平 凡蔵。の 創作劇場

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散散歩歩。(889)夜会「リトル・トーキョー」劇場版がやってきた。(2)

7月23日(木曜日)。
凡は、ついさっきまで、中島みゆきさんの夜会「リトル・トーキョー」の劇場版を見ていた。。
それは、それは、みゆきさんは、可愛くて、美しかった。
んでもって、今、凡はまた、券売機の前に立っている。
次の回を見るためだ。
さて、次の回は、14時30分から始まる。
また、みゆきさんに会えるんだ。
ただただ、それだけが、嬉しいのである。
さて、上映が始まる。
可愛くて、美しいみゆきさんが、また目の前にいる。
2回見て良かったと、何度もそう思っていた。
始めにこんなことを書くのも嫌なのだけれど、今回も、どうだろう、これはルール違反とまでは言わないけれども、もう少し、周りの事を考えて欲しいなということがあった。
上映が始まって、かなり経った頃だ。
遅れて入場してきたオッチャンがいた。
凡の目の前を通り過ぎて、凡の2つ隣に座った。
すると、座るやいなや、扇子を広げて、パタパタと勢いよく扇ぎだしたのだ。
その瞬間、男性の整髪料なのか、そんな匂いが凡の鼻孔を襲う。
結構キツイ匂いだ。
凡は、ガッカリしたと同時に、「止めてくれ」とココロの中で叫んだ。
何で、みゆきさんの可愛い顔を見ながら、オッチャンの整髪料の匂いを嗅がされなきゃいけないのか。
これがね、若い女の子の香水なら、凡も、ある意味大歓迎だ。
みゆきさんを見ながら、若い女の子の香。
なかなか、それはいい。
でも、オッチャンの匂いは、止めて欲しいのだ。
それもあるし、何より、寒い。
さっきの1回目を見た時に、身体が冷え切っている。
それに追い打ちをかけるように、パタパタと風が凡に吹きかかってくる。
もう、それが寒くて、寒くて。
ハンカチを腕にあてがったりしたが、無駄だった。
いや、でも、そこまでなら、凡は仕方がないと思うだろう。
暑い外から入ってきたので、よっぽど暑かったのだろう。
でも、凡が1番嫌だったのは、扇子のパタパタだ。
男性用だから、大きめの扇子だ。
しかも、白っぽい。
それを、顔の前まで持って来て、勢いよくパタパタとやるのである。
凡は、スクリーンを見ているのだけれども、その白い扇子のパタパタが、凡の視界の端っこに入っているのだ。
だから、ずっと右端で、白いものがパタパタと勢いよく動いている。
もう、気が散ってスクリーンを見てられないのだ。
あれは、凡だって気になるぐらいだから、もし、後に人がいたなら、きっと嫌だったに違いないのである。
何しろ、顔の高さまで持って来て、勢いよくパタパタやるのであるから。
しかし、暑くてパタパタしているのであれば、5分程度で止めるだろうと我慢していた。
しかし、10分ほどしても、まだパタパタやっている。
仕方がないので、違う席に移動した。
不幸中の幸いで、席はガラガラだ。
それにしても、かのオッチャンは、おそらく1時間ぐらいパタパタやっていたのである。
早い目に移動して良かったと、後になって思った。
と、あまり愚痴が続くと、肝心のみゆきさんの話が出来なくなってしまう。
でも、書かずにはいられないほど、嫌だったのであります。
ということで、みゆきさんのリトル・トーキョーだ。
2回目もまた、それは、それは、可愛くて美しい。
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んでもって、可愛いなと思ったのが、みゆきさんのイヤリングだ。
勿論、イヤリングは、みゆきさん、そのものじゃない。
でも、以前に、書いたのですが、人は、その肉体だけが、その人じゃない。
その身に着けている物も、その人に合わせて、その人の分身みたいなものが宿るのである。
その意味で、凡は、みゆきさんのスカートの揺れが大好きなのであります。
ということで、もし、お時間がありあまってる方は、以前に書いておりますので、覗いてみてくださいませ。
時間が有り余っている方はね。
