平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(1341)近鉄特急しまかぜで、伊良湖の露天風呂とバイキングを楽しむ。

みゆきさんの妄想

少しばかり遊び過ぎかもしれないが、今回も、ミニボンと、1泊で出かけてきました。

これまた、随分と遅くなってからのアップですが、もしお時間がありましたら、お付合いいただければ、幸甚でございます。

ということで、6月20日(月曜日)。

前回は、ちょっと遠出して、横浜まで行きましたが、今回は、凡の提案で、ちょっと近場で温泉でも、と思うのであります。

ということで、温泉もあって、バイキングの宿が条件で、ということで、伊良湖ビューホテルさんに行くことに決定。

愛知県の伊良湖岬の先端にあるホテルで、1泊2食、2人で、22000円だ。

色んなサイトで見てみたら、ゆこゆこネットが1番安かったので、そこに決める。

ただ、他のサイトは、部屋を選択できるのに対して、ゆこゆこネットでは、1プランしかなかった。

でも、まあ、安いからね。

さて、伊良湖岬に行く道程は、往路は近鉄で行こうと思う。

鳥羽から、フェリーが伊良湖岬まで就航している。

んでもって、近鉄に乗るには、近鉄特急の「しまかぜ」で行こう。

しまかぜは、高級感のある観光特急だ。

以前は、予約すら出来ない人気の特急だったのですが、今は、落ち着いて来ていて、予約もすぐに出来ました。

難波から鳥羽までは、1日1本で、難波10時40分発の鳥羽に12時31分着しかない。

となると、朝は、ゆっくり目に起きての旅である。

さて、京阪電車、地下鉄と乗り継いで、近鉄の難波駅である。

少し時間もあるし、朝食も食べてないので、スターバックスに入る。

すると、パンの包み紙に可愛い女の子が、メッセージを書いてくれていた。

「おそろいシャツすてきです(目玉マーク)」ってね。

これ、ちょっと嬉しいですよね。

ちょうど、沖縄で買ったかりゆしウエアを着てたんですね。

お揃いじゃないけれど、似た柄だったので、お揃いだと思ったのかも。

こんなメッセージ、みんなに書いてるのかなあ。

可愛いメッセージに、ホッコリして朝食を頂いた。

美味しかったです。

そして、メッセージ、嬉しかったです。

出来ることならだけれど、凡が、ひとりで来た時にもメッセージ書いて欲しいな。

パンの包み紙を見たら、メッセージが書いてある。

「ねえ、あたしと付き合ってよ。みゆき。(ハートマーク)」

えっ、と思って見たら、カウンターの中に、みゆきさんがいるじゃないか。

「どうして、みゆきさんだよね。」

「何言ってるのよ。今頃、気が付いたの?あたし、凡ちゃんが現れるの、ずっと待ったんだよ。店長さんにお願いして、バイトで雇ってもらってるの。」

「いや、みゆきさんなら、バイトなんかしなくったって。」

「そうよ。あたしは、お金持ってるわよ。でも、こんな出会いがしたかったのよ。凡ちゃんとはね。」

なんて、そんなことを言う訳だ。

「あたし、月イチでハガキを読んでから、ずっと凡ちゃんが気になってたの。だから、凡ちゃんのブログも読んでるし、凡ちゃんの自宅も調べたし、凡ちゃんの過去も、ぜーんぶ探偵さんに頼んで調べた貰ったわよ。うふふ。お尻にイボが出来て20代の女医さんにみてもらったんだって?」

「なんか、みゆきさん、怖いよ。っていうかさ、お尻のイボは放っておいてよ。」

「観念して、あたしと付き合いなさい。」

「うん。付き合います。」

凡は、嬉しさのあまり、みゆきさんに抱き着いた。

「もう、離さない。」

「きゃー。」みゆきさんの悲鳴。

すると、若い男性が力ずくで、凡を押さえ込んだ。

「そこまでです。」

ふと、みゆきさんを見上げると、ヘルメットをかぶって、プラカードを持っている。

「ドッキリに決まってるでしょ。」

(これって、若い子は解るのかな。)

