平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(1117)青春18きっぷの旅なのに、私鉄がメインの旅なのね。(3)

旅(国内)

3月4日(金曜日)。
青春18きっぷで、昨日は、大阪から静岡までやってきて、ここで1泊した。

目的も無く、アテもなく無く、出発した凡だったのですが、静岡と決めたあたりから、ちょっと行ってみようかなというところが出来ていた。

青春18きっぷの旅だからと、あまり考えてなかったが、あえて、私鉄に乗ろうと思う。

大井川鐡道。

よく名前は聞くけれども、今まで通り過ぎていた。
でも、1度ぐらいは乗ってみたいと思う。

テレビなどでは、蒸気機関車の走る路線として紹介されたりしているのを見かける。
蒸気機関車に乗れなくても、きっと楽しいに違いないだろう。

ということで、7時半ごろ、ホテルをチェックアウト。
ホテルから駅まで歩く間に、そば屋があって、仕込みをしているのだろうか、出汁の良い匂いが漂っている。

どうして、そば屋の出汁の匂いって、あんなに惹かれてしまうのだろうか。
そうだ、朝食に立ち食いそばでも食べて、今日の始まりにしよう。
と思ったが、駅で見つけることができない。
なので、駅弁屋で、サンドイッチを購入。

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これから乗る電車が、ロングシートなら、車内で食べるのは恥ずかしいからと、駅前の四角に並べられたベンチに座った。

ベンチには、カップルが座っていて、その周りに鳩が群がっている。
なので、敢えて鳩を避けて、その反対側のベンチに座った。

そして、サンドイッチを広げようと思ったら、その鳩が、凡の方に移動してきたではないか。
しかも、30羽ぐらいいるか。
んでもって、どんどん凡に近づいて来る。

凡が狙われている。

いや、凡のサンドイッチが狙われているのだ。

鳩は、頭を振りながら、凡に近づいて来て、目の位置が頭の両側に付いてるもんだから、顔を傾げて片目で凡を見ては、また近づく。

それにしても、鳩の思考回路はどうなっているんだろう。
どう考えたって、戦えば、凡が勝つに決まっている。
でも、凡に近づいてくるのだ。

なので、近づかないように、というか、サンドイッチを取られないように、足をジタバタさせる。
ベンチに座って、足を地面にたたきつけて、音を出すのだ。

すると、鳩は、ちょっと後ずさりする。
なので、その瞬間にサンドイッチをパクリとやる。

ジタバタ、パクリ。
ジタバタ、パクリ。
ああ、疲れる。

ふと、横のオッチャンを見たら、おかきを食べているようなのだが、ちょうど顔の高さで、鳩がホバリングしている。
おっちゃんのおかきを、鳩が狙っているのだ。

それにしても、鳩に目の高さでホバリングされながら、よくおかきを食えるねと感心した。

それにしても、凡も、この鳩の様に生きて来たなら、もっと出世したんだろうなと、鳩のエサしか見えてない思考回路が羨ましくもあったのであります。

さて、青春18きっぷに入鋏してもらって、今日のJRの旅が始まる。
そして、ホームに行ったら、立ち食いそばがあるじゃないか。

急に、ホテルの近くのそば屋の開店前の仕込みの匂いを思い出した。
そうだ、凡は、立ち食いそばが食べたかったんだ。

いや、今この状況で、そばが食いたい。
しかし、もうそろそろ電車が入って来ようとしている。

ああ、どうして、凡は、サンドイッチを食べてしまったのだろうか。
いや、サンドイッチは、美味かった。
憎たらしいのは、あの鳩だ。
あの鳩さえいなければ、足をジタバタさせなくても食べることが出来た訳だし、もっと早くホームに来れていたはずなんだ。

と、凡のミスを鳩に責任転嫁しながら、そば屋の前で迷った。
いや、やっぱり食べよう。

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きつねそばを注文。
出汁は、関東風なのか、醤油の濃い色を呈しているが、飲むと、それほど辛くも無い感じで、美味い。
やっぱり、そばを食べることにして良かったと思った。

