平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(1383)草津へ行ってきました。どっこいしょ。(1)

旅(国内)

♪♪ 草津、良いとーこ、一度は、おいで、あー、どっこいしょ ♪♪ってね。

凡も、死ぬまでには、草津へ行っておかなきゃと、今回、ミニボンと出かけてきたのであります。

どこか温泉でもと考えた時に、草津は、いままで何度も候補に挙がっていたのです。

でも、実際に行こうとプランを考えた時に、大阪からだと、これが意外と行きにくい場所であることに気が付く。

1泊2日だとね。

ルートを考えると北陸新幹線で金沢経由とか、そんな面白そうなプランも思い浮かぶけれども、さすがに1泊じゃ無理だ。

となると、東京経由一択ということになって、新幹線か、飛行機で東京まで行って、上野から草津に向かうことになる。

なので、京橋駅のみどりの窓口に行って、まずは、上野から長野原草津口までの特急を押さえておこうと思ったら、考えていた特急は、満席だと言う。

なので、また振り出しに戻って、一旦出直すことにした。

とはいうものの、もう草津ということに半分決めていたので、行くことを前提で予定を組みなおした。

大阪 ⇒ 東京 ⇒ 高崎 ⇒ 長野原草津口 ⇒ 草津温泉。

高崎までは、新幹線を乗り継ぐ。

んでもって、高崎から長野原草津口までは、普通列車を利用。

これでも、朝早く出発すれば12時37分に草津温泉に着くことが出来る。

んでもって、大阪から高崎までの新幹線を押さえた。

いつもは、直前に行き先とか決めるのだけれど、今回は、3週間前ぐらいには、新幹線もホテルも押さえていたのであります。

ということで、当日。

3月27日(月曜日)。

まだまだ先の話だなと思っていたけど、日々の生活をこなすうちに、その日は意外と早く来たのでありました。

自宅を、4時50分ごろに出発。

京阪電車から、いつもなら京橋でJRに乗り替えるところを、淀屋橋から地下鉄で新大阪まで移動。

というのも、早朝なので新幹線の車内販売があるかどうか不明だし、新大阪に着いたって、駅弁が買えるかどうかも不明だし、新大阪の地下鉄の近くにあるマクドナルドで朝食を食べようかということなのであります。

