平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(1366)日豊本線、宗太郎越えの旅。(2)

旅(国内)

あけまして、おめでとうございます。

さて、今年は、正月早々、みゆきさんの年賀状に嬉しいお知らせがついていましたね。

それはそれで、すごく楽しみなんですが、何と言っても、今年は、直接会えることを期待したいところではあります。

どうしてもね、顔が見たいよね。

んでもって、劇場では、また、みゆきさんの映画も上演されていたり、嬉しいかぎりなのではありますが、果たして行けるものなのか。

というのも、日豊本線の旅のブログを書きだしたのですが、昨年の12月28日に流行の風邪が陽性だと判断されまして、感染するまでは、どうせ風邪だとバカにしていたのですが、いざ、掛かってみると、なかなかにシンドイものではありまして、痛み止めやら、咳止めやら、漢方やら、もう、弱っちい凡は薬飲みまくりで、今日まで自宅で寝ておりました。

とはいうものの、思い起こして見れば、このぐらいの重めの風邪は、今までに何度も掛かってきたわけでありまして、それと、今回と、どう違うかと言うと、重めの風邪と言う事では同じなんですよね。

それにしても、今回、発熱をして、さて、医者に行こうかと思っても、見てもられる病院がないんですよね。

近所の医者は、予約制で、電話しても今日は終了だという。

他の診療所も同じだ。

仕方なく、大阪府の相談センターで紹介してもらった医者に行ったのですが、そこは検査をしてくれるのは、有り難かったのですが、一般の人と隔離するために、陽性者は、吹きさらしの屋外で待たされたりするんですよね。

薬も、問診だけで、痛み止めと咳止めを処方されただけ。

質問しようとしたら、「こっちへこないで。」って叱られる。

まあ、面白い経験をさせていただきました。

熱は下がったのですが、頭痛や腹痛、咳が止まらないので、ネットで診察してくれて、イベルメクチンを処方してくれるところに、薬をお願いしました。

さて、飲むのが楽しみではあります。

ということで、まだ症状は残っているのですが、明日から出勤となりましたので、今日の内に、今まで書いていたものをアップしておこうかなと言う次第でございます。

昨年の話になりますが、もし宜しければで結構ですので、お付き合いくださいまし。

ということで、、、、

12月16日(金曜日)。

日豊本線縦断の旅の夜。

佐伯市のホテル金水苑さんにチェックインをした凡であります。

さて、これから夜のご飯を食べに出かけましょうか。

ホテルの周り、詰まり駅前は、割とひっそりとしていて、ホテルで貰った飲食店の地図や、案内所でお聞きした話などを頼りに、歩き回ってみるが、ここでも良いかと思う店もあるが、ここだという店もないというか、決めかねていた。

というのも、佐伯市の飲食店の集まっている賑やかな場所は、ここではなく、少し離れたところにある「うまいもん通り」がある3本の通りが平行するエリアなので、そこも気になっていたからだ。

どうせなら、その賑やかな場所に行って、居酒屋にでも入った方がいいのじゃないかと思う気持ちがあったのだ。

と、悩んでいると、ちょうどタイミングよくタクシーが通りかかったので、とにかく、うまいもん通りまで行くことにした。

なんたって、うまいもん通りだから、うまいもんを食わせてくれるのだろう。

兎に角、折角の佐伯市だから、見るだけでも、見てみよう

そして、そのうまいもん通りの端っこに停めて貰う。

このあたりは、うまいもん通り、新町通り、仲町商店街という3本の通りを中心に、飲食店や、少し離れるとスナックなどのお店などが集まるエリアだ。

なのだけれど、うまいもん通りの端っこに降りると、なんとも、人気の無い寂しい雰囲気。

もちろん、とおりの両脇にはお店が並んでいて、どこもオープンしている。

だけど、通りを歩いている人がいないのだ。

通りの電信柱を縫うようにジグザクに張り巡らされた電球もまた、寂しさを増幅させている。

地方の繁華街の切なさは、通りすがりの旅人にとっては、旅情を感じさせるには十分だけれど、地元の飲食店の方にとっては、何とか賑わいが戻ってきて欲しいと思うのだろうな。

