12月。
青春18きっぷの時期がやってきました。
今月は、1回あった連休も、テレビの買い替えで家に居なきゃいけなかったので、それ以外の休みは、平日の単発の休みとなる。
なので、行くとしたら、日帰りだ。
5回分、乗ることが出来るだろうかという思いもあったが、やっぱり、ちょっと出かけてこようと思う。
その1回目は、どこにしようかな。
気持ちとしては、ディーゼルに乗りたい。
今、走っているディーゼルというと、気動車と言われている、車両にディーゼルエンジンが搭載された車両の事だ。
ディーゼル機関車で客車を引っ張るのは、特別な日とか、特別な場所でしか運行してないからね。
ディーゼルに乗ろうと思ったら、日帰りなら、四国か、高山本線とか、後は、山陰本線ぐらいか。
ということで、山陰本線を、鳥取まで、乗ってみようと思う。
何度も乗った路線だけれど、やっぱり、魅力もある路線だ。
ということで、当日。12月13日(水曜日)。
早朝、家を出て、門真市駅、05時12分発の電車に乗り込んだ。
んでもって、京橋駅で、青春18きっぷを購入して、入鋏。
京橋駅から、大阪駅まで移動。
大阪駅は、ひんやりとした空気が漂っていて、駅のビルを見上げると、まだ、オープン前のお店が、ひっそりと、そこにあった。
まだ、誰も働いていない、ひっそりとした街。(駅には、もう既に、沢山の乗客が集まってはいるが。)
こういう時間が、好きだ。
05時55分発の宝塚線に乗る。
取り敢えずの、朝食、おにぎりと、プロテインドリンクと、ジャスミンティー。
電車が走り出す。
まだ、外は暗く、ポツリ、ポツリと、マンションの窓の灯りが見える。
今まで、眠っていた人が、起きて来たんだろうな。
そして、それぞれの、今日1日が始まろうとしている。
それにしても、どうして人間って、眠るんだろうね。
夜になると、みんな一斉に寝るじゃない。
勿論、夜に働いている人もいるし、なんとなく寝てない人もいる。
でも、大概の人は、夜になると、布団に横になって、電気を消して、寝るんだよ。
考えたら、滑稽じゃないか。
寝ると言う行為は、疲労を回復させるためだろうけれど、それなら、寝ないでも回復できるように進化してても良いはずだけど、そんな進化をしなかったと言うのは、眠ることが必要だったというか、寝るのが好きだったってことなのだろうか。
それで、寝ると、意識が無くなるんだ。
無防備だよね。
冷静に考えると、そんな無防備で良いだろうかね。
赤ちゃんが無防備に眠る姿は可愛いけれど、この凡が、無防備に眠る姿は、さぞかし、気持ちが悪いだろうね。
無防備な寝顔なんて、好きな人に見せられないよ。
みゆきさんには、見せられない。
でも、みゆきさんの無防備な寝顔は見たいなあ。
ベッドかな、布団かな、、どっちにしたって、可愛い寝顔なんだろうな。
ふかふかのベッドで、目尻を下げて眠るみゆきさん。
腰を抜かすほど、可愛いに違いない。
「むにゃ、むにゃ、、、凡ちゃん。」
あれ、夢の中に、凡が登場したのかな。
んでもって、人差し指を、鼻の穴に入れて、鼻くそをほじくる。
って、みゆきさん、無防備すぎるよ。
「はい。凡ちゃん、鼻くそ、食べる~ん。」
って、みゆきさん、寝言言うんだね、知らなかったよ。
というか、鼻くそ食べるってさ、鼻くそ食べるって聞くときに、甘えた声になるのね。
凡は、夢のみゆきさんに付き合うために「うん、食べるよ。鼻くそ。」って、みゆきさんの耳元に囁く。
微かにジャスミンの香りがした。
「やだ。あーげない。」
と言ったかと思うと、自分の鼻くそを、ぺろりと舐めてしまった。
いやいや、そんな、みゆきさん、鼻くそ食べるなんて、一体、どんな夢見てるのよ。
「あたしは、アヒル。ガー、ガー、ガー。」
寝言を言いながら、腰を振っている。
あれ、みゆきさん、今度は、アヒルになった夢見ているのね。
白鳥じゃなくて、アヒルなのね。
そんでもって、、、片足を上げて、「ぷー。」って、おならしちゃったよ。
アヒルになって、おならする夢って、ストーリーどんななのよ。
んでもって、お尻に手を持って行って、お尻の穴を掻いて、んでもって、その手を鼻にもってきて、匂いを嗅いで、、、変な顔をして、「くっさー。」って、あんた、岡八郎かいな。
みゆきさんの耳元に、そうツッコミをいれたら、ニコーッて、目尻を下げて笑ったよ。
みゆきさん、やっぱり、岡八郎さんのモノマネやったんやね。
でも、ツッコミをいれた時の、ニコーッって笑った顔は、さぞかし、可愛いだろうなあ。
って、みゆきさんの寝顔の妄想だけど、無防備すぎないかい、ねえ。
