7月9日(土曜日)。
新潟から長岡、十日町と移動してきて、直江津のホテルアルファワン上越に泊まった翌日。
快適な部屋で、休むことが出来ました。
朝食はオプションで付けていたので、楽ちんだ。
地元の料理もあり、また、既製品じゃなく、ちゃんとホテルで調理したと思われる料理もあり、美味しくて満足の朝食だった。
ごちそうさまでした。
今日の予定は、糸魚川に移動して、そこにある「ひすい海岸」で、翡翠を見つけて、一獲千金の大儲けをして帰路につくことだ。
朝食を頂いたら、直江津駅まで歩いて行く。
直江津駅からは、日本海ひすいラインで、えちご押上ひすい海岸駅まで移動。
もうね、駅の名前を聞いただけで、ひすいが、わんさか採れそうだよね。
えちご押上ひすい海岸駅に着くと、何も無い、ただホームがあるだけの駅だ。
ということは、コインロッカーがない。
あたりを地図アプリで調べてみても、キャリーケースを預かってくれそうな施設もみあたらない。
仕方がない、そのまま引っ張って海岸に行くことにした。
ひすい海岸に行こうと思った時に、まっさきに思いついたのが、この糸魚川だ。
でも、ネットで探すと、他にも、ヒスイ海岸と名乗る海岸がある。
富山県の朝日町というところにあるヒスイ海岸だ。
一体、どっちが、翡翠ゴロゴロの名産地なんだ。
と、迷ったのだが、やっぱり、翡翠と言えば糸魚川だろうと、それだけの理由で、糸魚川のひすい海岸に決めた。
ただ、実際としては、富山県のヒスイ海岸から、糸魚川のひすい海岸までの、連続した海岸線で採れるようですね。
糸魚川の小滝川ヒスイ峡(小滝川硬玉産地)という山の中には、もう大きな岩のような翡翠が、ゴロゴロしているらしいのです。
でも、それは採ることができない決まりがあるそうです。
それが、姫川という川の流れに乗って、海まで流されてきたのが、今度は、波で海岸線まで打ち上げられるそうで、その海岸線に打ち上げられたものは、拾っても大丈夫なのだそうだ。
ということで、凡は、その打ち上げられた翡翠をゲットしようと、今、海岸線に向かっている。
駅から歩くと、すぐに海岸が見えて、道路わきに、大きな「ひすい海岸」と書かれた看板が立てられている。
その看板の横から海岸に下りると、大きなテトラポットが、堤防に並行してドーンと続いている。
その風景に圧倒されたが、その横には、小石の海岸が遠くまで伸びている。
長い海岸線に、広い海原。
そして、潮風が、時おり、ふわりと吹き抜けていく。
気持ちの良い海岸だ。
まずは、キャリーケースを、そこらに置いて、波打ち際まで行ってみる。
さて、どうするか。
本格的にやろうと思うなら、スコップやバケツなどがあれば、なお良い。
でも、何も考えずに来たので、何も持ってはいない。
なので、波打ち際に座って、小石を、手でガラガラと掘り始めた。
これは、絶対に違うなと思う小石がほとんどなのだが、あれ、これは綺麗だなと思う石もある。
翡翠は、普通の石より重たくて、光を通すぐらいしか、見分ける方法を知らない。
なので、小石を掬って、その2点を頼りに選り分けていく。
、、、まったくもって、解らない。
でも、この作業が、何となく楽しい気もする。
ただ問題もあって、凡は、腹が出ている。
その腹が出ている状態で、座っていると、腹が圧迫されて、どうにも苦しい。
それに、太陽の光線が、凡の首筋や、そこいらじゅうを、刺すようにして降り注いでいる。
後から来た家族連れの、子供たちは、もうすでに翡翠を探すことは諦めて、海に入って泳いでいる。
ああ、気持ち良いだろうなと思うが、凡は、それよりも翡翠だ。
母親は、もう水着で腰まで海に入って、翡翠を探している。
凡が、「翡翠、ありましたか。」と聞いたら、「わたし、旦那に付いて来てるだけなので、翡翠は、どれか分らない。」みたいなことを言った。
エーッ。
翡翠を見分けられないのに、そこまで海に浸かって、ただ、やみくもに翡翠を探しているのか。
と思ったが、凡も、同じように、やみくもに翡翠を探しているのは同じな訳である。
海岸には、10メーターぐらいの間隔を空けて、翡翠を探している人がいる。
それぞれに、長い柄の付いた網のようなものを持っていたりと、本格的だ。
