平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(1365)日豊本線、宗太郎越えの旅。(1)

旅(国内)

青春18きっぷの時期が来ましたね。

12月なので、連休は望めないから、日帰りで5回、どこかへ出かけてみようかと思っていたら、シフトを見たら、2回も連休を入れられていた。

それなら、1泊で出かけたくなるというものでございまして。

その1回目の連休が、12月16日(金曜日)と17日(土曜日)であります。

ちょうど、ミニボンが、17日から1泊で、桑田佳祐さんのライブで札幌に出かけている。

北の方に出かけるのも楽しそうだなと思っていたけれど、それなら、ミニボンのいる札幌とは反対の南の方に出かけて見るのも一興かと思いついたのが、九州の日豊本線だ。

今まで、何度か、漠然と、宮崎あたりに出かけようかと思ったことがあるが、飛行機の便も、鉄道も、何故か、時間割りが上手くいかないので、見送ってきたのだ。

なので、今回は、改めて日豊本線に挑戦であります。

日豊本線は、福岡県の小倉駅から、鹿児島県の鹿児島駅までを結ぶ南北に走る鉄道路線である。

ウィキペディアを何気なく見ていると、面白い記事が書かれていた。

日豊本線の佐伯駅と延岡駅の説明である。

「この区間は、大分県と宮崎県の県境の山間部(宗太郎峠)を通る。沿線人口も少ないことから、普通列車の本数が極端に少なくなっており、特急列車の停車駅も設定されていない。そのため、普通列車しか利用できない「青春18きっぷ」で利用することが非常に困難になっている区間の一つであり、ファンの間では「宗太郎越え」などと呼ばれている。」

(2022年12月現在のウィキペディアの記事)

