平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(1055)青春18きっぷ・モーゼの墓から高山本線の旅。(4)

3月20日(土曜日)。
今日が、今回の旅の最終日だ。
朝、シャワーをして、朝食会場に行く。
土曜日の早い時間とあってか、他に2人だけが来ていた。
味噌汁の具も多く、おかずの種類は、それほど多くは無いが、美味しい朝食を頂く。
カレーは、ホテルの一推しのようで、エレベーターにも、「朝カレー」のポスターが貼ってあるぐらいだ。
さて、そのカレーはと言うと、写真通りに具もたっぷりで、美味しかったです。
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さて、ホテルを早めにチェックアウト。
今日は、高山本線で、岐阜まで乗って、そのまま帰宅ということを考えている。
まずは、富山駅の0817時発の汽車に乗ろうかと思っていたら、何故か勘ちがいで、実際は、0803時発だったので、急いで、ホームに向かった。
危ない、これに乗り遅れたら、途中下車できなくなっちゃうよ。
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高山本線は、西富山までは乗ったことがあるが、たぶん、通しで乗るのは初めてじゃないだろうか。
車窓には、まだ雪が残っていて、初めて見る山々や、川の流れをアイフォンに収めようとするのだけれど、どうもタイミングが合わずに、巧い写真を撮ることができなかった。
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猪谷で乗り換えて、高山駅に1014時に着。
ここで、ちょっと途中下車。
予定としては、日輪神社というパワースポットへ行こうと思っている。
案内所で、バスの時間などを確認していただいた。
本当は、位山へも行きたかったのだけれど、車がないと行けないということで、それは諦めて、いつかの日に持ち越し。
バスのチケット売り場で、日輪神社の最寄りの「大谷神社前」のバス停までのチケットの往復を購入。
片道620円。
結構、遠いのかな。
バスは、新穂高ロープウェイに乗りに行こうという若い人たちでいっぱいだった。
んでもって、凡は、1人、大谷神社前で降りる。
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バス停の前には、もう鳥居が立っていた。
その奥に三角形の山があって、奥に続く階段が見え居ている。
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急な階段を上ると、そこからは、木の根の山道になる。
結構、急な坂道を登りだしたら、先を歩く年配の女性が2人いた。
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途中で、追い越して、凡が先に本殿に到着。
本殿の扉を開けて、中に上がらせて頂く。
蛍光灯の紐をひっぱって、電気をつけて、そこでお参りをした。
本殿の中は、これと言って何も無いというか、正面にご神体があって、(ご神体は、山そのものですが)手前に、お守りなどが売られている台が置かれていた。
すると、追い越した女性2人が追い付いて来て、本殿に上がってきた。
ちょうど、凡がお参りしているときだったので、隣で、あれやこれや、独り言のようなことを、おしゃべりしていたので、気が散って、お願いも、そこそこに切り上げてしまった。
彼女たちは、聞くと高山に住んでいて、ここにも何回かお参りに来たことがあるという。
ただ、今までは、本殿には上がったことはないそうだ。
さて、この神社の裏には、太陽石と呼ばれる石があって、その石からは、ビリビリとパワーを感じるという。
この日輪神社は、天照皇大神様をお祭りしている神社なのですが、日本のピラミッドの研究の第一人者の酒井勝軍に感化された上原清二という人が、この日輪神社もまた、ピラミッドだと、自ら研究して結論付けた山なのです。
そして、その証拠とされるのが、その太陽石なのです。
話は、それだけでなく、有名なあの竹内文書とも関係があって、この日輪神社のある飛騨は、日球=飛騨ということで、世界最初の文明発祥の地だという説もあるのですが、そっちに話が行くと、とてつもなく、大変なことになるので、それはまた、凡も勉強してからということにします。
(https://japanmystery.com/gifu/nitirin_html日本伝承大鑑を参考にさせて頂きました。)
ということで、その太陽石も見なきゃいけません。
本殿を出て、神社の裏に回ろうとしたら、さきの彼女たちの1人が、近くまで行ったことがあるというので、その後を付いて行った。
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これがまた、山道と言っても、道が無いのです。
