平 凡蔵。の 創作劇場

恋愛ストーリーや、コメディタッチのストーリー、色んなストーリーがあります。
どれも、すぐに読めちゃう短編なので、読んで頂けたら、うれしいです。

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散散歩歩。(1027)鳴門でうず潮と大塚国際美術館の日帰り旅。

「明日、どうする?」という。
ミニボンも、凡も休みだ。
1日だけの休みなので、普通なら、家でゴロゴロとか、そんな風に過ごすだろう。
とはいうものの、出かけるのは好きな凡である。
それなら、何処かに出かけるのも一案だ。
凡は、つい最近、釧路にひとりで遊びに行ってきたばかりだ。
ミニボンを家に置いてね。
なので、まあ、どこかに行きたいなら、ミニボンの好きなところに行きたいと思うのでありまして。
「どこか行きたいところあるの?」と聞いたら、「大塚国際美術館とか、どう?」という。
そういえば、以前から、行ってみたいと言ってたね。
それに、南海電車が出している「とくしま好(す)きっぷ」というきっぷで、徳島に渡ってみたいとも言ってたのを思い出した。
この「とくしま好っぷ」というのは、難波から和歌山港まで南海電車にのって、そこからフェリーで徳島港まで移動できるきっぷで、片道2200円と、すごくお得なきっぷなのである。
というので、それじゃ、行ってみようということになったのであります。
ただ、大塚国際美術館となると、日帰りでも、やや遠出となる。
しかも、徳島経由だ。
ミニボンは、簡単に考えているが、これは計画を立てていかないと、帰ってこれなくなっちゃうよ。
ということで、前日の夜、凡はネットで、いろいろ調べておいた。
11月3日(火曜日・文化の日)。
5時20分頃、自宅を出発。
難波駅まで行って、そこで切符を購入。
難波0710発の特急サザンに乗り込む。
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祝日のせいか、車内は空いていて、快適に和歌山港に到着。
そこから、すぐに徳島行きのフェリー「かつらぎ」に移動。
フェリーは、どうだろう、コロナ対策で1つおきに座るようにしたシートが、ほぼ埋っている。
ここから、約2時間の船旅である。
船の旅というのは、特別感があって気分も上がる。
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デッキに出てみよう。
広い海原に白い波が立ち、遠くには、名前も知らない島々が見えるだろう。
思いっきり背伸びをして、まだ誰にも呼吸されていない海の上の潮風を胸いっぱいに吸い込む。
こういうのが、船旅の醍醐味というものだろう。
とはいうものの、そこは高所恐怖症の凡であり、海が怖い凡でありますから、船の端っこには、行ったりは絶対にしません。
デッキの中央の1番海から遠い場所に立って、眺めるだけなのであります。
しかも、それでも歩くときは、足がブルブルとしているのがわかる。
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なので、早々に、デッキでの海原鑑賞は切り上げて、船内の椅子に座っていた。
んでもって、船内にカップヌードルの自動販売機があったので、カレーヌードルを食べてしまう。
こんなことを凡にさせてしまうのが、船旅の非日常である。
んでもって、隣の席を見ると、ミニボンは寝ている。
1035に、徳島港へ着。
「やっぱり船の旅は、非日常を感じて楽しいね。」とミニボンが言った。
ずっと、寝てたんだけれどなあと凡は言った。
フェリーに連絡してるバスに乗って、徳島駅に移動。
ここから、JRで鳴門に向かう予定だけれど、JRのお姉さんに聞いたら、まだ1時間ちょっと時間があるという。
ミニボンは、次の列車が1時間以上後ということに、「えーっ。」と叫んでいたが、凡にしてみれば、1時間で来てくれるんだという感覚だ。
地方のJRを甘く見てはいけないのである。
なので、その辺を歩き回って、ランチできるお店を探したが、これといってピンときた店もなく、結局、駅前のラーメン屋さんに入る。
「麺王」さん。
もちろん、徳島ラーメンだ。
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サーブされたラーメンは、シンプルだ。
他のお店で食べた時は、生玉子とかも乗っていたが、ここは、それは別にトッピングのようである。
味も濃いめで美味しかったです。
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食べている間に、ふと壁を見ると、なんと、女子高生がラーメンを食べている写真が、ずらりと貼ってある。
2、30枚ぐらいあっただろうか。
これは何なんだろうか。
雑誌の切り抜きのようでもあるが、それにしては、アングルが同じだし、そんなしょっちゅう雑誌に取り上げられるということがあるのだろうか。
思わず、写メを撮ったが、1部しか納めきれなかった。
写真を見ながら、どの子が可愛いかなと、凡好みの女性を探してみる。
いやはや、そんな探す必要もないぐらい、みんな可愛いのである。
IMG_4511.JPG(モザイクを入れるかどうか迷ったけれども、お店に貼りだしてるから、良いのだろうと判断してアップしました。