そんなあ。

みゆきさんに、ドッキリを仕掛けられるなんて、嬉しいような、ホントの事じゃなかったことが、悲しいような。

まあ、どっちにしたって、あり得ないことか。

これは、どうでも良いことかもしれないが、あのドッキリと言うテレビ番組は、嫌いだ。

昔むかしは、見ていたこともある。

他愛ない悪戯をして、その反応を見るのは、ちょっと面白いところもあるものだ。

ただ、それは、芸能人などが対象で、且つ、他愛ないものでなきゃいけない。

いつだったか、随分と前に、素人の女の子が、父親に不良の彼氏を紹介するというドッキリを偶然見たけことがあるのだけれども、番組スタッフに怒りを覚えたね。

子供が親を騙すなんて、そんなことは、道徳的にやってはいけないことである。

あれを面白いなんて思う人が多いなら、日本も終わりだ。

あれ以来、ドッキリは、見なくなった。

なので、たとえ、みゆきさんにしたってさえ、ドッキリはして欲しくない。

なので、ラスト部分を変更しておこう。

「ごめんなさい。あたしも、本当は、ドッキリって好きじゃないの。でも、あたしの本当の気持ちが、本当に凡ちゃんを好きだったから、番組のドッキリを受けちゃったの。ほんとに、ゴメンナサイ。改めて、言うわね。あたしと、付き合ってください。」

それを聞いたら、もうダメだ。

メロメロになっちゃうじゃないか。

「勿論だよ。みゆきさん、凡からもお願いします。付き合ってください。」

「きゃー。本当なのね。あ、でも、凡ちゃん、結婚してるのよね。あ、ごめん。あたし、ミニボンさんから奪う気持ちはないの。っていうか、2番目の女になりたくないわ。ねえ、ミニボンさんを幸せにしてあげてね。」

そう言って、クルリと背中を見せて、立ち去るみゆきさん。

カツ、カツ、カツ、、、。

7センチのヒールの音が遠ざかりながら響いている。

「あ、みゆきさん。ミニボンの事は、ちょっと置いておいてさ。凡も、みゆきさんが好きなんだよ。それは、本当なんだよ。」

そう叫んだけれども、みゆきさんは、ヒールの音も聞こえないぐらいに遠くにいた。

みゆきさん、脚早いね。

ひょっとして、競歩の選手だった?