とりあえず、3本の通りを歩いて見る。

うん、良さそうなお店もあるじゃないか。

最終的に、ここにしようかと思う店が、2軒あって、その2店はすぐ近くにある。

1軒は、刺身などの魚が自慢のお店のようである。

まあ、ここも良いだろう。

もう1軒は、店先のメニューを見ると、種類も多く、いろんな料理を食べさせるお店のようだ。

さて、どっちにするか。

と迷っていると、メニューを見ながら考えている凡の横を3人の女性が入って行った。

なるほど、人気店なのかもしれない。

と思っていると、また1組、そしてまた1組が入って行った。

こうなると、こっちのお店が気になってしょうがない。

とりあえず、入ってみることにした。

「おおたけ」さん。

入って右側にカウンター、左と奥に6人ぐらいの入れる小上がりが5間ぐらいある。

凡は、カウンターに座った。

そのカウンターの端に、20代の女の子が1人座っていたので、ドキリとしたが、後から連れの男性が入ってきて、別に何かを期待していた訳じゃないけれどさ、ガッカリ。

座るとすぐに、おしぼりと突き出しを持って来たが、その後は、放ったらかし。

目の前のカウンターにいるのに、10分以上経っても、最初の飲み物さえ注文を取りに来ない。

見ると、スタッフは、大将と奥さんらしき人と、若い女の子。

今、通っている料理を作って、持って行くのに忙しくて、ただただ、黙々と目の前の事をこなしているという感じなのだ。

凡以外に、25名ぐらいは客がいるだろうから、一斉に入った注文をさばくのには、この3人では人が少なすぎるのだろう。

ヒマなので、ミニボンに「なかなか、注文を取りに来ない。」とメールしたら、「ゆっくり出来ていいじゃない。」と返ってきた。

それはそうだね。

別に、急いでいる訳じゃない。

でも、とりあえずは、ビールを注文して、同時に、料理を頼む。

天ぷらの盛り合わせ。

普通なら、お造りの1品でも注文したいところだけれど、実は、この時、こんな状態なら、料理も遅いだろうし、何かを話しかけても、その答えだけを、忙しそうに返してくれるだけで、言うなら、愛想がないので、ちょっと飲んだら、さっき迷っていたもう1軒に河岸を変えようと思っていたのだ。

そして、刺身を食べるなら、もう1軒の魚が美味しいというお店の方が良いだろう。

なので、あえて、刺身は注文しなかった。

そして運ばれてきた天ぷら盛り合わせ。

見た感じは、エビも大きくて、ちょっと美味しそうではある。

ただね、てんぷらという食べ物はね、素材が大切だと宣う御仁もいるけれども、やっぱり衣なんだよね。

いくら見た目が豪華でも、そして、いくら素材が良くったって、衣がイマイチなら、問題外。

、、、大体ね、てんぷらはね、、、、、「うん。なかなか、サクサクと、うん、美味しいじゃないか。これはいけるね。」

と、思ったより、てんぷらが美味しい。

ちょっと待てよ。

天ぷらがこれなら、ちょっとだけ、他の料理も食べてみようかな。

いや、沢山食べる訳にはいかない。

何故なら、次に、もう1軒のお店に行って、佐伯の近海で取れた刺身を食べるつもりだからだ。

待っている時間に、もう1軒のお店を検索したら、店主はイケメンだという。

別に凡は、イケメンは、どうだっていい。

でも、そのイケメンを目当てに、若い女の子が集まって来るんじゃないだろうか。

そんなカウンターに座って、若い女の子と、、、にゃはは、にゃはは、にゃははははーっ。

なんてね、そんな展開だって、あるんじゃないかな。

なので、もう1品だけ頼もう。

と、牛みぞれ焼きなるものを注文。

それほど待たずに出て来たのは、熱々の土鍋に、おつゆと牛肉が、ぐつぐつ言っていて、そこに大根おろしが、たっぷり乗っている。

おつゆは、想像通りの濃い目の甘辛い味付けで、大根おろしが、その濃さを中和して、はふはふはふ、うん、これは良い。

牛肉は、上等な肉ではない。

牛丼屋で提供されるような、薄くて、アメリカかオーストラリアの肉を使っている。(と思う。)

でも、この熱々感が堪らない。

これ、白ご飯に乗っけて食べたら、さぞかし美味しいだろうなと思う。

いや、しかし、なかなかの濃い目の甘辛味なので、ちょっと口の中をサッパリさせたいと思う。

なので、タコ酢味噌と、お酒を熱燗に変える。

これまた、タコと熱燗は、合うんだよね。

それにしても、次の店に行くつもりにしては、食べ飲みしすぎているかな。

もう、ここで切り上げるべきだろう。

と思うのだが、気になるメニューが、1つある。

めざしの天ぷらだ。

めざしを焼くのではなく、天ぷらにしてあるとは、如何なる味わいなのか。

気になったので、注文した。

うん、これはこれで、イケル。

ただ、小振りのめざしなので、量も結構ある。

これをアテに飲むには、もっとアルコールが必要だ。

と、これまたビールなどを飲んで、もう、さっき考えていた刺身の美味しいお店に行く気持ちがなくなっていた。

ということで、このお店には、メニューを見ると、魅力的な締めのご飯類があるのだが、凡には、ある計画があったので、それは頼まずにお会計。

このお店の感想は、お店の人と話をしながら、旅をしている気分を味わおうという人には向いてはいないが、何人かで行って、おいしい料理を食べようという人にはお勧めなのではないだろうか。