どうだろう、2時間ぐらい探していただろうか。
これは、ひょっとしたら翡翠かもと思われる石を、凡はビニール袋に入れて持って帰った。
家に持って帰って見たら、何か、普通の小石に見える。
海岸では、海水で濡れていたからね、キラキラ光って、綺麗だったんだよね。
とはいうものの、翡翠だけが石じゃない。
金額的に値打ちがあるということを考えなければ、色んな石を発見できる海岸なので、鉱物好きには、楽しい海岸であることには間違いがないだろう。
さて、駅まで戻って、1駅だけ移動して、糸魚川駅に着。
糸魚川の駅は、思ったより立派だ。
というのも、糸魚川駅は、新幹線が停まる駅だからね、改装したのかもしれない。
駅の大きさよりも凡が気になったのが、駅の1階にある待合所だ。
そこに、「キハ52待合室」というのがある。
ビックリしたね。
駅のビルの中に、キハ52が、まるまる、そのまま置いてあって、そこを待合室として開放してるんです。
なので、列車を待つ間、そのキハ52の座席に腰かけて待っていることが出来る。
これは、帰る時に気が付いたのだけれど、そのキハは、線路の上に乗っていて、その線路は、ビルのガラス壁を突き抜けて、そとの広場的スペースまで伸びている。
或いは、このキハは、まだ動く状態で、建物の外まで、動かすことが出来るのではないだろうか。
残念ながら、それを係りの人に確認するのを忘れた。
キハ52待合室は、そこで、ゆっくりしたかったが、フォッサマグナミュージアムに行くバスが来たので、まずは、ミュージアムまで移動しよう。
フォッサマグナって、名前を、口に出して言うだけで、何となく、カッコ良く思えるよね。
「ねえ、あなた、どこに行くの?」
「ああ、ちょっと、フォッサマグナまでな。」
「きゃー、カッコイイ。」
みたいなね。
もし、若い女の子とおしゃべりをする機会があれば、このフォッサマグナという言葉を、会話の中に散りばめるべきだろうな。
そうすれば、必ず、その女の子は、落ちるに違いない。
そんな、フォッサマグナのミュージアムだ。
フォッサマグナの出来る過程などを説明している。
フォッサマグナについて、そんなに考えたことが無かったけれども、面白いですね。
それに、フォッサマグナって、静岡から、千葉ぐらいまで、幅広く続く溝なんですね。
今まで、糸魚川―静岡構造線が、フォッサマグナと勘ちがいしていたけれど、柏崎―千葉構造線や、新発田―小出構造線に囲まれた、巾の広い溝を指すんですね。
富士山も、フォッサマグナの中に含まれることを知って、ビックリしたのと同時に、もっと知りたいなと思うようになった。
他には、断層や、そこから産生される岩や石などの鉱物などの説明が続く。
その鉱物の中に、糸魚川の翡翠も説明されているのだ。
そこに展示されている翡翠と、昨日、凡がゲットした翡翠と見比べて見ても、凡のが、本物なのか、どうなのか、まったく分からない。
このフォッサマグナミュージアムでは、予約制で、土日など、ひすい海岸で採って来た翡翠を、学芸員の人が鑑定してくれるというサービスもやっていて、今日来た時も、明日の日曜の鑑定券を配っていた。
でも、明日は、凡は、もう帰ってしまう。
鑑定してもらえなくて、残念。
さて、ミュージアムから、またバスで、糸魚川駅まで戻る。
お昼を食べてないので、これから、ちょっと遅めだけれど、ランチを食べよう。
ここ糸魚川の名物は、「糸魚川ブラック焼きそば」だそうだ。
駅のチラシに乗っているお店を探して行くと、ミュージアムのバスから一緒だった中年男性が、凡の前を歩いていて、凡の行こうと思った店に入っていった。
でも、すぐに店を出て引き返してくる。
凡もお店の前に言ったら、クローズの札を、店先に、そのタイミングで出されてしまった。
15時までとチラシにあったんだけどなあ。
仕方が無いので、ちょっと離れた中華料理っぽい名前のお店に行こう。
何となく、後を振り返ると、チラシを持った、さっきの中年男性が、ブラック焼きそばを探しながら歩いている。
こんな状況なら、相手も、凡の事を認識しているだろうし、中年の男性のあとに、続けてお店に入るのは、恥ずかしい。
なので、足早に、お店に向かう。
月徳飯店さん。
ちょっと、立派な中華料理のお店だ。
