平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(1415)君も去ってしまうのか。ああ、青春の東京旅。(5)

旅(国内)

8月25日(金曜日)。

青春18きっぷで、横浜、大宮、そして、東京へと移動してきた凡であります。

新宿で、何か、食べたいなと思っております。

ということで、新宿の右も左も解らなのでありまして、ただ、闇雲に歩き回るしか方法が無い。

ステーキの横に、ビールの写真が写ってるよね。

そんな時に、グリルハンターさんというハンバーグのお店を見つけた。

ひょっとしたら、別のところにある系列店で、食べたかもしれないと思う。

お店の前で立ち止まって、メニューなどを見ていると、身体がハンバーグの身体に変わっていくのが凡自信でも解るぐらいに、ハンバーグが食べたくなってきたじゃない。

そうだ、ここにしよう。

と、階段を下りて地下のお店に入ると、ガラガラで、外国のウエイトレスさんが、先客のテーブルを片付けていた。

席に座って、まずは、「ビールありますか。」と聞いた。

すると、ビールは無いという。

これは、困った。

いや、普通なら、ランチであるなら、そこまで、ビールにこだわることもないのだけれど、何しろ、外は、エゲツナク暑いし、旅先という開放感もある。

この時は、1杯だけ飲みたかったんだ。

なので、お詫びを伝えて、店を出た。

それにしても、ギリギリのセーフでしたね。

これが、席に座って、まず、「じゃ、Aランチをお願いします。」なんて、ランチの注文をしてから、その後に、「あ、それから、ビールね。」と、ビールを注文したなら、たとえ、ビールが無いと聞いても、席を立つようなことはなかっただろう。

でも、ランチを注文する前に、真っ先に、ビールを聞いたからね。

まだ、ランチの「ラ」の字も、注文してなかったものね。

セーフということだろう。

それに、少しだけ、言い訳をさせていただくと、店の地下に降りる階段の正面に、ハンバーグの写真があって、その写真には、ビールが写ってるんだよね。

だから、あると思うよね。

ということで、美味しそうなお店だったけれど、店を出た。

出たのだけれど、今の一連のことで、もう、これまた、身体がハンバーグになっている。

なので、ハンバーグのお店を探して歩ていると、「がっつりステーキ STEAK MAX」さんというお店を発見。

若者が行くようなお店だが、ここで良いだろう。

またも、階段を下りて地下のお店に入る。

そして、自動販売機で食券を買う。

メニューを迷って、ハンバーグとステーキのセットにした。

付け合わせは、ブロッコリーか、唐揚げが選べるようになっている。

うん、これは、当然、唐揚げを選ぶだろう。

ということで、ハンバーグになった身体が、ハンバーグを食べる。

勿論、ビールもね、1杯だけ。

ハンバーグとステーキのソースを、別の種類に出来るのが良いですね。

ボリュームもあって、満足な、ランチというか、3時のおやつでありました。

さて、これから、帰路の新幹線まで、少しだけ時間がある。

とはいうものの、これから、どこかに移動して、観光をするような時間は無い。

観光案内所で、どこか、これから観光できる場所はありますかと尋ねた。

すると、どんなところが良いですかと聞かれたので、ちょっと困って、「神社仏閣?」って答えたら、花園神社をオススメ頂いた。

別に、神社仏閣と決めた訳じゃないけれど、折角、薦めてくださったので、ぶらぶら、歩いて行ってみようと思う。

新宿ゴールデン街と書かれたアーチのある通りの横に、花園神社はあった。

山の中の清新な気の満ちたところにある神社もパワーはあるのだろうけれど、ここ、新宿と言う、種々雑多な人が集まる土地にある神社は、それこそ、清濁併せ持った絶大なパワーを持っているに違いない。

境内には、4人か、5人ぐらいの方がお参りに来られている。

まずは、お参りをさせて頂きました。

この花園神社は、本殿は、もちろんですが、末社の威徳稲荷神社さんや、芸能浅間神社さんも若い人に人気があるそうだ。

浅間芸能神社には、芸能人の寄進の札が並んでいたが、みゆきさんの名前はなかった。

こういうところに来たら、探しちゃうのね。

そういえば、何か、ロリータ風の服を着た10代の女の子がお参りに来ていたけれども、アイドルとか目指しているのかな。

人気がでて、売れればいいね。

頑張れ!!