んでもって、朝マックをして、新幹線の改札を入ると、駅弁の売り場の内、1軒は開いていたし、コンビニもやっていた。

新大阪 6時24分発 のぞみ66号

車内販売が回ってきたので、何か注文しようかと思ったが、女の子が、あまりにも不機嫌そうだったので、買うのはやめた。

それにしても、やっぱり、新幹線の旅なんて、贅沢なものだね。

東京 8時51分着

ここで、乗り替えなのだけれど、同じ新幹線の乗り換えなのに、また改札を通るんだね。

ややこしいね。

しかも、東北と上越は、別の改札なんだ。

間違って、違う方に行こうとしちゃった。

東京 9時04分発 あさま605号

高崎 9時50分着

新幹線のホームに水飲みがあるのは、素晴らしい。

ここ高崎では、54分の乗り替え時間がある。

なので、途中下車で改札を出て、駅の雰囲気を確認。

これからまた移動するのだけれど、ひょっとしたら夕食まで食べない可能性もあるので、駅の構内で、そばを食べた。

ピリ辛で美味しかったです。

んでもって、一応、次の新幹線が到着する前に、これから乗る普通列車のホームに行った。

これからも長いので、それに、ミニボンもいるので、座って行くつもりだからである。

しばらく待って、到着した列車には、計画通り座れたのだけれど、そこまでしなくても、まだ、余裕があった。

高崎 10時44分発 JR吾妻線 万座・鹿沢口行。

ロングシートで、結構な人も乗っている。

この人たち、みんな草津温泉に行くのかな。

長野原草津口着 12時05分。

ここからは、JRバスだ。

ホームに着くと、そのまま、みんなゾロゾロとバス乗り場に向かう。

乗れるのかなと心配したが、バスが2台停まっていたので、これなら乗れるだろう。

凡は、1台目に乗って出発。

12時12分発 ⇒ 草津温泉 12時37分着。

やっと念願の草津温泉に着きましたね。

バスセンターで、ホテルに送迎の電話を入れた。

まずは、キャリーケースをホテルに預けようと思う。

距離的には、そうは離れてはいないけれども、坂道だったので、送迎は助かった。

今日のお宿は、ホテル櫻井さん。

バイキングの夕食が決め手だ。

凡も、お腹いっぱい食べたいし、ミニボンも偏食が半端ないのでね。

荷物を預けると、受付も出来ると言う。

なので、事前のチェックインをしたのだが、男性スタッフの喋り方が、まったくもって冷たいというか、言葉を文字に起こすと丁寧なのかもしれないが、接客じゃなくて、私は事務仕事をしていますってな感じなのだ。

確か、夜食処は営業してますかとか、そんな事について尋ねたんだけれど、「ここに書いています。」とコピー用紙を指さしただけ。

そして、また付け足した。

「全部、ここに書いてます。」と。

後ろに待っている人はいないので、急いでいるわけでもない。

「ここに書いています。」と答えるのも「ええ、何時から営業してますよ。」と答えるのも、同じ労力な訳で、口で答えてくれてもいいのになあ。

何も、「はい。何時から何時まで営業しております。もし、締めで行かれるなら、味噌ラーメンが、私のお薦めなんですよ。」とまでは、答えなくてもいいからさ。

ということで、グチっぽいことを書いてしまいましたが、このスタッフは、まったくもって間違ったことはしてはいないんですよね。

それに、他のスタッフは、丁寧なのかもしれないし。

クジ運が、少しだけ悪かったということなのだろうな。

2時から部屋に入れると言うので、まずは、有名な観光スポットの湯畑を見に行こうかと思う。

湯畑は、ホテルから歩いても、すぐの場所にある。

途中、光泉寺を抜ける。

「遅咲き如来」という仏様が祀られているところがあって、「今まで、あまり花を咲かせられなかった方々、これからもう一花咲かせたいと願っている皆様」は、お参りをと書かれていた。

この仏像は、300年経って、世に出たそうです。

確かに、確かに、凡は、まだ一花も咲かせてはいないぞ。

ならば、お参りはしておくべきじゃないか。

とはいうものの、如来さまは、いいよね。

寿命が無いものね、いくら遅くなっても花を咲かせられれば、楽しみは続くわけだ。

でも、この凡ときたら、あとどれくらい生き延びることが可能なのか。

如来さまにお願いして、これまた、のんびりと花を咲かせられても、それを楽しむ時間がないのは想像に易いじゃない。

いや、たとえ、明日、花を咲かせられても、花は、一定、散るものである。

どうせ散るなら、今から、もうそんな花を咲かせなくても良い気もするな。

なので、もっと、もっと、控えめにお願いをしておこう。

「一花なんて申し上げません。えーっ。みゆきさんとデートしたいなんて、そんなことも贅沢です。だから、せめて、ミニスカートの若い女の子と、イチャイチャできますように。それに、億万長者なんて、そこまで望みません。宝くじの2等ぐらいのが当たりますように。」と、あれ?これでも、ちょっと贅沢なお願いになりましたか。