青春18きっぷで利用することが非情に困難とな。

こういう文章を見たら、行きたくなってしまうじゃないか。

ということで、以前、山陰本線を縦断した時に、時刻表が欲しくなった経験を思い出して、JTBの小さな時刻表を買ってきた。

JTBの時刻表は、路線図のデフォルメ感が嬉しいんですよね。

学生時代から見慣れている地図。

それで、日豊本線を見たら、その困難さの理由が分った。

もう、それを見た時には、日豊本線の時間割りが、ほぼ決まったようなものだった。

小倉駅から鹿児島駅までの路線の中で、佐伯駅と延岡駅の間の普通電車の本数が極端に少ないのだ。

佐伯駅から延岡駅まで走る場合、朝の6時18分発の1本しかない。

途中の重岡駅までは、あと2本あるけれども、延岡駅まで行けないので、これは旅行者にとっては意味がない運行である。

反対に、延岡駅から佐伯駅までは、6時10分発と、20時07分発の2本である。

やっぱり重岡駅までの1本あるけれども、これも意味のない運行である。

延岡駅を20時07分発と言うのは、やめておこう。

佐伯駅についたら21時11分だ。

それからホテルにチェックインして飲みに行ったとすると、時間がないに違いない。

地方の夜は、結構に早い。

後は、どちらの駅から次の日の朝に出発するかだ。

ということで、佐伯市に泊まって、次の日に佐伯駅から2日目をスタートしようと決めた。

佐伯駅から2日スタートというのには、理由はない。

昔の職場にいた女の子が、佐伯市出身だったなということを憶えていたからかもしれない。

或いは、そんな女の子が実は、田舎に帰っていて、偶然の出会いを期待していたのかもしれない。

凡の理由は、いつも妄想である。

ということが決まったら、もう後は、時間調整だけとなるので、いよいよ出発であります。

前置きが長くなりましたが、12月16日(金曜日)。

大阪モノレールの始発で、伊丹空港まで移動。

0705時、大阪伊丹発。ANA419便。

ほぼ、満席で、凡の隣は、男性サラリーマンだったが、座り方に気を遣ってくれる方だったので、まずは快適に空の旅。

朝食抜きに、コンソメが美味しい。

0825時、福岡空港に着。

そして、博多駅まで移動。

ここで朝食でも食べておきたい。

ホームの立ち食いそばで、ごぼう天うどんかしわ入りを食べる。

かしわは、生姜風味で甘く炊いたフレーク状。

柔らかいうどんが好きな凡には、大好きな1杯でありました。

そして、すぐに博多発0928時の普通電車に乗り込んだ。

車内は、ほぼ満席で、ただ、車両を移動したら、4人掛けのクロスシートに座れた。

同じシートの3人は、女性だったので、幸先の良いスタートだ。

窓の外はと思うが、雨の跡で窓が汚れていて、景色がくすんで見える。

西小倉駅の手前で車内アナウンスがあり、日豊本線に乗り替えの人は、ここで降りてということだが、今回は、日豊本線の旅。

このまま小倉駅まで移動して、そこからスタートしよう。

小倉駅、1051時着。

さて、日豊本線に乗り込んで、1054時、小倉駅出発。

ポッポーッ。

小倉駅を出発すると、すぐに小倉駅の周辺が見えるのだけれど、美味しそうなお店などが見たら、下りてブラブラしたいなと思う。

4人掛けのクロスシートには、凡の前に女性がひとり。

何となくだけれど、凡を見ている。

ただ、凡の目を見ているという訳ではなく、ただ、凡を見ている。

凡のどこに焦点があるのか不明だ。

何となく、気まずい。

例えて言うなら、赤ちゃんが目の前の大人を見るように、ジッと見ているのだ。

折角見るんだったら、ニコリとでもしてくれたなら、そこから発展することもあるだろう。

でも、無表情で見てるんだよね。

どうにも怖かった。

そして、中津に到着。1201時。

ここで、1時間15分の時間がある。

ちょうどランチの時間だ。

中津駅には、以前にも降りたことがある。

商店街を歩くも、そうそうこうだったという感じで、そう言えば、ラーメン屋があったなと行ってみると、行列が出来ていたので、やめた。

鉄板ハンバーグの喫茶店があって、さっき電車に乗っていた青春18きっぷで移動しているだろうと思われる、20センチぐらいもある幅広の青いヘアバンドを頭に巻いた男の子が、店先のメニューを見ている。

そして、ため息交じりに立ち去った。

美味しそうなお店だなと思って、凡もメニューを見たが、ちょっと値段が強気の設定だ。

ハンバーグが1500円とか、そんなぐらいだから、そんなものだろうとも思うけれども、凡も、値段を見て立ち去った。

そして、商店街を出て、ちょっと曲がったところに、昭和な感じの食堂を発見。

ショーウインドーなどは、料理のサンプルが紫外線で変色している。

中を窺っても、誰もいない雰囲気だ。

このランチタイムに、誰もいないというのも気になるが、ネットで検索してみて、まあ、ここで良いかと思った。

店の前で、ネット検索なんて、どうにも姑息ではあります。

大師食堂さん。

すりガラスのドアを開けて入ると、やっぱり誰もいない。

テーブル席が、5卓ぐらいだったかな、そして、カウンター。

カウンターの向かいに、小上がりがあるけれども、このお店の物置と化している。

すると、年配のお姉さんが注文を取りに来た。

AランチやBランチというところが気になるが、ワンコインの定食並もあるということで、こっちの方が定番なのかもしれないと、ワンコインの魚フライ定食を頼む。

それにしても、メニューを見ると、かやくうどん250円、親子丼400円、カレーライス400円などと値段線は、かなり安い。

後で考えたら、定食に、うどんなどを追加したら良かったか。

さて、料理の方は、魚フライと聞いたら、よくスーパーなどで売られているサーフボードのような形をした魚フライなのか、或いは、アジのフライを想像していたけれど、平たい四角の形のフライで、白身魚だった。

味噌汁が美味しかったし、厚揚げの小鉢も付いているので、この値段なら安いと思う。

食べている最中、シュンシュンという電子音が聞こえていたが、会計の時に、ちょっと覗いたら、年配のお姉さんが、タブレット端末で、花札のゲームをしていた。

定食500円也。ごちそうさまでした。

1316時、中津駅を出発。

ロングシートで、車内はガラガラである。

向かいの端の方に、さっきの青いヘアバンドの男の子が座っていた。

彼は、一体、何を食べたのだろうか。

ここで、どうしようかと思うことがあって、それは、別府あたりで途中下車して、駅前の温泉にでも入ってみようかとか、或いは、足湯だけでもとかね、折角だから、別府を、ちょこっとだけでも楽しんでみたい気がしたのだ。

