平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

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散散歩歩。(1129)徳島でDMVというヘンテコな列車に乗る旅。(1)

旅(国内)

また旅行のレポートかと思われるかもしれませんが、これもまた、老後の楽しみのひとつとして、アップしておこうと思うのでありまして、旅行好きな人は、時間の有り余った時にでも、お付き合いいただければ、幸いです。

と書き始めたのでありますが、書いてみると1万文字ぐらいになってしまって、かなり長文になっちゃいました。
まずは、お断りしておきますね。

ということで、5月19日の木曜日であります。
またまた、日にちの経ったお話でございます。

どこに行こうかと思った時に、以前、テレビのバラエティ番組で、鉄道好きのタレントがトークをするという特集をやっていて、四国の阿佐海岸鉄道のDMVの映像が流れていたのを思い出した。
確か、曖昧な記憶だけれど、市川紗椰さんが、熱く語っていたように思う。
そこで思った。
そうだ、徳島にDMVに乗りに行こう。
まさか、市川紗椰さんに会えるなんてことを期待はしていないが、面白そうだ。

それにしても、市川紗椰さんは可愛いよね。
以前、何かのニュース番組のテーマソングに、桑田佳祐さんが、「百万本の赤い薔薇」という曲を提供したんだよね。
その番組のメインキャスターが市川紗椰さんだったんだけど、その曲の歌詞に「紗椰」って名前が出てくるんだよね。
あれって、ズッコイよね。
そんなん、桑田さんから、自分の名前の入った曲をプレゼントされたら、キュンとなっちゃうでしょ。
音楽を作れる才能って羨ましいね。
吉田拓郎さんだって、これまた凡の好きな南沙織さんに「シンシア」なんて曲を作ったりしている。
あれって、ズッコイよね。
好きな人のために曲を作れるんだから。
そして、それを歌って贈ることができるんだから。
才能の無い凡なんて、1秒の旋律も思い浮かばないよ。

出来ることなら、凡もみゆきさんの為に曲を作って、プレゼントしたいよ。
でも、無理だ。

もし曲を作れたなら、歌詞のどこかに、みゆき(さん)って名前を、さりげなく入れるんだ。
それを聞いたみゆきさんは、ポッと頬を赤らめる。
そして、自分の名前の入った歌詞を聴いて、凡にキュンとなっちゃう。
カッコイイよね。
曲は作れないが、替え歌ぐらいなら作れるか。

♪♪ ぽっぽっぽ みゆきさん~ 豆がほしいか そらやるぞ~
みゆきさん ひとりで 食べにこい~ ♪♪

って、ハトポッポの替え歌じゃ、みゆきさんも、頬を赤らめることなんてしないか。
でも、こんな歌しか思いつかないよ。

それに、みゆきさんが、豆が欲しいという設定も疑問が残る。
果たして、みゆきさんは、豆が欲しいのか。
みゆきさんが欲しいのは、、、愛なのか、、、な?
女性は、誰でも愛が欲しいと思っているに違いない。
いや、その前に、男女関係なく、1番欲しいものは、お金だろう。
実際、凡も、兎にも角にも、お金が欲しい。

そもそも、元歌がハトポッポだから、始めのぽっぽっぽも生きてくるけど、みゆきさんにぽっぽっぽはないか。
ぽっぽっぽというのは、鳩の鳴き声からきている。
そしたら、みゆきさんは、何と鳴くのだろう。
みゆきさんの声は、優しくて、美しいから、ウグイスのように鳴くのかもしれない。
まさしく、ウグイス嬢だ。
ということは、ホーホケキョか。
これらのことから、推敲に推敲を重ねると、こんな風になるのかな。

♪♪ ホーホケキョ、 みゆきさん~ お金がほしいか、そらやるぞ~
1000円貰いに 凡に来い~ ♪♪

ダメだ。
なかなか、良い線までいったが、これでも、みゆきさんをキュンとさせることは出来ないだろう。
それに、1000円って、何なんだ。
なのだけれど、凡にとって、みゆきさんに上げられるのは1000円ぐらいだろう。
現実的な話。
悲しい話だけど。