そういえば、お尻を左右にプリプリと振って、あれは、絶対に競歩だね。

っていうか、競歩で去っていくっての変じゃない。

可笑しいよ、その歩き方。

でも、左右にプリプリ振るお尻もセクシーなんだよなあ、これがまた。

ああ、みゆきさん、大好きです。

って、最後の部分を変えたけれども、やっぱり、みゆきさんに振られちゃったね。

どうして、こんな妄想になるのかなあ。

ああ、みゆきさん、大好きです。

ほんとだよ。

妄想は、この辺で置いておいて、しまかぜには、簡単な食事の出来るビュッフェの車両がある。

でも、いっぱいだったら嫌なので、難波駅で駅弁を購入。

淡路屋の特製幕の内「しまかぜ」。

気分も盛り上がりますね。

豪華な特急に緊張で、放心状態の凡。

しまかぜは、2-1のシート配列で、そのシートは、本革を使用している。

簡単なマッサージ機能があったり、リクライニングも電動だ。

走り出した列車に乗った凡とミニボンは、シート周りを、きょろきょろ。

何しろ、こんな高級車両は、滅多に乗らないものね。

窓の外には、風景が流れていくのですが、ほとんど見ることも無い。

ただただ、シートや車内の豪華さに、嬉しくて、あっちをさわったり、こっちを見たりと。

そうするうちに、車内販売が来たので、ちょっとばかし高級な地ビールを頂く。

お弁当の「しまかぜ」は、色んなおかずが入っていて、高級な地ビールにもベストマッチ。

美味しかったです。

さて、景色も、あまり見ることなく、鳥羽に到着。

そのまま、フェリー乗り場まで、歩いて移動。

フェリー乗り場

フェリーの時間まで、のんびり待って、乗船。

乗客は、少ないので、これまた、ゆったりと、ちょっとデッキに出て、怖いけれども潮風を感じたり、およそ55分の船旅である。

そして、伊良湖に着。

そこで、ホテルに電話を入れて送迎を頼んだ。

ホテルに着くと、団体さんがチェックインをしているところで、かなりの人が待っている。

ただ、待ってはいるが、入口で名前を告げて、呼ばれるまで自由にしていられるので、これは楽である。

ロビーからの風景

椅子に座ったら、目の前が全面ガラス張りで、ホテルが山の上にあるので、景色が素晴らしく良い。

これなら、待ち時間も気にならない。

そして、チェックイン。

夕食は、2部制となっていて、5時30分からのコースでお願いする。

でも、フロントの男性は、5時15分には入場できると言った。

それは、有り難い。

夕食は、90分制と書かれていたので、短いなあと思っていたところだ。

でも、15分からなら、1時間45分な訳で、この15分は、随分と違う。

チェックインを終えて部屋に向かおうとした時に、隣の客への説明に、あれ?と思うところがあった。

これは、聞き違えなのかもしれないが、隣の客には、夕食会場は、5時ぐらいから開けると言っていたような気がしたんだな。

ここで、ひょっとしたら、入場の人を時間的にズラして、受付をスムーズにしようという作戦なのではと、そんな風に推測した。

これは、ひょっとして、5時が正解なのかもだ。

部屋は、フロントと同じ階で、ドアを開けると、ちょっとミニボンが、「ああ。」みたいな、期待が外れたような反応だ。

そりゃ、先週に泊まった横浜のホテルに比べれば、そういう反応かもしれないが、これはこれで良い部屋じゃないか。

何しろ、安かったんだもん。

それに、ただ、少し狭くて、古いというだけだ。

設備として、不自由な事は何も無い。

とはいうものの、ふたりとも、寝るだけということで、そこまで部屋にこだわっていない。

ただ、清潔であれば問題ないのである。

それに、この部屋からの眺めは、最高に素晴らしい。

さて、温泉に行きましょうか。

ここのお風呂は、なかなか良かったです。

まず、内風呂も広めだし、その内風呂がガラス張りになっていて、そこからも景色が見えるのだ。

そして、露天風呂に行ったなら、目の前に素晴らしい景色が広がっている。

インフィニティ風呂というのかな、湯船に浸かると、風景と一体化するような造りになっている。

気持ちが良いことこの上ない露天風呂だ。

或いは、露天風呂からの風景でいうなら、このホテルが1番かもしれない。

ミニボンも、部屋に帰ったら、お風呂が最高だと、これは高評価だった。

さて、夕食に行きましょう。

まずは、売店などを冷やかしながら、夕食会場に探りを入れるべきだろう。

何しろ、フロントにいた隣の客には、5時からオープンするような言葉の切れ端が、凡の耳に入ってきているのである。

なので、凡の作戦として5時にレストランの前に行ってみた。

やっぱりだ。

フロントでチェックイン待ちしていたときに、その客の年齢層を見ていたら、結構、高年齢の人が多い。

この年代の人は、こういう時には、早めに集合するものだ。

まだ、5時になっていないけれども、15人ぐらいの人が待っていた。

本来は、5時30分スタートの夕食なんだけれどね。

んでもって、5時になった。

でも、扉は開かない。

シビレを切らした先頭のおじいちゃんが、ドアを開けて中を覗く。

それは、ちょっと恥ずかしいぞと思ったけれど、5時だと案内されていたとしたら、この行動も頷けるだろう。

ということで、果たして、5時ちょっと過ぎにレストランは、オープンした。

早い時間から待っていたので、席は、景色の良く見える窓際だ。

まだ、明るいから、その風景は、これまた素晴らしい。

席について、係りの女性に、飲み放題を聞いたら、それはやっていないという。(ただ、帰ってからネットで見ると、飲み放題もやっているという書き込みもあり、どうだったんだろう。)

なので、単品の生ビールを頼んだら、これがベラボウに高い。

1杯920円。

とはいうものの、ここでビールを飲まない訳にもいかないので、注文。

なので、ビール2杯のあとは、ウーロンハイと緑茶ハイ(550円)に切り替える。

なのだけれど、料理は、まずは、美味しくて、しかも、年配の客層のせいで、1時間30分だと思っていたバイキングの制限時間が、実質2時間になったので、大満足の夕食になりました。

ということで、夕食が終わったら、もう後はすることがない。

ホテルの部屋で、ベッドに横になって、うつらうつらしていた。

ただ、寝るのが下手な凡は、ぐっすりと眠ることは出来なかったのではある。

ということで、翌日の6月21日(火曜日)。

早朝から、朝風呂に出かける。

今朝は、昨日と打って変わって、霧で、ほとんど風景が見られない。

でも、露天風呂の気持ち良さは、十分に堪能して、部屋に戻る。

部屋からの眺め

朝食は、メインに当たる焼き魚と目玉焼きは、入口でスタッフから受け取るようになっているが、他は、普通のバイキングである。

その焼き魚と、目玉焼きは、他の普通のホテルのバイキングなら、薄いベーコンが、重なったままバットに並べてあるだけだけれど、ここのは、分厚いベーコンで、一応は、個々に皿に装ってあるので、美味しいし、見た目もスマートだ。

