平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(1360)大阪を逃げ出して山形。(1)

旅(国内)

さて、またしても旅のレポートをアップでございます。

とはいうものの、今回は、ちょっと理由があるのであります。

今住んでいるマンションは、もう築50年ぐらいだろうか。

どこもガタが来ている。

たまに、雑排水管の清掃というのがあるのですが、今までは、台所のシンクの排水口からホースを入れて、高圧の水流でもって洗浄をしていたのですが、管の老朽化で、高圧で洗浄すると、管が壊れる可能性があるというので、最近は、高圧では洗浄しないと言うぐらい古いのだ。

そんなマンションに住んでいるのですが、今度は、上の階から下まで排水する太い下水管が、もう取り替えないといけないぐらいになっているというので、マンション全体の下水管を取り換えるという工事をすることになったんです。

その期間、昼間工事をするのですが、水を止めるので、台所、お風呂、トイレが使えないのです。

んでもって、工事があるというので、凡とミニボンは、工事の日程のところに、手分けして休みを入れていたのですが、偶然なのか、工事の前の2日間が、一緒の休みになってしまった。

その2日間は、水は止められて、トイレなども使えないが、凡のところの工事当日ではないので、家にいなくても良いという。

ということは、家にいても仕方がない。

トイレもお風呂も、キッチンも使えなくて、ただ、家にいるというのも疲れるだろう。

それなら、どこかへ逃げ出そうと言うことになった次第なのであります。

まあ、近場の温泉でも行くかと思っていたら、ミニボンが、山形はどうかという。

ミニボンは、山形に行ったことが無いし、行ってみたいと言う。

凡は、東北は大好きだ。

なので、すぐに決まった。

ミニボンが、HISのパッケージで、往復JALの飛行機で、ホテルとセットになったものを見つけた。

山形市内のホテルに泊まるプランと、かみのやま温泉のホテルに泊まるプランとを迷って、バイキングの夕食の付いている温泉ホテルである月岡ホテルを指定した。

夕朝食代の6500円プラスで、1人、税込み45100円。

飛行機代と、夕食代を考えると、安い方なのかもしれないが、どうなのだろう。

ということで、山形に行くことに決定。

それにしても、山形と言ったらさ。

みゆきさんを思い浮かべるよね。

4ヶ月だけだけれど、市立第六中学校に通っていたんだよね。

ということは、4ヶ月住んでいた。

凡も、何年か前に、山形に行って、市立第六中学校を見に行ってきたけれども、4ヶ月しか通ってなくても、ドキドキしたね。

この校庭に、中学生のブルマ姿のみゆきさんがいて、かけっことかしてたのかなってね。

いやなに、別に、ブルマ姿は、変な気持ちで想像したんじゃございませんことよ。

ただ、純粋な気持ちで、時間を巻き戻して感慨にふけっていただけだ。

それにしても、中学生のみゆきさんは、そのころも、歌を作ったりしていたのだろうか。

今の凡なんかよりも、ずっと大人で、才能を開花させていたんだろうな。

まあ、今回は、ミニボンと一緒なので、市立第六中学校は無しであります。

ということで、9月26日(月曜日)。

朝早く自宅を出発しまして、伊丹空港。

まずは、モーニングで、元気注入。

んでもって。

伊丹空港 0755時発 JL2233便。

機体は、E170で、シートはレザー風で、ゆったりしている。

機内のドリンクは、コンソメ。

いつも飲むANAのコンソメよりも、味がしっかりしているような気がした。

山形空港 0910時着。

ここから山形駅までのバスは、飛行機に合わせた時間になっているので、空港を散策する時間などは無く、すぐに、バス停に移動。

そのまま、山形駅まで行った。

山形での観光は、山寺というお寺があるので、そこをメインにしようと思う。

凡も行ったことが無いし。

んでもって、次の日に行こうかと思っていたら、どうも、翌日は、天気が心配だ。

なので、急遽、このまま山寺に行こうと予定を変更。

山形駅で、お団子を買って、1052時発の、JR仙山線の仙台行きに乗り込む。

ここは、電化された路線だ。

隣に停まっていた気動車が、出発と同時に屋根からディーゼルの煙を噴き上げたので、急いで写メを撮ったが、写っていなかった。

1110時、山寺駅に着。

駅から、これから目指す山寺が見えるのだけれど、結構遠くに見えていて、行けるのかなと思う。

山寺には、コインロッカーもあり、また無料で、荷物を預かってくれる売店もあり、(とはいうものの、本当にタダで預かってもらう勇気はないけれどね。)荷物の心配はいらない。

