平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(1442)函館、2泊3日の仲良し旅?(3)

旅(国内)

1月23日(火曜日)

ミニボンと、仲良く函館に旅行にやってきました凡であります。

昨夜は、ビジネスホテルに泊まって、今日は、同じ函館なのですが、温泉ホテルでバイキングの夕食というプランであります。

先ほどまで、函館市内を散策して、んでもって、回転ずしで、楽しいランチを頂いたところです。

さて、今日のホテルに向かいましょう。

まずは、フレックステイイン函館駅前さんに預かってもらっていた荷物を取りに行って、路面電車で、湯の川温泉まで移動。

この移動は、ただ乗っていればいいだけなので、楽ちん。

電停の駅から、歩いて少しで、今日のホテルの「啄木亭」さんの看板が見てて来た。

おお、立派なホテルじゃん。

想像したより、いい感じだ。

なんせ、今回の旅行は、阪急交通社の「【ANA函館港直行便】計2回の食事つき!当社基準Aランクホテル『湯の川温泉』と函館駅前に泊まる3日間」というタイトルのプランなのですが、このAランクという言葉に、いささか、不安と期待の両方を抱いていたのでありまして、最初に、外観を見た時に、想像より、立派だなと感じた次第なのであります。

このホテルのランクっていうのは、どうなんだろうね。

阪急交通社のホテルのランクというのは、担当者の現地取材や、添乗員、お客様の声をもとに決めているらしく、S、A、B、Cと、4ランクあるそうだ。

Cランクというのは、正しく、ダメなホテルなんだろうな。

掃除されていないとか、、、うーん、どんなホテルだろう。

んでもって、Bランクは、それよりも上ということだが、ランク的には、中間よりも下だ。

これまた微妙ですよね。

「当社基準Bランクホテルに泊まる函館!」

なんて、書いたら泊まる人いなくなるよね。

なので、旅行会社が謳い文句にするというか、使うホテルは、SかAということになるのだろう。

その視点でのAは、上にSがある訳だから、まあ、普通のホテルという意味じゃないかなと、これは、旅行に出発する前に推測した結果だ。

んでもって、今凡は、Aランクホテルの啄木亭さんのフロントにいる。

ロビーは、広くて開放的だ。

フロントのスタッフも感じがいい。

この後の、お風呂や、食事も、良かったし、凡としては、A以上の点数をつけたいなと思うんだけどね。

というのも、以前に、別の旅行会社でSランクのホテルに泊まるというツアーに参加したことがあるのだけれど、そこよりも、接客など、寛げるという意味では、こっちの方が良いように感じるのだ。

ホテル側も、その寛げるという点を重視しているのではないかと思うのが、ホームページだ。

そこに、修学旅行の予約が入っている日を公開している。

なので、その日は、混雑しますと、ことわってあるのだ。

これ、良いですよね。

お風呂とか食事とか、混雑したり、やかましかったりするのが苦手だなという人は、日にちを変えることも出来るしね。

これは提案なのだが、さらに、お客様に親切なホームページにしたいなら、ただ、修学旅行なんて書かずに、中学生なのか、高校生なのか、或いは、女子高なのかを明記した方が良いのかもね。

、、、、え?何ですか?

なんで、女子高かどうかを書かなきゃいけないかって、いや、別に他意はありませんよ。

だって、凡は、ミニボンと仲良しな訳で、別に、女子高生でホテルが溢れかえっていても、ぜーんぜん、興味無いですから。

それにしても、ランク付けというのは、便利なような、怖いような。

そうだ、ツアーでも、ホテルにランクがあるなら、たとえば、歌手にでもランクを付けることが出来るのかもだよね。

そんな時代が来るかもだ。

前に、ミステリーツアーなるものに行ったのですが、コンサートにも、ミステリーコンサートみたいなものが登場したりして。

今回のコンサートは、Aランクの歌手ですとだけしか、チラシには書いていない。

誰が、ステージに登場するか、ドキドキだよね。

それがミステリーの楽しいところだ。

見に行って、楽しかったねとなるか、残念だったねとなるか。

「東京国際フォーラムA。当社基準Sランク歌手。ジェットコースターのようなトークもお楽しみ。」

なんて、広告が新聞チラシに入るんだ。

あれ?