あ、無防備すぎる妄想をしているのは、この凡だったね。
その前に、こんな、みゆきさんを想像して、ゴメンナサイ。
というか、岡八郎さんを、今の若い子は、知らないだろうな。
凡の子供のころは、吉本新喜劇と言ったら、岡八郎さんとか、花紀京さんなんだよね。
涙出るぐらい笑ったなあ。
っていうか、旅はまだ、始まったばかりであります。
大阪を出発して、三田あたりまで来たら、だんだん、空が明るくなってきた。
混んでいた車内も、新三田で、どっと降りて行ったので、落ち着いた雰囲気になる。
08時19分、福知山駅に到着。
ここで、次の列車まで、35分ほど時間があるので、改札を一旦出て、駅そばでも食べようかと思う。
なのだが、駅そばは、無い。
なので、駅のビルの中にある喫茶店に入った。
いらっしゃいませという言葉もなく、どちらかというと、愛想は良くないが、或いは、職人みたいな人なのだろうか。
コーヒーの種類が多い、専門店みたいな感じだったので、ブラジル630円と、100円で、モーニングを付けてもらう。
コーヒーは、注文が入ってから、豆を挽いて、1杯ずつ淹れてくれる。
サーブされたブラジルは、アッサリとした、どちらかというと薄い味に感じた。
最初の蒸らしの時間が短いのか、もともと、豆が浅炒りなのか、豆の量が少ないのか。
まあ、素人が考えても、解らないか。
トーストは、しっとり感の無いパンだったので、口の中の水分が持ってかれるが、コーヒーの量が少ないので、セーブしながら、コーヒーを飲まなきゃいけない。
そして、ゆで玉子が、冷たい。
今日、茹でたのでは無いdというか、昨日のを冷蔵庫で保存してたやつだね。
というか、トーストも、ゆで玉子も、それは、まあいいけどさ。
肝心のコーヒーに添えられているのが、コーヒーフレッシュというのは、専門店としては、どうなのかなと、色んな豆を置いていて、コーヒーの美味しさを謳っているのだから、ここは、小さなステンレスの容器に入れた生クリームが、いいんじゃないかな。
と、文句の多い客になってしまいましたが、ここが普通の喫茶店ならね、そんなことを言わないのだけれど、専門店だもん。
ということで、美味しいブラジルを頂きまして、08時54分発の山陰本線、豊岡行に乗り込む。
福知山からは、やっと、目が覚めて、意識がハッキリとしてきた。
さっきまでは、半分、脳みそが寝てたものね。
車内は、2人掛けのクロスシートに、1人が座っているというぐらいの状況。
隣のシートのオッチャンが、「兵庫」と書かれたガイドブックを取り出して見ている。
楽しそうだね。
10時10分、豊岡駅に到着。
3分間の乗り換えで、山陰本線、浜坂行に乗り込む。
ここから、今回の凡の目的であったディーゼルに乗ることが出来るのだ。
山陰本線は、城崎温泉から西が、非電化なのですが、浜坂行なので、豊岡からディーゼルなのだ。
ディーゼルのエンジン音が、床下から聞こえている。
走り出したら、急に、エンジンがうなりを上げて、スピードが出た。
いいなあ。
これで、今回の旅の目的は、達成である。
んでもって、10時25分、城崎温泉に着。
ここで、昼食と、温泉もと考えている。
次は、11時56分発に、乗る予定なので、1時間21分の時間がある
お昼のお店は、たぶん、11時ごろからだろうから、先に、温泉に入ろう。
城崎温泉には、7つの外湯がある。
営業時間を確認して、前にも行ったことのある「御所の湯」に入ることにした。
御所の湯の外湯は、露天風呂なのだが、今日のような天気の良い日は、特に気持ちが良い。
混雑もしていなかったので、気分転換になりました。
お風呂から出ると、マッサージ機があったのですが、ランチの時間を考えて、諦める。
さて、お昼は、何を食べようかな。
別に城崎温泉だからって蟹にこだわらなくてもいい。
普通のお昼ご飯で良いんだ。
駅から温泉街に伸びる道には、お土産物屋や、飲食店もある。
とはいっても、蟹も久しく食べてないので、どんなものかなと海鮮物のお土産を販売するお店を覗いたりして見るが、松葉ガニなんて、数万円しているじゃない。
紅ズワイガニでも、少しは安いけれども、これを歩きながら喰う訳にはいかないし。
駅の近くまで戻ってきたら、普通の食堂と言うか、定食屋さんみたいな感じのお店があった。
ショウウインドウを見てみると、蟹の寿司や、蟹のうどんのサンプルが陳列されている。
それも、普通の食堂なので、お土産屋さんのような値段じゃなくて、比較的リーズナブル。
よし、このお店にしよう。
「食堂 大黒屋。」さん。