ああ、音楽の才能が欲しいと切に願う。
そして、お金が欲しいと切に切に切に願う。

桑田佳祐さんなんか、百万本の赤い薔薇だもんね。
カッコ良さが違うよね。

吉田拓郎なんか、シンシアだよ。
名前だよ。
人名なんだよ。

凡が作ったとして、曲名を「中島みゆき(さん)」っていう名前にしたのと同じだもんね。
でも、ストレートで、こっちの方が良い気もするな。
ああ、音楽の才能が欲しい。
そして、愛する人のために、曲を作って、その人の前で、高らかに歌いたい。
でも、愛する人のために歌うなら、林家三平さんの「好きです(ヨシコさん)」の方が凡の気持ちを表してるな。

♪♪ 好きです 好きです 好きです 好きです みゆきさーん、、、、
、、、、キスさせて いいじゃないのサ ♪♪

どっちにしたって、凡は、曲は書けないんだな。
というか、旅のレポートで、こんな話を膨らませて、どうするのよね。
話が、市川紗椰さんから脱線してしまったが、テレビのバラエティ番組で熱弁を振るっていた徳島のDMVに乗りに行こうと思ったのであります。

ということで、再度、5月19日の木曜日であります。
今回の目的は、阿佐海岸鉄道のDMVに乗ること、それだけだ。
なので、初日は、徳島あたりまで移動して、次の日にDMVに乗ろうと思う。
行き方は、これはもう金額を考えたら、南海電車の「とくしま好きっぷ」しかないだろう。
このきっぷは、南海電車の乗車券と、和歌山港から徳島港へのフェリーがセットになったきっぷである。

その1番の魅力は、片道2200円という安さである。

本当は、なんば駅を0702時に乗る気分だったけど、前日の帰りが遅かったのと、疲れていたのとで、0910時の電車に乗ることにした。
ということで、門真市から、地下鉄、そして南海電車のなんば駅に移動。
ここで、構内の立ち食いそばで、朝食。
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きっぷを購入して、特急サザンに乗り込んだ。
そして、1015時に、和歌山港駅に到着。

そのまま、接続している南海フェリー「あい」に乗船。
今まで乗ったフェリーよりも大きいなと思った。
以前にも乗ったことがあるが、もう少し小さかった記憶がある。
さて、フェリーは2時間あるので、弁当でも買おうかと思ったら、売店は閉まっていた。
徳島港発のフェリーの乗船前しか売店は開いてないという。
なんば駅で、立ち食いそばを食べて正解だった。
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フェリーは、ガラガラで、快適に船の旅を満喫しまして、徳島港に着。
路線バスで徳島駅まで移動。
さて、この時点で、午後の1時半ごろだ。
お昼ご飯でも食べようかと思う。
なので、駅前をブラブラ歩き回る。
どこも美味しそうだけれど、駅前にあった看板の写真の徳島ラーメンが、というかその写真の写り方が、どうにも美味しそうなのだ。
なので、そのお店に行ってみようと思う。
駅から、15分ほど歩いたかな、徳島ラーメンのお店「いのたに」さん。
IMG_1873.JPG(駅前の広告の看板)
2つのビルを引っ付けたようなお店で、入口が2つあるので、どっちに入ろうかと迷って、1つのドアから入ると、中は同じ空間だった。
ほぼ満席で、人気店なのだろうなと思う。
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食券機を見ると、普通の徳島ラーメン以外にも、肉マシとか、大盛りとか、トッピングとか、選べるようになっているので、迷ってしまう。
徳島駅の看板の写真を見て食べたいと思ったので、あの写真通りのラーメンが食べたい。
まずは、サイズは並みだろう。
そして、生玉子を追加。
カウンターに座って、食券をお姉さんに渡す。
徳島ラーメンと言うと、甘辛く煮た肉が乗っかっているというイメージがある。
看板の写真も肉が乗っていた。
でも、隣の人のラーメンを見ると、肉が乗っている感じじゃない。
なので、お姉さんに、「肉は乗っているの?」と聞いたら、「普通のは、ほんの少し乗っているだけ。」と返って来たので、あわてて、肉の追加をお願いした。
何しろ、看板の写真を見て来たんだから、同じものを食べたいよね。