→ → →(こちらへ)
んでもって、みゆきさんのイヤリングだ。
みゆきさんが、踊るたびに、ゆらゆらと揺れる。
そして、キラキラと光るのである。
美しい。
このイヤリングの美しさは、たとえ、有名な女優さんが、これを付けても表現できるものではない。
みゆきさんが身に着けてこそのイヤリングの美しさなんだ。
イヤリングと言っても、いくつかのタイプがある。
イヤリングとピアスも、そのタイプの違いだろう。
でも、今回は、イヤリングの方について語りたい。
みゆきさんが、舞台で付けているのがイヤリングだからだ。
イヤリングといっても、これまたタイプがある。
耳に直接貼り付いているタイプと、耳に長めにぶら下がっているタイプだ。
どちらも、みゆきさんがしたなら、それはもう、すんごく、似合うに違いない。
でも、凡の好みで言うなら、長めにぶら下がっているタイプだ。
耳に着けた位置から紐であったり、そのままのイヤリングのオブジェだったり、そういうものが、耳からぶら下がっている。
当然、本人が動くと、その動きに合わせてイヤリングが揺れる。
みゆきさんの場合、その揺れが、可愛いのなんのって。
ずっと、イヤリングを見ていたいと思ったね。
特に、野ウサギのときのダンスや、リトル・トーキョーのときのダンスは、もう、イヤリングが、ブルンブルンで、可愛いのなんのって。
どうして、あれほど揺れるイヤリングに惹かれるのだろう。
凡は、進化論を全否定している人間である。
でも、このイヤリングに惹かれる理由を考えたら、或いは、進化論的な要素が影響しているのではとも、不用意にも思ってしまう。
人間は、何度も何度も、突然変異と言う形で、進化をしてきたという。
人間の前には、猿だったそうだし、その前をずっと遡ると、魚にまで到達する。
ふん、あり得ないね。
でも、みゆきさんのイヤリングの説明なら、この理論が役に立つ。
凡は、釣りをしない。
でも、釣りをする人なら解るだろう。
ルアーを使った釣り方だ。
ルアーとは、疑似餌のことだ。
詰まり、魚のエサになるような小さな魚などの形を、樹脂などで作って、それをエサにして釣るのだ。
人間が見ると、まったく本物の魚のエサには見えない。
でも、海の中で、それをヒラヒラさせたら、或いは、光に反応するのなら、ヒラヒラさせて、キラキラと光を瞬かせるのかもしれない。
兎に角、目の前にヒラヒラ、キラキラする樹脂を、魚は、エサだと思って、「パクリ」と食いついてしまうのだ。
悲しい、釣られ方だ。
まったく味も匂いもしないニセモノのエサにパクついて、それを味わう余裕もなく吊り上げられてしまう。
魚にしたら、「ああ、やってしもた。」ということだろう。
ひょっとしたら、みゆきさんのイヤリングは、これなのかもしれないと思う。
魚だったときの記憶が、人間になっても、脳のどこかに残っている。
なもんだから、目の前に、ヒラヒラ、キラキラするものがあったら、無意識のうちに、パクリとやってしまうのだ。
♪♪ 昔、僕はこの海のほとりの 1匹の魚だったかもしれない~
話しかける声を持とうとした 寂しがる魚だったかもしれない~ ♪♪
(「昔から雨が降ってくる」より)
みゆきさんの、この歌が自然に出てきて、頭の中で、替え歌を作っていた。
凡も、前世の前世の、、、前世は、魚だったんだ。
んでもって、目の前に、前世の前世の、、、前世のみゆきさんがいる。
んでもって、ヒラヒラ、キラキラしているわけだ。
当然、パクついちゃうよね。
いや、みゆきさんを食べちゃったら、これは申し訳ないけれども、そうなっちゃう。
これを、みゆきさんは、現世でもやっているのだ。
ただ、現世のみゆきさんは、食べられることはない。
人間だもの。
ひらりひらりと、パクつきに来た男性を、華麗なステップで、肩透かしを食わしていくだろう。
むしろ、食べられたのは、見ている人の心なのだ。
みんな、みゆきさんに、こころをパクリとやられている。
だから、もう、みゆきさんの言う事は、何でも「はい。」って聞いちゃうんだよね。