凡は、コインロッカーに預けた。

さて、ここから、山寺に向かって歩いて行く。

山寺とは、宝珠山立石寺(りっしゃくじ)と言って、860年に慈覚大師が開いた天台宗のお寺だ。

山全体がお寺と言う感じで、奥の院までは、1000段ぐらいの階段が続いている。

ここで、松尾芭蕉が、有名な「閑さや岩にしみ入る蝉の声」という句を読んだことで、有名だ。

登山口までは、商店街が続いていて、食堂や、お土産物屋さんが並ぶ。

階段を上りはじめるとすぐに、根本中堂があった。

まずは、お参りをして、先に進む。

後ろから来た団体ツアーの集団が追い付いて来て、ここからは、最後まで登る人と、ここで帰る人と別れるようだ。

根本中堂から進むと山門があって、ここで入場料を払う。

それにしても、1000段もの階段を上れるのかと思っていたが、確かに息が上がってシンドイのだけれど、ちょうど良いぐらいのところで、折れ曲がっていたり、岩がせり出て、狭くなっているところとかもあって、また、参道には、岩に位牌のようなものを彫ってあったり、回すと極楽に早く行けるという車輪のようなものが付いている卒塔婆があったり、また小さな仏像が置いてあったり、いろいろ見ながら上って行くのは、結構楽しい。

