平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(1414)君も去ってしまうのか。ああ、青春の東京旅。(4)

旅(国内)

8月25日(金曜日)。

青春18きっぷで、横浜までやってきて、アパ ホテル&リゾート横浜ベイタワーさんに泊まった凡であります。

今日の予定は、東京である。

東京は、すぐそこだから、急いでホテルを出発する必要もない。

それに、帰路は、青春18きっぷではなく、新幹線にしようかと考えている。

出来ることなら、新幹線に乗りたい理由があるからだ。

今年の10月に、JR東海の東海道新幹線のワゴンでの車内販売が終わってしまう。

詰まりは、もう、綺麗なお姉さんが、ワゴンを押して売りに来ることは無くなってしまうということだ。

お姉さんが、来ないということなのであります。

綺麗なお姉さんが、来ない。

そして、10月までの間、新幹線に乗る予定も無いので、詰まりは、今回乗ろうと考えている新幹線が、車内販売のある最後の新幹線ということになるのである。

これは、最後に車内販売で、何かを買わなきゃいけないだろう。

ビールやアイスクリームを買って食べなきゃいけない。

ということで、兎に角、新幹線に乗って帰りたいなと思う。

それにしても、旅の楽しみが、また、ひとつ消えてしまう。

「ああ、君も去ってしまうのか。」

と、恋人が、凡の寝ている間に、荷物をまとめて、玄関のドアから出て行こうとしているような気持ちだよ。

恋人が、最後に、振り返って「さようなら。」と、寝ている凡に手を振って見せる。

凡は、寝たふりを続けながら、「消えないでくれ。お願いだ。」と、目を閉じたまま、涙が流れた。

思えば、ゆう子、あい子、りょう子、けい子、まち子、かずみ、ひろ子、まゆみ、数えきれないほどの女性が、凡の元を去って行った。

(女の子の名前は、中島みゆきさんの「あの娘」よりお借りしました。)

もう、凡には、誰もいない。

恋人が出て行った部屋で、凡は、ただ、みゆきさんのレコードをかけて、モンキーダンスを踊るしかなかった。

え?

というか、何の曲で?