Sランク歌手?

東京国際フォーラム?

ジョットコースターのトーク?

だよね。

だよね、絶対。

これって、みゆきさんの事だよね。

凡は、チケットを握り締めて、会場に向かうよ。

んでもって、入口で、スタッフに、チケットを見せるさ。

「あ、申し訳ありません。このコンサートは、当社基準Sランクのお客様しか参加できません。」

「えーっ。そんなー。じゃ、凡は、何ランクの客なんですか。」

「そのような愚問をされること自体Sランクでは無いと言う事でゴザイマス。自分自身のランクは、自分自身に聞いてみてください。」

「自分自身に、、、、凡のランクは、、、、Sですよね。」

「、、、、、、、。」(首を振りながら、無言。)

「じゃ、A?いや、なんぼなんでも、Bですよね。えっ?まさか、Cなんですか。」

ああ、何て残酷なんだ。

ランク付けなんて、誰が望んでいるというんだ。

それにしても、凡のランクは、何なんだろうね。

ランク付けが残酷だと言う話から、何気なくネットを見ていたら、今回、お世話になった阪急交通社のホテルのランク表なるものがあることを知りましたよ。

(参考までに、ごく1部を、表の1ページの始めの部分を掲載しておきますね。こんな感じ。)

それを見ると、Bランクが、メチャ多いいということに気づかされる。

1泊目のフレックステイイン函館駅前は、Bランクだそうだ。

おお、厳しいね。

良いホテルだと思ったんだけどね。

ということは、今回泊まる、啄木亭さんのAランクと言うのは、高級ホテルということになるのでしょうね。

んでもって、Bが、一般という感じのようですね。

ということで、Aランクホテルの啄木亭さんにチェックイン。

窓からの風景

部屋は、和室で、一般的な広さだが、十分に快適である。

温泉ホテルの場合は、やっぱり、和室が寛げていいですね。

さて、まずは、温泉に入りましょうか。

温泉の入口だって豪華。

このホテルは、温泉ホテルが全盛の時に造られたんだろうなという感じの内装になっていて、温泉の入口を見ただけでテンションが上がる。

大浴場は、ガラス張りになっていて、近くの函館空港から発着する飛行機が見られるようになっているのだろう。

柱のところに、飛行機の飛び立つ時間が貼られていた。

ただ、凡の入っている時は、飛行機は飛び立たなかったな。

大浴場は、長方形でゆったりとしていて、リラックスできました。

露天風呂も、そう大きくはないが、あって、これが熱い温度設定になっていたので、寒い空気の中、熱いお湯に入るのは、これまた楽しかったな。

さて、後は、夕食のバイキングを頂くだけだ。

オープンの5時30分に、会場に行くと、これまた、ゆったりとしたスペースの会場である。

席に案内されたら、まずは、飲み放題をお願いする。

んでもって、おもむろに、会場の料理を見てまわる。

まず、目に入るのが、ひとりジンギスカンのコーナーだ。

旅館でよく見る固形燃料の小さなジンギスカン鍋に、好きなだけ、ラム肉や牛肉を乗せて、自分で焼くスタイルだ。

それにしても、あの固形燃料の鉄板なり、鍋なり、旅館などに行くと、よく見かける仕掛けなのだが、あれを見ると悲しくなる。

貧乏人は、固形燃料で、何か焼かせとけば、ご機嫌になるから、安いもんでも焼かせとけみたいな、料理人の声が聞こえてきそうに思うのだ。

お仕着せのセット料理になると、大概が、陶板焼きにしたって、和牛のステーキとか何とか、そんな謳い文句だけど、陶板には、2枚ぐらいしか乗ってなかったりするんだ。

しゃぶしゃぶでも、3切れぐらいの肉しか想定されていない。

あの素材の量を見たら、ああ、凡は、貧乏人なんだなと、まあ、それは、間違いないのだけれど、せめて、旅行に行った時ぐらいは、それを忘れて楽しみたいのに、温泉に入って、やっと、お待ちかねの夕食ってときに、凡が貧乏人だってことを思い知らされるのだ。

