平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

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散散歩歩。(1418)山陰と山陽の間の旅。(3)

旅(国内)

今回のレポートは、少しばかり長くなってしまっております。

でも、宜しければ、おつきあくださいましたら、嬉しです。

8月29日(火曜日)。

青春18きっぷで、三次までやってきた凡であります。

ホテルで朝を迎えた凡は、折角だから、大浴場へ行ってみようと思う。

朝食が始まった頃に行くと、人も1、2人で、ゆったりと楽しむことが出来た。

湯船の横が、ガラス張りになっていて、外に庭が拵えである。

そういう工夫もされている。

部屋に戻って、着替えをして、今度は、朝食会場へ行く。

朝食は、バイキング形式で、これは、ビジネスホテルの朝食という定番な感じで、勿論、充分満足の行く朝ごはんとなりました。

部屋に戻って、窓から外を見ると、ほんの少しだけ線路が見えた。

さて、今日の予定は、もののけミュージアムに行こうと思う。

9時過ぎにホテルをチェックアウト。

ぶらぶら、もののけミュージアムまで歩いて向かう。

距離的には、結構あるけれども、時間もある。

途中、趣のある階段などを見つけたり、何も無いけれども、何かあるところがいい。

ふと見ると、横道に、こんな階段の坂があって、、、、。
そこに、扉だけが残っていたりする。背後の木の茂った空間には、何かがいるような。

そして、もののけミュージアムに到着。

どうして、三次に、「もののけ」なのかと言う事なのですが、この三次の地は、江戸時代に出来た「稲生物怪録(いのうもののけろく)」の舞台となった地だからです。

この稲生物怪録は、稲生平太郎と人間をおどかしにやってきた魔王たちとの不思議な体験を綴った物語です。

実際の、人物や、場所が出てくるので、読む人に臨場感を感じさせる内容なのでしょうね。

この物語は、三次だけでなく、全国に広まって、いろんな物語の素材にもなっているようです。

このあたりの説明は、ミュージアムのホームページなどの資料を参考に書いたのですが、凡も初めて知りました。

そんな背景がある三次に、湯本豪一氏が蒐集した約5,000点の日本最大の妖怪コレクションを寄贈したことから、このミュージアムが出来たそうです。

ミュージアムは、まだ新しくて、そこに、いろんな妖怪の紹介や、資料が展示されています。

稲生物怪録の資料などは、ここへこなければ見ることのできないものなので、なかなか、貴重な資料を拝見することが出来た。

ここは、良かったです。

ただ、チームラボ 妖怪遊園地という展示の部屋がありまして、そこでは、妖怪の絵を描いたら、壁面のディスプレイに映し出されて、それを触ったりして遊ぶという仕掛けがあったり、これまた、液晶のテーブルに妖怪が映し出されて、それで、画面の中で、追いかけっこをするみたいなゲームっぽいものがあったり、そう言う小学生がやるような仕掛けがしてあるのですが、あれは、誰が考えたのだろうか。

まったくもって、必要のないものだ。

ナンセンス!!!

しかも、結構、広いスペースを使っている。

子供が対象なのだろうか、係りの女性の方もいて、遊びのお手伝いをしたりしている。

大人にとっては、要らないものだし、子供にとっても、あれを面白いと思う年代は、かなり限られていると思う。

それにね、子供に、もののけや、妖怪について知って欲しいと思うなら、ポイントがズレているように思うな。

ディスプレイに映る妖怪は、いかにも、明るくて、所謂、楽しいキャラ設定なのだ。

もののけ、或いは、妖怪は、生活に密着したもので、怖い存在だけれども、どこか憎めない存在であり、とはいうものの、基本は、怖いものなのだ。

疫病や、そんな大きなことではなくても、身近で起こる、ちょっとした災いを、目に見えない妖怪の仕業じゃないかと考えて、恐れる。

それが、もののけや、妖怪だ。

その、怖い、暗い、得体のしれないという、そういう部分を、もののけミュージアムなら、子供に伝えるべきで、可愛い、楽しいなんてことを、もののけに結び付けて、子供に教えるのは、方向が間違っているように思う。

そんな、子供に、陰陽の陰の部分を教えて大丈夫なのかという人もいるかもしれないが、大丈夫、子供は、怪談話が好きなように、陰の部分も、ちゃんと捉えられる頭の良さがあるよ。

子供は感覚も敏感だからね、今の大人が見えてなくて、ただの御伽噺のように思っている妖怪やもののけも、或いは、本当に子供には見えていて、すぐそばにいるものとして認識しているかもしれないよ。