そういえば、みゆきさんは、若いころ、歌を作って、歌って、オーディションみたいなのに、いくつも出てたらしいから、有名になりたかった気持ちはあったんだと思うんだけれど、アイドルにはなりたいと思ったことはないのだろうか。

あの頃は、フォークとか、そういうのが流行ってたから、始めは、フォークっぽいものを作詞作曲して、それで歌ってたと思うんだ。

それから、POP的なものも作ったり、才能があるから、色んなものに挑戦されているよね。

でも、あの頃に、今でいう、アイドルみたいなのが、既に存在していたなら、そっちに、憧れていたりはしなかったのだろうか。

例えば、モーニング娘とかさ、AKBとか。

或いは、グループでなくても、、、、って、思いつかないよ。

っていうか、例えが、古いよね。

みゆきさんが、ミニスカートをはいて、POPで、セクシーなダンスを踊ったりするんだ。

そんでもって、センターで、

♪♪セーラー服を、脱がさないで~♪♪

なんて、歌って踊る訳だ。

これまた、例えが、古い。

でも、想像しただけで、ものすごく、可愛いよね。

っていうか、みゆきさんには、熱狂的なファンがいるから、その時点で、アイドルなんだよね。

それに、あの夜会のリトル・トーキョーでの、あの歌と踊りは、可愛かったよね。

初めて、みゆきさんの踊りを見て、ドキドキしたよ。

まさしく、アイドルなんだよね。

来年の初めに、みゆきさんもコンサートを予定しているという話だけれど、そのステージで、1度でいいから、アイドルのみゆきさんを見てみたいな。

曲は、みゆきさんの「泣いてもいいんだよ。」だ。

ステージの中央に、ミニスカートで、フリフリの衣装で、踊って歌うんだ。

わおーっ。

わお、わおーっ。

っていうか、その前に、チケット当たるかどうかが問題だ。

さて、お参りも済んだので、また、駅まで戻りましょう。

今日の帰路の新幹線は、大宮駅の自動販売機で購入したのだけれど、東京を、18時48分だ。

最近になって、ようやく、自動販売機できっぷを買う事に慣れて来た。

あのみどりの窓口の自動販売機っていうのかな、あれは、操作が難しいよね。

特急券と乗車券の駅が違うと、これまた、難しい。

今のところ、乗り替え無しのパターンしか買ったことが無いけれど、乗り替え有りのきっぷは、まだ、無理だ。

なので、今までは、対面販売のみどりの窓口一本だったんだ。

でも、今回は、対人販売の方を見ると、長蛇の列だったんで、自動販売機にしたんだれど、誰も後ろに並ばなかったので、良かったけれど、あれが、1人でも後ろに立たれたら、アタフタしちゃっただろうな。