と、入ったのだけれど、どうして、こんな思考回路になるのだろうかと思うのだけれど、こういう食堂に入ると、何故か、カレーライスとか食べたくなっちゃうんだよね。
それに、サンプルを見ると、カツ丼も旨そうだ。
と、迷路に入り込みそうになったのでありますが、テーブルに置かれていたメニューを見て、やっぱり、ここは、蟹だろうという気持ちになりまして、お薦めというメニューの中から、蟹のそばと、蟹の握りのセットになったものを注文。
1900円。
周りを見ると、凡の前に来られていた若い家族連れが1組。
そして、サーブされた料理を見て、あれ、意外と美味しそうだ。
蟹の握り鮨は、身もしっかり乗っかっている。
おそらく、脚にしたら、3本分ぐらいが1貫の上に乗っているのだ
蕎麦にも、脚の身が、散らしてあるのだが、これもまた、なかなか、予想した以上に乗っかっている。
ひょっとして、これは正解だったんじゃないですか。
でも、これって、どこかの外国産の冷凍ものじゃないのかなとか、そんな邪推をしたのですが、外に出て、ショウウインドウを見たら、「香住かに」のPOPとか貼られていたので、地元の香住で水揚げされた紅ズワイなのだったのだろうなと、これは、良い店に入ったなと、ちょっと嬉しくなったのではあります。
満足をして、店を出て、でも、さっき、コロッケを売る店があったよねと思いだす。
こういう観光地に行くと、何故か、コロッケとか、その類の揚げ物が食べたくなってしまう。
ちゃんとした店じゃなくて、道に面してテイクアウト専門でやってるみたいな揚げ物の店。
さっき歩いてきた道にも、お土産物屋さんの横でコロッケのテイクアウトを売っているお店があった。
蟹のクリームコロッケと、但馬牛のコロッケ。
蟹は、今食べたところだから、但馬牛のコロッケを食べる。
ひと口かじって、その断面を見たら、「あれ?但馬牛は、どこー?どこかに放牧にいってるー?」みたいな、そんなコロッケだった。
しかも、揚げてから、電熱のケースに入れられているので、表面が、カリッとはしているが、カリッとした皮の下地のところが湿ったかんじの硬い食感なのである。
大阪の下町には、コロッケを売るお店が、昔は沢山あって、凡は、毎日のように、それを食べてたんですよね。
なので、美味しいコロッケを、ずっと食べてた。
申し訳ないけど、そんな凡からしたら、少しばかり、ガッカリということなのですが、まあ、仕方ないのかもしれないね。
勿論、こういう観光地のコロッケは、そこで、製造をしてなくて、全国的に展開されているご当地コロッケ開発会社みたいなところがあって、そこが、地元の意見を聞いて、その声にあったコロッケを作って、そのお店に卸しているということは知っている。
それも、これも、仕方のないことであることは、そうに違いないのですが、残念な気持ちになったことは、これまた、仕方のないことなのかもしれません。
さて、お腹も満ちたことだし、これから、鳥取に向かって移動しましょうか。
11時56分発の、鳥取行きに乗り込んだ。
コメント
お~、憧れの城崎温泉だぁ~
良いなぁ~
いつか行きたいと思っているんです
カニ高いですね
しかも足落ちと書かいてあるのに強気の価格設定、買う人いるんですかね?
売れるんでしょうけど、自分には手が出ませんよ
そのカニの値段に比べ、凡蔵さんが食べたカニそばとカニ握りのセットはお得ですね
良心的な値段と言っても良さそうですね
次のコロッケは残念だったようですが、これも旅の一興ではないでしょうか?
鳥取は子供の頃連れていかれたようなのですが、ほとんど記憶が無いので行ってないのと同じだと思っています
だから鳥取砂丘とか境港とか行ってみたいんですよね
でもね、ここのところちょっとしたアクシデントがあり、なかなか旅行できる状況ではないんです
だから凡蔵さんのブログを見て楽しませてもらっていますm(__)m
ありがとう、yukemuriさん。
城崎温泉は、大阪からなら、比較的、行きやすい温泉なんです。
外湯もあるし、ぶらぶら、散策するのも楽しいですよ。
ただ、他には、何もないですけどね。
蟹は、高いですよね。
松葉ガニだと、もう、手が出ません。
私が食べた蟹のセットメニューは、普通の食堂みたいなお店だったのですが、
想像以上に身も入っていて、これは良かったです。
鳥取も、何度か言ってるのですが、青春18きっぷで行くには、ちょうど良い遠さなんですよね。
でも、鳥取も、何も無いですよ。
あるにはあるのですが、バスで移動しなきゃいけないし、日帰りでは無理なんです。