8月1日(月曜日)。
ミニボンと、岡山の湯原温泉の輝乃湯さんに来ている。
チェックインをしたら、温泉に入りにいきましょうか。

ここ輝乃湯の温泉は、これはコロナ対策としてやっているのか、どうなのか、申告制になっている。
フロントの横に大きなボードがあって、そこに各温泉施設の時間別の表が貼りだされていて、自分の入りたい時間のところに、部屋番号を書いてから温泉に入りに行くと言うシステムになっている。
どうも、微妙にナンセンスだ。
人数が多い時間帯だから、ちょっとずらしてくださいと言われることもなく、ただ、書いているだけ。
しかも、書かないで行く人も多いので、何とも、意味のない作業をさせられることになる。
まあ、混雑しているのが苦手な人には、少しは意味があるのかもしれないが。
ここの時間帯、人多そうだから止めようとかね。
さて、輝乃湯さんの温泉は、大浴場が2つあって、これは日にちによる、男女の入れ替え制。
そして、別に露天風呂が1カ所あって、これは、朝と夕の入れ替え制。
凡が到着した日は、露天風呂が男性の日だったので、まずは、露天風呂に行ってみようと思う。

露天風呂は、一旦、ホテルの入口を出て、歩いて小さな小屋のような施設に行くことになる。
脱衣所は、ただ着替えをするだけの部屋で、そこを出ると、いきなり露天風呂がある。
2つの岩風呂があって、手前の方に入ってみると、かなり熱めの設定だ。
奧のは、ややぬるめ。
この露天風呂は、本当の露天風呂というか、露天風呂としては気持ちの良い温泉で或る。
ただ、洗い場もシャワーも何も無い。
湯に浸かるだけ。
なので、一旦、また浴衣を着て、今度はホテル内の大浴場に行く。
大浴場は、内湯と露天風呂がセットになった、温泉施設にはよくあるパターンだが、やっぱり、お湯の温度が高めの湯船が1つはあり、これが良かったか。
温泉としては、普通だが、ただ良いところは、夜中は、1時から2時を除いては、ずっと温泉に入ることができることだ。(昼間も、入れない時間はあるけど、泊まっている人には関係ない時間だ。)
なので、夜中の3時に目が覚めて、ちょっと温泉に浸かりたいなというときにも行くことが出来る。
マッサージ機で、今日の疲れをほぐして、部屋に戻る。

さて、温泉ホテルの、もう1つの楽しみの夕食を食べに行きましょうか。
レストランは、泊まった階の端にあるので、このあたりは、楽ちんだ。
というか、それだけ、泊まっている人数が少ないのかもしれない。
さて、夕食だ。
凡だけ、飲み放題を付けた。

料理の内容を見て回る。
昔の湯快リゾートに比べると、かなり、料理の内容も工夫されている感じだ。
メインとも呼べるものは、すき焼きだろう。
よく温泉ホテルのバイキングに行くと、ステーキなるものが売りのような料理内容になっているところが多い。
大きな鉄板で焼いた肉を、シェフから、有り難く頂いて、テーブルに持って帰って、それにパクつく。
このステーキ肉にも、いろいろあって、硬い肉もあり、柔らかい肉もあり、そして、合成肉もあり。
というか、合成肉の場合がほとんどかもしれない。
その肉を食べながら、思うのである。
ああ、こんなところに来てまで、安物の肉を、これまた、有り難がって食べるなんて、悲しいなと。
肉イコール贅沢というイメージが、この年になっても、なを、頭の中にあるのである。
そして、思うのである。
贅沢をしようと、シェフから貰って来たけど、そこまで、美味しいものでもないなと。
ところが、輝之湯さんのバイキングには、ステーキは無かった。
代わりに、すき焼きなるものが用意されている。
ただ、すき焼きと言っても、鍋で食べるものでは無くて、スタッフが、鉄板で薄い肉を焼いてくれるだけのものだ。
それに、すき焼きのタレを自分で掛けて、玉子ソースなるものも掛けて、食する。
ただ、これがまた、タレの味が濃い目で、かつ、肉も凡の好きな薄い肉で、高級な肉ではないから、これまた凡好みで、なかなか。美味しい。
というか、凡好みなのである。
その他の料理も、ガーリックシュリンプだとか、カルパッチョみたいなものとか、まあ、湯快リゾートさんだから、料理は、そこまで期待しない方が良いだろうなと思っていた分、期待を裏切られた感じで、楽しめました。
