平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(1957)徳島のアオアヲナルトリゾートで、のんびりの旅。(2)

アイラブユーみゆきさーん

アオアヲナルトリゾートに来た次の日。

朝早めに目が覚めたので、窓の外の夜が明けるのを見ていた。

なかなか、明るくならないんだね。

さて、朝の温泉に行きまして、朝食を頂きに行く。

時間前に行ったのだけど、既に、列が出来ていた。

まずは、一般的な料理を取ってきていただいたが、どれも美味しい。

そして、これまた、マグロの漬け丼。

思いっきりマグロを乗っけましたよ。

ただ、昨夜のマグロの解体ショーもそうだが、鳴門でマグロが獲れるのかと言うと、たぶん、獲れないに違いないのだが、まあ、凡は、マグロが大好きなので、これはこれで良しであろう。

と、ここまで来た時に、ある料理を思い出した。

この旅行の数日前に、テレビの『人生最高レストラン』(TBS系)に脚本家の倉本聰さんが、みゆきさんに教わった料理として紹介されていた料理である。

倉本さんは、「先生、騙されたと思って食べてごらん」と、みゆきさんに言われて食べたそうです。

白ご飯に、納豆を乗っけて、牛乳をかけて、醤油を少しかけ廻す。

「納豆牛乳茶漬け」。

その感想は、美味しかったとおっしゃってられました。

美味しいかどうかは、この際、どうだっていい。

みゆきさんが好きだと言うのなら、1度は、食べてみたいのである。

ということで、今は、ホテルのバイキング会場にいる。

白ご飯も、牛乳も、納豆も、醤油もある。

ということで、さっそく作ってみましたよ。

ただ、牛乳は、温めたものを使うと紹介されていたが、ホテルでは、冷たいのしかなかったので、それで代用。

食べてみると、なかなか、美味しい。

納豆という食材は、子供のころは食べなかったけど、大人になって食べると、美味しいものですね。

というか、何か他の食材と合わせると、全体をまろやかにしてくれるんですよね。

なので、凡は、カレー屋のココイチに行ったら、かならず、納豆をトッピングするのであります。

なんかね、玉子の黄みを入れたみたいに、まろやかになる。

ということで、みゆきさんの好きな納豆牛乳茶漬けも頂いて、大満足の朝食であります。

徳島と言えば、すだち。
鳴門と言えばサツマイモ。

さて、ホテルで荷物を宅急便で送ることにしまして、身軽になって、バスで鳴門駅まで移動。

鳴門は、徳島と鳴門を結ぶ高徳線の終着駅だ。

終着駅は、線路が切れているところが切ない。
四国は、非電化の路線が多い。ディーゼルの音が楽しい。

終着駅というと、どことなく寂しい感じがするものだが、鳴門駅の場合は、その感じが少ないのは、さっきまで、リゾートホテルに泊まっていたせいだろうか。

鳴門から、徳島に出て、前にも2回ほど行ったことがあるのだが、「徳島県立文学書道館」に行ってみようと思う。

凡は、書については、何も知らないのですが、何故か、感覚的に、小坂奇石さんという書家の字が好きなんです。

この徳島県立文学書道館には、その奇石さんの仕事場を再現したコーナー「奇石窟」がある。

ただ、それを見るだけでも、楽しいんだな。

何故、この文学書道館に、そんなのがあるかというと、徳島県出身だそうだ。

奇石さんの映像などを見て楽しんだ。

ふと見ると、再現した書斎の壁に額が掛けられていて、何か教訓的なものが書かれている。

「五医」(本当は、旧字の「五醫」ですが、パソコンで表示されていますでしょうか)と書かれている。

体に良い教訓みたいなもので、出典は、「格言連壁」という本らしいです。

こんなことが書かれていました。

「五医」

  • 一、欲を少なくして、迷を医(いや)す。(迷→迷い)
  • 一、静座して、躁を医す。(躁→おちつかずいらいらする)
  • 一、茶を煎じて、倦を医す。(倦→疲れ)
  • 一、酒を煖(あたため)て、悶を医す。(悶→いやな気分)
  • 一、書を読んで、俗を医す。