まあ、それは、置いておいて。

どうして、こんなことを考えるのかね、JRさんは。

新幹線と言えば、昔は食堂車もあったし、ビュッフェもあったし、そして、今回消え去ろうとしてるワゴンでの車内販売。

どれも、旅を楽しくしてくれる新幹線と一心同体のオマケようなものである。

というか、そもそも、JRを民営化したことが大失敗なのである。

と、これまた、何度も書いてきたことの繰り返しになるので、そこは割愛。

凡自身の事で言えば、凡は、少なからず車内販売には、思い入れがある。

というのも、学生時代に、ひと夏だけだけれど、新幹線の車内販売のアルバイトをしたことがあるからだ。

ワゴンを押して、新幹線の編成の半分を、行ったり来たりして、ビールやお土産などを売るのだ。

「岡山名物、水蜜桃は、いかがですか~。名古屋名物、青柳外郎は如何ですか~。」とかね、そんなことを叫びながら売り歩いていた。

ちょうど、その駅を通過する前ぐらいに、その駅の名物を案内するんだよね。

今の車内販売は、大きな声を出して売り歩くことはしなくなったけれども、その当時は、まだ、大きな声で売り歩くのが許されていた。

車内販売のうなぎ弁当や、サンドイッチは、車内で作ってたんだよ。

新幹線は長いからね、編成の半分が、自分の持ち場になる。

アルバイトは、グリーン車ではないところを売ることになるんだけれど、今思えば、ちょっと無理を言って、グリーン車も回らせてもらえば良かったなと思う。

そしたら、みゆきさんと会えたのかもね。

みゆきさんに、駅弁と缶ビールを渡すことが出来たかもしれない。

その時に、みゆきさんの指に、ちょっと触れてしまったり、、、、。

と、これまた、あり得ない妄想。

そんな車内販売が、終わってしまうのは、実に寂しい。

なので、今回は、新幹線で帰りたいなと思うのであります。

まあ、それは、後の帰路の話。

さて、話は、アパホテルでの朝であります。

5時過ぎにミニボンから、起きたよと言うメールが入る。

凡は、遊び呆けておりますが、ミニボンは、今日もパートのお仕事であります。

さて、このアパホテルには、大浴場がある。

昨夜は、入ることが出来なかったので、折角だから、今から入りに行こう。

部屋のテレビで、大浴場の混雑具合が解るのだが、空いているようだ。

ビジネスホテルの大浴場は、大浴場と名前が付いていても、それほど大きくはない場合が多い。

でも、今回泊まったホテルは、何しろ1000室以上あるホテルだ。

どんなお風呂なのだろうか。

と、大浴場に行ってみると、脱衣場は、それほど広くはないが、大浴場は、大浴場というだけあって、かなり広い。

大きい湯船が、記憶では5つぐらい並んでいて、その奥には、空は見えないが、露天風に外気を感じられる露天風呂的なものもある。

洗い場も、かなりの数があって、これは気分的にも余裕がある。

凡が行った時は、17、8人ぐらいだっただろうか、空いていたので、ゆっくりと大浴場を楽しむということが出来た。

お風呂を出ると、このホテルには、ホテルの中に、24時間営業のコンビニが2カ所もあって、そこでプロテインのドリンクを買って、部屋に戻る。

もう、面倒くさいから、部屋のシャワーにしておこうかなと思ったが、これは、大浴場に行って正解でした。

さて、そろそろ、チェックアウトをしましょうか。

といっても、ただ、ルームキーを、ボックスに入れるだけ。

さて、今日の予定はというと、大宮にある鉄道博物館に行ってみようと思う。

その動機となったのが、埼玉県という場所である。

凡は、関東の地理に疎い。

東京と神奈川と千葉あたりは、解るけれども、その周辺の県名と位置関係があやふやだ。

んでもって、それぞれの県に行ったことがあるかなと思った時に、ほとんどの県には、一応、足を踏み入れている。

この場合の足を踏み入れたというのは、駅の改札を出て、その土地を踏んだという意味だ。

でも、埼玉県だけは、行ったことが無いと思うんだな。

なので、今回、埼玉県に行ってみようと思ったのが、まず、始めの動機なんです。

そうしたら、所沢あたりは、どうだろうと思ったのですが、所沢は、埼玉でも端っこだ。

そんな時に、大宮という地名が出てきて、ああ、そうだ、鉄道博物館があると思いついたのであります。

鉄道博物館は、1度、行っておかなくちゃね。

ということで、チェックアウトをしたら、関内まで歩く。

ここで、朝ごはんでも食べておこう。

駅の改札の横に、立ち食いそばのお店があった。

店名は、失念。

店に入ると、外から見るのとは違って、立って食べるスペースが、びっくりするぐらいに狭い。

んでもって、冷たい辛みのあるそばを頼んだ。

これは、なかなか、食の進む味わいで、良かったです。

それに、そばが、美味しい。

大阪や、京都でも、立ち食いのそばを食べることがあるが、それと比べると、そば自体が、遥かに、こっちの方が美味しい。

ということで、これから大宮に向かうのだけれど、東京まで行って、ここでキャリーケースを預けようと思う。

さて、改札を通ろうと思った時に、青春18きっぷに入鋏をしてしまった。

帰路は、新幹線と決めていたのだけれど、大宮までなら、金額も高いのではと調べもせずに思ったので、そのまま青春18きっぷで改札を通ったのだけれど、考えてみると、この東京の旅の後も、2連休があるので、そっちで、使えば良かったかと、シマッタと思う。

