平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

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そうだ、ソウルへ行こう(126)

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水原(スウォン)の駅の近くで昼食を食べよう。
駅前をうろうろ2周ぐらい歩いてみるが、お昼時間を少し過ぎたせいだろうか、それとも駅前は人があまり集まらないのだろうか、どこのお店も割りとひっそりとしている。
でも、出来たら流行っているお店に入りたい。
ソウルの人がいつも行くようなお店がいい。
2周ぐらいして、ここは少し流行ってるかなと思う店があった。
ダッカルビのお店だ。
中をガラス越しに覗くと若い人が多い。
でも、少し悩んだ。
昨日食べたのだ、トッポギ鍋、サムギョプサル。
何となく似てはいないが似ている気がする。
味は違うのであるが、何かしら鉄板とか鍋をつついているイメージだ。
お昼なんだから一度は定食みたいな物を食べてみたい気もする。
例えば、焼き魚定食や、洋風ならハンバーグ定食。
無ければトンカツや玉子焼きやカレーライスでもいい。
そんなものを食べてみたい。
でも、ソウルにそんなものがあるのか知らない。
トンカツはどこかで歩いているときに見つけたが、ミニボンに反対されそうだ。
あまりウロウロしてミニボンが疲れてもダメなので、ここはタッカルビにしよう。
またまた表の日本語のメニューが気になるが、やむを得なければ即ち仕方が無い。

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店内は、学生がほとんどで賑わっていた。
注文はメニューに「BEST」と書かれている「炭火ダッカルビ」を素直に選択。
始めに運ばれてきた石の板には鳥が乗っていない。あれって思っていると後で炭火で焼かれたであろうと想像できる面影のある赤い色の付いた鶏を持ってきて乗せた。
アルバイトのお兄ちゃんやお姉ちゃんが代わる代わるやって来て焼いてくれる。

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周りの学生を見ると、女の子なんかはダッカルビじゃなく鉄板で焼く焼き飯を頼んでいるテーブルもあった。
学生がお昼にわいわい話をしながら食べるのには値段も手ごろで丁度いいのだろう。
味は美味しいが、BESTとまではいかないかな。
丁度いいぐらいの味だった。
食べた後は焼き飯にしてもらった。
でも、焼き飯にしてもらうのに全部食べてしまったらダメなのじゃないかって思って少し残したのだけれど、多めに残し過ぎたのか具を横にどけて焼いてくれた。
具は全部食べたらよかったのかな。
焼き飯は最後に石の板にヘラで押し付けるようにして平に伸ばして完成。
押し付けることで石に接した部分が丁度いいぐらいに焦げて美味しい。
完成したらバイトの女の子がニコッと笑った。
凡もお返しにニヤリと笑った。
鼻の下が伸びていた。
食べ終わるとトイレに行きたくなった。
トイレを聞くと、お兄ちゃんが入り口で大きなキーホルダーのついた鍵を渡してくれた。
意味が解らず聞くと、トイレは一旦外に出てビルの2階にあるという。
そういえば、昨日インサドンで喫茶店に入ったときもお客のおじさんが大きなキーホルダーの付いた鍵を持って店の外のドアを開けて入っていったな。
ソウルのお店のトイレは外にあるのが普通なのかな、しかも鍵を持っている人だけが使用できる。
しかも、キーホルダーが巨大だ。
凡はキーホルダーを受け取ると2階に上って行った。
でも、トイレにはトイレって書いてないのである。
なので2階って聞いていたのに2階のドアには何も書いていないので3階まで行ってドアをガチャガチャしたりしてみる。
ハングルなので何を書いてあるのか解らない。
開かないので、また2階に戻って鍵を廻すと開いた。
もっと解るようにマークなんか付けておいてほしいな。
何も知らない人だったらトイレって気が付かない。
普通のビルの普通のドアだし。
無事トイレも終わり水原駅に行く。
帰りの電車を聞くと、セマウル号よりムグンファ号の方がソウルに早く着くということなので帰りはムグンファ号にする。
丁度良かった。これでムグンファ号にも乗れる。
ムグンファでソウルに戻ろう。

コメント

  1. とっちゃん より:

    お~、良いですね~
    地元の学生で賑っているお店ってのは!
    自分はダッカルビは食べた事がありません・・・
    一度食べてみたいと思っていたので参考になりました!
    最後の焼き飯が凄く美味しそうですね~
    それとツアーでは味わえないドキドキ感や、自分でお店を見つけた満足感がプラスされ、より美味しかったのではないでしょうか?

  2. 凡蔵。 より:

    とっちゃん。
    ダッカルビもおいしいですよ。
    最近はいろんなバリエーションがあるみたいです。
    チーズを乗せたりとか。
    地元の人が多い店なんですが、若い人ばかりなので私たちは年齢的に恥ずかしかったですよ。

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