凡に必要なのは、、、、全部だね。

全部は出来ないのであれば、出来るところから始めるのが定石だ。

まずは、そのうちの悶を医(いや)すことに専念するべきであろう。

ちょっと脱線するけれども、書について知らない凡だと言ったのですが、會津八一さんの字も大好きなんですよね。

そんな會津八一さんが、これまた、教訓のようなものを掲げられていて、凡は、それが大好きというか、時に思い出しては、凡自身のぐーたらな生活を顧みることにしている。

それは、「学規」という題されたもので、有名な言葉です。

一ふかくこの生を愛すへし

一かへりみて己を知るへし

一学芸を以て性を養うへし

一日日真面目あるへし

という4つの規範だ。

学生に書き与えたものらしいが、會津八一自身が自らの指標としていたそうです。

この中でも、4つ目の「日々新面目あるへし」ということを、いつも心がけたいと思うのですが、どうにも、新面目とはいかないのではあります。

と、ここに大好きな言葉を紹介しました。

というか、奇石さんの五医よりも、学規の方が好きなんかいなと、ツッコミが入りそうですね。

さて、ここ徳島県立文学書道館は、瀬戸内寂聴さんのコーナーなどもあって、好きな人には、魅力的な資料館かもしれません。

ただ、凡は、寂聴さんは、読んだことが無いので分かりませんが。

それと、ミニボンを、凡の希望だけで連れてきたのですが、ミニボンは、吉行淳之介さんが好きなので、吉行さんの資料もあったので、行って喜んでいました。

さて、お昼ご飯でも食べて帰りますか。

となると、やっぱり、徳島ラーメンかな。

有名店もあるけれど、そこまで歩いて行って、行列が出来ていたら、帰りのバスに間に合わなくなってもダメだし。

駅前で、どこかに入ろうと思う。

まだ、入ったことのないラーメン屋があったので、徳島ラーメンと言う言葉もあったので、入ろうかと思ったら、徳島ラーメンは徳島ラーメンでも、徳島ラーメンの特徴であるブラウン系のスープじゃない、新しいスープの徳島ラーメンだと書かれている。

これは、少しばかり考えさせてくれ。

新しい味を創るのは、これは、大いにやってもらいたい。

その工夫が、新しい美味しいを作っていくのだから。

もし、凡が、徳島に住んでいるのなら、応援するだろう。

ただ、今の凡は、大阪から来た、ただの、旅の途中の腹減らしである。

徳島に来て、徳島ラーメンを食べたときに、「あ、そうそう、この味なんだよね、徳島ラーメンは。」という感想を呟きながら食べたいのである。

なので、新しい味は、パスをした。

んでもって、前も入ったことのある、普通の徳島ラーメンのお店に入った。

甘い醤油のこってりとしたスープに、甘い肉がトッピングされている。

これが、徳島ラーメンだ。

生玉子は、サービスでつけてくれる。

そして、食べ終わって呟いた「徳島ラーメン食べたね。」と。

このお店は、前も行ったことがあるけれど、若者が多いですね。

さて、復路は、また高速バスで、今度は、梅田まで乗る。

ただ、座ってるだけだから、楽ちんであります。

ということで、帰ってまいりました。

今回の旅行の総括としては、のんびりと出来たので、良かったです。

宿泊客が少なかったのが、ゆっくりできた理由かもしれませんが、スタッフも親切だし、部屋も広かったし、阿波踊りも習えたし、宿泊客を楽しませるような工夫がされていて、また来たいなと思えるホテルでありました。

コメント

  1. ゆけむり より:

    おっ、朝からまぐろの漬け丼ですね
    これは嬉しいし、食べ応え満点でしょうね
    お昼はTHE・徳島ラーメンですね
    自分も旅先ではスタンダードなご当地ラーメンが食べたいです
    奇をてらったのはハズレた時のガッカリ度が大きいですもんね
    帰路は梅田までバスが出ているってのは楽ちんですね
    ところで今年第1発目の旅は計画されているんでしょうか?
    自分は年末年始のダウンですっかり予定が狂い、新年会すら出られませんでした
    どこでも良いから来月当たり行きたいと思っていますがどうなることやらです(ToT)/~~~

    • tairabonzou tairabonzou より:

      ありがとう、ゆけむりさん。
      朝から、美味しいものを頂きましたよ。
      そばにも、すだちが添えられてたりして、四国感も演出されてました。
      徳島ラーメンもそうですが、ご当地のグルメは、やっぱり、定番じゃなきゃですよね。
      折角、その土地に行ったんだから、これが、ご当地って感じのものが食べたいです。
      札幌に行って、博多ラーメンとかあってもね、いくら美味しくても、人気でも、やっぱり、札幌ラーメンを食べたくなりますよね。
      それで、今年なんですが、近場ですが、和歌山の南部というところに1泊で行ってきましたよ。
      グランドメルキュールというチェーン展開しているホテルです。
      去年、2回行きましたが、また、行ってきました。
      ただ、その2回は、メルキュールホテルで、今回行ったのは、グランドメルキュールホテルと言って、ちょっとだけ、ランクが高い方のホテルです。
      空いてたので、良かったです。

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