改めて、回りを見渡すと、ほぼ満席で、壁には有名人のサイン色紙が沢山貼ってある。
こんなサインを見ると、みゆきさんのサインを探してしまうが、ここもやっぱり無かった。
店内も、小ざっぱりしていて、良い感じだ。
IMG_1859.JPG
さて、ラーメンが運ばれてきた。
お姉さんが、ラーメンを目の前に置いて、一旦、下がったと思ったら、また来て、レンゲを、器用にポンと水の入ったグラスの上に置いた。
絶妙なバランスに、思わず、見入っちゃったね。
これは、ナイス。
IMG_1858.JPG(コップに乗せられたレンゲのバランスが絶妙)
まずは、生玉子のカラザを、丁寧に取り去る。
凡は、このカラザが気持ち悪くて仕方がない。
なので、生のままで出されたら、必ず、これを取り去る作業をすることになる。
どんな高級な和食のお店でも、これを取らないお店は、凡の評価は、著しく低い。
ちゃんとしたお店は、必ず、これを取り去るはずである。

とはいうものの、王将の天津飯だけは、仕方がないけれどもね。
うん、あれは美味いし安いから、仕方がない。

ということで、徳島ラーメンは、肉の味付けも、また汁の味付けも、しっかりと濃い目で、これぞ、徳島ラーメンという感じだ。
んでもって、何より、駅前の看板の写真通りなので、満足の1杯でありました。
さて、ランチも頂いた。

なのだけれど、1軒、気になっているお店がある。
それは、以前に徳島に来た時に、ツイッターをしている人から、ここのカレーがオススメだよと聞いたお店である。
んでもって、その時は、すぐにカレーを食べに行った。
記憶としては、ちょっとしたオツマミみたいなものもあって、ビールも飲めて、楽しかった。
なので、また再訪したいと思う。
場所は、駅前のポッポ街にある。
ということで、「だいきちカレー」さん。
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チキンカツカレーの、今さっきラーメンを食べたところなので、サイズをSにして、ルーだけを追加してもらった。
そして、生ビール。
これが、280円というのは、有り難い。
旅に出て、違うお店を探すのも楽しいけれども、同じ店に再訪するのも、これまた楽しい。
ということで、カレーを頂いて、駅に戻る。

さて、これから、阿南市へ移動しよう。
フェリーの中で、今日の宿を考えていたのだけれど、明日、DMVに往復乗って、それから帰宅するとなると、徳島に泊まっていたら、朝の6時ぐらいのJRに乗らなきゃいけなくなる。
なので、少しでもDMVの駅に近い場所まで行っておきたい。
とはいうものの、何もないところに泊まるのも、詰まらないだろう。
というので、決めたのが阿南市だ。
ホテルもあるし、ここなら夜に飲みに行くお店もあるだろう。
それに、阿南市で降りるのは、初めてである。
行ったことのない場所で降りるのは、これまた楽しいに違いない。

ということで、15時過ぎにJRで、阿南市に向かうことにした。
ホームの跨線橋から、外を見ると、何両もの車両が停まっている。
こういう風景もまた、実に楽しい。
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んでもって、16時過ぎに阿南市に到着。
思ったより、田舎っぽい。
駅の裏側からホテルに向かうと、田んぼと住宅の長閑な風景である。
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15分ぐらい歩くと、ちょっと大きなショッピングセンターなどがあって、その近くにホテルがあった。
今日のホテルは、「ホテルルートイン阿南」さんだ。
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ブッキングドットコムで10パーセントの割引が適用されて、1泊朝食付きで、4901円だった。
ずっと楽天トラベルを使っていたけれど、値引きがあるなら、ブッキングドットコムも良いなと再認識をした。

ホテルは、建物自体、結構大きくて、立派な感じだ。
室内も、まだ新しいようで快適である。
凡のチェックポイントである掃除も良く出来ていると思う。
ということで、このホテルに決めて正解だったようだ。
このホテルには、大浴場があって、行くなら今だろうと思うのだけれど、明るいうちに外に出て散策をしたい。
フロントのお姉さんに頂いた居酒屋のマップを持って、散策に出かけよう。
教えて貰った3軒のお店を見て回ろうと思う。

