平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(1053)青春18きっぷ・モーゼの墓から高山本線の旅。(2)

3月18日(木曜日)。
モーゼの墓を尋ねる旅の1日目であります。
ホテルをチェックインした凡は、そろそろ夕食の出来る店を探しに出かけようかと思う。
フロントで聞いたら、やっぱり香林坊とか、せせらぎ通りあたりが、店が多いという。
なので、ぶらぶら散歩であります。
せせらぎ通りでも、いくつか候補を考えて、香林坊まで来たら、木倉町通りというところに、以前、みゆきさんのコンサートか何かで金沢に来た時に、雰囲気の良さそうなお店だなと思ったけれど、閉店時間だったお店を、また見つけた。
今回は、時間も早い。
なので、入ってみようと思う。
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「源左エ門」さん。
カウンターに座って、料理を考える。
スタッフは、総じて年齢は高めで、社長と言われてる人と、中年のオッチャンとお姉さん、ちょっと若いオッチャン、それに若い板前さんだったか、みんな親切な感じで接してくれる。
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まずは、ぬた和えシメ鯖を注文。
この料理って、この辺りが名物なのだろうか。
ぬた和えは、関西でもあるが、シメ鯖のは、あまりない気がする。
これは、間違いなく旨いアテである。
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それに、タコの唐揚げや、鱈の照り焼き、蟹の甲羅焼きなどを注文。
どれもが、美味しかったです。
なかなか、雰囲気も良いし、料理も旨いので、この店にして良かったと思いながら、「剱」を熱燗で頂いたり、スタッフに聞いて、他のお酒を試したりと、楽しい時間を過ごしていた。
すると、凡の1つ席を置いた左隣に、若い女の子が2人来て座った。
凡は、若い女の子や、ちょっと色っぽい女の人を見かけたら、「やったー。」と言う。
大きい声の時もあるし、小さな声で言う時もある。
兎に角、「やったー。」というのである。
これは、隣にミニボンが居たって、言うのである。
ミニボンがいるときに、凡が「やったー。」と言うと、ミニボンは、「良かったね。」と言う。
でも、今回、凡の左隣に女の子が座っても、「やったー。」とは言わなかった。
見た目は、悪くはない。
でも、凡の本能が、「やったー。」を口にすることを止めさせたんだ。
スタッフのオッチャンが、話しかけると、「年、いくつにみえる?」と、これまた、凡の嫌いな質問をした。
しかも、かなりフザケタ感じなのである。
んでもって、オッチャンが答えると、18とか、20とか、そんなことを言って返した。
んでもって、バカにしたような感じで笑っている。
実に品がない女である。
どこかの場末の飲み屋のアルバイトか、そんなスレタ感じなのだ。
それで、インスタなんかをやっている。
実に、腹が立つというか、嫌いな人種である。
とはいうものの、こんな女でも、凡にだけ、優しくしてくれたり、なんか、話す時にボディタッチなんかしてくれたりしたら、ちょっと、まんざらでもない気分になってしまうのが、男の性の悲しいところではあるが、それは、一旦、置いておこう。
そんな彼女たちを見ていると、もう会計をするという。
それで、オッチャンに聞いている。
この辺で、4、5軒のお店を、ちょちょっと、ハシゴして飲み歩きたいというのだ。
そんな失礼な質問があるだろうか。
このお店だって、彼女たちにしてみれば、「ちょちょっと」のお店にすぎないのである。
と、思っていると、オッチャンも、悲しい男の性のなせる業なのか、或いは、根っからの親切なのか、いくつかのお店を、みんなで考えて、女に教えた。
んでもって、スタッフの一人のお兄ちゃんが、その店の行き方を、細かく説明をした。
「この道を、こう行って、ここを曲がって。」とかね。
するとどうだ。
その説明を聞いて、女は言ったのだ。
「メチャ、ムズイ。」
そんな言い方があるだろうか。
相手は、失礼な質問に、親切に対応してくれているのだ。
それに対して、ムズイとは、どういうことだ。
凡は、他人事だけれど、ちょっと腹が立った。
すると、それを聞いて、今度は、社長というオッチャンが、その店まで案内するために、一緒に店を出て行った。
ああ、悲しき哉、男の性。
それか、本当に親切なお店なのかもだ。
2人が出て行ってから聞いたら、大阪から来たという。
ああ、大阪と言う街は、こんな女を生み出してしまうのか。
ため息が出た。