気を取り直して、東京まで移動。

4カ所ぐらいコインロッカーを探して、ようやく空いたコインロッカーを見つけて、荷物を預ける。

さて、ここから、大宮に向かいましょうか。

11時29分の上野東京ラインで、大宮に、12時00分に着。

駅を降りて、改札を出ると、もう、そこからいきなり鉄道博物館っぽい入場ゲートのような通路になっている。

中に入ると、子供連れのファミリーも多いし、意外なことに、外国の人もいる。

さて、まずは、列車の見学も良いけれども、ランチを頂こうかと思う。

というのも、お目当てのレストランがあるからだ。

広いレストランの中に、食堂車を再現した、列車のような形のドームがあって、その中で、食事ができるようになっている。

名前も「トレインレストラン日本食堂」。

いやあ、これは行ってみたくなるでしょう。

と、レストランまで行ったら、想像はしていたけれども、行列というか、待ちが10名以上いる。

取り敢えず、名前を書いて待っていたが、誰も案内されていない。

レストランを見ると、列車を模したところは満席だが、普通のテーブル席は、半分ぐらいは空いている。

しばらく待っていたが、これは、埒が明かないなと思いだした。

待っている間に、メニューなどを見ると、ちょうどオムライスのフェアをしてるじゃないか。

しかし、そのオムライスが気に入らないのだ。

オムライスと言うのは、ケチャップで炒めたチキンライス(ハムでも良いが)を、薄焼きの玉子で包んである。

それが、オムライスだ。

しかし、目の前の看板のメニューの写真を見ると、上に乗っているのは、トロトロに仕上げた、所謂、スクランブルエッグのようなものなのである。

あれは、イケナイ。

何でもかんでも、玉子はトロトロにしたら美味しいと思っている調理人が、凡は嫌いだ。

玉子の魅力は、トロトロ以外にも、例えば、たっぷりの油で、表面が焦げるぐらいに焼いた玉子焼きの、あの香ばしい香りは、玉子料理の最高傑作になり得る調理方法だと思う。

まあ、それは、置いておいても、どうも、このレストランで、あのファミレスみたいな、玉子トロトロオムライスを提供しようと思うところが、許せないのだ。

それにしても、このレストランのメニュウを考えた人は、何を考えているんだろうね。

今は、食堂車は、運行されていない。

その運行されていない食堂車を模してレストランを作る意味は、何かと言う事を考えてほしいものだ。

年配の人にとっての食堂車は、懐かしい存在であることだろう。

そんな人が、このレストランを利用しようと思うのは、昔の食堂車を思い出したいからだ。

昔の食堂車の雰囲気を味わう事で、過ぎ去ってしまった恋人との思い出に、センチメンタルに浸りたいということもあるだろう。

それなら、昔のレシピを忠実に再現したものを食べたいはずだ。

昔のちゃんとしたオムライスをね。

それとは反対に、若い人が、この食堂車を利用するのは、どういう気持ちだろう。

乗ったことのない食堂車というものを、今は乗ることが出来ないけれども、その時の雰囲気を体験してみたいということじゃないのか。

それならば、やっぱり、その当時のレシピを食べたいのじゃないのだろうか。

今は、昭和ブームらしいですね。

それなら、尚更の事、当時のレシピを再現するべきだ。

食堂車じゃないところの、食堂車を真似たレストランで、食堂車では提供していなかった、フェミレスで出てきそうなトロトロオムライスを食べる。

そこには、1ミリも、食堂車は、存在しないじゃないか。

ナンセンス。

画像に関しては、下記の注を見てください。
画像に関しては、下記の注をみてください。

(注)画像は、東洋経済オンラインの南 正時さんの記事より無断に拝借しました。

この東洋経済オンラインの鉄道に関する記事は、面白いですね。色々、参考になりました。

因みにhttps://toyokeizai.net/の中の、鉄道/趣味のページが面白いです。

それにしても、食堂車は、素晴らしかったな。

調理も、ちゃんとした厨房で、注文が入ってから、作っていたし。

テーブルも、内装も、ちゃんとしたレストランだった。

そんな事を思い出しながら、トレインレストラン日本食堂の一般のメニューの写真を見るに、凡が利用した時のメニュウと、少し違う気がするんだよね。

当時は、もっと、普通にレストランのメニュウだった。

或いは、当時は、日本食堂、ビュッフェとうきょう、帝国ホテル列車食堂、都ホテル列車食堂と、日本食堂だけじゃなかったからね、凡が利用していたのは、他の会社だったのかもしれないが。

とはいうものの、アルバイトをしてたのは、日本食堂さんだったから、そう的外れな意見じゃないと思うのだけれど、何しろ、昔の記憶だけで書いているので、間違っていたら、日本食堂さん、ゴメンナサイ。

ということで、しばらく待っていたのですが、なかなか、順番が来そうにないので、別のエリアにあるビューレストランに行くことにしたのである。。

ビューレストランは、、新幹線を眺めながら食事ができるそうだ。

行ってみると、自動販売機でチケットを買って、カウンターで料理を受け取り、自由に席で食べることのできる、所謂、フードコートのようなところだ。

こんなことを言っちゃ失礼だけれど、どこにでもあるようなメニューだったので、無難に、カレーライスを食べる。

味も、これまた、普通だった。

さて、これから鉄道博物館の中を散策してみよう。

というか、何を書けば良いのか解らないぐらいに、展示物の数が多い。

いろんな車両の現物が、そのまま展示されているのだ。

新幹線、在来線の特急、急行、それに、ディーゼル機関車、寝台車、などなど、種類も多いし、数も多い。

コンテナなんてのも展示されている。

これは、テンションが上がりますね。

年代ごとの改札の風景を再現したものも、改札口と窓口のレトロな感じが、楽しい。

そうそう、こんなのに、硬券のきっぷが挟んであったねとか、こっちは、マルス端末が登場したんだとか、子供のような気持ちで、歩き回る。

ランチトレイン。

面白いなと思ったのは、途中の中庭みたいなところにあった湘南新宿ライナーの車両がランチトレインとして開放されているのだ。

詰まり、お弁当などを、車内に持ち込んで、ランチが出来るのだ。

まさしく、旅気分を味わえるじゃないか。

(他にも、もう1車両、別のところでもランチトレインがありました。)