先ずは、ホテルに近いところにある創作居酒屋さん。
なるほど、店の前を見ると、クラフトビールがオススメのようだ。
ここも候補に挙げておこう。

んでもって、駅の反対側にお店が集中しているそうなので、そっちへ向かう。
すると、JRの線路が見えて、その線路が近くの川を渡るために、堤防へ向けて斜めに上っている。
その斜めに上って行く線路に柵がないのである。
だから、すぐそばを走る気動車を、間近に見ることができるのだ。
興奮しちゃうじゃない。
駅に列車が停まっていたので、しばらく待って、間近を走る気動車をパチリ。
IMG_1907.JPG(道路のすぐ横を走るのが良いね)
んでもって、駅の賑やかな方は、駅前に移動式の店舗が3台ぐらい停まっていて、チュロスなどを若者が食べている。
さて、地図を片手に、賑やかだと思われる人気の無い駅前を2周ほど、その路地を含めて歩き回る。
閉まっているお店も多くて、それほど選択肢は多くはない。

そんな時に、薬屋を発見。
凡は、旅に出て、その土地の薬屋さんに入るのが大好きだ。
漢方がメインのお店のようである。
外から拝するに、カウンターに、お酒を飲む前に飲むドリンク剤のようなものがあったので、それを買ってみたい気もする。
中に入ると、誰もいない。
ちょっと開けられた引き戸から奥を覗くと、すぐにゴロリと寝られるようにと、タオルケットのようなものを敷いた居間が見える。
すると凡の気配に気づいたのか、オッチャンが出て来た。
なので、ドリンク剤が気になると言ったら、お酒の前に飲むと、いくらでも飲めると言う。
なので、2回分購入。
確か、2つで1400円だったか。

内容は、グロンサン内服液と、新バック液という吐き気などに効くドリンク剤、そして、チオラ錠という肝臓の代謝を良くする薬のようだ。
錠剤は、ファイザー社製というのが気に入らないが、飲んだことのない薬なので、少しばかり嬉しい。
その場で、1セットを飲む。
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その後、漢方の話などをオッチャンとして店を出た。
さて、これで二日酔いの心配は、、、どうなのかな。

さて、ホテルのお姉さんのオススメの3軒のうち、このお店にしようかと決めたお店がある。
「とりやつきや」さんというお店だ。
店頭のメニューを見ても美味しそうだ。
と思って、入って見ると、いきなり靴を脱ぐ仕掛けになっている。
凡は、靴を脱いで入るお店が苦手だ。

イマイチなお店だなと思っても、スッと逃げ出し難いし、もし、隣に素敵な女性が座ったりして御覧なさい。
凡の足の臭いのが、隣の素敵な女性に嫌がられているんじゃないかと思ったら、気楽に飲んでなんかいられない。
隣に座って、鼻をクンクンとさせて、「変な匂いする。」みたいな表情で首を傾げられたりしたら、逃げ出したくなるよ。
とはいうものの、箸袋に、「足が臭くて、ゴメンナサイ。」なんて書いて、そっと女性に手渡すのも、、、いや、女性にしてみれば、座った瞬間、隣の男から、そんなメッセージを渡されても、気持ち悪いだけに違いない。

箸袋を渡した時に、女性から「大丈夫ですよ。あたし、蓄膿症だし、昨日から、風邪で鼻詰まってるし、全然、匂い分かんないの。」なんて、人差し指と中指を鼻の穴に突っ込んで、ワザと鼻の詰まっている声の演出で返してくれるなんて、そんな夢みたいな展開は、どう考えたってある訳ないよね。
なので、靴を脱いでは店に入りたくない。
入口に入ったものの、誰も出てこないので、すぐに店を出た。

そうなると、どうしようかと思うが、駅の近くに焼き鳥屋みたいなお店があって、店頭の写真も美味しそうである
ここは薦められてはいないけど、見た目は良さそうである。
そういえば、このお店の名前の入ったTシャツを着た若い男と若い女の子2人が、駅前でチュロスかなにかを食べながら、楽しそうに話をしていたな。
スタッフが仲良しというのは良い。
入ろうかと思ったが、念のためにネットの口コミを見たら、怖ろしい数の酷評の数々。
良かった、入らずにいて。
折角行った旅先で、そんな嫌な思いはしたくない。
ネットの口コミは、役に立ちますね。