というか、それなら、アプリで買えば良いのかもしれないが。

アプリなら、誰か、プログラムの出来る頭の良い人に、JR全線で使える、その名も「マルス」みたいなアプリ作ってくれないかな。

というか、話は、新宿の花園神社にお参りをしたというところでした。

さて、東京駅に戻りましょうか。

東京駅で、ミニボンのお土産に、定番の東京ばななを購入。

ただ、駅弁は買わない。

新幹線に乗る目的の車内販売があるからね。

ということで、18時48分発、のぞみ449号。

結構、混んでいたので、16号車の3列席の通路側を指定しておいた。

ふと、斜め前の席を見ると、若い女の子がやってきて、そこに座ろうとしている。

淡いピンクのコットンのワンピース。

背中がぱっくりと割れてるんですよね。

かなりの広さで背中が見えている。

しかも、薄手のコットンのワンピースだから、動くたびに、身体のラインにワンピースが貼り付いて、ボディラインが強調される。

こ、これは、、、思わず、凡の頬っぺたが、ポッ。

しかし、あのワンピースは、着るのに勇気がいるのに、敢えて、着てるんだろうか。

ただ、凡が気になったのは、そこだけではない。

兎に角、几帳面というか、そうせざるを得ない性格なんだろう。

動作のひとつひとつが、几帳面なんだ。

弁当を取り出して、さて、食べようとするのだけれど、まずは、弁当の包み紙を、丁寧に折りたたんで、横に置く。

しかも、弁当と平行になるように、きっちりと座席のテーブルに置いた。

食べ終わった後も、これまた弁当の箱の中に、包み紙や、箸などを、きっちりと揃えていれて蓋をした。

とても、気になる。

凡のまわりには、こんな几帳面な人がいないからだ。

食べ終わったら、今度は、リュックサックを取り出して、サプリメントみたいなものを飲んだ。

そのリュックサックを見た時に、これまた、凡は、彼女に惹きつけられたのだ。

小さなリュックサックに、その前に、リュックサックと言っても、小振りのもので、長方形に近い、硬めの皮を使ったものだ。

その中には、これまた、バッグが入っている。

バッグ・イン・バッグである。

その中から、サプリメントみたいなものを取り出して飲んだ。

それにしても、こんな女の子がいるんだね。

リュックサックの中には、小さなバッグが2つぐらい、そして、サプリのケース。

小さなバッグの中も、本当に必要な物が2、3点しか入っていないようだ。

身にまとっているのは、コットンのワンピースだから、ポケットなんて無いわけで、身体に、何かを付けるということも出来ない。

リュックサックの中は、小さなバッグが2つで、それも必要最低限のもの。

それで、新幹線に乗ってるんだよ。

すごいね。

潔いよね。

東京、大阪か間となると、結構な距離と、時間もかかる。

或いは、泊りがけとなるのかもしれない。

なのに、持ち物は、強いて言うなら、リュックサックの中に入っている小さなバッグが2つだ。

よく、これで、外出が出来るなと思う。

ほとんど、何も持っていないのと同じじゃないか。

ミニボンなんてさ、ちょっと、梅田に出るのにも、あれやこれや、バッグに一杯物を詰めて持っていく。

持ってみると、「中身、減らしたら?」と言いたくなるぐらいに重い。

でも、その気持ちは分らなくもないのである。

何かあった時に、困らないようにと、持っているのだろう。

でも、斜め前の女の子は、ほぼ、何も持っていないのと同じだ。

ほぼ、裸と同じなんだよ。

今日は、大阪で止まるのだろうか。

それなら、着替えはどうするのだろうか。

気になって仕方がない。

そんな彼女のリュックサックの中には、もう1つ、気になるものが入っていた。

それは、結構、嵩のあるもので、シャンプーとかの詰め替え用の1.5リットルぐらいのパックのような形をしている。

それを、取り出して、彼女は、飲んだ。

何を飲んでいるのだろう。

気になって見ると、読み間違えてるかもしれないが、「ハイドロウォーター」と文字が見えた。

って、何なんだろう。

水素水?