と、そんなことを感じたのではありますが、ひとつ、観光をしたということで、今日は、これでバッチリ終わったという気持ちになった。

さて、ミュージアムを出たら、その横から石畳の道が続いているというので、そこを散策しながら、歩いてみる。

雰囲気のある街で、歩くだけでも楽しい。

折角だから、もう1カ所、観光をしようと思う。

というか、目の前にあるので入ってみよう。

辻村寿三郎人形館。

辻村寿三郎さんというと、昔むかし、NHKで放映されていた里見八犬伝「新八犬伝」という人形劇で、その人形を製作されたのが辻村寿三郎さんで、そのイメージが強烈だ。

実際に生で見たことが無いので、入ってみようと思う。

人形館は、それほど大きくはなく、小さなビルの1階と2階に、作品を展示されている。

さすがに、作品は、素敵なものばかりで、女性の人形や、仏像なども、人形の製作技法で作られたりされている。

こんなものは、造るべきじゃないと思うのです。

ただ、仏像の人形を造るというところは、凡的には、気に入らない。

寿三郎さんは、あの仏像を、何のために作ったんだろうね。

まさか、人に拝ませるためだったのだろうか。

人形の名前が、「雪」。どうせなら、「美雪」という名前の人形を作って欲しかったな。
そうそう、こういう人形がいいじゃない。いや、ポロリだからじゃないよ。

そんなことより、やっぱり、人形を作るのなら、女性の人形だろう。

展示には、いくつもの女性の人形があったが、それらは、なかなか、良かったです。

それにしても、人形と言うものは、ある意味、怖いですよね。

何か知らない、魂のようなものが、その人形に憑いているような気がする。

或いは、本当に憑いているのかもしれないね。

どうせ、そんなものを作るのなら、凡は、みゆきさんの人形を作るね。

素材は、そうだな、サテンの一級品だ。

その滑らかな肌触りは、みゆきさんの肌に似ているはずなんだ。

そして、どうにかして、みゆきさんの髪の毛と血を手に入れる。

髪は、みゆきさんの頭部に植え付けるんだ。

やっぱり、ロングヘアが良いだろう。

少し、耳のところをカールさせてね。

可愛く仕上げる。

血は、何と言っても、みゆきさんの血だから、どうにも愛おしくもあり、大切なものでもある。

小さな小さな玻璃の小瓶に、みゆきさんの血を入れて、それを、人形の胸のあたりに埋め込むよ。

そうして出来上がった人形に、凡は、言葉を言うんだ。

「あなたは、中島美雪である。」と。

この世にあるものは、名前を付けられた瞬間から、その名前のものとして、この時空に存在し始める。

名前には、そういう呪力のようなものがある。

そして、その呪力を発現させるのが、言葉だ。

凡が、人形に名前を付けた瞬間に、手の中にある、人形が、中島美雪という実在になるのである。

凡は、その人形・中島美雪を、胸に抱きしめて、部屋の電気を消した。

真っ暗な空間に、中島美雪を抱いた凡が、じっと、座っている。

♪♪ ねんねん、ころーりよ、おこーろりよー ♪♪

凡の子守歌が、朝まで続いていた。

なんてね。

そんな妄想をさせるぐらいに人形には、不思議なものが宿っている気がするのである。

と、今回は、みゆきさんを人形にしてしまいまして、ゴメンナサイ。

んでもって、みゆきさんを、中島美雪と、人形の名前とは言え、呼び捨てにしてしまって、ゴメンナサイ。

ということで、辻村寿三郎人形館を見学しまして、石畳の道を、また歩き出した。

駅まで戻ると、列車の時間まで、まだ時間がある。

駅前の喫茶店で、アイスコーヒーでも頂きましょう。

「トラジャ」さん。

インドネシアのコーヒーを使用してるのかな。

店内には、2人の先客がいて、その後、お昼どきなので、別々の2人の客が入ってきて、それぞれ、ふたりともカレーを注文していた。

冷房で、身体をクールダウンさせて、店を出る。

まだ、列車の時間までは早いのだけれど、ホームに行くと、この三次というのは、どういう位置関係にあるのか知らないけれど、列車が何台も停まっている。

出来るだけ多くの台数を写そうと思うのだけれど、上手くいかない。

向こう側の列車が見えないけれど、数えてみると7台停まっていた。

複数ある線路と、ホームから離れたところにも停まっている。

キハ120が、4列車。うち、2列車が2両編成。

んでもって、キハ47が、3列車。うち2列車が2両編成。

すごいね。

これは、テンションが上がりますね。

ということで、ホームを、あっちにいったり、こっちに行ったりして、出来るだけたくさんの列車を1枚に納めたいと思って、アイフォンで撮ってみるのだが、うまくは、撮れない。