道があったのかもしれませんが、そこに枯れ葉が積もっていて、道が解らないのです。
しかも、その枯れ葉のせいで、地面がフカフカ状態で、しかも、ツルツル滑るんです。
それに加えて、山の斜面が、かなりの勾配だ。
凡は、高所恐怖症なのですが、その勾配になった下の方を見たら、結構怖いのであります。
とはいうものの、ここまで来たら、太陽石を見ないと帰れない。
先を歩く女性の後を、必死でついて行った。
あまり苦戦をしていたせいか、女性の1人が、2本持っていた杖の1本を貸してくれた。
よく山伏とかが修行の時に杖を持っているのを見たりしたことがありますが、あの杖っていうのは、これほどまでに重要なアイテムだったんだと、今回、教えて貰いましたよ。
フカフカの地面に杖を指すことで、身体を支えることが出来るんですね。
それでもって、もう目の前に石があるというところまで行くことができた。
と言っても、距離的には、ほんの20メーターとか、そんなもんなのですが、何しろ足が滑って歩けないんですよね。
そこまで来たら、女性の1人が、あたしは、もうここが限界だから、引き上げるという。
なので、女性2人は、石の見える場所から帰って行った。
ということで、そこで杖を返した。
となると、あとは自力で上るしかない。
すぐそこに石はあるのだけれど、滑って登れないんだ。
なのだけれど、木を伝って伝って、何とか石までたどり着いた。
さて、肝心のパワーだ。
ビリビリと感じるとネットでは書かれていた。
或いは、古代の服装をした人が、石のところに立っていたとか。
なので、凡も手のひらを石に当ててみる。
、、、、うんとも、すんとも、何も感じない。
凡って、霊感ないんだよね。
それでも、石に向かって、お参りをした。
石に穴があいているのは、一説によると、石を破壊しようとした跡だということだが、どうなんだろう。
ひょっとして、大きな石笛だったりね。
或いは、そこで吹いてみてもよかったか。
石に触ってお願いをしていると、また先の女性が、途中まで戻って来た。
そして、「大丈夫ですか。」と声を掛けてくれた。
凡が心配で、戻って来てくれたのだ。
それで、お礼を言ってお別れをした。
今から思うと、まだ山頂があったので、そこまで行けば良かったのですが、その時は、太陽石まで行けたので、満足して山を下りた。
いや、山を下りようとしたのですが、これがまた、大変なんだ。
上から見ると、道もないし、ただの枯れ葉で滑る坂でしかないんだ。
近くの木をめがけて、その木に飛びつく。
そんな感じで降りなきゃいけない。
ふと見ると、折れた太い枝があったので、それを取って、空手家のようにワイルドに2つに折って、杖とした。
「ツルリーン、スッテーン、ズルズルー。」
それでも、滑って、転んでしまって、坂の下に落ちて行きそうになる。
とはいうものの、冷静に考えるなら、下の方に柵があって、或いは、滑ってもそこで止まって、怪我をするまでには至らないのかもしれない。
ただ、弱弱しい柵ではあったが。
さて、石の場所から、本殿まで戻って来て、再度、本殿でお参りをして、山を下りた。
山を下りて、バスを待っていると、お腹というか胃の辺りが痛い。
変な体勢で山を登ったせいだろうか、それとも、神様のバチがあったったのだろうか。
兎に角、胃薬を飲んで、バスに乗り込んだ。
高山駅に戻るぐらいには、何とか痛みは少なくなっていた。
さて、折角だから、高山の街並みを散策してみよう。
その前に、胃は痛いけれども、お昼を頂こう。
と歩いていると、どうも寿司が食べたくなった。
高山のある岐阜県は、海なし県である。
とはいうものの、海なし県で寿司を食べるのも、また一興であろう。
何もね、海があるから寿司という発想は、もう古いんだよ。
鮮魚の流通も、今は発達してるからね、海が無いと言っても新鮮な魚はいくらでも手に入る。
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ということで、1軒のすし屋を発見。
店頭を見ると、英語の看板が立てられていて、コロナの前までは、観光の外国人客を相手に、寿司を食べさせたんだろうなという名残が見える。
中に入ると、女性の先客が1名、サーブされるのを待っていた。
凡も、お昼のランチ1000円を注文。
そして、肝心の寿司は、小振りで美味しかった。
やっぱり、寿司屋の寿司が、凡は好きだ。
というのも、最近は、寿司と言っても、回転ずしか、スーパーで売られている寿司しか食べていない。
あれは、シャリが、薄味でイケナイ。
凡は、どちらかというと、酢の効いた酢飯が好きなんだ。
すし屋の酢飯は、回転すしの米よりも、酢が効いていることが多い。
この店も、入る時に、酢と海苔の、いい香りがしたものね。
奥さんも親切な人で、ごちそうさまでした。
高山の街は、散策するのには、楽しい街だ。
しかも、今日は、土曜日とあって、適度に人出も多いから、有名な観光地に来たという楽しさもある。
そうだ、高山と言えば、高山ラーメンか。
