平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。
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散散歩歩。(43)小豆島そして高松。続続。

小豆島の大部にフェリーが着いたら、そこの船着場で島内の地図や観光案内をゲットして、これからの計画を立てよう。
そう思っていたのであるが、考えが甘かった。
フェリーを降りる時に周りを見渡すと、ほとんどが自動車で乗船している人ばかりなのである。
フェリーだから当たり前か。
自動車ではなく人間だけが乗船していたのは、凡以外に1組しかいなかった。
船着場には待合があって、島の観光案内などが置いてあるものとばかり思っていたのであるが、
待合なんて無いのです。
観光案内も地図も無い。
バスの時刻表もない。
タクシーも停まっていない。
時間つぶしをするお店も喫茶店も無い。
無い、無い、無い。
仕方なく、次々に走り去っていく自動車を横に見ながら、トボトボとバスの停留所まで歩いていった。
バス停の時刻表を見ると、次のバスまで40分もある。
しかも、バスの路線図も時刻表もないのです。
これから何処へ行けばいいのか検討もつきません。
フェリーの中では、寒霞渓もいいな、ここはお猿さんのいる公園だなとか、いろいろ楽しい気持ちでプランを考えていたのですが、そのプランが急に萎んで今まさに消えかけようとしている。
「もう、嫌や。小豆島なんか来なければ良かった。」
ミニボンが、疲れたように言った。
うん、これはマズイぞ。
うん、これはすぐにでも行き先を考えないと、ミニボンが噴火してしまうだろう。
ドーン。
「おや、小豆島は活火山だったんだ。」
何てのん気な事を言っていられない。
そういえば、以前に土庄と言うところに行ったことがあるが、ここよりは開けていたし、土庄からは観光地にバスが出ている。
兎に角、土庄まで出よう。丁度このバス停から行く事ができる。
とはいうものの、後40分立ったまま待たなきゃいけない。
途方にくれていると、白い軽自動車が目の前に止まった。
運転席のご婦人が後ろのシートを指差して何かを言っている。
何と自動車で土庄の近くまで乗せてくれるというのです。
捨てる神あれば、拾う神あり。
捨てる神は自分の計画の無さの自業自得でありますが、拾う神は確かに今小豆島に現れたのであります。
お礼を言って車に乗り込む。
何でも小豆島はバスの便が少なくなったので、困った人がいたら今までも何度か乗せてあげたことがあるらしいのです。
車内では、小豆島の高齢化や過疎化の話やなどをいろいろ話してくださり、しかも、大観音や大阪城の残念石などの観光地の近くになるとスピードを落として説明までしていただきました。
ここは本当に感謝です。
こんなに親切にしていただけるなんて、ホント嬉しくなりました。
土庄の病院へ行かれるので、その近くのバス停で降ろしてもらう。
さて、これからどうするか。
兎に角、どこかへ向けて出発しなきゃ。
何処かに行かなきゃ、ミニボンがボーンだ。
「わー。綺麗な打上花火だね。」
なんてのん気なことを言っていると、命取りになる。
このバス停の近くには世界一狭い「土渕海峡」というものがあった。
しかし、これではまだダメだ。
海峡といわれてもピンとこない。
土庄港に行くのも遠いので、降ろしてもらったバス停から「オリーブ園」に向かうことにした。

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