跨線橋に上がって、撮っても、ダメだ。

プロなら、時刻表の表紙にでも掲載されそうな写真を撮るんだろうなと思ったら、こんな素敵なシチュエーションなのに、凡の写メのテクニックの無さが、悲しくなった。

さて、凡の乗車する列車は、JR快速みよしライナー、広島行きだ。

キハ47。

2両編成で、どちらも、ボックスシートと、ロングシートの組み合わせなのだが、そのシートの割合が、微妙に2台が違っていた。

13時05分、三次駅を出発。

キハ47は、昔ながらの内装で、どうにも、嬉しい。

車内は、エアコンが効いているのだが、どうしても、窓の横にある扇風機のボタンを押して、扇風機を付けたくなる。

周りに人が少なかったので、ボタンを押した。

なのだが、あまりに寒くなってきて、やっぱり、扇風機は止めた。

車窓を楽しみ、車内の内装を楽しみ、列車は、14時28分に広島駅に着。

さて、このあたりで、帰路の段取りを考えなきゃいけません。

明日は、仕事なので、ちょっと弱音を言うけれども、やっぱり、早めに帰ろうかなと思う。

青春18きっぷは、昨日で使い切ったので、今の時間から帰るとなると、新幹線の一択だ。

ということで、新幹線のきっぷを押さえる。

18時33分発の、さくら566号にした。

山陽新幹線に乗るなら、そして、指定席に乗るなら、さくら、みずほ、このどちらかだ。

どちらも、シート配列が、2-2で、のぞみよりも、遥かに、快適なシートだからだ。

ということで、さくら566号で帰るなら、9時半ごろには、自宅に帰り着く予定である。

ということで、余裕を見て、18時には、広島駅にいる感じで、予定を考えると、3時間ぐらいの残り時間があるか。

1カ所ぐらい観光できそうではある。

繁華街に出て、ぶらぶら街を散策するのも楽しいに違いない。

と思ったのですが、最終的に決めたのは、広島駅の近くに「エキニシ」というエリアがあって、そこが、最近の流行っているというネットの情報を得たからだ。

若者も行くようなお店があって、安くて、美味しい、そんなお店が集まっているという。

それなら、たとえ飲んでも、駅は、すぐそこだから、行ってもいいかなと思ったのです。

ということで、エキニシに行ってみると、成る程、小さなお店がずらっと並んでいて、どこも、今の若い子に受けそうな感じではある。

なのだが、3時過ぎに行ったのだけれど、ほとんど、閉まっていた

5時以降に開店するお店ばかりだったのだ。

それなら、仕方がないので、もうひとつ頭に浮かんだお店に行ってみよう。

ブログをされているyukemuriさんという方が、広島に行かれた時に、何度か訪問しているお店だ。

確か、早い時間から開いていて、駅からも近いと聞いている。

ということで、源蔵本店さんに直撃。

思ったより、スッキリとした店内で、街の食堂という感じだ。

一番厨房に近いところの席を案内される。

男性のスタッフの方、或いは、店主なのだろうか、メニューを見せて、定食もあると説明をしてくれた。

凡は、生ビールをお願いして、「知り合いに薦められて、来たんですよ。」と告げた。

yukemuriさんのブログのことなんだけれどね。

そして、ビールを持って来てくれた時に、お薦めを聞いたら、最近、魚が獲れないんだという。

鰯も獲れないという。

なので、このお店の人気商品の小いわしのてんぷらも、広島産じゃなくて、姫路産で、ちょっと小さいんだと言う。

ただ、今日は、メニューには載っていないけれども、シャコと、コハダだか、コノシロだったかの背越し風なものならあるという。

なので、コハダだかコノシロだったかを注文。

それと、人気だと言う豆腐煮付けを頼んだ。

コハダだかコノシロだかは、あっさりとした味わいの中に、身の滋味のようなものを感じた気がした。

気がしたというは、もう、日にちが経ってしまっているので、何となく、そんな感じだったと思う。

背越し風と聞いていたのだが、骨は、あまり感じなかった。

或いは、中骨を取ってあるので、背越し風とかそんな表現になったのかもしれない。

豆腐煮付けは、醤油ベースの魚の煮付けのようなもので、この豆腐も美味しいし、煮汁も、安心の味付けだ。