とはいうものの、味わっている時間は無い。
電車が到着するというアナウンスが流れている。
そばを啜って、お揚げさんを食べて、必死である。

必死で食べている姿は、いささか滑稽ではあるが、そんなことを考えている余裕はない。
もう、電車が停まって、ドアが開いた。
でも、まだ残っていると、必死で啜る。

ああ、ダメだ。
ドアが閉まるっ。

乗らなきゃと、最後のひと啜りのそばと、あと2口ぐらいの汁を残して、電車に飛び乗った。

走り出す電車のドアの窓から、立ち食いそば屋を見ながら、勿体ないことをしたと思った。
汁だけでも、飲んどきゃよかった。

何が好きかって、凡は、あの汁ぐらい好きなものはないのだ。

この電車は、0806時発なのだが、後で調べたら、12分後の電車でも、大井川鐡道に間に合ったようなので、あの汁を考えると、悔しくて仕方がない。

ということで、そのままJRの電車で、金谷駅まで移動。
ここで、大井川鐡道に乗り替える。
JRの駅を出て、すぐ横に、大井川鐡道の金谷駅がある。
小さな駅だ。

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JR金谷駅で降りた人は、だらだらと、みんな大井川鐡道の金谷駅の方に歩いて行く。
20人ぐらいいたかな。

でも、そこで気が付いたことがある。
若い女の子が多い。
全体の人数の3分の1ぐらいか。

あとは、むさくるしい鉄ちゃんの男の子だ。
重ねて書くけれども、若い女の子が多いんだ。

詰まりは、凡は、少しばかり、嬉しくなってしまったという訳である。

彼女たちは、女子鉄なのだろうか、それとも、インスタ映えをする場所を探して、この大井川鐡道に来たのだろうか。
まあ、どっちでも良いが、カメラを首からかけて電車に乗る女の子は、どうして、可愛い子が多いのだろうね。

さて、そんなことにとらわれていないで、大井川鐡道である。
どこまで乗るかということだ。

大井川鐡道は、大井川本線と、そこから小さな車両に乗り替えて行く、井川線がある。
まずは、大井川本線の終点である千頭駅まで行ってみようと思う。
大井川本線フリーきっぷ(2000円)を購入。
大井川鐡道は、今でも硬券を使っている。
フリーきっぷは、硬券ではないけれども、ちゃんと入鋏してくれた。

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金谷駅の小さなホームで待っていると、
懐かしい電車が入線してきた。
見た瞬間テンションが上がる。

いや、もうこうなるとね、若い女の子が多いなんてことは、どうだっていい。
こっちの方が、楽しいじゃないか。
若い女の子なんて、それがどうしたっていうんだ。

詰まりはね、言いたいのは、若い女の子に鼻の下を伸ばしてはいないということなんだ。
凡は、鼻の下を伸ばしてはいないと断言しておきたい。

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大井川鐡道さんは、南海電車や、近鉄電車、そして、東急電鉄さんから車両を譲り受けて、それを使って運行されている。
今回、入線してきた電車は、南海電鉄さんの古い車両だ。
凡は、一時期、和歌山市に住んでいたので、実に懐かしい電車なのである。

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興奮しながら、写真を撮って、乗り込む。
流石に古い車両で、シートなど破れていたりするのですが、それを修理されて使用されている。
その修理されている感じもまた、嬉しくなるような大雑把な感じなのである。

先頭の車両に乗り込むと、ほとんど男の子ばかりで、若い女の子は、後の車両のようである。
いやなに、それがどうしたというのだ。
凡は、若い女の子に、鼻の下を伸ばすようなタイプではない訳で、別に同じ車両に若い女の子が乗っていようが、いまいが、そんなのは興味無いわけだ。

さて、そんなニヒルな凡が乗った南海電鉄の車両は、大井川本線を走り出す。
金谷駅の次の駅は、新金谷駅なのだが、ホームに停まった時に、びっくりした。
古い国鉄時代の車両が、何台も停車しているのだ。
いや、これは帰りに絶対に降りて見てみようと思う。

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IMG_0680.JPG(茶畑)

少し走ると、車窓に大井川が現れる。
広い河原に、浅い川が、ゆっくりと流れているのを見ながら電車に揺られるのは、実に楽しい。
各駅停車で停まるのだけれど、途中の駅でも、2、3人が、降りたり乗ったりしている。
フリーきっぷで、大井川鐡道を楽しんでいるだろうね。

それぞれの駅には、写真スポットや、カフェ、その土地の伝説を紹介したりと、降りてみたくなるような工夫もされていて、駅に停まる度に、今度は、この駅で降りてみようなどと思ってしまう。