凡は、この女2人が、店に入ってきた時に、「やったー。」と言わなくて良かったと思った。
もし、「やったー。」なんて言ってしまっていたら、その「やったー。」が、勿体ない。
さて、気分よく、美味しいお酒と料理を頂いて、お店を出た。
んでもって、周辺を歩き回る。
屋台街のようなところもあったり、裏の方を歩くと、結構に楽しい。
それで、もう1軒、何処かに入ろうとと思っていると、新天地というエリアに、気になるネーミングのお店があった。
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「NEW WORLD ORDER」さん。
訳すと、「世界新秩序」。
これは、気になるでしょう。
陰謀論者や、雑誌ムーの読者のムー民なら、入りたくなるに違いない名前だ。
この世界新秩序というのは、色々意味があるのですが、陰謀論的には、イルミナティや、フリーメイソン、そして、裏の社会を牛耳っている人たちが目指している社会だ。
生きている価値のある人だけを残して、その他の人口を削減しようと企んでいる。
カルト的には、そんな団体というか、考え方だ。
店を見ると、全面ガラス張りなので、中の様子が見える。
カウンターがあって、テレビが壁に設置されている。
客は、若い人が1人である。
これなら、ちょっと入って1杯なんてこともできそうだ、と思って入ってみた。
マスターも若い人で、座っているお客も常連なのか、テレビ番組を見ながら、ツッコミを入れたりしている。
そのツッコミの内容から、ああ、この人たちは、良い人なんだなあと、まずは、このお店に入ったことを良かったというか、安心した。
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とりあえずは、生ビール。
そして、焼酎のお茶割を、お客が飲んでいたので、凡もそれに切り替える。
その若いお客は、30代とか言ってたかな、大阪も好きで、たまに飲みに行くそうだ。
それで、どんなところに行くのかと聞いたら、京橋とか西成とか、そんな場所を上げた。
西成か、、、まあ、最近は、ちょっとマシになってきてはいるが、なかなかディープなところに行くものだと、そんな話で盛り上がる。
マスターは、最近、子供が生まれるそうで、名前の話もしたかな。
んでもって、芸能人の玉袋筋太郎さんのファンだという。
「街中華でやろう」も毎回見ているという。
それで、玉袋筋太郎さんが、金沢に収録に来た時に、打ち上げをやっている店を探し回って、一緒に飲んだことがあると、嬉しそうに語ってくれた。
わざわざ、両手に、同じ腕時計をしているのだとか、そこまでのファンなんですね。
というか、玉袋筋太郎さんのファンだという人を始めてみました。
そうそう、おでん屋の話で、オススメのお店を聞いたら、「三幸」さんだという。
読みが「みゆき」なので、思わず、行ってみようかと思ったが、飲み過ぎで、結局は、パスをしたが、次回は行ってみなくちゃね。
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お店のメニューを紹介しておくと、ちょっと1杯飲むのには、ちょうど良いものが用意されている。
ハムエッグは、玉子1個から5個まで値段が同じだという。
凡は、3個で作って貰ったが、次回は、5個に挑戦だ。
その他も、韓国のりとチーズだとか、オイルサーディンを頂いた。
ここで、結構、飲んで、かなりの時間いたかな。
楽しい時間でした。
ちょっと1杯で立ち寄ることも出来るので、また金沢に来たら寄りたい店ができた。
因みに、店名のニューワールドオーダーというのは、この辺りが、新天地という場所なので、そこから付けたという。
でも、その名前のお陰で、楽しく飲めました。
さて、店を出て、締めのラーメンでも食べようと思う。
そろそろ閉店かなという時間だが、美味しそうなお店があったので入る。
「伊乃心」(いのしん)さん。
金沢濃厚煮干豚骨とある。
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スープを頂くと、煮干しの味が濃い。
煮干しをミキサーにかけて入れているのだろうか、食べ終わった鉢を見ると、粉が貼り付いていた。
なかなか、美味しいラーメンでした。
んでもって、素直に帰れば良いものを、コンビニで、パンとコーヒーと水を買って帰る。
まだ、食う気なのか。
ホテルの部屋に戻って、やっぱり、ホテルのハードの部分が良いということは、やっぱり良いものだなあと、東急ステイ金沢さんにして良かったと、また思った。

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