平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

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散散歩歩。(158)大阪の清水寺。

さて、パワースポットの旅は、いよいよ目的地の清水寺に向かいます。
大阪の清水寺は、住宅街の一塊のその中にあるので、そのエリアに入ってしまうと見つけにくい。ネットで地図を見たのですが、印刷などすることもせずに出てきましたので、記憶だけで歩きます。
仕方なく、近くにいた人に尋ねると、清水寺の裏口を教えてくれた。
清水寺の短い坂を上ると、仮本堂と書かれた建物があり、その奥へ進むとお目当てのパワースポットの玉出の滝があった。

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この滝は四天王寺の金堂下にある青龍池から流れ出ているとされていて、大阪市内唯一の天然の滝だそうである。
その水量は、1本の白い糸が垂れているのかと思うほど少ない。
その着水した滝の水を見ると、僅かの濁りもなく、石で出来た池に静かに溜まっていて、その滝場の周辺を春の日の穏やかな空気に包んでいた。
大阪の天王寺の住宅の中にある、ほんの小さな空間がパワースポットとして、そこに存在していることが、ドラえもんのドアのように魅力的に思える。
滝の後ろに安置されている不動明王にお参りをして、仮本堂と書かれた建物に寄ってお参りをさせていただいた。
仮本堂は2階にあり、さて階段を下りようかなと思ったら、階段の壁に見慣れないものが掛かっている。
説明を読むと、「算額」というものだそうです。

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(写真を撮り忘れたので、和算の館のHPから拝借)
算額とは、江戸時代を中心に、神社や仏閣に奉納された絵馬のようなものです。
数学の問題が解けたことを神仏に感謝し,益々勉学に励むことを祈願して奉納されたのだそうであります。
この清水寺の算額は、一度火災で焼失したそうですが、それを復元したものを飾ってありました。
その横に、算額の説明があり、例題が書かれていました。

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しばし沈黙。「全く解らない。」
数学の出来る人って、憧れる。
「仕事何してるの。」
「あ、僕ですか。数学者をしているんです。」
なんてことを言ってみたい。
ある意味、ジェット機のパイロットよりカッコイイかもしれない。
「へえ、でも数学って難しそう。」(話はまだ続くのでありまして。)
「いや、そうでもないよ。大学でね数学を教えてるんだけど。本当は、研究の方が好きなんだ。」
「きゃー。素敵!アタシ先生のこと好きになっちゃったかも。今度、数学教えてください。」
「うん、いいよ。じゃ、ビールでも飲みながらね。」
なんて展開が数学者になるとあるかもしれない。
そうならなくても、数学者って聞いただけで、どこか飄々とした雰囲気が想像できて、それはそれで、やっぱりカッコイイのであります。
本堂で参拝した後は、階段を上ったところにある「清水の舞台」に行ってみる。

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最初に、玉出の滝の写真を見られて、あれ?と思われた方もおられるのではないでしょうか。
京都の方なら、すぐに分かりますよね。
ここ大阪の清水寺は、京都の清水寺を模して造られています。
なので、玉出の滝は、京都の音羽の滝にそっくりです。
それに、清水の舞台まで造るとは、念がいっています。
とはいうものの、大阪の清水寺の舞台の手すりは、金属のようなもので出来ています。
しかも、墓地の横に、取ってつけたように、ちょこんと造られていた。
少し笑ってしまうスポットであります。
笑う門には福来る。
ある意味、笑いのパワースポットで元気がでそうです。

コメント

  1. とっちゃん より:

    大阪に、京都の清水寺を模した清水寺があるとは知りませんでした
    ところでサラサラヘアーではなく、おさげ髪の女学生が登場するとは思いませんでした

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、とっちゃん。
    私も、天王寺に清水寺があることは、知っていたのですが、京都の清水寺を模していたとは、今回初めて知りました。
    案外近くにも知らないところがあるんですね。

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