そんな感じで、1時間ちょっと懐かしい車両に揺られて、車窓を楽しんでいたら、大井川本線の千頭駅に到着。
ここで、井川線に乗り替える。

本当は、終点の井川駅まで乗るのが正解だろうとは思うのだけれど、それをやると、大阪に帰るのは、今日のギリギリになりそうだ。

凡は、凡自身の事を鉄ちゃんでは無いと宣言しているのは、終点まで乗ることよりも、帰りに名古屋あたりで途中下車して、ビールでも飲もうかという案を優先させてしまうからなのだ。
鉄道が、最優先じゃない。

ということで、頃加減な、アプトいちしろ駅までのきっぷを購入した。
地図を見て、散策でも出来そうな絵が描かれていたからだ。

改めて、ホームに行くと、小さな小さな客車が停まっていて、そのお尻のところにディーゼル機関車が繋がっている。
この線に乗り替えて来たのは、10人ぐらいだったか。

IMG_0688.JPG(運転台と客車)
IMG_0692.JPG(ディーゼル機関車)

ここでも嬉しくなって、機関車の写真を撮っていたら、車掌さんがドアを閉めかけていたので、急いで乗り込んだ。
最後の車両に乗り込むと、凡ひとりだ。
立つと頭スレスレの小さな客車は、何とも可愛いい。

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井川線は、ダムの建設のために作られた線なので、雰囲気としたら、トロッコ列車のような感じもする実に楽しい路線だ。
井川線になると、急に大井川が近くになって、また、片側は山、大井川に面した側は、断崖みたいな感じで、迫力もある。

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そこで、ふとドアのところにあるパンフレットに気が付いた。
見てみると、シマッタと思った。

何も考えずに、アプトいちしろ駅までのきっぷを買ったが、この井川線の1番のみどころが、アプトいちしろ駅から、次のながしまダムまでの、アプト式鉄道であることを見逃していたのだ。

アプト式とは、線路の勾配が急なところを走るために、レールに歯車のようなギザギザをつけてある鉄道の方式の事だ。

アプトいちしろ駅とながしまダム駅の間は、90パーミルという勾配になっている。
この90パーミルというのは、1000メートルの距離を走る間に、縦方向に90メートル上る角度の事をいうのでありまして、兎に角、急な坂という訳なのであります。

このアプト式の区間を通らずして、この井川線に乗ったと言えないぐらいの重要な区間なのです。

その重要な区間の手前までしか、きっぷを買っていない。
これだから、凡は抜けているのだ。
バカである。
井川線に乗って、この区間を乗らないのは、無意味であると言っても間違いじゃない。

言うなら、中島みゆきさんの夜会を見に行って、中ちゃんや、他の人の歌を聴いて、やっと、みゆきさんが歌うときになったと思ったら、ウトウトと居眠りをしてしまうようなものだ。

いや、これじゃ、分かりづらいか。
詰まりは、古谷一行さんが主演の混浴露天風呂を舞台にした土曜ワイド劇場のサスペンスドラマを見ている時に、急に、オシッコがしたくなってトイレに行って、テレビの前に戻ったら、混浴シーンが終わっていたというぐらい無意味なのである。

ここで、断っておくが、凡は、混浴シーンを見て、鼻の下を伸ばすような男ではない。
これは、断言しておく必要があるだろう。

これでも分かりづらいかな。
詰まりは、街を歩いていると、ミニスカートの女の子が前を歩いていて、「やった、ミニスカートだよ。」なんて思っていたら、よく見ると巻きスカートのパンツだったときぐらい、ガッカリするものはない。
あのミニスカートだと喜んだ、あの喜びぐらい無意味なものである。

あ、これまた、断っておくが、普段、凡はミニスカートの女の子を見ても、未だかつて、1度も鼻の下を伸ばしたことは無いと言う事だ。
ここは、ハッキリと伝えておくべきだろう。

まあ、そんなことで、南アルプスあぷとラインと呼ばれる井川線に乗って、このアプト式の区間を乗らずに帰る訳にはいかない。
車掌さんが、凡の車両に途中から乗り込んできたときに、ながしまダムまでの料金を払って、変更してもらった。

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ということで、小さな客車は、アプトいちしろ駅に停車。
ここで、お尻に繋がっているディーゼル機関車の後ろに、アプト式の電気機関車を連結する。
みんな、一斉に降りて、その瞬間を見学。
レールを見ると歯型のレールが見える。

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んでもって、ながしまダムまで乗って、ながしまダムでは、アプト式の電気機関車を切り離して、アプト式の区間は終了。
ながしまダムでは、8分ぐらいで、今度は千頭駅まで戻る列車に連絡というか、すれ違うので、乗り替えることが出来る。
今までの、客車にお別れをして、反対側のホームで待つと、千頭駅行きの機関車と客車がやってきた。
ここで、今度は下りのアプト式区間を走るために、またアプト式電気機関車を連結する。

