に案内されてきたのは、14階の和洋室だ。
ドアを開けて中に入ったときに、凡もミニボンもびっくりした。
部屋が広いのです。
ベッドが2つ左側に並んでいて、その右側に和室のスペースが1段高くなってあり、テレビや御膳が配置されている。
広さは何と53平方メーターあるそうです。

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もっと狭い26平方メーターの洋室があるにもかかわらず、それより広い和洋室だったことに、そして期待とその結果の大きな差に、バンザイをしたい気分だった。
しかも、部屋が余っている訳じゃなく、今日は満室だったそうです。
海側なので、窓からは別府の市内が一望できる。
普通の人なら、これもポイントの1つだろう。
でも、凡にとってはこれは不要なサービスだ。
恐る恐る窓からの風景を見ながら、ミニボンに言った。
「窓側のベッドで寝てくれる?」
14階の窓際のベッドなんて、寝ていても足が震えそうだ。
因みに本館は15階建てで15階はレストランなので、実質は客室では最上階なのです。

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(部屋からの風景)
さて、部屋に感激して写真を撮っている暇はない。
バイキングを5時半の早い時間に予約したので、早めに温泉に行かなくちゃ遅れてしまう。
杉乃井ホテルには、HANA館の奥のスギノイパレスに「棚湯」という有名な温泉と、本館に「みどり湯」という宿泊者だけの温泉がある。
まずは、有名な棚湯に行くことにした。
この棚湯へは5階の連絡通路を通っていくのですが、何しろホテルが広いので、本館から歩いて20分ぐらい掛かる。
途中、売店やゲームコーナーなどがあるので、それらを見ながら歩くと、もっと遠い。
スギノイパレスには、ザ・アクアガーデンという温泉の湯のプールがあり、同じ場所に棚湯がある。
棚湯には、小さなタオルとバスタオルが置いてあり、ロッカーも鍵付きなので、安心して温泉に行くことができる。
浴場へ出ると、ガラス張りの大きな湯ぶねがあり、ガラス越しに別府の街をみることができる。
お湯の温度も丁度良くて、この内湯が一番気に入ったかもしれない。

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(棚湯の内湯)
さて、その内湯をでると、このホテルの名物「棚湯」が広がっていた。
棚田のように、5段階に露天風呂が広がる。
これだけ広い露天風呂は、ホテルでは見たことが無い。
折角だから、上の段から1段ずつ棚湯を楽しもう。

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まだ明るい空の下で、広い露天風呂に浸かりながら、眼下に広がる別府の街を眺めるのは、本当に贅沢な時間だ。
湯に浸かりながら、山の上の風に吹かれていると、いくらでも温泉に入っていられそうだ。
そして、下から3段目の棚湯に浸かった時のことだ。
凡のこころの底から危険信号が発信された。
「危ない。」
下から3段目の棚湯に入り首まで浸かると、その棚湯の渕と、借景となる遠くの別府の海が一体となって見える。
その瞬間、棚湯が山の上の高いところにある、更に高いホテルのビルの上にあるということを思い出したのであります。
「怖い。」
もし、あの一番下の段の浴槽の渕が決壊したらなら、どうなりますか。
お湯の流れというものは、すごい威力を持っているのです。
「助けて。体がお湯に持っていかれるーっ。」と叫びながら、
ホテルの下にお湯の勢いの弧を描きながら落下してしまうのであります。
怖くなって、棚湯を出た。
他にも桶の湯や香りの湯があるのですが、凡には内湯が一番リラックス出来て良かったです。
さて、有名なお湯も堪能したので、これからは有名なバイキングを堪能しに行きましょう。
早く行かなきゃ、みんなに美味しいもの食べられちゃうー。

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(禁煙室にしてくれて、なおかつ予約の時にお願いした空気清浄器も置いてくれていた。)

コメント

  1. とっちゃん より:

    大きな和洋室ですか!
    良いですね~
    やっぱり畳の部屋があると落ち着きますからね!
    棚湯ですか?
    なんだか凄く良い感じですね!
    あ~、入ってみたいなぁ~
    自分は高い所大丈夫なんで、こんな素晴らしい露天風呂は一度体験してみたいです!

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、とっちゃん。
    高いところが大丈夫だったら、ここの棚湯はお勧めですよ。
    露天風呂自体がすごく広くて開放感がありますし、山の上からさえぎるものなしで、別府の街や海を見渡すことが出来ます。
    きっと、別府は、行くと、とっちゃんさんのお気に入りの温泉になると思いますよ。
    でも、関東からだと遠いですね。

  3. マストル より:

    凡さんには大変失礼ながら、3段目の棚湯につかられた場面の心の描写が上手くて思わず笑ってしまいました。ごめんなさい~
    でも今度、初杉乃井に行くので凡さんのブログがとっても参考になります!!私も少々高所恐怖症気味なので、3段目の棚湯に首までつかって凡さんと同じ気持ちを味わってきますね(笑)

  4. 凡蔵。 より:

    ありがとう、マストルさん。
    別府に行ったのが昨年なので、まだそれほど時間が経っていないので、杉乃井ホテルの内容については、それほど変わってないと思います。
    参考にしていただけて、光栄です。
    大きなホテルなので、ホテル自体が遊び感覚で歩き回りました。
    棚湯には、まだ日の明るいうちに入るのがオススメですよ。
    景色がきれいですから。
    当日は、お天気だといいですね。

  5. 散散歩歩。(410)別府の旅で、いい湯だな。(1)

    さて、先日書き始めようとした別府の旅であります。

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