平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(1357)長崎のふらふら街歩き旅。(3)

旅(国内)

9月13日(火曜日)。

ミニボンと長崎に来た2日目。

ホテルには、修学旅行の団体が泊まっているようで、昨日のチェックインの時に、普段は、朝食は7時からなのだが、そのせいで、7時30分スタートだと聞いた。

今日の予定は、軍艦島クルーズに乗ることだ。

クルーズをしている会社は、4社ほどあるのだが、それを聞いて、ホテルから近くて、且つ、乗船時間の遅いクルーズ会社を、昨日予約しておいた。

なので、まずは焦らずに、7時30分ごろに朝食会場へ行く。

レストランも、オシャレな内装で、ちょっと高級感もある。

また、中庭にテーブルがあって、そこで食べることも出来るようだ。

凡は、室内のテーブルに座る。

料理は、メインの玉子料理を、オムレツ、スクランブルエッグ、スペインオムレツから、まずは選ぶ。

これは、スタッフが、作りたてを持って来てくれる。

それで、他のちょっとしたおかずは、バイキング形式で取りにいくシステムだ。

ミニボンは、スクランブルエッグ、凡は、スペインオムレツを注文。

そして、おかずを取りに行くが、おかずは、バイキングによくある小さく区切られた四角いお皿に盛り付けるので、これまた、チグハグな感じがする。

凡にお似合いのオシャレなレストラン
選べるメインの玉子料理
味噌汁にカレーやサラダも取って来て、まとまりのないテーブル。

持って来た料理をテーブルに乗せると、オシャレな玉子料理のプレートがあって、その横に、バイキングでよくある四角いプレートがあって、どうにも、テーブルの上が雑然とした感じになってしまって、折角の、スペイン風のオシャレなレストランなのに、急に、温泉地のバイキングの朝食になってしまった。