中に入ると、4組ぐらいの人が、食事をしていたが、大体の人が、麻婆豆腐を食べている。
メニューを見ると、店の推しのようだ。
スタッフの女性に、とはいうものの、糸魚川の名物だからね、そこは、ブラック焼きそばを頼んだ。
なのだけれど、待っている間に、麻婆豆腐も食べたくなって、追加で注文をした。
ボリュームもあるので、後で、ライスを追加。
ブラック焼きそばは、イカ墨を使っているので、麺が真っ黒になった焼きそばだ。
お店によって、少しずつバリエーションもある。
凡が、食べたのは、イカも入っていて、マイルドな味付けの焼きそばでありました。
んでもって、麻婆豆腐も、ビールにも合うし、ライスにも合う、もう、誰もが好きな料理だもの、頼んで良かったです。
ということで、ランチも頂いたので、糸魚川駅のキハ52で、のんびりしましょうか。
駅には、キハ以外にも、ジオラマ鉄道模型なども展示してあって、これは有料だけれど、Nゲージのミニチュアを運転できるようだ。
そして、キハ52待合室。
実際に、大糸線で使われていた車両で、内部も、そのままである。
乗り込んで見ると、誰もいない。
いいねえ。
キハ52の腰かけに座って、窓から顔を出したら、スタッフのお姉さんがいたので、アイフォンで写メを撮ってもらった。
ここで、のんびりと座っていたいなあ。
もし、ロトでも当たって、億万長者になったら、家に、このキハを置いて、自宅にしたいなあ。
なんて、子供が考えるようなことを考えさせてしまうぐらい、何か、良かったんだなあ。
その横には、トワイライトエキスプレスの再現車両が置いてある。
再現車両と言っても、車体自体は、張りぼてというか、そこまで再現はされていないが、中の食堂車は、椅子なども当時のものを、そのまま再現してあったり、メニューも当時のメニューを再現していたりと、こだわっている。
このトワイライトエクスプレスの食堂車は、貸し切りで、食事をすることもできるそうで、それは楽しいだろうなと思うのだけれど、一体、いくらするのだろう。
ということで、キハ52待合室も満喫しまして、でも、まだ、予定している列車を考えると、時間がある。
なので、歩いて、天津神社へ行ってみよう。
この天津神社には、奴奈川神社(ぬなかわ)もあって、奴奈川媛命を祀っている。
古事記にも出てくる姫に興味を惹かれた。
さて、そろそろ、帰路について、準備をしなきゃいけない。
この糸魚川駅には、みどりの窓口がない。
これは、不便だよね。
何も無い地方の駅なら解るけれど、新幹線の停まる駅で、みどりの窓口がないって、これは、いけません。
というか、きっぷも携帯で買って、自動販売機で受け取るのが常識になりつつあるのか。
しかも、糸魚川駅のみどりの窓口の自動販売機は、2台しかない。
その1台は、普通のもので、もう1台は、遠隔で係員と相談しながら買えるものだ。
凡のこれからの予定では、新幹線で、金沢まで移動して、そこで途中下車、ちょこっと1杯引っかけて、サンダーバードで大阪に帰るということを考えている。
さて、きっぷを買おうかと、機械の前に行くと、遠隔で相談する方は、女の子が、ずっとその前に立って待っている。
回線が混んでいるので、遠隔のスタッフに繋がらないのだ。
表示されている待ち時間を見たら、まだ15分ぐらい掛かりそうだ。
なので、普通のほうで買おうと思うのだが、そこも並んでいる。
さて、凡の番だ。
でも、普段、機械は使わないので、戸惑ってしまって、どうやって良いか分らない。
あれこれ、やってみるが、思うようにいかないのだ。
そうするうちに、4人ぐらいが後ろに並んだ。
もうダメだ、隣の機械は、まだ遠隔の相談も始まっていない。
なので、居たたまれなくなって、買わずに、その場を離れた。
これは、困ったなと思っていると、80才ぐらいの女性が現れて、きっぷを買おうとしているが、窓口が見つからないで探しているようだ。
この人には、無理だろうなと思うが、相談する機械なら、何とかいけるか。
と思っていたら、若い女の子のJR職員が改札のうしろから出て来た。
年配の女性は、その人に助けを求めたら、一緒に購入してもらえるようである。
なので、凡も、それに乗っかって、女の子に、きっぷの買い方を聞いた。