さて、外に出たら、凡の計画していたお店に行ってみよう。

佐伯市の名物「ごまだしうどん」のお店「味愉嬉」さんである。

ごまだしうどんとは、エソという魚を焼いて、そこにゴマと醤油を入れて擂ってつくったペーストを、お湯の張ったうどんに混ぜて食べる郷土料理である。

まだ、食べたことが無いうどんである。

ここでしか食べられないので、食べてみたいと思う。

というより、どうして、このお店に行ってみたいと思ったかと言うと店名だ。

味愉嬉なんて字面を見ると、ちょっと怖いよね。

「夜露死苦」みたいなね。

でも、これ「みゆき」さんって、読むんだよね。

もし、みゆきさんが、暴走族だったら、どんなみゆきさんになってたんだろうね。

いや、きっとカッコイイ暴走族だっただろう

ポニーテールのみゆきさんが、集まったメンバーに声を掛ける。

「これから、エンジン全開のバリバリで、走りぬけるでー。ええかー。着いて来いよー。おらーっ。」(と、何故か関西弁。)

そして、ヘルメットを被って、ナナハンに跨がり、国道を走りだす。

革ジャンのその背中には、「那禍死魔 魅幽鬼 参上!」の金文字。

いやあ、カッコイイ。

ただ、みゆきさんは、事故を起こすような悪いことはしないから、制限速度以下で、静かな音で走るんだよね。

近隣の人にも気を遣ってね。

そして、振り返って、人をトロかせるような笑顔で、「ねえ、ねえ、みんな付いて来てる?」なんて、優しく言うんだな。

と、最後は、凡好みのみゆきさんで締めておこう。

ということで、店名が、みゆきさんなら、行ってみない訳にはいきません。

と、地図を頼りにたどり着いたら、もう閉まっていた。

閉店時間、もっと遅いはずなのに。

ちょっと残念。

なので、仕方なく、タクシーを拾って、駅前まで戻って来た。

最後の締めは、ラーメンだ。

何しろ、観光案内所の人の話によると、佐伯はラーメンも推しだという。

その、逆さにしても落ちてこないぐらいの濃いラーメンを食べようじゃないか。

ただ、その濃いラーメンは、どこで食べれるのか分からなかったので、もう時間も遅いので、駅前の「白龍」さんに入る。

チケット販売機の説明は、何語なんだろう。

そして、NEO佐伯ラーメンと肉めし。

御夫婦でやられているのかな、席も満席に近く、流行っているお店のようだ。

ラーメンは、実のところ、今になっては、それを表現できる味の記憶が無いので、ただ、美味しかったとだけ書いておきたい。

ということで、佐伯の夕食を終えて、ホテルに戻ったのであります。

今日は、ただただ、日豊本線を走るということに追われているかのようで、何か楽しむことを出来なかったというか、九州にいるよという実感が持てない1日だったように思う。

まあ、それもいい。

間違いなく、ここは、九州の佐伯であって、そこで美味しいものを食べて、この佐伯で眠るのであるから。

さて、明日は早いので、それに備えて、快適な部屋で眠ることにしよう。

コメント

  1. yukemuri より:

    へ~、美味いもん通りなんてのがあるんですね
    しかも3本もそんな通りがあるなんて楽しそうですね
    入られた居酒屋さんですが、料理は美味しかったようですがなかなか注文を取らなかったり、相手をしてくれないのは嫌ですね
    自分は一人旅の時は、カウンターでお店の人と少しお話しするのが楽しみの一つでもあるからです
    〆のラーメンは美味しそうですね
    なんだか天下一品のようなビジュアルですね
    しかし佐伯ラーメンなんてあるのは知りませんでした
    こんなのも自由に旅すればこそ味わえる地元の美味しさですよね
    やっぱり旅は良いですよね~

  2. 平 凡蔵。 より:

    ありがとう、yukemuriさん。
    賑やかとされている通りが3本あるのですが、
    通りを歩いている人は少なくて、ひっそりとしていました。
    でも、それもまた、旅情を感じるんですけどね。
    居酒屋は、別にお喋りが目的ではないのですが、
    でも、挨拶だけというか、聞いた答えだけというのも、ちょっと寂しい気がしますね。
    でも、まあまあ、美味しかったです。
    締めのラーメンは、観光案内所の人がいう佐伯ラーメンを食べてみたかったのですが、
    このお店は、そこまで濃くはなかったです。
    本当の佐伯ラーメンは知らないのですが。
    おっ、天下一品を御存じなんですね。
    横浜にも支店があるのでしょうか。
    あれよりも、スープは、ドロドロではなかったです。

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