また、山の中だしね、緑もあって、気持ちがいいのである。

さて、もうちょっと上れば奥の院かなというところに、塔頭なのか小さなお堂があって、そこで、観光客が御朱印を頼んでいる。

最近、流行っていますよね。

まあ、凡はしないけれども、旅行なんか行った時に、良い記念になる。

それで、ふとその様子を見ていたら、御朱印を書く人が、何やら、御朱印を書いてもらっている人に、書いている最中、ウダウダとお説教を垂れている。

写経は持って来たのかとかね、これは、修行なのだから、どーたら、こーたら。

書いてもらっている人は、「すいません。」とか、その坊さんなのか、書いてる人に謝っているのだ。

その人が終わると、また次の人に、説教を垂れる。

そしてまた、書いてもらっている人が「すいません。」と言う。

馬鹿げている。

実に、ナンセンスだ。

というよりも、見ていて気分が悪くなる。

みんな、御朱印を集めるのが楽しくて、やっているんだよね。

それで、お寺や神社に縁が出来るなら、機嫌よく書いてあげるのが、意味があるように思うのだけど。

御朱印の始まった昔の慣習なんて、今それを押し付けて、どうするの。

時代は変わっているんだよね。

今ある状況で、御朱印を頼んでくる人に、どうその宗派の教えを、楽しく伝えるかというのを考えるべきじゃないだろうか。

この人は、よほど自分を偉く見せようとしているのか、或いは、人を謝まらせることに快感を得ているのか、そんな風に見えて仕方がない。

一体、何人の人に「すいません。」を言わせれば気が済むのだろう。

まあ、凡は、御朱印は集めてないので、関係ないと言えば、関係ないのですが、人が謝っているのを見るのは、あまり気持ちの良いものではないのでね。

それに比べると、浄土真宗は、気持ちが良いね。

何しろ、写経というものに、価値を置いてないからね。

写経をするということ、それが修行だなんて考えがない。

なので、本願寺では、御朱印はしないようで、替わりに参拝スタンプというものが用意されていて、これには、功徳は無いというじゃないですか。

メッチャ、すっきりした考え方。

他力本願万歳であります。

ということで、そこからまた上り始めると、上から郵便局の人が下りて来た。

ふと、道の横を見ると、ポストもあるじゃない。

郵便局の人も、大変だね。

毎日、この1000段を上って下りてさ。

さて、ようやく奥の院に到着。

お参りをして、今度は、階段を下りて行くのだけれど、ちょっと道を斜めに入ったところに、山寺の名所である五大堂があるので、そこへ行こう。

写真を前もって見たのですが、高所恐怖症の凡に行けるのかどうなのか。

五大堂は、開山堂と、岩の上に立つ重要文化財の納経堂の上にあって、山内一の展望台である。

ストンと切り落とされた道を通って開山堂まで歩いた。

よく自分でも歩けたなと言う見晴らしの良い、高所恐怖症には足のすくむ道である。

そして、その開山堂の上にある五大堂までも、大きな岩があったので、下が見えなかったので、何とか五大堂まで行くことが出来た。

そこからの景色は最高に良かったです。

もちろん、手すりには行かずに、遠くから景色を見たのですけれどね。

今回の山寺観光について、凡が1番に達成感があるのは、よく上れたなということだ。

体力的な事じゃなくて、高所恐怖症に打ち勝って上れたなということであります。

そこが嬉しかったのではあります。

さて、これからは、今来た道を歩いて下りる。

さっき歩いた道だから、大体の感じは解っているので、これは楽だ。

そして、山門までたどり着いて、根本中堂までの間に、玉こんにゃくを売る店が数軒あったが、1番声を出していた年配のお姉さんがいるお店で、名物のこんにゃくを頂こうと思う。

玉こんにゃくは、小さなこんにゃくを串に刺してある。

お姉さんに聞くと、力こんにゃくと言って、登る前に食べて元気をつけるものらしいのだ。

それで、お姉さんは、何軒か店があるけれども、うちのが1番美味しいと言う。

何故かと言うと、こんにゃくを煮るのに、醤油だけじゃなくて、イカも一緒に煮ていると言う。

そういえば、イカの香もして、美味しかったです。

さて、駅までの商店街を見ながら歩いていって、駅の近くの対面石のあるお店の名前も「対面石」という蕎麦屋に入る。

お昼ご飯でも頂きましょう。

ミニボンは、板そば。

凡は、山形の名物の「だし」が掛かった、だしそばを注文。

これは、冷たいそばだ。

美味しく頂きました。

さて、まだ列車の時間まで、少しあるので、駅の近くの「松尾芭蕉記念館」に行ってみた。

坂道を上って行くと、広い芝生に立派な日本建築の建物が見えた。

松尾芭蕉記念館だ。

凡たちの他に客は1人。

ゆっくりと見学をすることが出来た。

ビデオもあって、なかなか面白い内容だったが、JRの時間があったので、途中で切り上げ。

このビデオの中で、松尾芭蕉の閑さや岩にしみいる蝉の声の蝉は、1匹だったのか、何匹もいたのかというような話もしていて、これは面白いなと思った。

まあ、家に帰ってユーチューブでも見れるんじゃないかと、ミニボンと話しながら記念館を出たが、家に帰ってから、まだ見てはいないというか、そんなビデオがユーチューブにあるのかどうなのかさえ、まだ調べてはいない。

やっぱり興味を持ったことは、その場で調べなきゃ、放っておくと忘れてしまうものなのですね。

この蝉の話も、これを書き出して思いだした次第です。

さて、そろそろ、宿泊地の方に向かいましょう。

山寺 1457時発。仙山線、山形行き。

山形で、1524時発の奥羽本線米沢行きに乗り替え。

かみのやま温泉に1536時に着。

駅でホテルに電話をして送迎を頼んだ。

さて、今日お世話になる月岡ホテルさんは、どんなホテルなんだろう。

楽しみであります。

コメント

  1. yukemuri より:

    なるほど、大阪を逃げ出してって言うのはそういう事だったんですね
    分かります分かります、我が家も現在隣の家とその隣が工事をしているので逃げ出したいぐらいうるさいです
    しかも隣は建て替えで来年の2月ぐらいまで工事が続くって言うんだからたまったもんじゃありません(>_<)
    山寺良いですよね、一度だけ行きましたがたしかとても暑い日だった記憶があります
    途中に芭蕉の閑さや・・・の句碑があって、とても印象に残っています
    だし蕎麦は暑い日にはメチャクチャ良いですね
    実に美味しそうです
    芭蕉記念館は行っていませんが、凄く行って見たいですよ
    夢と言うか、いつか芭蕉の奥の細道をたどる旅をしてみたいと思っているんです
    年取ったらそんな旅を楽しめたらと思っています

  2. tairabonzou tairabonzou より:

    ありがとう、yukemuriさん。
    水が使えない状態で、家にいても疲れるだけですしね、2日間連休だし、旅行に出かけた次第です。
    隣が工事で、しかも来年2月までとは長いですね。
    そういう時は、やっぱり外出するに限りますよ。
    でも、ずっと外出も疲れますけどね。
    奥の細道をたどる旅ですか。
    良いですね。
    でも、松尾芭蕉の忍者説もあるぐらいなので、松尾芭蕉って、かなりの健脚ですよ。
    結構、山の中とかで滞在したりしてますしね。
    それまで、足腰を鍛えなきゃですね。
    でも、テーマのある旅は、きっと楽しいでしょうね。

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