次の電車なら、30分、その次なら、1時間の余裕を作ることが出来る。

なのだけれど、先を急ぐことにした。

別府は降りたことが何度かあるし、これから向かう佐伯市は始めての土地だ。

そこで晩御飯を食べるなら、早い時間にたどり着いた方が良い。

ということで、そのまま乗っていることにした。

別府を過ぎたら、海が見える。

今までも、ちょこっと海は見えていたけれども、今度の海は、しばらくの間、海岸線を走るので実に楽しい。

ただ、海を見たくて対面の窓を見ているのだけれど、そこのシートに丁度、女の子の3人組が座っている。

凡としては、ただ海を見ているだけなのだが、彼女らからしたら、ジロジロとみられているという構図になってしまうのである。

「あなたたちを見てるのではありませんよ。ただ、海を見ているだけなんです。」と言い訳をしたい気持ちになったが、それも出来ずに、結局、海をみることを諦めた。

そして、大分駅に1452時に着。

今まで乗っていた電車は、そのまま神崎まで行くのだけれど、どうせ乗り替えするなら大分駅で乗り換えをしたい。

なんせ、大分の方が、駅前にお店があって楽しいじゃない。

ここで、30分ぐらいあるので、駅前の商店街を歩く。

出来るなら、五車堂さんでランチでも食べたいなと思ったが時間も無く、テイクアウトのサンドイッチでも買おうかと思ったが、夕食の時間まで時間が無いし、果たして電車がクロスシートとは限らないから決めかねていたら、タイムアウト。

そのまま、指をくわえて大分駅に戻った。

1525時、大分駅発。

そして、今日の最終目的地の佐伯駅に到着。

1648時。

まだ、観光案内所が開いていたので、近くの居酒屋などを聞いたら、いくつか教えてくれて、そして、ラーメンも独自のラーメンが佐伯にはあるというはなしをしてくれた。

なんでも、かなり濃いラーメンで、ラーメン鉢を逆さにしても落ちてこないぐらい濃厚だという。

そんなバカなとは思ったが、駅前にもラーメン屋があるので、入って見るのも面白いかもしれない。

今日のホテルは、出発する前から決めていた。

何しろ、今回の旅は、佐伯に泊まらないと始まらない旅だからね。

日豊本線の佐伯、延岡間を走る下りの電車は、明日の6時18分発の1本しかない。

ホテル金水苑さん。

このホテルは、朝食が美味しいと評判らしいのだけれど、朝の電車に間に合わないので、素泊まりにした。

ヤフートラベルで、5490円。

どうしてヤフートラベルかというと、まず、ホテルを検索するネットの画面が問題なんだよね。

今回も、楽天トラベルとかブッキングドットコムなどで検索してみたのですが、どうやっても、旅行支援が適用された値段の検索結果しか出てこないんだ。

既に、検索結果が、適用された値段。

でも、凡は、ワクチンは打ってないので、そのプランでは泊まれない。

検索結果から、精算するページまで行った時に、旅行支援を外せるのかもしれないが、それも不安だ。

でも、ヤフートラベルは、適用しないプランも選択できることを、ちゃんと明記してあったので、それでヤフートラベルで決めたのである。

旅行支援とワクチンをセットにするなんて、そこまでして国民にワクチンを打たせたいのかとゾッとするよ。

大体、人口1億2千万に対して、9億本近くワクチンを発注するなんて、どう考えてもオカシイでしょ。

臨床試験が終わっていないものを、たとえそれで事故が起きたとしても、まったく責任を問われることのない会社が作ったものを、国民に打つことを要求するなんて、異常なのか、或いは、日米合同会議あたりでDSに指示されたのか。

と、これまた陰謀論だと言われるかもしれませんが、そんなことを邪推してしまうんですよね。

去年のゴーツーキャンペーンは、誰でも参加できたのにね。

と、割引にならないことで、グチでも言いたくなるのですが、そんなの無くても、安く泊まらせてくれるホテルもあるので、そっちを大いに利用することにしましょう。

ホテル金水苑さんは、駅から歩いてすぐのところにあるのも魅力的だ。

すぐに金水苑という建物を見つけると、すごくゴージャスな感じだ。

と思っていると、そこは結婚式場や宴会なども出来る建物で、宿泊は、そこを越えたところにあるビジネスホテル風の建物だった。

チェックインをして部屋に入ると、ちゃんとしたビジネスホテルという感じで、デスクとは別にテーブルがあって、過ごしやすい造りになっている。

清潔感もあるので、よいホテルを見つけたなと思う。

さて、これから晩御飯を食べに行こうと思うのですが、長くなりそうなので、一旦このあたりでレポートをアップしておこうと思います。

ここまで、お付き合いくださいまして、ありがとうございます。

(追記)

ここまで書いたのは、少し前。

アップするまでには、ちょっと日にちが経っている。

というのも、この追記を書いている2日前の事であります。

昼間、何か喉がオカシイナというか、身体もダルイし、痛いなと思ってたのです。

んでもって、帰ってから熱を測ったら、37度4分だったか、その程度だったので、念のため葛根湯などを飲んで寝たのですが、急に症状が悪化して、熱は38度5分とかに上がって、喉の痛みが半端ない状態になってしまったんです。