すき焼きは、お替わりも貰いに行って、そこで、スタッフの若い兄ちゃんに、「いやあ。これ美味しかったよ。他のホテルでステーキとかあるけど、断然、こっちの方が美味しいね。」って言ったら、1枚焼いている時に、「もう1枚焼きましょうか。」と向こうから言ってくれた。
こういうのが、嬉しいんだよね。
すき焼きと言うと、凡が育った大阪では、その作り方は、まず、肉をすき焼き鍋に広げて、焼き始めながら、そこに砂糖を、ちょっと多いんじゃないかってぐらいに振りかけて、その上に醤油を掛けまわす。
その後に、白菜やネギ、菊菜などの野菜や、麩、豆腐、を入れて煮込むのだ。
しかし、関東の方では、予め味付けされた割り下を使う。
始めは、そんな割り下なんて、味ハッキリしないだろう、すき焼きは、断然、砂糖と醤油で作らなきゃ美味しくないなんて思っていたけれども、最近は、割り下をスーパーで買ってきて使う事もある。
年齢を重ねるにつれ、何でも、面倒くさくなるものでありまして、簡単だから良いかなんて使ってしまう。
そんなことを考えると、みゆきさんは、どんな、すき焼きを食べてるのだろうと思う。
みゆきさんのすき焼きに思いを馳せると、焼き方以前に、使用する肉が違うかもしれないということに気が付く。
北海道では、すき焼きに、豚肉を使う家庭が多いそうだ。
みゆきさんを好きでなかったら、或いは、豚肉のすき焼きをバカにしていたかもしれない。
でも、みゆきさんが食べてたと思うと、食べてみたいというか、豚肉のすき焼きこそ、すき焼きの王道ではないかとさえ思えてくるから不思議だ。
「今日は、贅沢したるでーっ。肉や肉。カーッ。」みたいに前のめりになって、必死になって、すき焼きにがっつく。
貧乏人の悲しい日常が見えてくる。
それにくらべて、「みゆきちゃん、すき焼き好きだから、今日もすき焼きにしましょうね。」なんてさ。(ここは、みゆきさんママの設定であります。)
「ママ、ありがとう。ママのすき焼きが1番好き。」なんてさ、まだ小学生のみゆきさんが答える訳だ。
本当に、優しさに満ちた上品な家庭の日常が見えるよね。
すき焼きは、大切な人と食べる美味しい料理のひとつ。
みたいなね。
ところで、さっきのみゆきさんの会話で、みゆきさんが、みゆきさんママの事を、ママって呼んでたように書いたけど、本当は、どうなのか、そこは、またひとつ知りたい疑問として残るよね。
ママだったのか。
でも、子供のころは、そうだとしても、大きくなってからはイメージじゃない気がするな。
かあさん。
これも違うか。
おふくろ。
これは絶対に違うな。
パンニョ。(発音は、これで良いかしらないが。)
なんて、エスペラント語で言ってたりね。
みゆきさん、ちょっと変わってる気がするから、こんなのかもしれない。
ただ、みゆきさんは、大本教じゃないから、違うかもだね。
(大本教では、エスペラント語を普及する活動をされている。)
まあ、凡のイメージでは、ちょっと第3者的に、ふざけた感じで言うのかもしれないと思う。
「はは。」ってね。
でも、これまた違う気がするぞ。
じゃ、「ははさま。」なんてのは、どうだ。
これは、ちょっとイメージな気がする。
これはまあ、永遠の謎ではあるのかもしれない。
その呼び名を1番言いたいのは、今のみゆきさんだろうね。
まあ、正解を追わずに、そっとしておきたい気がするね。
というか、さっきの豚肉のすき焼きだけれど、みゆきさんママのすき焼きは、北海道だから、豚肉のすき焼きだと決めつけてしまったが、みゆきさんママは、山形出身だとも聞いたことがあるから、やっぱり牛肉なのかもしれないね。
でも、北海道生活が長かったから、やっぱり豚肉か。
そして、今のみゆきさんは、もう、ずっと東京暮らしをしている。
そして、すき焼きを食べることも多いだろう。
となると、みゆきさんだから、高級なお店に行くことになるのかもしれない。
松坂牛とかの霜降だ。
そんなのばかり食べているんだ。
ということを考えたら、ここに、もし、みゆきさんと会う機会があったなら、みゆきさんのハートをゲットする作戦がみえてくる。
「みゆきさん、今日は、美味しいもの御馳走するよ。すき焼きなんだ。」
「大丈夫、そんな奮発して。」
なんて、会話をしながら、とあるお店に行く。
んでもって、予め特別にお願いしておいた鍋が運ばれる。
豚肉のすき焼きだ。
「えっ、えっ、ちょっと待って。これ豚肉のすき焼きじゃないの。あたし食べたかったんだ。」