いや、貧乏人という表現は、ちょっと違うか。

ガツガツした欲の深い食い意地の張った庶民と言う方が正解か。

ああ、ここ啄木亭さんでも、やっぱり、みじめな思いをさせられるのかと思いつつ、気が付けば、固形燃料の火を見て、嬉しそうにしている凡がいた。

たぶん、ニコニコだったと思う。

いやなに、やっぱり、楽しいよね、固形燃料で焼いたり煮たりするのって。

なんかさ、ちょっと豪華な感じがするじゃない。

料理人の作戦に、まんまと引っ掛かってしまってるけどさ。

それに、何と言っても、食べ放題だからさ、何回でも焼いて食べれるんだもんね。

ジンギスカンの肉は、凡のちょっと苦手なマトンの匂いはしなかったので、ラム肉だったのでないだろうか。

美味しかったし、まあ、恥ずかしながら、楽しかったです。

んでもって、固形燃料の料理は、もう1つあって、イカの炊き込みご飯。

これは、テーブルに持って来たが、火を点けるのは、最後に締めにしよう。

追加のジンギスカン鍋。

その他の料理は、それほど種類は無かったけれども、それぞれの料理に、北海道に因んだ素材を使ったりして、函館感を出そうとしているのは、旅行者にとっては、楽しいものだった。

ホッケのフライ。
八雲町はクリームシチュー。
長万部町は、カニのふわふわ豆腐。

八雲町のホタテと冬野菜のクリームシチューだとか、今金町の男爵イモ&ベーコンのラクレットチーズ焼きとか、長万部町のカニ入りふわふわ豆腐とかね、北海道の各地域の徳さんだとか、そういうのを前面にだしたメニュー作りになっていた。

んでもって、料理の前にプレートを掲げて、北海道との繋がりを説明してある。

これなんか、北海道に旅行に来たなという気持ちになって、いいなと思いましたよ。

やろうとしていることは、お客を喜ばせようとしている訳で、ここは、評価したいところだ。

ということで、楽しい料理内容で、ゆっくりと食事が出来て、しかも、嬉しいことに凡が行った時は、時間制限がなかったので、もう、それだけで、本当にのんびりと食事を楽しむことが出来た。

ただ、ひとつだけ、これはどうなんだろうという料理があった。

手前にあるのが、天ぷらの3種類。

天ぷらだ。

温泉旅館に行って、バイキングの夕食で、天ぷらと言ったら、最近のホテルなら、エビとか、イカとか、或いは、旬の野菜とか、そういうのをライブで揚げてくれるというイメージがある。