因みに、下から2段目の右側の女の子が好みですと告白しときます。)
ただ、ミニボンが、この子可愛いと言った子は、凡好みじゃなかったけれどね。
やっぱり、男と女の可愛いと感じる視点は違うのだろうね。
そんな写真で楽しんでいるときに、「替玉100円」というシールが目に入った。
普段、凡は、替玉はしない。
というか、替玉というものに疑問を感じている。
麺を沢山食べたいのであれば、大盛りを注文すれば良い。
でも、替玉をする人は、替玉なんだなあ。
それに、凡には替玉は無理なんだ。
いつも書いているかもしれないが、ラーメンの何が好きかと言って、スープが好きなんだ。
なので、美味しいラーメンに出会ったら、まずスープばかり飲んでしまって、気が付いたら麺が干上がっている時がある。
麺だけが鉢に残っている。
そんな状態での替玉は成立しないだろう。
でも、今、壁に貼った替玉のシールを見てみると、替玉とあって、その下に「中華麺、唐辛子麺、ブラックペッパー麺、バジル麺」とあるじゃないですか。
これは、ちょっと気になる仕掛けだ。
よし、今回は、替玉なるものをしてみようと、そして、ラーメンというものとの組み合わせが想像できないバジル麺を頼んでみた。
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運ばれてきたバジル麺は、バジルの香もそのままに、麺にバジルの何かを絡ませてある。
それを、ラーメンの残ったスープに投入した。
麺が硬めだったのもあるが、想像通り、ラーメンのスープとバジルの麺は、まったくもって、合っていないように凡には思えた。
この感じで想像するなら、やっぱり1番合うのは中華麺か。
いや、それなら、大盛りを注文した方が、食べるのにバランスが良いに違いない。
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ということで、替玉も経験して、駅に戻る。
駅の売店で、「みまから」を購入。
みまからとは、徳島県の美馬市で採れる激辛の唐辛子を刻んで調理したものだ。
以前も、2度ほど四国に来た時に、これを購入して帰ったことがある。
激辛なのだけれど、熱いご飯にのせて食べると、何杯でも食べることが出来る。
なのだけれども、これは帰ってからの話なのですが、凡のお気に入りの薬味だったのですが、今回買って帰って、食べてみると、以前の印象とは、ちょっと違っていた。
凡の記憶違いなのかもしれないが、こんなに辛かったのかと思った。
ご飯を何杯もいけたのが、辛すぎてご飯を口に運ぶ箸が止まってしまう。
そのぐらい辛かった。
内容が、バージョンアップしたのかな。
でも、オススメの薬味であります。
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1217 徳島駅発、高徳線。
1238 池谷駅着、ここで乗り換え。
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1242 池谷駅発、鳴門線。
1259 鳴門駅着。
駅からバスで、大塚国際美術館の前まで移動。
このまま、美術館を見学するのも良いが、折角だから、鳴門のうず潮を見てみたい。
美術館からの道を先に進むと二股に道が分かれていて、その両方に、矢印がある。
そこで何となくのネットの記憶で左に歩いて行った。
すると、なかなか着かないのだ。
仕方なく、美術館の駐車場の人に聞いたら、凡の歩いていた方向にも、うず潮を見る船はでてるけれども、まだまだ遠いという。
なので、歩いてきた道を逆戻りして、二股の右の道を歩いて行ったら、すぐに「うずしお汽船」さんがあった。
今、船が出たばかりだというので、30分待って、次の船のチケットを購入。1600円。
船は小型の船で、前半分は、座席のある室内になっていて、後ろ半分は、立ってうず潮を、直接見られるデッキになっている。
船が走り出したら、殆どの人が、デッキに集まった。
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そして、大鳴門橋の下あたりに来ると、急に潮が勢いよく渦巻いている。
綺麗な大きなうず巻きにはなってはいないが、そこここで、小さなうず巻きが発生している。
それよりも、海水がぶつかり合って、揉まれている様子が、もう目の前で観察できるのだ。
その迫力がすごい。
大きなぶつかりがあると、「おーっ。」と歓声があがる。
干潮船には、大きい船と小さい船があるが、小さい船で良かったと思った。
それに、これは、偶然だけれども、うず巻き期待度の高い時間帯だったようだ。
そんなうず潮観察も、15分ぐらいで、終わって、また港に戻って来た。
行って帰って、30分。
結構、楽しめました。
さて、美術館に行きましょう。
午後の2時半過ぎなので、閉館まで2時間ちょっとある。
大塚国際美術館は、大塚オーミ陶業という会社の、陶板を焼く技術を駆使して、世界の名画を、陶器に転写して焼き付けたものだ。
なので、本物そっくりに再現しているのだけれども、陶板なので、触ったりしても大丈夫なのが特徴だ。
(でも、凡が行った時は、コロナ対策で、陶板に触ってはイケナイことになっていた。)
特筆すべきことは、もう1つ。