とはいうものの、美味しい料理を頂きまして、大満足でレストランを出た。

フロントの前には、小さな小部屋があって、何かなと思って入って見ると、教会というか、祭壇が設えてあった。

その造りも、なんともオシャレ。

さて、部屋に戻って、用意をして、チェックアウト。

ホテルの前の道も、何となくオシャレ。

船の乗り場まで行くも、まだ時間がある。

孔子廟があったので行ってみたが、まだ開園時間になっていなかったので諦める。

とはいうものの、他に時間を潰す場所も無いので、受付をすることにした。

今回、お世話になったのは、シーマン商会さんで、乗る船は、さるくⅡ号である。

他のクルーズ会社と比べると小さな船だけれど、それだけに、海を近くに感じることが出来るだろう。

10時30分ごろ出発の予定だが、凡は、9時40分頃には着いていた。

そこで、説明を受けると、船の前の部分は、クーラーが付いていて快適だが、かなり揺れるという。

後ろの部分は、オープンデッキというか、外というか、ただ椅子があるだけなので、暑いけれども揺れが少ないと言う。

それで、座るなら、右側が見るものが多いとも教えてくれた。

なので、後ろの右側に席を確保。

受付と同時に、うちわと、石炭のお土産をくれた。

石炭が、ちょっと嬉しい。

トイレに行きたいと言うと、公園にもあるが、船のトイレの方が綺麗だと言う。

船には2つトイレがあって、その2つは違うようで、右側が良いというのだ。

なので、右側に入ってみると、狭いけれども、シャワートイレで、エアコンも効いていて、確かに快適なトイレだった。

まだ、時間があったので、コンビニに行って、アイスなどを買って戻ってきたら、ぞくぞくとお客が集まってくる。

みんな受付の定時の10時10分には、集合したので、予定より早いけれど、出発。

女性スタッフの説明を聞きながら、船は結構なスピードで走る。

すぐに、自衛隊のステルスっぽい軍艦が見えたので、ちょっと興奮。

そして、そのまま走り続けて、まずは、高島という軍艦島に近い島に上陸。

何故、高島に上陸するのかと言うと、軍艦島には上陸できないからだ。

もともとは、このクルーズは、軍艦島上陸がセットになったツアーだ。

でも、先の台風11号で、桟橋の1部が壊れてしまったそうで、その影響で、上陸が出来ないというのだ。

そのかわりに、高島に上陸するのである。

ここ高島では、軍艦島の模型を使って、軍艦島での生活などを紹介してくれる。

また、その横にある石炭資料館を見学。

軍艦島上陸を楽しみにしていたのですが、こればかりは、仕方がありません。

とはいうものの、説明も楽しく、また、ここで、参加者全員で、記念撮影をした。

これは、あとで、ネットからダウンロードできるようになっている。

楽しいサービスですよね。

よく観光地で記念撮影して、それを買うというサービスもあるけれども、これは何と言っても無料だ。

高島を見学したら、また乗船して、今度は軍艦島の近くまで行く。

軍艦島の近くに来たら、船長から合図があって、船の屋根のデッキの部分に出て、より軍艦島を見やすい場所で見学することが出来るようしてくれている。

そして、軍艦島の周囲をぐるりと船で回ってくれるのだ。

勿論、説明もしてくれるのだけれど、さっき高島にある模型で説明を聞いているので、より分かりやすい。

この軍艦島の近くでは、たっぷりと時間を取って、写真を撮る時間などを設けてあるので、上陸は出来ないけれども、景色だけは満喫することが出来た。

また、この時、スタッフは、船のデッキに4人ぐらいだったか、マイクで女性スタッフが説明してくれるのだけれど、個別にも、あそこは何とかの巨人に出てくるところだとか、誰だったかが、コンサートをした場所だとか、そういうこともオッチャンが教えてくれたりもする。

なかなか、スタッフみんな親切で、ツアーを楽しんでもらおうとする気持ちが伝わってくる。

ということで、軍艦島の周囲をぐるりと回って、あとはまた最初の桟橋に戻るのだけれども、これまた、スピードを上げて走るので、風が気持ち良い。

そうだ、肝心の軍艦島のことについて書くのを忘れていたが、軍艦島の廃墟となった街は、見ていて、感慨深いものだが、それよりも、この今見ている船の下、1000メートルには、横に長い坑道が続いているのかと思うと、胸が躍るものがあった。

この凡の乗っている船の下の、また海の下の、岩盤の下の1000メートル下には、軍艦島で働いていた男たちが、ヘッドライトだけで、横に横にと掘り進めていった長いトンネルが、今も誰にも見られることなく、静かに存在しているのだと思うと、そのとてつもない規模と、当時の作業に、こころが熱くなった。

いつもは、みゆきさんの妄想しか使っていない脳みそを、海の下の坑道に馳せて、ひとり妄想というか、そのトンネルにシンクロして見ると、地上のパワースポットなんて足元にも及ばない、暗く重いパワーに満ちているような気がした。

そんな軍艦島クルーズも、13時前ごろに出発した埠頭に帰ってきた。

いやあ、良かったです。

もっと、大きな船や、豪華な船もあったのですが、この会社のツアーにして良かったねとミニボンと話した。

最後に、軍艦島には上陸しなかったのだけれど、一応、参加証として、「軍艦島上陸記念証明書」なるものを貰った。

嬉しいような、でも、上陸してないもんねという気持ちもあったり、複雑な証明証ではあります。

上陸してないけどね。

さて、今日の予定は、終わった。

後は、ミニボンが仕事場持っていくお土産などを探しに商店街にでも行ってみよう。

路面電車で繁華街の商店街に移動して、ぶらぶら歩きながら、ランチを食べるお店を探す。

昨日行かなかった商店街なども歩いて見たりしていると眼鏡橋があったので、一応、写メを撮って、また商店街に戻ったら、レストランがあったので入った。

「メイジヤ」さん。

ビルの2階にあって、入ると地元のお客さんばかりのようだったので、ある意味、長崎料理の店というか長崎人が食べる料理なのかもしれない。

凡は、ランチメニューのエビフライと豚の生姜焼き定食。

ミニボンは、昨日も食べたけれども、長崎以外では食べれないということで、トルコライスを注文。

トルコライスは、ボリュームもあり、これは値打ちがあったようだ。

凡の定食は、まあ普通。

ショウウインドウの見本とは、ちょっと違うエビフライの衣の下のエビの身の細さが、長崎で、普通に食べる、普通のランチしてるなと思えて、まあ楽しくもあるが、なので、普通だ。