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んでもって、ながしまダム駅から、アプトいちしろ駅まで、アプト式電気機関車で移動する。
井川線では、車掌さんが、見どころなどをアナウンスしてくれるので、それもまた、旅情満点だ。
んでもって、アプトいちしろ駅で、アプト式電気機関車を切り離す。

そして、切り離した後に、お尻についているディーゼル機関車が汽笛をならした。
ハッとして見たら、ディーゼル機関車の屋根から、エンジンをふかした時の軽油の煙が、うっすらと立ち上った。
カッコイイね。

これから、また井川線の車窓を楽しんで、千頭駅まで戻って来た。

ここで、大井川本線の次の電車まで、38分あるので、ランチでもしようかと思う。
ちょうど、12時過ぎである。
駅前には、飲食店が4軒ほど。

1軒は、オシャレな感じで、若者がランチを食べている。
雰囲気は良さそうだが、待っている人も多そうなので、時間が掛かりそうだと、駅に1番近い食堂に入ることにした。
中に入ると、客は、3組。
その内、2組は、まだ料理は来ていない。

電車の時間もあるので、カレーを注文。
そのカレーが、なかなか来ない。

厨房を見ると、前の人が注文した野菜ラーメンを作っている。
6人分だから時間もかかるのだろう。
というか、あまり急いでいる雰囲気は無い。

カレーなら早いかと思って注文したが、あくまでも、順番通りに作る方針なのだろう。
それはそれで、正しい。
なので、文句をいう理屈は無いわけで、ただ待つのみである。

もう1組の2人組を見ると、父親と息子なのだろうか、待っているのだが、やや焦っている感じにも見える。
するとやっぱり、堪りかねたのか、父親が、まだ料理がサーブされない前に、店の奥さんに料金を払いに行った。
たぶん、電車の時間が気になっているのだろう。
しばらくして、その親子には、ラーメンがサーブされた。

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そして、凡のカレーである。
こういう田舎といっては申し訳ないが、地方の観光地に行くと、見た目はちゃんとした食堂なのだけれど、レトルトを使っていたりする店もある。
あれは、ガッカリする。
でも、この店のは、ちゃんと作った普通のカレーだった。
ただ、電車の時間まで15分を切っていたので、急いで食べて駅に戻った。

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さて、これからまた、大井川本線に乗って戻るのだけれど、終点の金谷駅に戻る前に、新金谷で降りようと思う。
往路で、レトロな列車が停まっていたのを見てるからね。
あれを、ゆっくり見たみたい。

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帰路の列車は、昔、近鉄で使われていたものだ。
たぶん、特急で使用されていたもので、クロスシートは、リクライニングもある。
そして、窓も広くて高級感もあって、なかなかの贅沢である。

ただ、外観は、そこそこ傷んではいるが、それでも現役で頑張ってくれているのが頼もしい。
それに、車内は、空いているので、ただ、乗っているのが楽しいのである。
ということで、新金谷駅に到着。

もう、テンション上がりまくりです。
旧国鉄の車両が、所狭しと並んでいるんですよね。
ほとんどが、客車。

大井川鐡道さんでは、蒸気機関車の運転もされているので、これらの客車を引っ張って走るために、ここに停めてあるのでしょう。

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普段、電車(気動車も含めて)に乗る時に、車両に書かれた「キハ」とか「クモハ」とか、そんな形式名を見て、喜んだりしているのですが、ここに停められている客車は、動力を持たない客車なので、普段は、あまり見ることのない「オハ」とか「スハフ」とかなんだよね。
楽しい。

しかも、蒸気機関車で引っ張るということで、その昔の雰囲気を残すために、ほとんど、そのままの状態で置いてあるようです。
外観などは、もう、ボロボロと言っても良いかもしれません。

そして、中も当時と同じ状態で残してあるみたいで、これなら、是非とも、こんどはSLに乗らなきゃと思った次第でゴザイマス。
ただ、いつ、運行しているのだろうか。
みんなホームから出て行った後も、写メを撮りまくって、そして改札を出た。

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駅舎の向かいには、PLAZA LOCOという建物があり、中に入るとお土産物屋と、SLの展示や、昔の駅舎の復元模型などがあった。

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そして、線路の脇を歩いてみると、引き込み線には、さらに沢山の車両が並んでいて、これは降りて歩くほかないだろう。
見てるだけで、というか、写メを撮らずにはおれない引き込み線なのである。