というか、一緒に画面を見ながら操作して、ようやく、切符を買うことができたのである。
ということで、17時31分の新幹線はくたかで、金沢まで移動。
ここで、途中下車。
係りの人に聞いたら、新幹線の特急券、それと、乗車券と、サンダーバードの特急券の3枚を改札に通せと言う。
なので、そうしたら、サンダーバードの特急券が、改札の機械に吸い込まれてしまった。
それを、別の係りの人に救出してもらって、「誤入鋏」のスタンプを押してもらう。
特急券は、改札の機械に入れてはいけなかったんじゃないだろうか。
さて、金沢で1時間ぐらいあるので、黒百合さんで、軽くビールと、おでんでもと思ったら、店の前に待ちが出来ている。
なので、一旦、名前を書いたが、入るのに30分ぐらい掛かったらどうしようかと思って、別の店を探しに行った。
なのだけれど、ここが凡の優柔不断なところで、結局、店を決められずに、取り敢えず、駅弁とビールなどを買って、サンダーバードに乗ることになってしまった。
ということで、サンダーバードで、大阪まで移動して、京橋、門真市と戻って来たのであります。
今回も、ちょっと長めの、ただ行程だけを書いた退屈なレポートになってしまいましたが、最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございます。
さて、あの糸魚川のひすい海岸で拾った石は、果たして、翡翠だったのだろうか。
うーん、どうも違う気がするなあ。
本当の翡翠なら、みゆきさんにプレゼントするつもりだったんだけどなあ。
というか、糸魚川のお店に行ったら、小さな翡翠だけど、1500円とかで売られているんですよね。
これが、1500円なら、凡が拾った石がたとえ翡翠であっても、そんな金額にならないよねと、これはちょっと、しょんぼりな点だ。
それと、市内には、翡翠原石とかかれた大きな岩のような石が、施設や、道路わきなんかにも、無造作に置かれているんですよね。
そんなに、翡翠があるのなら、やっぱり、凡の拾ったのが、翡翠であっても、ほぼタダのようなものなんでしょうね。
と、一獲千金で、億万長者を夢見ていた凡は、現実を見せられた気がして、ため息をついたのでありました。
コメント
お~、さりげなく女性に撮影してもらうとはなかなか上手いですね~
サラサラロングヘアーの女子高生でしょうか?
更にスタッフのお姉さんにも写してもらうとは、これまたナイスですね
このお姉さんは間違いなくサラサラロングヘアーだった事でしょうね
翡翠海岸で拾った石は、きっと翡翠が混じっているのではないでしょうか?
でもなんか夢がありますよね
券売機で特殊な切符の買い方をするのは至難の業ですね
やはりみどりの窓口が無いとダメですよね
しかも自分の後ろに数人並んだら焦って焦って絶対うまく買えないと思いますよ
それから金沢の百番街かな?
軽く飲もうとしても順番待ちとなるとこれまた焦りますね
時間が限られている時は本当に厳しいと思いますよ
ゴーゴーカレーならすぐだろうけど、飲みたい時はちょっとカレーはね・・・
上のすし玉が空いていれば良いけど、あそこもいつも行列ですもんね
写真を撮ってもらうなら、やっぱり、女の子にスマホを渡しちゃいますよね。
でも、残念ながら、どちらも、サラサラロングヘアーではなかったんですよね。
次回は、サラサラロングヘアーを探して、カメラを渡しますよ。
きっぷの自動販売機は、難しいですよね。
今回も、名古屋で乗り替える時に、1時間ぐらい、駅で時間を使いたかったので、それを機械で操作するのは、どこから入っていいのか、戸惑いました。
なので、窓口でとも思うのですが、最近、窓口の数が減っていて、だいぶん前に、きっぷの払い戻しをしようとしたら、それも難しいのだったので、私の後ろに8人ぐらい人がならんだときは、焦りましたよ。
窓口の人も、よく解ってる人と、あまり解ってない人がいますからね。
自分が待つのは、まったく問題ないのですが、後に並ばれるのは、困りますね。
あれは、すし玉さんだったのかなあ。
寿司屋もあったのですが、そこも列が出来てたんです。
ちょうど、時間が、そんな時間だったのかな。