まあ、いいや。

どうせ、お願なんか叶いやしないもの。

光泉寺さんから湯畑に降りる階段まで来たら、湯畑は窪んだ場所にあるのか、湯畑の全体が、急に目の前に現れて、嬉しくなった。

下まで下りると、今までテレビや本などで見たことのある湯畑の風景が、そこにある。

周りには、流行の風邪以前に比べたら、まだ少ないのだろうけれど、大勢の観光客でにぎわっていたので、これまた楽しくなった。

見ると、若いカップルも多いね。

硫化水素の匂いを感じながら、湯畑の周囲の歩道を歩いて見る。

この湯畑の周りの歩道や、湯畑のひょうたん型の形は、凡の敬愛する岡本太郎さんのデザインだそうだ。

滝のように湯が落ちる仕掛けになっているところに太郎さんの石碑があった。

草津温泉の未来を語る文章には、太郎さんの洞察と願いが込められている気がした。

その温泉が滝のように落ちている場所に来た時だ。

何となく観客が、胸に手を当ててウルウルしているなと思った。

それに、知らない人が「素敵。感激だわ。」とか呟いている。

ふと柵のところを見ると、滝をバックに外国人のカップルがプロポーズをしているではないですか。

ちょうど、指輪を女性に差し出した瞬間だった。

んでもって、ふと見ると、ミニボンが、それに気が付かず、プロポーズしている横にいる。

「ちょっと、ちょっと、こっち。」とミニボンを呼んだけれども、まったく気が付いていない。

あーあ。

誰か知らない、どこか知らない外国の人のプロポーズのビデオに、特別出演しちゃったね。

さて、折角だから、買い食いでもしてみたい。

とはいうものの、あまりお腹いっぱいに食べてしまうと、折角の夕食のバイキングが楽しめない。

玉こんにゃくがあったので、それを食べた。

中まで味が沁みていて美味しかったな。

まだ時間があるので、地蔵の湯の方へ歩いて行ったつもりが、バスセンターについてしまった。

その近くのお漬物屋さんのようなところで、マツコ・デラックスさんが、旨いと言っているテレビをスクショしたPOPを立てている玉ねぎのたまり漬けと、大根などを味噌漬けにしたものを買った。