この啄木亭さんも、ライブで天ぷらを揚げて提供してくれるのだが、その内容が3種類だけだ。

まずは、鶏の天ぷら。

うん、これはいいじゃない。

美味しいしさ。

んでもって、さつま芋の天ぷら。

成る程、子供連れも多いからね、さつまいもの天ぷらは、子供は、大喜びするだろう。

んでもって、カニカマの天ぷら。

、、、いやいや、可笑しいでしょ。

カニの天ぷらが、値段が高いので提供できないというのは、解る。

だからと言って、カニカマの天ぷらは、どうなのよ。

いやなに、カニカマがマズイということでは決してないのである。

凡は、カニカマが大好きだ。

でも、天ぷらを3種類ホテルで提供するということになった時に、カニカマは、誰が考えたのだろう。

何かね、カニカマの天ぷらが入ることによって、他の鶏の天ぷらと、さつまいもの天ぷらが、急に安物っぽくなってしまうじゃん。

とはいうものの、凡もしっかりと、カニカマの天ぷらを取って来まして、頂きましたよ。

でも、何か他に無いのかなあ、カニカマに変わる食材。

海苔の天ぷらとか、そうだ、函館なら昆布の天ぷらとか、そんなの出来ないだろうか。

でも、それは、ホテルも解ってるのかもね、だって、イカの天ぷらさえ、経費の関係か何かで無理だったんだから。

とりあえず、利益の出るようにして欲しいから、カニカマで、凡も満足しなきゃね。

今回のバイキングは、品数的には、少し少ない気もしましたが、喜んでいただこうという気持ちが伝わってくる、温かみのあるバイキングでありました。

ドリンクコーナー。
こんぶの焼酎。
夜景のワイン。
はこだて夜景の焼酎。

んでもって、飲み放題だ。

アルコールも、セルフで飲み放題なのだが、これまた、函館を意識した品ぞろえ。

生ビールは、勿論、ハイボールや、チューハイが、用意されている。

そういうのは、どこの飲み放題でも飲めるんだけど、見ると、「はこだて夜景」っていう焼酎があったり、「夜景」というワインがあったり、昆布の焼酎まであるんだよね。

これって、楽しいよね。

とはいうものの、この飲み放題なんだけれど、制限時間1時間。

これは、もうちょっと、せめて30分延ばして欲しいところだ。

なので、1時間経つぞというときに、焼酎のハイボール割を作って、濃いめのお酒を用意した。

これで、何とか、最後まで持つだろう。

最後に、固形燃料で炊くイカメシ。

ということで、制限時間は無いのだけれど、そろそろ、切り上げましょうか。

大変、ゆっくりと、そして、楽しく夕食を頂きました。

固形燃料のひとりジンギスカン鍋も、美味しかったです。

さて、売店でも冷やかして、部屋に戻りましょう。

と、売店で、物色していると、売店の前に特別に、柱の周りに昆布を展開しているのが目に入った。

何気なく見ていると、向こうから昆布の宣伝のスタッフのオッチャンがやってきて、説明をしてくれる。

最近は、昆布と言っても輸入のものが増えてきているという。

そんななかでも、これは、道南産の真昆布で、貴重なものだと言う。

その説明が、一所懸命なので、何種類か、昆布を購入。

折角、この柱周りで商品の宣伝をしているんだからね、それに、昆布を見ている人は、誰もいなくて、これは、買わずに立ち去れない感じだったしね。

というか、熱心なので、買いたい気持ちになったというのが正解か。

んでもって、部屋に戻る。

焼酎に、ハイボールを注いで作った凡流酔っぱらいカクテルが効いたのか、気が付いたら寝ていた。

夜中、目が覚めて、窓の外を見ると、雪景色に変わっていた。

ああ、函館に来たんだなと、しばらく、そとを見ていた。

コメント

  1. ゆけむり より:

    湯の川温泉の啄木亭は泊った事ありません
    何度か湯の川温泉に泊まりましたが、いつも安い万惣とか平成館しおさい亭などしか泊まっていません
    卓上の固形燃料で焼いたり煮なりする鍋とか、全然貧乏くさくはないし、料理人だってそんな風に思ってないはずですよ
    目の前で熱々を好きなだけ食べてもらいたい、そんな趣旨じゃないかなぁ
    肉だってマトンではなく間違いなく生ラムですよ
    自分は生ラムももちろん好きですが、クセの強いマトンだって好きです
    イカの炊き込みご飯だって良いし、函館にちなんだ料理を提供しようと言う心意気が嬉しいじゃないですか
    時間制限無しってのも今時実に嬉しいポイントだと思いますよ
    露天風呂から飛行機の発着が見られるように、時間を表示してくれているのも嬉しい心遣いだと思います

  2. 平 凡蔵。 より:

    ありがとう、yukemuriさん。
    湯の川温泉は、今回、初めて泊まりましたよ。
    啄木亭さんは、たぶん、そんなに高くないのじゃないかな。
    というのも、1泊目のホテルも、ネットで見たら、値段が安かったですしね。
    でも、施設も、食事も、スタッフさんも、良かったです。
    また、啄木亭さんに泊まりたい気もしますが、他の万惣とか平成館しおさい亭さんにも、泊まってみたい気がします。
    卓上の固形燃料は、ホテルからしたら、喜んで貰おうという気持ちなのは、たぶん、そうでしょうね。
    私自身も、楽しかったですし。
    でも、安い団体旅行を思い出すんですよね。
    と、いいつつも喜んでましたけどね。
    肉は、やっぱり、ラムですよね。
    マトンは、ちょっと苦手なところがあるので、今回は、匂いも無くて美味しかったです。
    制限時間がないのは、何と言っても、最高でした。
    風呂からの飛行機は、見て見たかったです。

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