ランチをしたら、近くにあったカステラの松翁軒で、カステラを購入。

普通のカステラなら大阪でも買えるので、ここは奮発して、渋皮栗寄せの抹茶カステラという半棹2160円のカステラを自宅用に1本持ち帰りと、ミニボンの知り合いに1本郵送してもらった。

帰って食べてみたのだが、カステラにしっとり感がなくて、パサパサした感じで、奮発した割には、ちょっとガッカリと言う感じがした。

これなら、普通のカステラの方が良かったか。

さて、もうそろそろ帰る時間だが、もう1つ、長崎名物を食べて帰ろう。

ミルクセーキだ。

大阪でもミルクセーキは、有名と言うか、大阪の名物のひとつでもある。

でも、長崎のミルクセーキは、ちょっと違う。

玉子に、砂糖、練乳とかき氷を混ぜてシャーベット状にしたものだそうだ。

商店街の端っこに有名な「ツル茶ん」さんがあるので、行ってみた。

店内の壁には、サイン色紙が所狭しと飾ってある。

ミルクセーキを2つ。

運ばれてきたミルクセーキは、足つきのグラスからこんもりと盛り上がっている。

柔らかいシャーベット状なので、食べやすく、また、思ったよりアッサリとしている。

名物として食べられるのも頷けるスイーツだ。

でも、ちょっと量が多すぎるよ。

年寄りにはね。

ということで、また名物を頂きまして、ホテルまで戻った。

そして預けていたキャリーケースを貰って、路面電車で新地バスターミナルまで移動して、そこからリムジンバスで、空港まで移動。

そこで、またお土産などを物色して、手荷物検査場を通過。

復路の便は、ANA788便。

長崎空港 17時50分発、伊丹空港 19時00分着である。

この便もまた、3列シートに凡とミニボンだけだったので、快適でありました。

ということで、無事に伊丹空港に到着しまして、そのままモノレールで門真市に戻ってきました。

今回もまた、楽しい旅になりました。

そして、お話にお付き合いくださいまして、ありがとうございました。

コメント

  1. yukemuri より:

    なんと宿は修学旅行生と一緒だったんですね
    うるさくありませんでしたか?
    自分だったらキャンセルしなくなっちゃうかもです
    凡蔵さんは朝ごはんはイマイチ微妙な感じで書いていますが、なかなか良いじゃないですか
    スペインオムレツって聞いただけでビールかワインを飲みたくなっちゃいます
    でも朝ですもんね
    自分は正月以外朝からは飲みません(たとえ旅行でも)
    観光は軍艦島に行かれたんですね
    ちょっと興味がありますが、長崎は滅多に行くチャンスが無いもんなぁ・・・
    おっ、ツル茶んでミルクセーキですね
    自分もデザートに食べた記憶があります
    しかし旅って良いですよね
    一つ一つが良い思い出ですもんね

  2. tairabonzou より:

    旅行に行って、団体さんと同じになるのは、ちょっと、疲れますよね。
    でも、ホテルは、朝食も、一般の人の前に、修学旅行生さんが食べる時間を設定されていたり、
    ほとんど、会う事もありませんでした。
    なので、女子高生に会う事もありませんでした。
    、、、、って、残念だったのか。
    朝食は、美味しかったですよ。
    ただ、折角、玉子料理が綺麗に盛り付けられてサーブされるのに、そこに、欲張ってバイキングの料理を山盛り乗っけた皿がよこにあるので、
    なんとも、テーブルがゴチャゴチャ。
    スペインオムレツなんて、オシャレですよね。
    ワインなんか最高かも。
    でも、私も、朝は、基本飲まないです。
    軍艦島は、船でクルーズするだけでも楽しいですし、
    軍艦島に上陸できなかったですが、スタッフも親切で、満足でしたよ。
    ツル茶んは、隣の人が食べているランチが美味しそうでした。
    そうですよね。
    旅は、行ける時に行かなきゃですよ。
    今は、働いて、老後になんて行ってたら、その時になったら、病気で行けなくなっちゃいます。
    、、、、と、これは私の父親の経験です。
    なので、本当の事だと思っております。

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