ということで、みゆきさんは、この人間の前世の理論を使って、みんなの心を惹きつけているのだろう。
とはいうものの、このヒラヒラ、キラキラもね、みゆきさんのように、本体が魅力的な人が付けなきゃ、パクリとしようとは思わない。
たとえばさ、犬のお尻に、みゆきさんのイヤリングを付けてもさ、犬のお尻をパクリとしようとは思わない訳だ。
もし、凡が、道を歩いている犬のお尻をパクリとやったら、犬はビックリするだろうね。
「キャイーン。」とか言いながら、噛みついている凡を、恨めしそうな顔をして振り返りつつ、飛び上がるだろうな。
いや、何も、凡は、そんなことはやりたくない。
そんなことをして、何が面白いと言うのだ。
それにしても、凡は、もし生まれ変わったとしても、犬と猫にだけは生まれ変わりたくない。
これは絶対に嫌だ。
何故かと言うと、やつらはいつも、お尻の穴を見せて生活をしているからだ。
そんなこと耐えられるかね。
凡なら、お尻の穴を隠すために、無理な姿勢で、ずっと座り続けて、腰の骨がどうにかなって、そして死ぬだろう。
決して、歩いたりはしない。
毎日毎日、お尻の穴を見せながら歩くなんて、気が狂いそうになるよ。
でも、まだ猫は、いくぶんか救われる。
猫は、これは凡の想像だけれど、お尻の穴を、他人に見られていることを、自覚しているところがある。
「そうよ。あたし、お尻の穴を見せているわよ。それが、何か?ひょっとして、あたしのお尻の穴を見て、ウットリしてたんじゃありませんこと。」なんて、猫の令嬢が言いそうだ。
お尻の穴を見せても、気取っていられる図太さを持ち合わせているに違いない。
でも、犬はどうだ。
これも、凡の想像だけれど、犬は、自分がお尻の穴を見せて歩いていることに気が付いていないね。
たぶん。
お尻の穴を他人に見せているのを気が付かずに、飼い主が現れたら、シッポをこれでもかってぐらい降って、寄ってくるんだよね。
「僕の事、遊んで、ねえ、遊んで。あははは。楽しいなあ。あははは。え?お尻の穴?何それ、わかんない。ねえねえ、遊んでよ。」なんてね。
あのお尻の穴を見せながら、シッポを振っている犬の後姿を見ると、悲しくなるよ。
哀れの極みだ。
「おまえ、それで良いのか。」と犬に問いたくなる。
しかし、当の犬は、そんなことお構いなしに、呑気にお尻の穴を見せているのだ。
ひょっとしたら、凡に、「お前も、俺の様にお尻の穴を見せて生きてみろ。人生が愉快になるぞ。」ということを教えてくれているのだろうか。
しかし、それはある意味、正解なのかもしれない。
あれだけ、開き直られたら、もう怖いものもないだろう。
とはいうものの、やっぱり、生まれ変わるなら、また人間に生まれ変わりたいものであるけれども、こればっかりは、どうにもならないものではあります。
でも、出来ることなら、人間に、そして、みゆきさんの傍に生まれ変わりたいな。
ということで、そうだ、イヤリングについて書いてたんだ。
みゆきさんのイヤリングが美しいのは、それを身に着けるみゆきさんが美しいからと言う結論になるのでございました。
というか、みゆきさんが付けている物なら、イヤリングに限らず、なんだって美しく見えてしまうんだよね。
ああ、みゆきさんに会いたいなあ。
また、休みが合えば、夜会「リトル・トーキョー」の劇場版を見に行こうかな。
と、思ってしまう凡なのでありました。
あ、そうだ。
ちょうど、この劇場版の収録をした日が、凡がみゆきさんを見に行った日なんだけれど、撮影の初日、イヤリングを、みゆきさんが落としたんだよね。
んでもって、2日目の収録の時に、ワザと同じ場面でイヤリングを落として、拾うシーンを作ったんだ。
プロだと思ったね。
でも、編集では、そのところが分からなかったな。
凡としては、イヤリングを落とした場面を、ブルーレイとかに納めて欲しかったなあ。
みゆきさんが失敗するシーンって、すごく可愛いんだもん。
だから、メイキングとか見るの好きなんよね。
ああ、素のみゆきさんに会いたいなあ。
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