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駅の改札の横に、オシャレな喫茶店があった。
この新金谷駅から隣の金谷駅まで1駅なのだが、乗り継ぎの時間が1時間ある。
喫茶店を覗くと、若い可愛い女の子が2人でやっている店のようだ。

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時間もあることだし、お茶でも飲みますか。
いやなに、別に、可愛い女の子が目当てで喫茶店に入る訳じゃない。
だって、凡は、若くて可愛い女の子に、鼻の下を伸ばすような男では無いからだ。

店内は、今ドキのインスタなどにも受けるように仕上げられていて、凡も、それに乗っかって、ラテを注文。
ラテには、汽車の絵が描かれていて、それを写メする台も用意されている。
こういうカフェに、インスタ映えする写真を撮ろうとする女の子は来るんだろうなと思った。
凡もパチリ。

ということで、オシャレなカフェで、インスタ映えする写メを撮って、店を出た。

振り返ったカフェのスタッフの女の子は、ふたりとも、なかなかに可愛い。
ひょっとしたら、この時ばかりは、鼻の下が伸びていたのかもしれない。

しかしだ。人間と言うものの体には鼻がある。
その下には、鼻の下があるのである。
どうして、鼻の下には、鼻の下があるのか。
神様が、意味のないものを作る筈がないという理屈で考えるなら、鼻の下は、伸ばすために存在するのではないか。

仮にだ、その鼻の下を伸ばしたとしてもだ、それは神様の意思にそった状態である訳で。
たとえ、凡だけが、鼻の下を伸ばしたとしても、凡の体の仕方のない反応というものではないのだろうか。

いやしかし、それが、どうしたというのだ。
確かに、凡は、カフェの若いくて可愛い女の子2人を見て、鼻の下を伸ばしたのかもしれない。

ただ、これだけは、断っておきたいのだが、凡は、鼻の下を伸ばしたかもしれないが、イヤラシイことを想像して、鼻の下を伸ばすようなスケベな人間ではないということだ。
ここだけは、強調しておきたいのであります。

さて、新金谷駅から、金谷駅までは、1駅だ。
今度も、近鉄車両だが、結構、ボロボロの状態だ。
でも、そこが、何故か嬉しくなってしまう。

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少し走って、すぐに金谷駅に到着。1500時。
さて、JRに乗り替えて、名古屋に向かいましょうか。
今回も、ダラダラと長いブログになってしまいましたが、お付き合いいただきありがとうございました。

コメント

  1. yukemuri より:

    せっかくのサンドイッチなのに、鳩が集まってきたら嫌ですよね
    自分は鳩が苦手です
    以前ウォーキングを日課にしていた時、鳩の何かが浮遊していたらしく、それを吸い込んでアレルギーのような症状が治まらなくなったことがあるんです
    それ以来鳩は苦手です
    そば屋の汁の匂いがお店の外まで漂っているのを嗅ぐと、たまらなく食べたくなりますよね
    あの何のも言えない良い匂いが食欲をそそりますよね
    今回は大井川鉄道に乗られたんですね
    自分は一度も乗った事ありませんが、車で寸又峡まで行った事あります
    清水だったか静岡だったか、、その辺から山越えで行ったのですが、何しろ遠くて時間が掛かった事を覚えています
    でも町営の日帰り温泉がとても良かったです
    それと吊り橋も渡りましたよ
    自分もいつか大井川鉄道に乗ってみたいです

  2. 平 凡蔵。 より:

    ありがとう、yukemuriさん。
    鳩の浮遊物でアレルギー症状ですか。
    野生のというか、街にいる鳥とかは、知らない菌とか持ってるのかもしれませんね。
    エサとかやっていると、案外、危険なのかもしれないですね。
    そば屋の出汁の匂いは、やられますよね。
    昔、阪急電車を使っていたことがあって、いつものる電車のドアの前に立ち食いそばがあったのですが、
    ドアが開くたびに、ああ、美味そうな匂いだなと思っていたんです。
    ある日、思い切って、電車を降りて食べたら、それほどでもなかったんですね。
    外に漏れ出る匂いと、実際のそばの出汁の味は、また別なのかもしれません。
    そう学習したのですが、未だに、あの匂いを嗅ぐと、食べたくなってしまうんですよね。
    大井川鐡道は、良かったですよ。
    ただ、最終駅まで行こうと思ったら、かなりの時間がかかります。
    でも、オススメの路線です。

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