なので、またぐるりと歩き回って、もう1軒のホテルのお姉さんのオススメのお店の前に行ってみた。
店構えは、ちょっと入りづらい感じだ。
どちらかというと、地元の常連客が集まる、よそ者には、居心地の悪いお店なのかもしれないと思った。
でも、他に候補も無いし、ネットの書き込みも良い印象だ。

入ってみると、ほぼカウンターだけのお店で、(奥に、1つ部屋があるようだけれど)隙間もない小さなお店だ。
14席ぐらいあったかな。
「魚まさ」さん。
IMG_1926.JPG(これはお店を出た時の写真)
凡がカウンターに座ると、手作りのビニールの仕切りを移動させて、凡の隣の人との仕切りを作ってくれた。

それでもって、手許のメニューや、壁に書かれているオススメなどを見ると、おや?と思った。
入る前に、これまた念のためにネットで見た情報と、少しばかり違う気がする。
ネットでは、生ビールが280円だったり、料理が1品380円ぐらいだったりなどと安めに書かれていた。
でも、目の前のメニューは、500円あたりと、780円あたりと、ネットより高めの設定である。
生ビールは、280円だか何だか、そんな風に書かれていたが、実際は、350円だった。
ただ、冷静に考えるなら、生ビール350円なら安いお店に違いない。
ネットの書き込みとは違うが、実際に店の中を見て、雰囲気も良さそうなので、まあ良いんじゃないかと思う。

さて、店内を見渡すと、女性客は、ゼロだ。
まあ、気楽で良いか。

スタッフは、奥の調理場には誰がいるのか見えないが、カウンター周りには、女性が3名。
その内の2人は、ややラフな格好をしているが、1人は、黒のタンクトップに、小さな花の刺繍が入った黒のシースルーのオーガンジーを合わせている。
いいねえ。

こんな居酒屋には似合わない服装だけれど、いや、これが実に良い。
自分が接客業であることを意識した故の服のチョイスに違いない。
いやTシャツなどのラフな格好がダメだなんてことは全く以って言ってはいないのです。
TシャツはTシャツで、こんな居酒屋には、どっちかというとマッチしていると思う。
その方が、気楽に飲めるしね。

でも、綺麗に見られたいという女性の気持ちが、何とも意地らしいじゃないの。
というか、こんな凡に綺麗に見られたいなんて思っている訳じゃないのかもしれないけれどね。
どっちにしたって、お客様を、おもてなししたいという気持ちの表れであることは間違いがない。

メニューが沢山あるので、決められずに、お姉さんにオススメをお聞きしたら、3つほどお刺身を教えてくれたのだけれど、その中に初ガツオのタタキがあったので、取り敢えず、それを注文。
凡は、若いころは、秋の脂の乗ったカツオも好きだったけれど、最近は年のせいだろうか、サッパリとしていて、旨味だけが味わえる今の時期のカツオが、何より好きだ。
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そして、サーブされたカツオのタタキを見た瞬間、これは良いと思った。
凡は、カツオのタタキは、皮の表面を良く炙ってあるのが好きなんだ。
4ミリ程度、熱が入って色が変わっているの良い。

どうしてだか、近所のスーパーで安いカツオのタタキを買うと、皮のところを、ほとんど炙っていないカツオばかりなのだ。
あれは、何故なんだろうね。
それなら、いっそタタキじゃなくて、刺身にしてくれれば良いのだけれど。
このお店のカツオのタタキは、その炙り加減が絶妙である。
しかも、ネギや玉ねぎもたっぷりある。
更に付け加えるなら、ポン酢の量がたっぷりだ。
何が悲しいかって、タタキを食べるのに、ポン酢の残りの量を考えながら食べなきゃいけないぐらい寂しいものはない。
でも、このお店は、たっぷりとポン酢に浸けて食べることが出来る。
嬉しいじゃないですか。
この1品だけで、この店に入って良かったと思って飲んでいた。