これは、良かったです。

カレーは、どこのホテルにもある可能性は大のメニューなのだが、このホテルにもあって、それが中々良かった。

ルーも美味しいけれど、肉がゴロゴロ入っていて、幸せな気持ちになった。

肉の量で、良し悪しを決めるなんて、如何にも、貧乏人的ではあるが、全体的に美味しく仕上げてあるのは、これは間違いがない。

ということで、これまた大満足で朝食を終えた。

さて、今日は、これから豊川稲荷に参拝に行こうと思う。

ホテルから、豊橋駅までは、送迎バスで送ってくれる。

これが結構な距離があるので、値打ちものである。

60分ぐらい揺られて豊橋駅に到着。

豊橋から、JR飯田線で、豊川稲荷まで移動。

ぶらぶら歩いて、豊川稲荷に参拝をした。

おいなりさんの石像がいっぱい集まっているところは、やっぱりご利益がありそうな、怖いような。

最後に、凡とミニボンで、切り火で清めて貰って、お寺を出た。

この豊川稲荷周辺には、いなりに因んで、いなり寿司のお店が多く並んでいる。

見ると、テイクアウトというか食べ歩きのようなお店があったので見ていると、お姉さんが、中でも食べられるよと言ってくれた。

1個でも中で食べて良いと言う。

その気持ちが嬉しかったので、それぞれ4個ずつをたのんで店に入る。

ちょっと変わりダネのいなり寿司。

新ショウガいなりと豊川わざびいなりと、お姉さんのオススメの鳳来牛きんぴらいなり。

どれも、美味しかったです。

今から思うと、味噌カツいなりや、フルーツいなりなんてのも食べて見たら良かったなと思う。

ということで、豊川稲荷駅まで戻って、雨も降っているし、帰ろうかと思う。

豊川稲荷には、JRと名鉄の駅が隣り合っているのだけれど、ここからは、名鉄で名古屋まで出ようと思う。

この路線に乗ったことがないからだ。

ということで、名鉄に乗り込んだが、ほぼ、寝不足のせいか、ウトウトとしてしまって、名鉄を楽しむ時間が無かったか。

名古屋に着いたら、少し食べてから、家に帰ろう。

ミニボンが、ネットで検索をして、あんかけスパの店を見つけた。

名古屋の名物である。

なので、そこにいったら、ビルの2階にあるのだが、誰もいない。

んでもって、店に入ったら、学生の入るような店の感じで、これまた誰も客がいない。

とはいうものの、もう他に店を探すのも、これは避けた方が無難だ。

ということで、お邪魔しました「あんかけ亭」さん。

凡は、ハムエッグに唐揚げをトッピング。

あんかけスパだなという味だ。

ということで、ミニボンにしてみたら、初のあんかけスパなので、取り敢えず、食べて良かった。

さて、名古屋からは、新幹線で帰る。

名古屋、大阪間は、新幹線なら楽なんだよね。

今回は、ちょっと端折ったレポートですが、まずは、老後の楽しみとして、アップさせていただきました。

ありがとうございました。

コメント

  1. yukemuri より:

    横浜に続いて伊良湖に行かれたんですね
    ホテル名が書いてないけど、伊良湖ビューホテルでしょうか?
    自分も行ってみたいんですよね
    夕食時のビールが高いのは良くあるパターンですよね
    しかも写真を見ると量が少ないですね
    まぁ仕方無いって言えば仕方ありませんが、高いんだからジョッキで欲しいですよね
    そうそう、しまかぜのシートは豪華ですね
    これは旅の気分が盛り上がりますね
    こんな贅沢な列車での旅も素敵ですね
    自分はUSJのターミネータが再開したら行きたいと思っているんですが、休止中のまんまなんですよね
    次もしいったら、自由軒での飲み食いが楽しみなんです
    それとスナパーで食べまくりたいとも思っています(笑)

  2. tairabonzou tairabonzou より:

    ありがとう、yukemuriさん。
    そうです、そうです。
    よく解りましたね、伊良湖ビューホテルです。
    温泉とバイキングを楽しもうと思いまして。
    ビールが高いのは、ちょっとテンションが下がりますよね。
    もし、5杯飲んだら、それだけで、5000円ということですもん。
    11杯飲んだら、ホテル代と同じ金額になっちゃいますよ。
    近鉄特急のしまかぜは、良かったです。
    まあ、1回乗ったので、次は、普通の特急で良いですが。
    yukemuriさんも、大阪に来られたら、いろいろ周られるんでしょうね。
    阪神百貨店のスナックパークは、場所が不便なところに変わったので、行く回数は減りましたよ。
    前は、阪神電車に乗るところの1番便利なところにあったので、良かったんですが。
    yukemuriさんが、大阪で、どんなところに行かれるのかも、楽しみですよ。

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