その感想を店の人に伝える。

この間、ビールを追加して、さらに、熱燗を頼んだ。

そして、タコのてんぷらを注文。

これもまた、美味しかったです。

さて、どうしようかと迷う。

なかなか良いお店なので、このまま飲んでいたいのは、そうなのだが、ただ、このまま飲み続けると、帰りの新幹線で、グッタリということも考えられるだろう。

それに、さっきのエキニシも気になるしさ。

最後に、ポテサラを注文して、考えることにした。

こういう居酒屋に行くと、ポテサラで、そのお店の感じが解る時がある。

マヨネーズの濃いもの、芋の味を強調するために薄味なもの、レタスやキュウリ、ニンジンの入っている量など、お店によって違うのを、成る程と、味比べするのも楽しいものである。

凡は、たまに、酢の効かせた酸味のあるポテサラを提供するお店があるが、あれが意外と好きなんですよね。

んでもって、この源蔵さんのポテサラは、ごく普通のポテサラでありました。

と言う事で、折角の広島なので、さっきのエキニシを覗いてから帰りましょう。

お会計をする時に、大阪から遊びに来て、今から帰らなきゃいけないから、もっと飲みたかったけれど、これで帰りますと、お兄さんに伝えた。

お代は、3750円。

お会計を終わって帰ろうと入口まで行くと、お兄さんが、一緒にお見送りをしに入口まで出て来てくれた。

そして、ポケットから徐に、にごり酒のワンカップを取り出して、「お兄さん、まだ、飲み足りないじゃろう思うて。」と、凡に渡してくれた。

「じゃ、帰りの新幹線で頂きます。」とお礼を言って店を後にした。

こんなのを貰っておきながら、広島駅を通り越して、エキニシに向かうのは、ちょこっと、申し訳ない気がしたが、そこは、ごめんなさいだ。

エキニシのあたり。

と言う事で、エキニシに言ったのですが、まだ、ほとんどのお店が閉まっている。

というか、あと、30分ぐらいで開店という感じか。

どうしようかなと思っていると、メチャ、スパイシーな香りがお店の壁から漏れている。

メキシカンのような、インドのような、香辛料の美味しそうな匂いだ。

そして、目の前には、「JUNKY BABY‘S」という名前のオシャレなお店。

ハンバーガーとかのお店のようで、それなら、サルサソースのハンバーガーとかありそうだ。

それを頂きましょうか。

外から見ると、カウンターだけの立ち飲みだ。

カウンターの端に、女の子がいる。

いや、それが目的ではない。

このエキニシで、他に開いているお店が無いのと、このスパイシーな香りに惹かれたのだ。

ということで、お店に入ると、カウンターの女の子は、このお店のスタッフで、他にもう1人、若い女性のスタッフがいた。

「あのスパイシーな、すごく、美味しいそうな香は、何ですか。」と聞いた。

すると、「、、、、。ああ、あれ、何でしょうね。」と返って来たのだ。

「あれ?あ、いや、あの香りに惹かれて入ってきたんですよ。」と言うと、

「ああ、あれ、うちじゃないんですよ。どこの香りでしょうね。」と言うのだ。

なんとなく、拍子抜けして、もう、目的がなくなってしまった。

取り敢えず、ビールを注文して、お店の名物であろうジャンキーバーガーにハラペーニョのトッピングでお願いした。

ハンバーガーは、これは勿論、美味しかったです。

その後、ジンリッキーを、タンカレーでお願いした。

みゆきさんが好きなら、ジンは、タンカレーの一択に違いない。

しかし、広島で、こんな若い女の子2人がやっている立ち飲みのオシャレな店で、凡は今飲んでいる。

とはいうものの、凡が話しかけると、答えてはくれるが、あまり、会話をしようとはしない、或いは、したくないのか、作業をしたり、女の子同士で話をしたり。

時間的に、もう1杯ぐらい大丈夫かと思ったが、後から入ってきたカップルが、常連客なのだろう、スタッフの女の子と楽しそうに話をしだした。

やっぱり、凡は、このお店にとって、邪魔であることは、多分、無いだろうけれど、いてもいなくても、どっちでも良い、1度しか来ないだろう旅行者なんだなと、そんな感じだったので、店を出ることにした。