んでもって、近くのお医者さんに行こうと思ったら、発熱外来は、今日は無理といわれて、仕方なく、大阪府の相談センターに病院を教えて貰って行ったところ、昨今の流行の風邪の検査で陽性だったんですね。

日ごろ、流行の風邪の騒動を陰謀だと主張している凡でありますが、実際に、その風邪にかかってしまって、これまた、誰かの陰謀かと面白がってはいるのですが、何しろ、シンドイし、喉や耳などの激痛がロキソニンを飲んでも、なかなか効かず、昨日からただただ痛みに耐えておる次第でありますが、ロキソニンの効いている少しの時間を利用して、とりあえず、アップしておこうということなのであります。

世の中に、あって良かったと思うものベスト1。

鎮痛剤でありますね。

コメント

  1. yukemuri より:

    佐伯って言うと大分でしょうかね?
    たしか真珠の養殖で有名だった記憶があります
    それにしても青春18きっぷでふらっと旅に出るなんて、まさに旅の達人ですね
    羨ましいです
    伊丹から福岡空港まではプロペラ機なんですね
    なんかビックリですが、大阪からだと新幹線移動の方が多いのかな?
    そうそう、大師食堂さんはお安いですね
    こんな定食があるお店が近くにあったら嬉しいですよね

    え~~~、もしかして世間様で流行っている怪しい風邪にかかってしまったんですか???
    ワクチンを一度も打たない凡蔵さんは、気合で絶対大丈夫だと思っていたんですけどね
    う~ん、そうでしたか・・・
    ちなみに自分はまだ大丈夫です!

  2. tairabonzou tairabonzou より:

    ありがとう、yukemuriさん。
    今回の青春18きっぷの旅は、ぷらっと出かけたのは、そうなんですが、もう、最初から、最後まで日程を決めていたんです。
    出ないと、帰って来れなくなっちゃうもので。
    やっぱり地方のJRの本数の少なさは、ネックになっちゃうんですよね。
    伊丹から福岡の飛行機は、だいたい、ジェットなんですけどね、今回は、朝イチだったので、プロペラだったのかも、

    んでもって、その怪しい風邪に掛かってしまいまして、まあ、私も大丈夫だろうと、
    勝手に思ってたのですが、掛かってしまいました。
    1週間休んで、明日から出勤です。

  3. yukemuri より:

    凡蔵さん、とりあえず怪しい風邪が治ったようで良かったです
    そうなんですよ、自分も地方に行きたいと思っているのですが、やはり交通手段が乏しいんですよね
    有り余る日程ならそれでも良いのですが、少ない休みで行こうと思うと利便性を考えちゃうんですよね
    それでは魅力ある地方の街を楽しめないと思っているのですが、やはり時間的制約があって難しいんですよね
    自分もいつか凡蔵さんのように青春18きっぷで旅したいと思っています

  4. 平 凡蔵。 より:

    ありがとう、yukemuriさん。
    今の時点では、かなり回復しまして、ただ、まだ身体のダルさが残っている感じです。
    青春18きっぷの旅も、遠くへ行きたいという気持ちと、折角だから、地方で観光でもしてみたいという気持ちと、
    その辺の気持ちのバランスが問題なんですよね。
    今月、ちょっと連休があるので、また、どこかへ行ってみようかと検討中です。
    ただ、青春18きっぷの旅ではないんですけどね。

  5. にぶちん より:

    こんにちは。『にぶちん』です(・ω・)ノ とうとう《凡蔵。》さんにも いろんな芸能人が罹患(りかん)した あの流行り病の波に飲み込まれてしまいましたか・・・・
    あれはもう【地獄】の一言です・・・・罹患したらダメゼッタイ です。

    しかし だからといってワクチンも・・・・とは正直安易に薦めたくないですね。
    1月の23日にワクチンを打ちにいきましたが、ダルさと痛み(特に打った箇所)が半端なかった・・・・コメント打ってる段階では痛みが無くなったので良いですが・・・

    翌日の行程 どうなるか楽しみです。また見させてもらいます♪

  6. tairabonzou tairabonzou より:

    ありがとう、にぶちんさん。
    そうなんですよー、罹ってしまいました。
    まあ、罹っても、2、3日で治るだろうと思っていたのですが、
    年齢もあるのでしょうか、4日間熱が下がりませんでしたよ。
    しかも、喉の痛みが半端なかったです。
    もう全快したのですが、でも、咳が急に出たりと、これも後遺症なのかなと思っております。
    薬剤師さんの話によると、1度罹ったら、半年は、免疫が出来ているということなので、これから半年は、大丈夫かな。

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