周りの客も、酔っぱらって大声を出す人もいなくて、静かに楽しそうに飲んでいる。
スタッフの女の子に話しかけて、そのスタッフを独り占めしようなんて客もいない。
みんな、そこそこ料理も注文して、ただ、酒だけを飲んでいるなんて客もいない。
居酒屋としては、まあ、凡が行ったこの1日に限っては、何度も通いたい店であると言える。
あとは、煮つけを食べたいと思って言うと、竹の子ならあるという。
カレイとか、そんな魚の煮つけを考えていたけれど、女の子がいうなら、それで良い。
IMG_1919.JPG
魚フライというのがあったので頼むと、魚の平たい練り物を揚げたものだった。
これは、この辺りの名物なのかもしれない。
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後は、天ぷらが食べたいと言って薦めて貰った鱧の天ぷら。
これは、京都の職人さんもビックリの骨切りで、ふんわりと美味しい天ぷらだった。
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そんでもって、隣の客が食べていて、美味そうだなと思った寿司の盛り合わせを最後に注文した。
すし飯は普通だが、ネタは、文句なく旨い。
ヨコワも、凡は大好きなんだよね。
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このお店には、ラーメンの締めもあって、これが評判が良いのですが、いやなに、ここで最後まで飲みたい気持ちになっていたのではありますが、折角の旅先なので、ハシゴをしたい訳でありまして、もっと長居したい気持ちを抑えて、河岸を変えることにした。

さて、このお店の感想を書くと、阿南市に来て、美味しい魚を食べたいなと思ったら、迷わず、ここに来ると良い。
というか、凡も来るだろう。
ただ、喫煙可のお店なので、タバコの煙が全くダメな人は、そこを考えて。
ただ、凡が行った時は、ほとんどタバコを吸う人もいなくて、いても、節度を持った吸い方の人ばかりでした。
会計をしたら、生ビールを4杯飲んでいて、合計4600円だった。

そうだ、飲んでいる途中に、ミニボンに1軒目で飲んでいるとメールをしたら、「いいなあ。」と返ってきたので、店を出て電話をしたら、今日1日、バタバタとして大変な1日だったと言う。
ヘトヘトだと言う。
ミニボンが、そんな大変な日に、凡は浮かれて飲んでいる。
申し訳ないけど、折角の旅先だし、仕方がないから、もう少し浮かれさせて欲しいのでございます。
色々、あったことを聞いて、電話を切る前に、また言った。
「いいなあ。」と。

それから、またブラブラと歩いていると、良い匂いをさせる鉄板焼きのお店があったので、入ってみようかと思ったら、また、靴を脱いで上がる仕掛けのお店だったので、そこはやめた。

ふと交差点の向こうを見ると、軽トラが停まっていて、音楽が流れている。
♪♪ ロバのパン屋は、チンカラリン ♪♪
このチンカラリンは、本当は、チンカラリンじゃないのだけれど、凡の頭の中では、チンカラリンが流れている。
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ロバのパン屋だ。
珍しいね。
なので、暫く待って、凡の前で止まったら、あんパンとクリームパンを買った。
蒸しパンだったのね。
おじいさんが運転手で、おばあさんが、パンを売っている。
年取って、夫婦でロバのパン屋なんて、素敵だね。

さて、スナックMという店があったので、中からお姉さんが出てこないかなと見ていたが、出てはこないので、諦める。
いや、諦めるというか、もし女の子が出てきて、安いことを言ったなら、入って見ても良いかとは思っていたのだ。
旅先でスナックは、かなりの勇気がいるが、何しろ「M」だからね。
まずもって、みゆきさんは出てこないのは分っているけれど、ママが、みゆきさんという名前だったら楽しいだろうなと思ったのだ。
でも、出て来なくて、ある意味、ホッとした。
やっぱり、スナックは、優良店であっても、相当の覚悟がいるものね。
さて、どこにも行くところが無いので、1番最初に店を確認した創作居酒屋「月や」さんに行ってみよう。
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店に入ると、カウンターと小上がりの個室は、誰もいなくて、奥の座敷で宴会をしていた。
男性ばかりの宴会だ。
スタッフは、男性の店主らしき人と、若い女の子。
店内は、クラフトビールのお店というイメージからすると、やや雑然としている。
注文は、タブレットでするのだけれど、その画面が見づらくて仕方がない。
紙ベースのメニューを見て、注文しようとしても、その注文をタブレットで見つけられないのだ。
なので、結局、女の子にタブレットを操作してもらった。
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まずは、クラフトビール。
そして、イカのバター焼き。
そして、牡蠣グラタン。
イカのバター焼きは、イカを炒めて、小さな小さなバターを乗っけるという微妙なもの。
牡蠣グラタンは、おそらく業務用のカキフライだろう、それをグラタン皿に乗っけて、ホワイトソースを掛けて焼いたもの。
でも、牡蠣グラタンには違いないし、熱々だったので、これはビールが進んだ。
最後に瓶ビールをやって、店を出た。