いかにも昔からやってますという店構えだったので、これはこちらで製造しているのですかと聞いたら、委託している商品だと返ってきた。

そういえば、マツコ・デラックスさんの玉ねぎは、そこらじゅうで見かけたね。

んでもって、そこから地蔵の湯まで歩いて行って、顔湯という温泉の蒸気を顔に当てる仕掛けのものをやったりした。

結構、草津の観光を楽しんでいるよね。

ふと見ると、地蔵の湯の由来となっているお地蔵さんのお堂の前に、小さなお地蔵さんが置かれていた。

そこで、何やら、ミニボンが手を合わせている。

何をお願いしているんだろうね。

そりゃ、こんな凡で、愚で、何のいいところもない凡と結婚してしまったんだからさ、不平不満も山ほどあるだろうし、そこから逃げ出したいと思っているのかもしれいない。

そう思うと、ミニボンの人生ってやつは、どうなんだろう。

想像すると、悲しいね。

凡と結婚しなきゃ、もっと、ミニボンが、ミニボンらしい生き方が出来たのかもしれない。

こんな時に、吉田拓郎さんの「流星」の歌詞のフレーズが頭に浮かぶんだ。

♪♪ 君の欲しいものは何ですか ♪♪

「ねえ、お地蔵さん。あなたは、ミニボンの願いを叶えることが出来るんですか?」

そう呟いてみたけれど、返事は無い。

ただ、少し風が吹いたような気がした。

頭に乗っけられた赤い毛糸の帽子が、お道化たように鮮やかだった。

さて、そろそろホテルに向かいましょうか。

湯畑に戻ってきて、温泉饅頭を1個、買い食いをして、西の河原通りのお土産物屋さんなどを冷やかしながらホテルまで戻る。

そうそう、今回、草津に泊まると決めた時に、ホテル櫻井さんと、もう1つ候補があったんだ。

ホテルみゆきさん。

折角だからとホテルの前で記念撮影。

すると、男性スタッフの方が出て来られて、宿泊されている方ですかと問われたので、いえ、違うんですと答えて、すごすごと退散。

ごめんなさい、次は、宿泊させて頂くかもしれませんので、その時は、よろしくね。

泊まってはいないけれど、写真だけ撮らせていただきました。

さて、本当に泊まるホテル櫻井では、既に、チェックインを終えているので、荷物の札を渡したら、部屋まで案内してくれると言う。

他の客を見ると、従業員のお姉さんが、カートに荷物を載せて、ゆっくりとお客様を案内している。

すると、凡を案内してくれるお兄ちゃんが来て、凡のキャリーケースを手でひっぱりながら、ご案内しますと言う。

言ったと思ったら、ものすごい早さで歩き始めて、凡もミニボンも置いてけぼりだ。

アルバイトなのだろうか若い兄ちゃんなんだけれど、どうもぎこちない。

まあ、始めはみんなこうなんだろうね。

頑張ってや、兄ちゃん。

今回のホテルは、ホテル櫻井さんだ。

結構、人気のホテルのようで、凡の泊った日は満室だという。

凡も、予約をするときに、部屋が選べなかったぐらいだ。

なので、今回のプランは、眺望無し部屋で、1泊2日、バイキングの夕食朝食付き。

1人分、22000円と、なかなかの金額。

2人で、44000円だもんね。

部屋は、6畳ぐらいの部屋が2間と、4畳半ぐらいの部屋が1間という変わった造りだ。

でも、ゆっくりは出来そうである。

さて、♪♪ 草津、良いとーこー ♪♪の草津温泉にでも入りましょうか。

夕食は、5時からで、90分を目途にお願いしますとフロントで聞いている。

それなら、5時きっかりに行かなくちゃね。

コメント

  1. yukemuri より:

    おっ、草津ですね!
    東海道新幹線から北陸新幹線に乗り継いで行かれるとは豪華ですね
    駅の蕎麦はラー油入りのそばのようですね
    おやっ、新幹線の車内販売の女の子は不機嫌でしたか?
    凡蔵さんが買うのをやめるぐらいだから、相当機嫌が悪かったんですね
    でも何でですかね?
    旅先でこんな女の子だとガッカリですね
    逆に愛想が良くて可愛らしい子だったら旅のテンションも上がるのにね
    おっと草津のホテル櫻井のフロントの男性も感じ悪かったようですね
    もし自分だったらその言い方は無いんじゃないのって軽く文句言ってやりますが、でも言ったら言ったでその後気まずくなったりして旅が面白くなくなりますもんね
    流石凡蔵さんです、その辺を考えてグッと堪えたんでしょうね
    しかしかなりお高い宿泊費なんだから、お値段以上の接客をすべきだと思いますよ
    湯畑行かれたんですね
    無料の温泉饅頭の試食とかありませんでしたか?
    今はコロナとかでやってないのかな?
    夜の湯畑も行かれたのかな?
    外湯めぐりとかされたのか?
    けっこう熱い温泉が多いし、無料とお風呂があちこちあるから楽しいですよね
    西の河原大露天風呂とかも行かれたのかな?
    今後の展開が楽しみです

  2. tairabonzou tairabonzou より:

    ありがとう、yukemuriさん。
    そして、お返事遅くなって、ゴメンナサイ。
    毎日酔っぱらっているのと、お休みの日は、これまた、ちょっとお出かけをしてましたので、
    余裕がなかったんです。
    今回は、新幹線も乗り継いで、かなり豪華な移動になりました。
    というか、草津に行くには、どうしても、そこがネックになってくるんですよね。
    東京経由じゃなきゃ行けない。
    行けなくはないけれど、余計に時間が掛かっちゃう。
    なので、新幹線しかなかったんです。
    車内販売は、買う気まんまんだったんですけどね、買って不機嫌な感じで商品を渡されてもね。
    ホテルのスタッフも、間違ったことはしていないんですけれど、、、ここに書いてますっていう対応なら、別にスタッフいらないよねってことなんですよね。
    フロントに機械でも置いておいて、読んでくださいって音声メッセージを流せばいい。
    実際、そんな、リモート的なフロントのホテルもありますしね。
    ただ、大勢いるスタッフの、1部だと思うんでね、運が悪かったなと。
    湯畑は、行って楽しかったですね。
    というか、テレビで見てたのと同じで嬉しかったです。
    草津温泉も、これをどうしてもしたいというのもなかったので、ぶらぶらするのが、良かったです。
    そうそう、次の日に、西の河原露天風呂に行きましたよ。
    晴れてたので、気持ち良かったです。

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