平 凡蔵。の 創作劇場

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どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

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散散歩歩。(151)伊勢安土桃山文化村。ちょんまげワールドの大忍者劇場。

昨年の「まわりゃんせ」伊勢志摩の旅では、鳥羽と伊勢を回った。
今年は昨年行っていない賢島へ初日に訪れて、今日は午前中にスペイン村へ行った。
さて、これからなのですが、やっぱり「まわりゃんせ2012」の特典を使いたい。
ということで、伊勢の「伊勢安土桃山文化村ちょんまげワールド」へ行くことにしました。
ここは通行手形が3900円と、普通で行くとちょっと気後れする値段だけど、まわりゃんせだと無料だ。
鳥羽駅の近くにある鳥羽バスセンターで聞くと、お姉さんが、ちょんまげワールドへの行き方と帰りの時間を時刻表に赤ペンでしるしをしてくれた。
それによると13時55分のバスで行くとちょんまげワールドには14時16分に着くという。
あまり時間が無いので、昼食は鳥羽一番街で串に刺したてんぷらをベンチで食べて済ませた。
バスで伊勢安土桃山文化村に着くと、3000台止めることができる駐車場には車はない。
意外と空いているのかもしれないなと思って受付をして中にはいる。

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伊勢安土桃山文化村は、園内に入ると、兎に角、兎に角、広い敷地がドーンとそこにある。
入った正面に池があって、そこには黄金の菅原道真公の銅像が建っている。

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どうして伊勢に、安土城と思っていたのですが、更に、何で菅原道真かと考えさせられるオブジェが燦然と輝いて存
在している。
どうしてなんだろう。
どうして菅原道真公なんだ。
しかも、黄金に輝いて。
いくら考えても解らない。
見ていると、考えること自体無意味であるかのように存在している。
「人は考えることを手放した時に、道が見えてくる。」とでもいいたいのだろうか。
あるいは、「バブルって、怖い、怖い、怖いよー。」
なんてことを教えてくれているのかもしれないですね。
そんなことを考えていると、あることに気が付いた。
ヒッソリカーン。
ついでにもう一つ、カンカラカーン。
人が誰もいないのである。
広い広い敷地に、誰もいない。
今まで色んな遊園地や観光地に行ったことがあるが、ここまでお客さんがいなかったことはない。
広―い、広ーい敷地に、ポツンと凡とミニボン。
その光景が、不思議だった。
独り占めで嬉しいような。
寂しいような。
申し訳ないようなあ。
菅原道真の銅像の前には、天上天下道という長いエスカレータがあるので、取りあえず、上に登ってみることにした。

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すると、ヒッソリカーン。
そして、またまた、カンカラカーン。
上の敷地も、誰もいない。
ちょんまげワールドには、いくつか劇場があって、上の敷地の「大忍者劇場」では、2時50分から芝居をするらしい。
折角だから見てみよう。
それまで、怨霊首無寺というアトラクションに入ってみることにした。

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ひっそりとした入り口に係員はいない。
入場料はというと、別のところにある自動販売機でチケットを買って、自分で入り口の箱に投入するようになっている。
もちろん、まわりゃんせは通行手形なので無料だ。
とはいうものの、これじゃチケットを買わなくても、タダで入れますよって言っているようなものだ。
何て、素晴らしいんだ。
「このちょんまげワールドには、そんなズルをする人はいませんよ。」ということなんですね。
人を無条件で信じる。
これは、素晴らしい教訓だ。
怨霊首無寺の中に入ると、ただただ暗い。
その暗い迷路には、昔のお化け屋敷の人形が怖い表情で待っていてくれる。
たまに電気仕掛けで人形が動いたりするが、基本的に暗い通路に人形が置かれているだけという作りになっている。
入り口にも、中にも、誰も人はいない。
怖さと言うよりも、寂しさと、経営の難しさを感じながら出口についた。
まわりゃんせで、無料だから楽しかったが、もしチケットを買っていたらと思うと、それが怖かった。
さて、怨霊首無寺は、すぐに見終えて、さて大忍者劇場のお芝居見物といきましょう。

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忍者劇場は、正面にステージがあり、その真ん中から花道が伸びている。
前の方の席に座って待っていると、5組ぐらいの家族や友達のグループが入ってきた。
そこで素直な感想。
この敷地にお客さんがいたんや。
お芝居が始まると、花道から俳優さんが入ってきて、お客さんとやり取りしながら、笑わせてくれる。
出演者は2人だけなのですが、これが思った以上に真剣に演技をされているので、ついつい真剣に見てしまう。
ステージの道具は、少し古びて入るのですが、そんなことは演技には関係ないというぐらいに、完成された舞台だった。
演技が終わると、客席を巻き込んで面白い話や、吹き矢の実演をしてくれるのですが、これがまた吉本の若い漫才師よりも面白い。
忍者の方も、この前は1組だけだったけど、今日は人が多いので嬉しいと言っておられました。
そして、最後はお客さんが参加しての吹き矢のゲームで、こういうのは苦手だなあと思っていると、凡も最後に選ばれた。
何しろ5組ぐらいしかいないですもんね。
しかも、ステージに上がったら、順番が最後になったので、何か面白いことしなきゃというプレッシャーのせいか、吹き矢を吹く前に、ギャグをしたりしたのですが、スベッテしまった。
とはいうものの、ちょんまげワールドの劇場のお芝居は、オススメですね。
特に俳優さんが熱心で、見ていて元気が出ます。
それに、サービス精神も旺盛で、劇場からでると写真を撮ってくれたり、出口でも話しかけてくれたり、一所懸命なところが素敵だった。
この俳優さんは、地元のテレビに出演されたり、ちょんまげワールド以外でも活躍されているようです。
それに、役者さんには、なかなかコアなファンがおられるようで、ホームページやユーチューブで紹介されたりしています。
今回、ちょんまげワールドに行って、その気持ちはわかるような気がします。
というか、ちょんまげワールドにお芝居がなかったら、寂しいバブルの残骸のお化け屋敷しか残らないだろう。
その寂しさも、また格別の趣があるのではありますが。
さて、すっかりお芝居に満足をして、これからもう一つの目玉の、70億円を掛けて作ったという安土城を見物にいきましょう。

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(こんな建物が敷地にはたくさんあるが、どれもヒッソリとしている)

コメント

  1. とっちゃん より:

    おお~
    今度はちょんまげワールドですか???
    しかも通常3900円が無料ってのが良いですね!
    しかし、それにしても他に観光客が居ないってのも嫌ですよね・・・
    入り口に係員が居ないのも、いかに入場者が少ないかって事の現れですよね・・・
    大丈夫ですかね???

  2. 凡蔵。 より:

    ありがとう、とっちゃん。
    私が行ったときは、ガラガラでびっくりしました。
    たまに旅行の本などに紹介されていることもあるのですが、「珍名所」みたいな扱いをされている場合もあります。
    そんな理由でもいいので、もっとお客さんが行ってほしいです。
    とにかくスタッフがみんな熱心なので、応援したいちょんまげワールドです。

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