入って、割と早めに店を出たのは、全体的に微妙な感じだったので、ここで最後まで行かなくても良いかなと思ったからだ。
とはいうものの、店の感じが悪いということはない。
店主も、料理を作るのに忙しそうにしているし、女の子も、良い子である。
クラフトビールの飲み比べなんてのも楽しそうだ。
でも、スタッフも悪くないし、どこが悪いというところもない店だけれど、ここでなきゃいけないという気がしない。

なので、会計をしたら、女の子が、クラフトビールを注文した人にと、サービスなのかキャンペーンなのか、同じ銘柄の缶ビールを1本くれた。
申し訳ない気がした。

さて、最後の締めを食べに行こう。
ホテルの近くにCoCo壱番屋があった。
凡は、ココイチに関しては、昔は、バカにしていたところがある。
味もそうだし、ベースが豚というのもある。
カレーと言えば、大阪では牛肉だからね。
それに、大阪人の凡の脳は、もうインデアンに洗脳されてしまっている。
インデアンのカレーは、中毒性があって、たまに兎に角食べたくなる時があるのだ。

それに比して、ココイチは、イメージ的には、30分以内に、ビッグサイズのカレーを食べたら無料とかいう、そんな昔の印象が残っている。
でも、何故か最近、ココイチのカレーに夢中だ。
この前も、休みの日に、わざわざ、電車に乗って、ココイチのカレーを食べに行った。
アイフォンには、ココイチのアプリが入れてある。
ただ、アプリに関しては、あまり特典がないのだけれどね。
ココイチのカレーは、味に甘みが無いのが良いね。
追加ソースがあるのも良い。

ということで、締めにココイチに入った。
阿南市に来てまで、ココイチは無いのかもしれないけれど、今、凡は、無性にココイチが食べたい。
流石に、普通の量は多いかと思って、ライスは200gにしてもらう。
んでもって、ココイチのカレーを食べて大満足の締めである。
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ホテルに帰って、ミニボンに帰ってきたよというホテルに着の電話を入れて、ロバのパン屋のあんパンとクリームパンを食べて、バタンQ。
大浴場に入りに行こうかと思ったが、もう面倒くさい。
流石に、食べ過ぎか。
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真夜中、目が覚めたら、汗をかいている。
んでもって、エアコンが効かない。
寝苦しい夜である。

コメント

  1. yukemuri より:

    凡蔵さん、1万字ですか?
    凄いですね
    自分は最近文字は極力少なく、画像中心で誤魔化しています(笑)
    大盛りと中盛りの差が50円と言うのは嬉しいですね
    本場の徳島ラーメンは食べた事ないのでいつか食べてみたいです
    それにしても関西ってこの手のお得な切符が多いですね
    自分が気が付かないだけかもしれませんが、こっちはあんまり無いように思います
    今回も初日から食べまくっていますね~
    しかもカレーは2度目ですよね?

  2. 平 凡蔵。 より:

    ありがとう、yukemuriさん。
    お返事が、ものすごく遅れてしまって、ごめんなさい。
    文字数は、老後に、旅行に行けなくなった時に、読み返して、ああ、そうだったと思い出すために、結構、細かく書いているつもりなんです。
    でも、旅行が行けなくなる時が、来ないことを願ってはいるのですが。
    健康の面でも、お金の面でも。
    徳島ラーメンは、甘辛く煮た肉が乗っているのが特徴かな。
    徳島に限らず、ご当地ラーメンというのは、気になりますよね。
    お得なきっぷは、私鉄に多い気がしますね。
    JRは、そんなにお得なきっぷは無いんです。
    今、北海道では、かなりお得なきっぷを発売しているようで、利用して見たいのですが、
    利用期間が6日だったか、かなり長いので、2日間とかだったら、勿体ないので、そこが残念です。
    んでもって、今回も、少しばかり食べ過ぎかもしれません。
    でも、折角だから、食べておかないとと思ってね。

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