平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(365)尾道ラーメンと、みゆきさんの影を求めて呉の旅。(7)

呉のビジネスホテルのベッドに、ぐったりと横たわっている。
起きれないのであります。
昨夜は、少々に飲みすぎたようでありまして、二日酔いの入り口ぐらいの状況でありまして、胃腸の具合がよろしくありません。
昨日買った元気バッチリⅡを飲んでベッドに横たわっているのであります。
いつもなら山のように胃腸薬を持って出かけるのでありますが、今回は夜中に飲んだ分で終わりであります。
とはいうものの、二日酔いの状態で横になっているのには、ちょうどいいベッドの硬さでありまして、気持ち悪くもゆっくりと横になっていることが出来る。
そういえば、今日は朝早くにホテルを発って高速船で松山に移動する計画だったなあ。
もう、それはどうでもいい。
人生に於いて、これはかなりの重大な局面だということがあったとしても、二日酔いになれば、もうどうでもいいかと思ってしまう。
思えば、二日酔いというものは、長い辛い人生を送るのには、必要なものであるのかもしれない。
仕事?
そんなことどうでもいい。
失恋?
そんなことどうでもいい。
鼻血出てるよ。
そんなことどうでもいい。
二日酔いでゲロまみれになってるし、それをカラスがついばんでるよ。
そんなことどうでもいい。
お尻の穴からチューリップが生えているよ。あ、蝶々がとまった。
そんなことどうでもいい。
みゆきさんのデートに遅れるよ。
そんなことどうでも、、、いや、それはよくない。
もしも、そんなことがあるのなら、元気バッチリⅡを100本でも飲みまして、ヘロヘロの状態でも馳せ参じまするでありますよ。
でも、それ以外のことは、どうでもいいやって気持ちになるのが二日酔いといものでありまして、そこの部分にお酒を飲む効用があるのかもしれません。
人間は、どうしようもなく行く道を失った時に、二日酔いになるために酒を飲むのかもしれないと思う。
とはいうものの、ホテルのチェックアウトは10時でありまして、その前に今回のプランに含まれているジョイフルさんの朝食を食べなきゃいけません。
元気バッチリⅡのお蔭か、夜中に飲んだ胃腸薬のお蔭か、ベッドで横になっていると、何とか朝食を食べようかという状態まで回復いたしました。
さて、フロントで昨夜に貰ったジョイフルの500円の食事券を持って、道路を隔てたところにあるジョイフルさんに行きましょう。
店に入ってテーブルに座ると、朝食メニューが置いてあって、どれも美味しそうだ。
それもリーズナブルな価格設定になっていて、これは近くにあったら通ってしまいそうである。

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どれにしようかなと思ったが、貰った食事券が500円なので、499円の7種の和朝食を注文した。
ドリンクも付いているので、これは嬉しいね。

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ゆったりとしたテーブルで、丁度いい量の朝食を美味しく頂いて、ホテルに戻る。
さて、昨日立てた計画は、もう今からでは、遅い。
取り敢えずは、呉の港にある観光案内所に行ってみますか。
ホテルのチェックアウトの10時ぎりぎりにホテルを出た。

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(ホテルのプランについているジョイフルさんの500円券)

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(ホテルの向かいのジョイフル)

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