平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

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そうだ、ソウルへ行こう!(215)イビス・アンバサダーの朝食。

一度目が覚めると、中々再び眠ることが出来ない。
もともと眠りが浅いのに加えて、興奮している旅の宿である。
とはいうものの、1泊だけのソウルなのでありますから、それもまた楽しくもあり、大切な時間なのであります。
さて、最終日の今日は、帰路の飛行機が午後2時10分なので、2時間前に仁川国際空港に到着するとして、バスの移動時間を考えると、10時30分ぐらいには明洞を出発した方が良いだろう。
となると、今日はもう時間がないということであります。
明洞のどこかの食堂で朝食を食べようと思っていたのですが、探す時間もないので、ホテルで朝食を取ることに予定を変更した。
シャワーを浴びて、フロント階にあるレストランまで行く。
朝食バイキング。
若いスタッフが案内してくれたのは、窓際のボックス席である。
普通なら窓からソウルの街並みを見渡せるこの席が人気なのだろう。
でも、ここは19階である。
一旦座ったものの、これじゃ窓のガラスが気になって食べていられない。
すぐに中央のあたりのテーブルに席を変えてもらった。
レストランでは、ちょうどオリンピックの年だからだろう、イギリスフェアをしていたが、朝食のメニュには関係ないようだ。
料理の種類はそれほどなく、ごく普通の朝食のバイキングだった。
空いていたので、その点は快適だ。

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海苔をたっぷりトッピングしたお粥は、意外と美味しい。
ホテルのレストランなので、手ぶらで来れるので、のんびりと最後のソウルの朝食を楽しめた。
急いで外で食堂を探すよりも、こっちが良かったと思った。
さて、部屋に戻って、二日酔いの薬を丁寧にトランクケースに詰めて、最後の散歩に出かけました。
これが、本当に最後で最後のソウルの散歩であります。
とはいうものの、あと残された時間は、1時間ちょっと。
明洞から見える南山公園のソウルタワーでも行ってみますか。
と歩き出した、明洞の端から無料の小さなケーブルカーでロープウエーの駅まで行くことが出来る。

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ただ、駅まで行くとロープウエーは、まだ営業していない。
掃除のおばさんが、バスで行けると教えてくれたが、考えてみると、そんな時間はない。
なので、ここで明洞方面へ戻ることにした。
戻る途中の坂道で、何か「カシャ」という音がしたが、気にも留めずに歩いていると、後ろから若いお姉さんが、カメラを落としたと拾って追いかけてきてくれた。
ミニボンが、首からぶら下げていたカメラの紐が切れていたのです。
ありがとう、お姉さん。
またまた、知らない土地で親切にしてもらった。
カメラを落としたまま帰ったら、せっかく撮った写真がパーだ。
明洞へ戻ると、昨夜の喧騒の欠片が、街に落ちた紙屑に乗っかって、風に吹かれて転がって行った。
祭の後の寂しさ。
化粧品屋さんが、お店のシャッターを、そこここで開けだした。
そんな、お店を覗き覗きしながら、ホテルに戻る。
さて、荷物を持ってチェックアウト。
仁川国際空港行きのバスは、ホテルの前から出ていて、何分に来るのか聞いた見たら、時刻表はないけれど、10分か15分おきにバスが来ると言う。
バス停で15分は待っただろう。
リムジンバスが到着。
往路は高級リムジンだったけれど、帰路は普通のリムジンバスだ。
2席2席の普通のバス。
車窓から最後のソウルの風景を、ぼんやりと眺めながら空港に向かった。

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(ホテルのフロント)

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(最初に勧められたガラスの窓の席。これじゃ怖くて食べていられない。ミニボンが写真だけ撮るというので、引きつりながら座っている。)

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(両替所のボックスに、がんばれ東北の文字を発見。ありがとう。)

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(ホテルのフロント階にあるトイレ。またしてもガラス張り。オシッコちびりそうになる。)

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