2月22日(月曜日)。
近鉄全線乗り放題の旅の3日目。
朝の6時前に起きて、大浴場に行く。
1、 2人ぐらいが風呂に来ていた。
朝風呂も、大きな湯船で入ると気持ちがいいね。
風呂を出てマッサージ機で、旅行気分をさらに味わった。
さて、朝食が付いているプランなので、会場に行くと、昨夜の居酒屋にいたポジティブな夫の3人家族が来ていた。
同じホテルだったのね。
ホテルの朝食は、種類はそれほど多くなく、ごく普通のビジネスホテルの朝食と言う感じだ。
特筆すべきことはなし。
ただ、人も少なくゆったりとしていたので、そこは良かったか。
伊雑宮(いざわのみや)(雑は、パソコンでは出ない文字なので、雑で代用)にでも行ってみようかと思ったが、以前にも行ったし、それなら、行ったことのない神宮徴古館へ行ってみようかと思った。
それと、もう1か所行ってみたいところがあった。
「皇學館大學 佐川記念神道博物館」だ。
前に一回訪れたのだけれど、その時は、休館していた。
なので、今回は、行ってみたいと思いだしたのである。
宇治山田駅で降りて、荷物をコインロッカーに預けて、バスで徴古館のところのバス停に移動。
神道博物館も、徴古館と近い場所にあるのだ。
さて、神道博物館だけど、近くまで来ても、場所が分からなかったので、今から車でお出かけしようとしていた子供連れの若いお母さんに聞いたら、わざわざ車から降りて、道を教えてくれた。
ありがとう。
そうして、やっとたどり着いたら、コロナの為に閉館しているという。
意味が分からないよ。
神道博物館なんて、密になることなんてゼロに近いよ。
それでも、コロナ対策で閉館。
さて、次は徴古館だけれど、その前に、徴古館に近い場所にある倭姫宮(やまとひめ)にお参りをしよう。
参拝客もいないので、ゆっくりお参りをさせていただいた。
そして、神宮徴古館に向かう。
ここは、面白かったね。
特に、神道の祭祀に使われる道具なども展示されてあって、なかなか興味深いというか、普段なら見られない道具なども、実際に目で見れるので、そこは貴重な体験になりました。
その後、同じ敷地にある神宮美術館と、神宮農業館を見学。
こちらも、楽しく拝見させていただきました。
さて、そろそろランチでも食べて、帰路につきますか。
と、お店を探しながら歩いていたら、駅まで行ってしまった。
そこで地図アプリで、お店を探す。
1軒目は、学生が行くようなボリュームのあるものを食べさせる定食屋さんで、これは良いかなと思ったら、ちょうど中に若いアルバイトなのかな、兄ちゃんがいて、鼻をかんでいる。
そのティッシュが、何度も鼻をかんだ形跡のある、くしゃくしゃっとした丸い形で、しかも、遠目でも、しっとりと湿っているのが解るのだ。
あの手で料理をされたら、食べる気がしないと、その店はやめた。
2軒目は、3階建ての和食屋さんで、見ると、3階の窓からふとんをダラリと下げて干している。
凡は、こんな生活感のあるお店は嫌だ。
なので、止める。
その後も、探すが、休み、休み、休み、と休みのオンパレード。
すると、駅前に路地があって、そこに喫茶店が2軒あるのが見える。
どっちにしようかと迷っていると、凡と同じ横断歩道で信号を待っていた地元のお姉さんなのかな、1方の喫茶店に入った。
凡も、その喫茶店の横長の立派なショウケースを見てみると、定食も充実していそうだ。
なので、続いて入る。
すると、店の人が、食べるものはバジルスパしか出来ないという。
カレーも、他のスパゲティも、定食も何もできないという
なので、せっかく座ったけれども、店を出た。
出る時に、先に入ったお姉さんを見たら、座ってしまったので、出るに出られないが、どうしようかというような困った顔をしていた。
そして、もう1軒ある喫茶店の前に立つ。
中は、昔風の純喫茶という感じか。
よし!と、入ってみると、入口から見えていなかった店の半分を自宅の居間化していた。
おばさんが、健康器具の椅子に座ってテレビを見ていて、生活道具が雑然と、奥の部屋いっぱいに広げられている。
でも、半分は、ちゃんとした喫茶店なので、とりあえずは、テーブルに着く。
サンドイッチを注文。
出て来たサンドイッチは、具は少ないが普通。
頂いて、店を出る。
急いで駅に戻って、特急に飛び乗った。
窓口で特急券を買う時間が無かったから飛び乗ったけれども、走り出すと、凡の席を、もともと指定してた人が来て、2回ほど席を移動する。
次の特急にするべきだったか。
するべきだったかと言えばさ。
一昨日の夜の名古屋の店で隣になった女の子だよ。
あんな場合、自然に凡の名前などを伝える術はないのかね。
例えば、Tシャツなどに、凡の名前と連絡先をプリントしておくとかさ。
それを見たら、誰でも、というか隣の女の子も、凡の名前と連絡先を知ることが出来るという仕掛けだ。
引っ込み思案な女の子に対する凡の心遣いというわけだ。
ちょっと勇気を出せば、凡に連絡ができる。
うん、それはいいね。
まあ、Tシャツは、夏だけだから、例えば、野球帽なんかどうだ。
野球帽の正面のところに、「検索 → 平 凡蔵。」なんて文字を印刷するんだ。
それを、何気なくカウンターの上に置くよ。
ちょっとでも凡が気になったら、その場でスマホを使って凡の事を知ることが出来るというわけだ。
そうだ、ミニボンに、野球帽にアップリケで、名前入れて貰おうかな。
ただ、それだけじゃ、見て貰えるかどうか分かんないから、豆電球でも付けて、チカチカ光るようにしようかな。
そうだ、「検索 → 平 凡蔵。」だけじゃ弱いから、その後ろに「豪華プレゼント実施中」なんて入れてみてはどうだ。
隣の女の子が、スマホで、凡を検索するよ。
そうすると、予め用意された凡のサイトに飛ぶわけだ。
そこで豪華賞品がゲットできるという仕組みだ。
A賞:凡と1日デート。
B賞:凡とハグ。
C賞:ハイボール1杯プレゼント。
残念賞:チロルチョコ。
隣の彼女が、声を上げた。
「きゃー。当たっちゃった。」
「うそ、ちょっと見せて。」凡が彼女に聞いてみる。
「でも、それが残念賞。」
「ちょっと見せてよ。」
「いやよ。」
「なんで見せてくれないの。」
「だから、残念賞だって。」
「それを確認しなきゃだよ。でなきゃ、プレゼントあげられないよ。」
そんな会話を聞いた、もう一人の女の子が、そっとスマホを覗き込む。
そして言った。
「ちょっと、マリコ、(一応、この子は、マリコという設定だ)A賞当たってるじゃない。」「どうして、見ちゃうのよ。」
「マリコ、おめでとう。A賞だよ。」
「だから、、、残念賞。だってば。」
それを聞いて凡は、マリコさんに言うね。
「A賞おめでとう。じゃ、デートしましょうか。」
「あ、うん。でも、デートするなら、うちのお父さんに相談しなきゃ。娘の事心配なようで、あたしの行動にうるさいんです。うちのお父さんね、凡ちゃんと同じ年なの。」
それを聞いて、凡のプレゼントを用意した下心がシュンとなった。
ああ、お父さんと同じ年か、、、、。
まだもって、一昨日のことを未練がましく悔やむ凡でありました。
ということで、難波まで戻って来て、そのまま自宅へ帰ってきたのであります。
どうも、最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございました。
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