兎に角、建物自体が、大きくて広い。
受付をした入口から、41メーターもあるエスカレーターで1つ目の展示フロアーに行くのだけれど、そこがB3階である。
そして、2階まで展示が続く。
1000点ぐらい展示されているという。
凡は、ネットでチケットを購入していたので、そのまま入口に入る。
ネット割引で、1人3160円。
少し高めの設定だ。
館内に入ると、兎に角、人が多い。
修学旅行とも重なって、結構な賑わいだ。
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んでもって、肝心の作品だ。
もう有名作家の名画が、これでもかと展示されている。
この数は、素直に、スゴイと感心する。
特に、ゴッホのひまわりや、モナリザの前には、人だかりがして、「あなたたち、それ本物じゃないよ。」と言ってあげたくなるほどだ。
そんでもって、写真を撮りまくっている。
まあ、写真を撮りたいのは、これは解るけれどね。
しかし、これで良いのだろうかと考えてしまう。
これらは、本物じゃないんだ。
美術館のパンフレットには、「それらは美術書や教科書とは違い、原画が持つ本来の美術的価値を真に味わうことができ、日本に居ながらにして世界の美術館が体験できます。」とあるのだけれど、本当にそうだろうか。
凡は、ここに展示されている絵画のほとんどを実際に見たことが無い。
でも、本物じゃないということが解るんだ。
質感なのか、何なのか、兎に角、本物じゃないことは、たぶん他の人も冷静に見たなら、それを感じると思う。
それをあたかも本物の様に鑑賞するというのは、これは間違っているのではと思ってしまうのだ。
特に、修学旅行生に、この絵画を見た感想を求めてはいけないと思う。
この絵から何かを求めるぐらいなら、お金を得るために描いた贋作の方が、まだマシだ。
と、そんなことを感じたけれども、他の人は、どう思っているのだろう。
確かに、「綺麗」だが、「美しい」かというと、答えられない凡がいるのである。
しかし、こんな批判的なことを書いたのではありますが、兎に角、そんな理屈は抜きにしたら、よくここまで集めたねというか、こんな美術館を作ったねと、そこは賛辞を贈りたい。
面白かったです。
絵画好きの大人のテーマパークとしてみるなら、最高の施設には違いないのであります。
それにさ、世界の名画を集めているって言ったってさ。
ひとり忘れているんだよね。
素晴らしいイラスト作家をね。
その作家とは、中島みゆきさんだ。
これだけ広いんだからさ、その部屋の1つを、みゆきさんに使ってもいいんじゃない?
「もっぷでやんす」の部屋。
もう、うっとりしながら、ずっと陶板を眺めていられるだろうね。
とはいうものの、本物じゃないけれどね。
でも、みゆきさんの絵なら、本物じゃなくてもいい。
だって、どうあがいたって、本物は見られないんだもの。
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んでもって、途中、美術館の喫茶スペースで、スイーツを頂く。
ムンクの叫びのどら焼きセット。
付いているお茶は、この地方で飲まれている乳酸で発酵させた阿波晩茶というものだ。
女の子が、みんな写メ撮ってましたね。
さて、2時間ちょっとあったのですが、なにしろ広いので、後半は、急ぎ足で回って、閉館の合図とともに美術館を出る。
ミニボンが来たかった大塚国際美術館。
どうだったと聞いたら、「これで満足した。もう、これで来なくてもいい。」と言った。
凡も2回目は、来ないだろうなと、そこは同じ気持ちでありました。
さて、これから大阪に帰らなきゃということなのでありますが、往路と同じルートは、疲れているし、時間も無いだろうと想像していたので、予めバスの予約を取っていた。
ちょうど美術館の真ん前から、大阪までのバスが出ている。
海部観光さんのバスで、1席ずつ横に3席あるタイプなので、楽チンだ。
1人3300円。
1717 大塚国際美術館発。
バスが出たら、車窓の風景も、すっかり日が落ちて暗くなって、何も見えない。
そのまま、大阪に向けて走り続ける。
1920 大阪駅の高架下に到着。
今回は、日帰りの旅だったけれども、朝早くから移動したので、しっかり旅をした気分で帰ってきました。
今回も凡のブログに、最後まで、お付合いくださいまして、ありがとう。

コメント

  1. yukemuri より:

    なんだかいつもの凡蔵さんと違ってあまり食べていませんね
    もしかして奥さんと一緒だったからでしょうか?

  2. 平 凡蔵。 より:

    ありがとう、yukemuriさん。
    それもありますよね。
    私は、食べるのも、旅行に行ったら、ハシゴするのが好きなんですよね。
    せっかく訪れた土地、それに、今度、いつくるか分らない土地なんですもん。
    この際、2軒ぐらいの店に入ってみたいと思っちゃうんですよ。
    でも、奥さんは、1軒目で、良いと考える方なので、そこは件数が減ってしまうんですよね。
    それと、今回は、時間も無かったんです。
    日帰りで、ちょっと遠出なので、ランチする時間が取れなかったのもあります。

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