っていうか、リュックサックの半分は、その水だ。

ますます、気になるじゃない。

何も道具を持たずに、水をリュックに半分入れている。

そんな彼女だから、気になって仕方がないのである。

余程の金持ちなのだろうか、都会なら、お金があれば、何も持たなくても、何とかなるにはなるだろう。

それとも、人間に物は必要ないと、この人間世界を達観しているのだろうか。

いつでも、何も持たずに、死ねるよと。

どちらにしても、すごいなと、ただ、見とれていた。

というか、最後には、凡も彼女の様に、何も持たないで旅ができる人間になりたいとまで切望するようになっていた。

これが洗脳というものか。

ピンクのワンピースの教祖様~、と手を合わせた。

と、なんだかんだ言って、そんな彼女がいて、新幹線の中、時間が潰れて良かったです。

それにしても、やっぱり、新幹線は、特別感がありますよね。

贅沢な気持ちで、揺れに身を任せていた。

1時間ほどしたら、前方に、車内販売のお姉さんが見えた。

16号車まで、ちゃんと回って来てくれるか心配だったが、来てくれたのである。

駅弁を聞いたら、1種類あったのと、または、サンドイッチ。

ここは、駅弁だろう。

それに、缶ビールと、酎ハイ。

さらに、アイスクリームを頼のむ。

酎ハイには、氷まで付けてくれた。

「もうすぐ、車内販売終わるでしょ。だから、今日は、何も買わずに乗り込んだんです。」とお姉さんに言ったら、「大変、お待たせしました。」と返ってきた。

よほど、凡の首が伸びてたんでしょうね。

駅弁は、「とり将弁当 賛否両論」。

ビールのアテにもなり、駅弁としても美味しかったです。

ということで、東海道新幹線の最後の車内販売で、ビールと駅弁を買って、最後のお別れをしたのであります。

「ああ、やっぱり、消え去ってしまうのね。」

もう1回、車内販売が回ってきたら、ウイスキーでも飲みたいなと思ったが、新大阪に着くまで、車内販売は、もう来なかった。

「お姉さーん。カム・バーック!」

(ここは、映画シェーンのイメージであります。)

って、戻ってきて欲しいのは、車内販売なのか、お姉さんなのか。

ということで、無事、新大阪までたどり着きまして、そのまま、環状線、京阪電車と乗り継ぎまして、マイホームに、カムバックであります。

今回も、凡のブログにお付き合いいただきまして、ありがとうございました。

コメント

  1. yukemuri より:

    最初のハンバーグ屋ですが、看板には生ビールが写っているのに無いとはけしからんですね
    外食産業でビールが無いなんて許されませんよね
    無くて良いのはマクドナルドとか、その程度なんじゃないですかね?
    次のステーキ屋さんはハンバーグとステーキのコンビがあって、ビールも楽しまれたようですね(端っこに写ってますね)
    ソースがそれぞれあるのも嬉しいですね
    花園神社ですか?もちろん行った事ないです
    そんな風に考えると東京に関しては凡蔵さんの方がはるかに詳しいし、色々自分より行っていますね
    新幹線の切符はもうしばらく自分では買っていません
    20年前ぐらいに名古屋に行く時買ったぐらいかな(笑)
    凡蔵さんでも券売機で買うのは難しいようだから、自分にはもっと厳しいかもですね
    新幹線に乗る目的が最後のワゴン販売を楽しむためなんて、実に凡蔵さんらしいですね
    これはお世辞抜きに旅の達人と言う事だし、それぐらい旅をいっぱいされているからって事なんでしょうね
    カチカチのアイスを含め、弁当やビールを楽しまれた良い思い出になった事でしょうね
    できたらもう一度ワゴンが廻って来てくれれば良かったでしょうが、きっと皆さん買われているからなかなか戻ってこれら無かったんでしょうね
    今回自分も列車を使って出かけましたが、飛行機も良いですが列車も楽しいですね
    あらためてそう感じました

  2. 平 凡蔵。 より:

    ありがとう、yukemuriさん。
    新宿も、調べれば、もっと沢山お店を発見できたんでしょうが、時間もなかったので、駅前で適当に入りましたよ。
    でも、ハンバーグを食べたいという気持ちは、満たすことが出来たので、大満足でした。
    ビールは、定食屋さんとかで置いて無いのは、これはまあ、普通だろうなとは思いますが、ハンバーグとステーキのお店には、
    客の我儘かもしれませんが、置いておいて欲しいですよね。
    ハンバーグには、白ご飯ということも言えますが、やっぱり、こういう暑い日は飲みたくなりますよ。
    というか、このお店も看板に生ビールが写っているので、かつては、置いてあったんだと思うんですね。
    でも、止めたということは、何か、お酒に関するトラブルがあったのかな?
    新宿だし、若い人が行くお店だし、と、勝手に新宿をアブナイところという先入観で、ビールの無い理由を想像したりしましたよ。
    花園神社は、私も知りませんでしたが、時間的にちょうど良かったです。
    新幹線の車内販売は、廻って来てくれて良かったです。
    折角、それが目当てで乗っているのに、新大阪に着くまで来なかったら、ガッカリですもんね。

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