見た瞬間、シマッタと思った。

こういう仕掛けがあるのなら、さっきのカレーライスは食べないで、売店に駅弁が売っていたので、それを買って、このランチトレインの中で食べれば良かったと、これは、残念だった。

いやあ、それにしても、楽しいですね。

ここは、もっともっと、散策していたかったし、また、来てみたい場所であります。

ただ、お土産売り場が、この博物館の規模と、展示内容からすると、やや残念な感じもしないでもない。

折角来たのだから、何か記念になるものを買いたいなと思ったけれども、お菓子や、子供向けのおもちゃのようなものばかりで、凡ぐらいの年齢の人の欲しいものは売っていなかった。

さて、これから、東京へ戻りましょうか。

ただ、東京と言っても、いささか、広ろうござんす。

行きたいところはあるけれども、時間は、そこまでない。

ちょっとだけ、ぶらぶらするのは、どこが良いだろうか。

そんなことを考えた時に、ひょっとしたらの、ひょっとしたらで、もし、みゆきさんに出会えるなら、どのあたりかなと、そんなことを考えた。

勿論、1番確率の高いのは、ご自宅のあるエリアだろう。

とはいうものの、それは、行っちゃいけない。

と、そう書いたけれども、実は、告白するけれども、家の前の道を歩いたことがあるんだよね。

いやなに、ただ、道を歩いただけだ。

ただの通行人。

凡が歩いた時も、近所の人が歩いていた。

そんな通行人のひとりになったことがある。

勿論、今は、反省しております。

会ってはいないけれども、みゆきさんに、嫌な気持ちにさせることだものね。

それに、そんな状況で、もし会えたとしても、それは逆に嫌われてしまうだろう。

そうなったら、最悪だ。

なので、これまた、今はむしろ、遠くに離れようとさえ思ってしまう。

東京に行っても、みゆきさんから遠く、遠く、離れようと。

なんか、その考え方も、ヘンテコだが、そんなことを思ってしまう。

とはいうものの、偶然なら、、、それは、偶然だものね。

ということで、考えたのが、渋谷か新宿だ。

駅のデパートの食料品売り場などに、晩御飯のお総菜を買いに行ったりはしないのだろうか。

なので、新宿に行ってみることにした。

とはいうものの、みゆきさんに出会ってしまったら、これまた困るので、デパートの食料品売り場は行かないでおこう。

と、これまた、意味不明な行動。

と言うより、折角の新宿なので、時間は中途半端ですが、何かを食べようかと思う。

最近、みゆきさんロスで、思考回路が、おかしくなっております。

帰って来て、気が付いたら、保科有里さんのXをフォローしていた。

「社長~、ありがとう~。でも、もう少し安く。お願~い。」

なんてね。

知らなかったけれど、みゆきさんの「糸」を収録したカバー集も出されているんですよえ。

1度、聴いてみたいな。

さて、何を食べようかな。

コメント

  1. yukemuri より:

    最近のアパは大浴場があるから嬉しいですよね
    しかも部屋のモニターで混雑状況が分かる便利ですよね
    横浜から埼玉に行かれたんですね
    鉄道博物館に行かれたんですね、こう言った博物館は楽しいですよね
    しかもビュッフェ車両でランチができるなんて嬉しいですよね
    あれっ?
    当時のメニューを再現したのかと思ったら、今風のオムライスとかなんですね
    これはご指摘のように興ざめですよね
    当時を忠実に再現すればもっと人気が出ると思うんですけどね
    残念ですね・・・
    ランチトレインなる車両があって、そこで駅弁とか食べられたとはこれまた残念ですね
    でももうカレー食べちゃいましたもんね、しかも普通のカレーを(T_T)
    保科有里さんをフォローしているんですね(笑)
    あのCMは大好きです
    何となく社長の愛人ぽくって変な色気があるんですよね(笑)
    次は新宿なんですね
    いったい何を食べたのかな?
    楽しみにしていますね~

  2. 平 凡蔵。 より:

    ありがとう、yukemuriさん。
    鉄道博物館は、行って良かったです。
    そうでしょ。
    トレインレストランは、当時のメニューを再現して欲しいですよね。
    わざわざ、列車を模した食堂で、ファミレス的なものを食べなくてもね。
    一応、ビーフシチューとか、そんなメニューもありましたけど、ちょっと、違う感じだったんですよ。
    でも、博物館自体は、良かったです。
    んでもって、保科有里さんは、気になりますよね。
    何か、最近、自伝なるものを出版されたようで、買っちゃおうかなと、そのぐらい、気になってますよ。
    その自伝のタイトルが、「愛人?困っちゃう、、、」みたいな。
    ますます、気になっちゃいます。

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