なんて、両手を胸の前で合わせて、少女のように喜ぶみゆきさん。
そして、ひとくち食べると、急にみゆきさんがシンミリとなる。
北海道の事を思いだしたのかな。
或いは、子供のころに食べたすき焼きのことを思い出したのか。
ここだ。
ここで、一発、決め台詞。
「凡は、みゆきさんが、好きやき。」
と、取ってつけたような土佐弁になる。
みゆきさんは、一瞬、凡を見たかと思うと、また、すき焼きを食べ続ける。
んでもって、食べた後に、言う。
「美味しかった。あたし、豚肉のすき焼き食べたの、初めてなんだ。」
「北海道なのに?」
「凡ちゃんだけに言うね。あのね、あたし大阪出身なの。」
「いやいや、北海道出身やん。帯広とか、岩内とか、札幌とか住んでたんでしょ。」
「ああ、あれね。あれ、嘘。真っ赤な嘘なのよ。」
「じゃ、出身高校とかさ。どうなのよ。」
「だから、あれは、裏から手を回して、そういうことにしてもらってるのよ。」
「いやいや、そんなことする理由が分らないよ。」
すると、みゆきさんは、諦めたように、ため息をついて。
「ごめん。大阪出身も嘘。本当はね、みゆき星出身なの。みゆき星の「みゆりん」っていうのが、本当のあたしなの。」
「みゆき星のみゆりん、、、、。」
豚肉のすき焼きを食べた懐かしさからか、どんどん、目の前で壊れていくみゆきさんがいる。
どうしちゃたんだろう。
「みゆりん、なんだ。」
「うん、そうだよ。」
と、芦田愛菜さんのモノマネで、嬉しそうに言うみゆきさんの歯に、いっぱいネギやら、豚肉やら、そんなのが、いっぱい挟まっている。
でも、そんなみゆきさんをさえ、愛することが出来るのが凡である。
、、、、があーーーーーーっ。
なんとも、中途半端な妄想になってしまった。
グダグダの妄想。
これもまた、みゆきさんロスの為せる業でありまして、仕方がないことなのかもであります。
というか、そもそも、みゆきさんは、すき焼きが好きなのか、否か。
どうなのだろうね。
ということで、妄想は、ちょっとばかし置いておきまして、そして、温泉ホテルのバイキングの夕食も満足して、さらに、お土産屋さんなどを冷やかして、部屋に戻ったのでございます。
明日は、最上稲荷に行ってみようかと思う。
コメント
まず、我が家のすき焼きも一発目は関西風の肉を焼いて多めのざらめを掛け、そこに醤油を垂らした味の濃い肉を溶き卵にくぐらせて頂きます
その食べ方を2~3回楽しんでから割り下を投入し、そこに野菜や肉を入れて食べます
それから牛肉のすき焼きも大好きですが、豚肉のすき焼きも大好物です
話はコロッと変わって、バイキングの内容ですがなかなか良い感じじゃないですか
ステーキは無かったようですがすき焼きっぽいのもあるし、ローストビーフのお寿司?や海老天やエビの揚げたのかな?など色々あって凄く美味しそうですよ
固形燃料で野菜鍋?アヒージョ?もありますね
これだと朝ごはんもきっと美味しかった事でしょうね!
ありがとう、yukemuriさん。
やっぱり、すき焼きは、始めに肉を焼く感じで、砂糖と醤油を垂らすのが、味が濃くて美味しいですよね。
玉子にもマッチする気がします。
んでもって、それからスタートして、割り下に移行されるんですね。
さすが、こだわりの作り方ですね。
確かに、いろいろ具材を足していくと、後の味の調整は、砂糖と醤油よりも、割り下を使う方が安定して味付け出来る気がします。
豚の焼き肉もされるんですね。
関西では、豚のすき焼きは、食べたことある人少ないかな。
私も、そうです。
鶏肉のすき焼きなんてのもありますしね。
あの味付けは、どんな肉でも合うんでしょうね。
んでもって、バイキングですよ。
今回は、意外と楽しめましたよ。
昔の安い時の湯快リゾートさんのバイキングは、エビのてんぷらとか、酢豚とか、そんな普通のと言ったらいけませんが、
凝った料理はなかったんですね。
しかも、どこの湯快リゾートに行っても、ほぼ同じ内容の料理。
でも、その時は、安かったし、それはそれで、大満足だったんですよね。
でも、最近は、湯快リゾートさんでも、ちょっと料理も工夫されているので、これまた楽しめましたよ。
あ、アヒージョと言っても、具の内容は、期待しない方がよいですが、まあ、固形燃料があったら、それはそれで、楽しいです。