折角だから、ラーメンも食べよう。
胃の痛みも、かなり治まっている。
ということで、街を歩いて回ってみたが、たぶん、有名店だろうなと言うお店には、かなりの行列が出来ている。
なので、あてもなく歩いていると、美味しそうな店構えのお店があった。
「つづみ」さん。
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カウンターに座る。
中華そば700円。
つづみさんの高山ラーメンは、優しい味わいのスープで、高山ラーメンの特徴の細い縮れ麺も、そこまでプリプリ感がないので、凡好みだ。
凡は、プリプリのラーメンは、好みじゃない。
最近のラーメンは、個性と旨味を強調し過ぎるきらいがある。
それはそれで、美味しいが、毎日となると、どうかと考えてしまう。
値段も、そういうラーメンは高いしね。
それに対して、このラーメンは、安心できるそばである。
お腹が温まったのか、胃の痛みは、だいぶんと消えて来た。
さて、そろそろ帰ろうかと思ったら、焼きそばとラーメンとギョーザを推しているお店があった。
そういえば、ネットで、このお店の事も書いてあったなと思う。
なので、入ってみることにした。
立て続けに、寿司、ラーメンと来ているのに、まだ、食べるのかということなのですが、折角だからね。
「ちとせ」さん。
目玉焼きの乗った焼きそばを注文。
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焼きそばは、麺が湯がいてあるのか、すごく柔らかくて、味付けは、しっかりと濃い目だ。
思ったよりボリュームもある。
ちとせさんは、昔からの食堂という感じで、たぶん、近くにあったら、たまに食べたくなる味だろうな。
美味しかったです、ごちそうさまでした。
さて、今度は、本当に帰路につこう。
高山駅 1449時発。
満席状態だけれども、座れたのはラッキー。
ロングシートなので、景色を見ながらのんびりと、汽車に揺られていた。
これが、楽しいんだよね。
下呂には行ったことがあるのですが、上呂と言う駅があることを、恥ずかしながら初めて知った。
1733時 美濃太田駅着。
ここで乗り換え、1736時 美濃太田駅発。
1807時 岐阜駅着。
この岐阜駅で、ちょっと途中下車。
雨が降り出したので、駅のビルの中で、ビールでも飲んで帰ろうかと思う。
そば、サイゼリア、ラーメン、焼き鳥など、店もいろいろ揃っている。
店の前の写真がオシャレだったので、プロントにした。
チェーン店だけれど、空いていたからね。
んでもって、メニューを見て、注文をすると、それは時間が掛かるという。
それなら、これをというと、そのページのは出来ないという。
聞くと、食材の調達がうまくいって無くて、出来るものが少ないという。
それならそうと、店頭に書いておいて欲しかったと思ったが、もう椅子に座っている。
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なので、ピザとビールを注文。
ピザが来る前に、ビールを飲んじゃったので、モヒートを追加した。
それと、生ハム。
会計をすると、2717円。
これなら、サイゼリアにするべきだったなと思う。
どうにも、ものたりなかったので、サブウエイで、サンドイッチを買ってホームに戻る。
ただ、ビールを飲んだお陰で、胃の痛みは消えていた。
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駅のホームでサンドイッチを食べたら、これが意外に美味かった。
1920時、岐阜発。新快速米原行き。
2009時、米原着。
2014時 米原発。新快速網干行き。
米原を出て、ふと斜め1つ前の席を見ると、小太りの兄ちゃんが座っている。
見覚えがあるなと思ったら、今日、富山駅を出た時に、シートに靴下を脱いで座っている兄ちゃんがいた。
むさくるしいやつだなと思っていたのだが、果たして、その兄ちゃんが、斜め前にいるのである。
凡は、今日は、高山でも途中下車したし、岐阜でも途中下車した。
にもかかわらず、今、同じ電車の同じ車両に乗っているのである。
なんという縁なのだろうか。
ああ、この縁が、女の子であって欲しかったと、しみじみと思いながら、日も暮れたので、アイフォンを取り出して、みゆきさんの「ここにいるよ」を聞きながら、真っ暗な車窓を空眺めるでもなく、ぼんやりと見ていた。
米原→大阪→京橋と、青春18きっぷの旅を終えて、京阪電車で、2230時ごろに帰宅したのであります。
ということで、今回の旅は、モーゼの墓も行けたし、日輪神社も行くことが出来て、また、泊まったホテルも快適で、またまた、美味しい物も頂けた。
良かったなと思う。
これで、今回のきっぷの5回分は、使い切ったのであります。
最後まで、お付き合いくださいまして、ありがとう。

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