お会計をしたら、1810円だった。

さて、いよいよ、広島駅に戻りましょうか。

左が三次で買った三上貫栄堂さんの洋酒ケーキで、右が、大好きなくにひろ屋さんの洋酒ケーキ。

駅に着いたら、ミニボンへのお土産の、広島の府中市の、くにひろ屋さんの洋酒ケーキを買った。

これ、凡とミニボンのお気に入りなんですよね。

カステラケーキに、洋酒風味のシロップが沁み込ませてある。

なんとも、美味しいケーキなんですよ。

そうそう、ここで思い出したのですが、三次で泊った次の日だ。

駅の近くのバスセンターで、みよしブランドと銘打った洋酒ケーキがあって、それも購入していたんだ。

三上貫栄堂さんのお菓子です。

これは、広島駅で、いつも買う洋酒ケーキと同じ感じのケーキだろうと、食べ比べるつもりで買ったのだ。

ということで、今回の旅では洋酒ケーキを2種類買ったのであります。

どちらも、大阪で買った広島の洋酒ケーキ。

そして、この話には、さらに、後日談がありまして、旅行から帰って来て、2、3日経った時に、ミニボンが、梅田かどこかで、広島の洋酒ケーキがあったから、買って来たと言うのだ。

それが、三次市の泉屋さんのラムケーキと、庄原市の大黒堂さんの洋酒カステラだ。

どちらも、同じようにカステラケーキに、洋酒のシロップが沁み込ませてある。

詰まりは、広島県の洋酒ケーキが、4種類、凡の家に揃ったのだ。

或いは、もっと、色んなお店で売られているのかもしれない。

広島の隠れた銘菓は、洋酒ケーキなのだろうか。

ということで、4種類を食べ比べた感想は、これは凡とミニボンの嗜好の問題だけれど、洋酒のシロップのしっとり感が堪らない府中市のくにひろ屋さんの洋酒ケーキが1番という結果になったのであります。

さて、いよいよ、新幹線のホームに向かいましょう。

早めだけれど、その方が、安心だ。

と、改札に行くと、どうも、新幹線が遅れている。

なんでも、九州のどこかで、人身事故があったそうだ。

まあ、遅れていても、帰り着ければ、それでいい。

電光表示板を見ると、あれ?凡の乗ろうとしている列車が無い。

凡の前の電車は、表示されているし、凡の列車の後の、電車も表示されている。

変だなと思って、改札の係員に聞いたら、まさに、凡の乗ろうとしていたさくらが、事故を起こしたらしい。

なので、いつになるか解らないという。

それなら、前の電車に、きっぷを変えて貰おうと、お願いした。

ということで、18時18分発ののぞみ54号に変更してもらった。

ただ、のぞみになると、のぞみ料金が500円だったかな、プラスになるという。

のぞみは、のぞみ料金がかかるので、さくらよりも値段が高いそうだ。

「えーっ。のぞみは、さくらより、高いのーっ。」と、ビックリした声を出したら、裏の方に消えて行って、その後、また現れて、今回は、JRの事故のせいなので、差額は、無しということになった。

というか、別に差額がいるなら払うけれども、実のところ、のぞみの方が高いと言う事を知らなかっただけなんだ。

さて、新幹線に乗り込んで、これから、いよいよ、大阪へ帰る。

これは、源蔵さんでもらったワンカップだけれども、結局、お腹いっぱいで飲まなかった、というか、飲めなかった。

駅で買っていた駅弁のむさしの「田舎むすび」を、お茶で頂く。

広島に来たら、むさしの弁当を食べたくなるんですよね。

ここでは、もうビールは入らなかったので、ビールも、そして、源蔵さんで貰ったワンカップも、飲まなかった。

ただ、車内販売で、コーヒーとアイスクリームを頂いて、新大阪まで、ゆっくりと新幹線を楽しむ。

そして、環状線、京阪線と乗り継いで、無事家まで到着であります。

青春18きっぷが、残り1回分だったので、日帰りも考えたのですが、やっぱり、1泊で行って良かったと思える食べになりました。

今回は、最後まで書こうと思っていたので、かなりの長文になってしまい、それでも、お付き合いくださったこと、ホントに、感謝です。

読んでくれて、ありがとうございました。

広島駅で、こんな日本酒を見つけたが、迷ったけれど、買わなかった。写真だけ撮って、ゴメンナサイ。

コメント

  1. yukemuri より:

    凡蔵さん、自分は最初はザっと画像を一通りチェックし、その後じっくり本文を読む事が多いんです
    何となく見覚えのある豆腐の醤油煮だなぁって思っていたんですよ
    そしたら本文を読み進めるうちに源蔵に行かれたんですね
    いや~ビックリです
    それと自分のブログを参考にして行っていただいたようでありがとうございます
    なんだか凄く嬉しいですm(__)m
    瀬戸内の小鰯の天ぷらも無かったようで残念でしたね
    なるほど最近はあまり魚が獲れないんですね
    これは死活問題ですよね
    エキニシはちょこっと覗いた程度で、何も食べた事はありません
    自分も昼間に見たのですが、きっと夜だと良い雰囲気になりそうですね
    ハンバーガーを食べたようですが、お好み焼きとかは選択肢には無かったんでしょうか?
    大阪の方の率直な感想を聞きたかったです(笑)
    帰路乗るはずだった新幹線が人身事故とはついて無かったですね
    でも差額が無くなってまぁよしとしないとって感じですかね?
    帰りにお弁当を食べながら頂いたカップ酒を飲むのかと思ったら、もう満腹で入りませんでしたか(笑)
    しかしなんだかんだ言って無事に大阪に戻れて良かったですよね
    今回も盛りだくさんな旅ブログ、とても楽しかったですよ~

  2. 平 凡蔵。 より:

    ありがとう、yukemuriさん。
    源蔵本店さんに行きましたよー。
    広島で、3時間、どうしようかなと思った時に、yukemuriさんのブログを思い出したんですよ。
    そういえば、2回か、3回行かれてますよね。
    広島駅の近くのホテルに泊まられたときも、源蔵さんに突撃されたと、そんな記憶が残っていたんです。
    なので、場所を地図アプリで調べて、行きました。
    早い時間から営業されていると言うのは助かりますよね。
    もっと、ゴチャゴチャしたお店かなと思ってたのですが、意外と、スッキリというか、居心地の良いお店でした。
    そうそう、魚が今年は獲れないらしいです。
    別のお客さんと話しているのが聞こえてきたのですが、その話も、やっぱり獲れないと言う話でした。
    流行の風邪が、ひと段落して、これからと思ったら、今度は、魚が無いと話をされてました。
    後ろの人が、魚の煮付けを食べてたのを見たのですが、美味しそうでしたし、トンカツみたいなメニューもあったので、
    そんなのも試して見たかったのですが、また、次回にしました。
    さすが、yukemuriさんも、エキニシに行かれたことがあるんですね。
    やっぱり、夜に行かないとダメですね。
    でも、雰囲気、若い人とかのお店のような、、、年老いた旅行者も、受け入れてくれるものか、どうなんでしょう。
    お好み焼きは、食べようかなとは思ったのですが、何回も食べてるので、今回は、源蔵さんにしましたよ。
    お好み焼きと言うと、やっぱり、大阪のお好み焼きが、お好み焼きで、広島のは、こういう言い方をすると、広島の方が怒るそうですが、
    広島風お好み焼きと言ってしまいます。
    ただ、私の家には、昔、何故か、お好み焼き専用の鉄板の着いたテーブルがありまして、子供のころ、親が作ってくれるのは、広島風のお好み焼きだったんです。。
    なので、広島のお好み焼きには、馴染みがあると言うか、好きですよ。
    ただ、あれ、食べる時に、具が、バラバラになったりするでしょ。
    食べるの難しいですよね。
    というか、作るの難しいですよね。
    大阪のお好み焼きも、いろいろあるし、時代によって変わって来てるんですよ。
    もともと、近所にあるお店で食べるもので、庶民の安い食べ物なんですよ。
    それに、焼き方も、50年ぐらい前は、、、って、随分、古い話ですが、
    近所のお好み焼き屋さんに行ったら、コテで、ギュウギュウとお好み焼きを鉄板に押し付けて焼く焼き方をしてましたよ。
    今では、ダメっていう焼き方です。
    でも、それが普通だった。
    でも、最近は、生地を混ぜる時に、空気を含ませて、ふんわりと焼き上げる焼き方が主流になってきて、お好み焼きも変わってきました。
    今の焼き方に慣れると、今の方が、美味しい気がします。
    と、お好み焼きは、身近なものなので、ついつい、書き過ぎちゃいまいた。
    今回の旅は、どこがと言う事も無いのですが、意外と楽しかったです。
    次の青春18きっぷは、冬なのですが、それまでに、どこか行きたいなと、帰って来てまだ日が経ってないのですが、もう、そんなことを考えております。

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